カンガルーカップ2010
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2009
最終日 2010/5/2(日)  戻る トップへ


最終日です。
今日も天気が良いです。
昨日同様、日焼け止めを塗ってセンターコートに向かいました。
昨日のレポートには書きませんでしたが、この会場は、何と!インドアコートを建設中です!!
昨日の帰りに、センターコート近くの門の外に、メモリアルセンターの改修後の全体図が掲げてあるのを見かけました。
工期や担当会社とかも一覧化されてて、かなりの数の会社が関わるようで、一大プロジェクトという感じですね。
インドアコートは今までのAコート(4面だっけ?)を全部潰して作るようで、既に屋根の骨組みが見える状態まで建設が進んでました。
かなり高い位置に屋根が有ったし、一気に有明に次ぐテニスの施設になるような感じですね。
あ、でも、インドアコートに客席は無いのかな?
あの広さだと、少なくともコートエンドに客席は作れないだろうし。
それとも、体育館みたいのを作って中にコートを新設するんじゃなくて、今あるコートの上に屋根をつけるイメージ?
オムニ→ハードコート化は後からやるんだとしても。
どちらにしても、千や万の単位の観客を収容するすり鉢状のコロシアムではなく、複数のコートが屋根付きの建物の中に設置してあるって感じでしょうね。
全体のコート数では負けるかもしれませんが、俺の中のイメージでは、大阪のうつぼテニスセンターを抜きますよ、これは。
うつぼにはインドアコートが無いですからね。
どんな施設に仕上がるのか、来年が楽しみです。
(来年出来てるのか分からないけど。)
さて、前置きが長くなりました。
試合に行きましょう。


◆8-Karolina PLISKOVA (CZE) def. Sheng-Nan SUN (CHN) 6-3 3-6 6-3
01
シングルス決勝です。
昨日も書いたように、試合前に内容や結果が読みにくい対戦でした。
まず、先行したのはカロリーナです。
競った序盤のゲームを制し、2ブレイクアップの4−0までリードすることに成功します。
でも、実際はそこまで大きな差は感じませんでした。
拮抗しながらも各ゲームの最後のポイントをカロリーナが取り、その結果、大量リードに繋がったという感じです。
まー、そういった小さい差が、実は大きな違いなのかもしれませんけど。
セット後半はSheng-Nanがゲームを取れるようになってきましたが、序盤の大量リードを活かしてカロリーナがセットを先取しました。

2NDセットは、序盤に両者ブレイクの後、Sheng-Nanが先行しました。
というか、彼女がもっとリードしてもおかしくないですよ、あの展開は。
カロリーナのサービスゲームは、ほとんどのゲームでブレイクポイントがありました。
そのほとんどで、彼女はピンチを逃れてキープに成功。
Sheng-Nanは何本ブレイクポイントを逃したんだろうか。
チャンスを逃しまくりのSheng-Nanでしたが、セット中盤の1ブレイクを活かしてセットオールに持ち込みました。
カロリーナはブレイクピンチで良いサーブが入ってましたね。
2NDサーブになったとしても、今度は逆にSheng-Nanが力んでミスするって感じで、これでもかというぐらいブレイクピンチを逃れてました。
セット後半、Sheng-Nanのサーブでブレイクポイントが有ったのですが、もしあそこでブレイクされてたらSheng-Nanが崩れてもおかしくないですよ。
あれだけチャンスが有りながら逃し、逆に自分のサービスゲームはたった1回のピンチでブレイクバックされるってことですから。

ファイナルセットは、序盤でカロリーナがブレイクに成功。
2NDセットは若干ミスが早かったですが、再び集中し直して修正してきたようです。
Sheng-Nanのプレイはそれほど変わらなかったように思いますが、この差は大きかった。
構えられて上から叩かれた場合、コースが分かりにくいし、返球するだけでも難しいです。
それぐらい威力のあるボールが、左右コーナーに突き刺さってました。
2NDセットに比べると劣勢気味のSheng-Nanでしたが、それでも自分のプレイをして、その後はキープを続けます。
しかし序盤の1ブレイクをカロリーナが守り、6−3でファイナルセットを取って勝利しました。

昨日も思ったことですが、カロリーナは決してフットワークが良いタイプではないけど、ちょっと振られたぐらいでは崩れません。
長い手足を使ってゆったりと深いボールを返球してきます。
試合を見ていて、これは非常に強いアドバンテージだと感じた点です。
攻撃力も凄いのですが、それ以上の威圧感かもしれません。
それに対し、小柄なSheng-Nanは走り回って良い打点に入らないと、効果的な返球が出来にくいです。
彼女に限らず、アジア圏は小柄な選手が多いですが、余程効率よく攻めないと、カロリーナの守備を突破するのは難しいと思いました。
カロリーナは相手の攻めをかわしつつ、チャンスが来たらズドンと打ち込んできます。
集中してる時は、この最後の1本の精度が抜群に良いです。
ファイナルセットのカロリーナは、左右のTのコーナーに、何本もウィナー級のショットを打ち込んでました。

Sheng-Nanはニュートラルなラリーの時は、昨日同様にキレの良いフットワークで攻撃的なショットを打ってました。
フットワークだけを見れば、女子選手とは思えないほどです。
そうじゃないと、あの大胆な回り込みフォアは打てないでしょう。
でも今日は、思ったようなプレイを連続しては出来なかったんじゃないかな。
一旦カロリーナに有利なラリーになってしまうと、重いショットで左右に振られてしまうからです。
上でも書いたように、小柄な彼女がそこから逆転するのは、今日の2人の調子では難しかったように思います。
それと、何より、ラリー時の運動量に段違いの差が有りました。
これは2人の持ち味やプレイスタイルにも関わってくるので、良くも悪くもって感じですが。
ラリー中、Sheng-Nanが緩いスライスやループ気味に返球することがありました。
そうすると、その後、鋭角に角度が付いたり逆を突いたカロリーナのボールが返ってくるのです。
それをさせないためにSheng-Nanは、常に最適な打点の位置に動いて、しっかり打ち込んでいく必要があります。
彼女からすると、1球たりとも甘いボールは打てないので、常に気が抜けません。
攻め続けないといけないSheng-Nanには、勝敗に関わらずタフな試合だったと思います。
しかしながら、それを続けて、序盤の劣勢からファイナルセット勝負に持ち込んだのは素晴らしかったです。

勝ったカロリーナは、来年の今ごろはWTAツアーに参戦する選手になってるかもしれません。
強いショットを安定して打てる、相手に攻撃されても深い返球が出来る、など上位に行ける要素は多いと思いました。
調子の波の上下が少なく、比較的、安定した強さを発揮できるかもしれませんね。
常にMAXのプレイをしなくてもいいというのも、安定して勝てるひとつの要因だと思うので。
長い手足で相手のショットを返球し続けるだけで、プレッシャーを感じた相手はミスを連発してくれる可能性も有るしね。
(それをするには、それ相応の集中力が必要なのでしょうけど。)
でも、テニスがシンプルなので、大崩しない代わりに勝てなくなるとドツボに嵌る可能性もなきにしもあらずですが・・・。
これを書きながら、なんかアナを思い出した・・・。先取りしすぎか・・・(笑)
ともあれ、両者ともに決勝に相応しいプレイをして、面白い内容の試合を見せてくれました。
2人の今後が楽しみです。



◆2-瀬間詠里花 / 米村知子 (JPN/JPN) def. 1-Ksenia LYKINA / Melanie SOUTH (RUS/GBR) 6-3 2-6 [10-6]
03
ダブルス決勝です。
この試合は「Not Before 13:00」でした。
(昨日も2試合目以降は全部「Not Before〜」。)
シングルスの表彰式が1時20分ぐらいまでかかったので、1時40分から試合開始とアナウンスがありました。
フルセットの熱闘で見てるこっちもちょっと疲れたので、ここでコートを離れてしばしの休憩。
しばらくすると選手たちが入場し、ウォームアップの後、試合が始まりました。

と、書き始めましたが、この試合のレポートは、翌週の週末から書き始めてます。
前日のダブルスの印象が強くて、今となっては試合展開が今ひとつ思い出せない・・・。
かなりドラマチックな展開でしたからね、昨日の試合は。
でも、スコアボードの写真撮ってるんで、後からでもスコアの進行は分かります。
序盤はリキーナ/サウスペアが先行しました。
確か、第3ゲームもよねともちゃんのサーブがブレイクされたんじゃなかったかな。
しかし、瀬間/米村ペアもすぐにブレイクバックして反撃。
1ブレイクダウンの1−2から4ゲームを連取して5−2として、逆転でセットを先取しました。
2NDセットは、リキーナ/サウスペアがセット中盤でブレイクに成功。
終盤にもうひとつブレイクして、2ブレイクアップの6−2で取り返しました。
ファイナルセットのマッチタイブレイクは、途中から瀬間/米村ペアがポイントを先行。
(だったような?)
彼女たちが10−6で取って勝利しました。

上で書いたように、細かい部分はあまり思い出せませんが、全体的な印象は覚えてます。
リキーナ/サウスペアは昨日と同じように、今日も同じようにセットダウンからのスタートでした。
昨日の彼女たちは、試合前半、スピードあるストロークを打たれて、かなりの劣勢でした。
でも、今日はそこまで内容的にダメだったわけではありません。
昨日のように前半と後半で大きく流れが変わったわけではなく、それぞれのポイントの積み重ねで優劣がついたという印象でしたね。
瀬間/米村ペアは、年齢が違うせいか(ですよね?)、先輩後輩みたいな感じでした。
瀬間詠里花ちゃんの「すいません!」って声がコート中に響いてましたよ(笑)
でも、よくよく聞くと、謝るっていうよりもコミュニケーションの一部みたいですね。
どんなプレイをするとか戦略的なことはよねともちゃん主導かもしれませんが(そこまで聞こえないからよく分からないけど)、声を出して気持ちを盛り上げてくのは瀬間詠里花ちゃんのようでした。
要所で「カモン!」と連呼する詠里花ちゃんに対し、ミスすることが多かったセニアはイライラすることが多かったようです。
途中から、闘志むき出しで、同じように「カモン!」と言うようになったので・・・(笑)
メラニーも上手くいかない時はイラつくことは有りましたが、セニアのほうがストレートに表現しますね。
セニアは、逆を突かれたりとか攻撃された時などの守備的なショットは、それほど上手いほうではないです。
緩く深く返球するよりは、そういった場面でも攻撃的に打っていくタイプなんでしょう。
なので、いちかばちか的なショットが多くなり、ミスを量産することがありました。
そういった時の彼女は、大声を出したりラケットを破壊したりするわけではないのですが、顔を真っ赤にして感情を露にします。
自分に正直なんでしょうね・・・(笑)
まー、発散してその後のプレイが良くなれば、それが一番良いわけだし、悪いことではないと思います。
それにしても、昨日もそうでしたが、マッチタイブレイクは先が読めません。
先行したほうが有利なのは間違いないですが、通常のタイブレイクよりも先が長いので何が起こるか分かりません。
この試合では、瀬間/米村ペアが上手く流れを掴んだということでしょうね。
フルセットの熱闘を制した瀬間/米村ペアが優勝を決めた試合でした。


今日はこんなところです。
フルセットの熱戦続きとは言え、2試合だけなので、今日もまだまだ明るいうちに試合が終了しました。
明日も休日で翌日の仕事を気にする必要が無いので、名古屋近辺を散策することにしました。
と言っても、岐阜に向かう時には何も考えてなかったので(無計画はいつも通り・・・笑)、とりあえず名古屋駅近辺を歩いてみることに。
名古屋と言えば味噌カツだろうってことで、まずは味噌カツ定食を食べて。
その後、コメダ珈琲に行って、とりあえずこちらも有名なシロノワールを食べました。
ちょっと疲れ気味だからか、短時間のうちに、定食とシロノワールの大きいほうをペロリとたいらげてしまいました。
両方だと結構なカロリーだよな、きっと・・・。
まー、そんなに食うのは、ごくごくたまーになので、まあー良いか。
若いころは何にも気にせず食ってましたが、さすがに最近はそうも言ってられないので、結構色々と気にしてます・・・(笑)
帰りの新幹線は、行きの満席状態と比較にならないぐらいガラガラでした。
まだまだゴールデンウィーク中盤ですからね。
こんな時に東京に帰る人は少ないんでしょう。

さて、次の生観戦ですが、今の段階ではどこになるか全く分かりません。
最近は大会スケジュールをあまり確認してないってのも有るしね。
あ、例年通りなら、5月は確か、選抜ジュニアが有ったはずです。
予定が合えば、また行ってみたいと思います。
(追記:結局見にいけませんでした・・・。)
生観戦じゃなくてテレビ中継の話ですが、今年はGAORAの中継枠が増えてます。
マスターズ1000以外の、ATP500や250の大会が何大会か放送されてます。
WTAプレミアの中継と合わせて、毎週のように各地の大会を見てるような気がしますね。
大会終盤だけとは言え、色んな試合をライブ中継で見ることが出来るのは非常に嬉しいです。
GS以外はテレビ東京のワールドビッグテニス(週1回の30分番組)ぐらいしかなかった時代を考えれば、最近のテレビ中継はかなり充実してます。
生観戦も楽しいですが、テレビ中継もかなり楽しみです。


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