東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦4日目 2009/9/30(水) Vol.3
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◇vol.2からの続きです。
◆11-Agnieszka RADWANSKA (POL) def. Q-Andrea PETKOVIC (GER) 6-4 3-6 6-3
08
センターコートの第6試合です。
前後の試合が印象に残る試合で、やや記憶が曖昧なのですが、どちらが勝つか分からないスリリングな試合だったという事はよく覚えてます。
書いてる内に思い出すということはよくあることなので、GAORAの録画を見ながら書き始めたいと思います。
序盤はAgnieszkaが先行しました。
2ブレイクアップの5−1まで大きくリードします。
アンドレアも悪くはなかったけど、ストロークラリーでAgnieszkaが先に振ってました。
球自体はそれほど早くないのですが、サイドスピン気味に外に追い出すショットを使ってました。
試合序盤、これはかなり効果的でした。
そうやってじわじわと相手の体勢を崩して、甘いボールやミスを引き出してました。
しかし、アンドレアのショットが入り始めてきます。
というか、それまで打ってたのが有効になってきた感じでした。
彼女はフォアの打ち方とか、筋肉量があるアスリートっぽい打ち方です。
つまり男子っぽい感じです。
スヴェタやサマンサなどと同じタイプだと思います。
攻撃力があるフォアが得意のようですが、両手バックからのクロスも良かったですね。
2ブレイクダウンを返しそうな勢いながら、最後はAgnieszkaが5−4からキープしてセットを先取しました。
2NDセットは前のセットの勢いのまま、アンドレアが先行します。
4−2で彼女のサービスゲームの時に、非常に珍しいことが起こりました。
彼女がボレーを打った時に、線審からアウトのコールが有ったのです。
確かにバウンドさせればアウトになった軌道でした。
この時はコートエンド側から試合を見てたから、よく分かりました。
アウトなのに何でボレーしたんだ?って思いましたから。
まー、かなり動いた後だったと思うし、ジャッジミスするよりはボレーしようと思ったのかもしれません。
外から見るのと、実際にプレイするのは違いますからね。
難しい体勢からのローボレーになったので、ボールはAgnieszkaのチャンスボールになりました。
しかし、線審が声を出した瞬間、主審がリプレイのコール。
主審からしたら仕方ないでしょうね。
声が小さかったらともかくとして、反対側のコートエンドに座ってた俺にも、はっきりアウトのコールは聞こえたので。
かなり低い位置でのローボレーだったし、線審はバウンドした直後にアウトをコールしようと思ってたはず。
思わず声が出てしまったんでしょう。
その後、Agnieszkaがブレイクバックして追いつきますが、3−4でAgnieszkaのサーブの時にアンドレアが再びブレイク。
そのままアンドレアがセットを取り、セットオールとしました。
ファイナルセットは、前のセット終盤の勢いそのままにアンドレアが先行。
第1ゲームのAgnieszkaのサーブをブレイクしてリードします。
しかし、第6ゲームでAgnieszkaがブレイクバックに成功して3オールに。
30オールやデュースになるゲームは、どちらが取るかホント分かりません。
40−15とかリードしていても、ちょっと気を許せばすぐに追いつかれます。
お互いに気が抜けないゲームが続きます。
これは精神的にかなり疲れるはず。
そんな展開のなか、3−4のアンドレアのサーブがブレイクゲームとなり、試合終盤でAgnieszkaがリードすることに成功。
最後は5−3からキープして6−3。
1−3のビハインドから5ゲーム連取でAgnieszkaが勝利しました。
最初に書いたように、この試合もマリオン対アナスタシア戦と同様、録画しといたGAORAの中継を見ながらレポートを書きました。
さっきの試合と同じですが、改めて試合を見てまず思ったのは、ここまで凄い試合だったとはって事です。。
現地では疲れてたこともあり、ボーっと見てる時間が結構有ったので・・・。
1ポイントたりとも気が抜けない試合を勝ちきり、AgnieszkaがQFに進出した試合でした。
◆8-Victoria AZARENKA (BLR) def. Lucie SAFAROVA (CZE) 7-5 6-4
09
センターコートの第6試合、本日の最終試合です。
10時頃にようやく前の試合が終わり、かなり遅くなってから始まりました。
デュース以降は1本勝負のダブルス、ベスニナの途中棄権、と短くなる要素は有りましたが、それ以外の3試合はフルセットマッチのシングルスでした。
激戦と形容するのがぴったりの試合ばかりなので、仕方ありませんね。
試合は序盤から凄い打ち合いでした。
まず驚いたのは、ルーシーがヴィクトリアのスピードに着いていったことです。
ヴィクトリアがZhengに圧勝した試合を間近で見たことも有って、ルーシーにも圧倒的に勝つのでは?と思ってました。
最初の2ゲームこそお互いにブレイクが続きましたが、その後は、むしろルーシーのほうが圧倒してたと感じたほどです。
やはり、サウスポーというのが大きいんでしょうか。
ルーシーのフォア対ヴィクトリアのバックというラリーは結構多かったと思います。
もちろん、振り回しあいもたくさん有りました。
そんなラリーのなかで放たれる、ルーシーのフォアのダウンザラインは強烈でした。
その前にバック側に振られてるから、かなり苦しいはずです。
そこから大きく走ってフォアの一撃。
これで何本もウィナーを取ってました。
試合を見て思ったのは、ルーシーは早いテンポの打ち合いでも、打点が遅れることが少ないってことです。
(物理的に届かないボールは除く。)
少ないというか、ほとんど無いようにさえ見えました。
ボールと自分との距離の感覚が良いのだろうか?
どちらかというと、ヴィクトリアのほうが振り遅れ気味のショットは多かったように思います。
まー、彼女は大きなテイクバックからの強打が売りですからね。
そういうことも有るでしょう。
ウィナー取りまくりのルーシーを向こうに回し、ヴィクトリアも一歩も引きません。
流れはルーシーに有りましたが、彼女のプレイスタイルの印象と同様、強引に自分に引き寄せました。
ルーシーの調子が序盤から一段落したのを機に、一気に逆転した感じです。
セット終盤、5オールからブレイクに成功し、次の自分のサーブはしっかりキープ。
ヴィクトリアが7−5でセットを先取しました。
2NDセットは序盤からヴィクトリアがリード。
2ブレイクアップに出来そうでしたが、そこはルーシーが踏ん張りました。
この辺りで、時間的にもう帰らなくてはいけなくなりました。
23:29のりんかい線に乗らないと、いつもの経路では帰れません。
23:34のゆりかもめでもいいけど、かなり遠回りになってしまいます。
残念だけど、最後まで見ずに帰路につきました。
後でスコアを確認すると、1ブレイク差でヴィクトリアがセットを取っての勝利でした。
ストレートセットながら、両セットともに際どく取ったヴィクトリアがQFに進出です。
今日はこんなところです。
かなり疲れてますが、昨日ほどではないです。
昨日は我慢できなくて途中で帰りましたが、今日は時間が許せばまだまだ見る気満々でしたからね。
仕事休みは今日で終了です。
最終日(土曜日)の決勝は朝から観戦出来ますが、平日は仕事帰りのみです。
平日昼間の試合はGAORAの中継で楽しみたいと思います。
リアルタイムでは当然見れませんが・・・。
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