東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦4日目 2009/9/30(水) Vol.1
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本戦4日目です。
やはり外は雨でした・・・。
今日の試合開始時刻は、センターコーは10時半、アザーコートは11時からの予定です。
会場に着いたのは11時ちょっと過ぎでした。
センター1試合目のダブルスを見たかったので、何とか少しでも早めに行こうと思ってました。
まー、いつもの通り(?)の遅れ気味ですが、どうやら間にあったようです。
雨が降ってるので、アザーコートは当然のごとく待機中です。
試合が始まってるのはセンターコートだけでした。
◇サイン会(西側ロビー) Ana IVANOVIC 01
コロシアムに入った直後、ふと振り返ると、何故かアナがいました。
場所は西側ロビーの入り口付近です。
(西側からしかコロシアム内に入れない。)
最初は気付きませんでしたよ。
人だかりがしてるし(と言ってもそれほど多かったわけではない)、何となくざわざわしてたから、視線がそっちにいったって感じでしたね。
彼女は関係者らしき人たち数人と一緒にいて、その周りを一般人と思われる日本人が囲んでました。
人だかりであまり見えなかったし、そもそもこの文章を書いてるが1ヶ月以上経ってからなので、詳しくは忘れてしまいましたが・・・。
この時はサイン会だとは全く思いませんでした。
だってサインしてるわけじゃなかったし。
サイン会だったというのは、後で知りました。
ロビーに貼り紙が有って、アナのサイン会が、確か11時半にとかに変更になったと書いてあったように思います。
いや、違う時間だったかもしれない。
もっと遅い時間だったのが、早い時間に変更になってたような?
今となっては思い出せないけど・・・。
午後には北京に向かう予定だったんでしょうか?
一緒にいたのは、コーチとかWTA関係者、またはメディア関係者でしょうか?
サイン会の前(または後)のメディア取材だったのかもしれません。
テレビカメラを持った背の高い白人男性がいたようだったし。
完全にうろ覚えですが・・・。
◆1-Cara BLACK / Liezel HUBER (ZIM/USA) def. Flavia PENNETTA / Lisa RAYMOND (ITA/USA) 6-2 7-6(2)
02
センターコートの第1試合です。
2NDセット序盤から見ました。
ダブルスのトッププレイヤー3人に、シングルストップのフラヴィアが入った試合です。
この面子だと、色んな意味でフラヴィアが浮くかと思いましたが、悪い意味で浮くということは全く無かったです。
ボレーのテクニックやポジショニングとかの、言ってみればダブルスの神技レベルのプレイは、当然のごとく他の3人が目立ってました。
シングルスメインのフラヴィアにそこまで求めるのは無理でしょうけど、決めのボレーや凌ぎのボレーなど、一通りのダブルステクニックは充分マスターしてるようでした。
それよりも、良い意味で浮いてたのは、パスの威力と精度でした。
何本パスで抜いたことか。
他のシングルストップに比べて、一発で決めるパワーは弱いと思ってたフラヴィアでしたが、スピードもパワーも相手ラケットを弾くほどの勢いでした。
フラヴィアのショットが活きて、2NDセットはリサ/フラヴィアが先行する展開でした。
フラヴィアの鋭いパスと、リサの的確で浮かないボレー。
これがよく噛み合ってました。
リサのリターンも凄いのが1本有りました。
いや、アドサイドにいたはずだから、サーブの時だったかな?
(リサのリターンサイドはデュースサイド。)
2NDサーブと言えど、リサがリターンサッシュしないのは滅多にないから違うか。
ロブで抜かれて左右が入れ替わった後のパスだったかもしれませんね。
リーゼルの凌ぎのボレーも素晴らしかったです。
前のラウンドはカーラが好調で、プレイのレベル的に彼女が引っ張ってた感が有りましたが、今日はその役はリーゼルでした。
(どっちが主導権云々の話しではなく、あくまでプレイのレベルの話。)
一進一退の末、2NDセットはタイブレイクにもつれます。
このセット、リーゼル/カーラは何回抜かれても、フラヴィアのパスに対してプレッシャーを掛け続けました。
最終的にはこれがものを言ったようですね。
肝心なところで、フラヴィアのネットミスが増えました。
これは初戦のスヴェタ/ヴィクトリア戦と同じ展開です。
序盤からリードを重ねたリーゼル/カーラがタイブレイクを取って勝利しました。
負けはしましたが、動きのいいフラヴィアを見ることが出来て良かったです。
この試合を見なければ、今大会の彼女のプレイは、良い印象がほとんどないと言ってもいいぐらいでした。。
勝ったダブルス初戦は、リサのボレーに目が行ってたし、そもそも短時間しか見てません。
相手のChia-Jung(CHUANG)がメディカルタイムアウト取ってて調子悪かったのもあるし。
それにも増して、シングルス初戦は、いったいどうしたのか?って内容でした。
まー、相手のロベルタ(ビンチ)が上手かったのが、一番の原因だと思いますけどね。
リサのパスやリターンが意外に鋭いのにもちょっとびっくり。
今まで、ついついボレーテクニックばかりに目がいってしまってましたが。
リーゼル/カーラはさすがというべきですね。
1ポイントや1ゲームなど細かい単位で見ると危ない場面は有りましたが、試合全体としてみれば危なげない勝利でした。
いかに自分達が動かずに相手を動かすか。
初戦と今日の試合に共通して、そういったプレイ内容だったように思います。
試合後は勝者のリーゼル/カーラによる恒例(?)のサイン&撮影会でした。
コートサイド側でも大勢に観客にサインをしてました。
観客の要請で、一昨日同様、肩を組んでの写真撮影に最適なポーズも。
次の試合が有るし、初戦ほど長時間ではなかったけど、結構長い時間やってました。
トップシードのリーゼル/カーラがSFに進出した試合でした。
◆14-Marion BARTOLI (FRA) def. Q-Anastasia PAVLYUCHENKOVA (RUS) 4-6 6-2 7-5
03
センターコートの第2試合です。
この試合に限らず今大会のレポートは、当日(または翌日)に殴り書きでメモを書いておいて、実際に文章にしてるのは11月も中旬に差し掛かろうって時になってからです。
その殴り書きに「この試合はかなり記憶があやしい」って書いてある・・・。
この日は、もう生観戦5日目です。
終電に間に合わなかったり、帰れても翌日になってからとかで、かなり疲れてるんだよなー。
毎年のことなんだけど。
というわけで、これ書くために、GAORAの録画をちょっと見てみました。
(一応、間違ってないかのチェック・・・。)
そしたら、凄い試合じゃないですか。
ここまでスリリングで高いレベルの試合だったのか、と驚いてます。
疲れがない状態で見てたら、レポートを何ページも書けそうな内容でした。
まー、あと楽天とHPのレポートもあるし、あまり長文書くつもりは無いんだけど。
一応いつも通り、その日に書いたと言う前提で書こうと思ってます。
見たのは、2NDセット中盤までと、ファイナルセット中盤以降です。
つまり、試合の真ん中を見てません。
その間はロビーで休憩したり、リーゼル/カーラのサイン会を見に行ったり。
疲れて忍耐力が無くなってるのか、1箇所にじっとしてるのが結構キツイです。
疲れてない時は何時間でも平気なんですけどね。
CS席だとそれなりに緊張感が有ったりするし、試合後半は自由席の上のほうからまったり観戦してました。
1STセット序盤はマリオンがリードしました。
早いタイミングでアナスタシアを振り回していきます。
まだ始まったばっかりでしたが、内容的に見て、この時点ではマリオンのストレート勝ちかもしれないと思ってました。
しかしゲームが進むにつれて、アナスタシアも徐々に対応してきます。
お互いにブレイクチャンスとピンチが交互に訪れるような展開に変わってきました。
1ポイント取る取らないかが、結果的にそのゲームを取れるか取れないかに繋がるような、競った状態です。
拮抗した展開のなか、4オール後のマリオンのサーブをブレイクしたアナスタシアが1STセットを先取しました。
2NDセットは、マリオンが1ブレイクアップの4−1とリード。
相変わらず競った状態で、マリオンにもブレイクピンチが有ったし、逆のスコアでもおかしくないです。
今日はこういうゲームがとても多かった。
デュースになったゲームをどちらが取るか。
その1、2ポイントが勝負の分かれ目で、その積み重ねにより、スコアが決まります。
もしかしたら、トータルポイントはそんなに変わらないかもしれませんね。
2NDセットは、この辺りまでか見てません。
マリオンがブレイク差をもうひとつ広げて、セットオールにしました。
ファイナルセットは、ほとんど写真を撮らずに上の席でまったりしてました。
さっきも書きましたが、疲れてくると、これをよくやります。
これを書いてる最中に思ったのですが、CS席の間近で見ると、選手の緊張感とか試合の緊迫感とか、そういったものに影響されるんだと思います。
テレビで見れば疲れないのに、間近で見続けると疲れるのは、同じ空間で同じ空気の中にいるというのもありそう。
だから、観戦に疲れてくると、上のほうの席に行きたくなるんだと思います。
(朝から晩まで何回も各コートを往復してるから、肉体的に疲れてるのももちろんある。)
このセットもお互いにチャンスとピンチが交互に訪れる展開でした。
さっきも書いたように、1ポイント違えば結果が大きく変わってくる可能性がありました。
これじゃ、お互いに気が抜けないでしょうね。
サービスゲームだけに集中とか出来ないですから。
ゲーム単位じゃなくても、サービスゲームでサーブだけに集中とか、リターンゲームでリターンだけに集中とかも出来ません。
その1ポイントがその後にどういう意味を持ってくるか分からないから、いつでも気が抜けません。
もちろん、どの試合でもそうなんだけど、試合全体を通して、そういったことを感じさせる試合はそうそうないです。
試合は、キープとブレイクが積み重なって、結果的にはブレイク差なしで終盤まで試合が進みました。
第10ゲームの4−5のアナスタシアのサーブが15−40になります。
つまり、マリオンのマッチポイントです。
この試合中、アナスタシアは、マッチに繋がりかねないブレイクピンチを何回も経験してきてます。
これは両者共に言えます。
アナスタシアは集中力を失うことなく、マッチポイントを逃れてキープに成功。
逆に5オール後のマリオンのサーブでもピンチになりかけましたが、ここもマリオンがキープ。
このゲームのマリオンは動きがちょっと悪かったです。
足が踏ん張れないようで、左右の動きがぎこちなくなってました。
このゲームをキープした直後、彼女はメディカルタイムアウトを取りました。
現地では足の治療ということしか分かりませんでしたが、GAORAの録画を見ると、左足の指の治療でした。
靴下には血がにじんでいて、もしかしたら親指は爪が剥がれてるんでしょうか?
映像ではそう見えましたが・・・。
(バンドエイドみたいなものかも?)
問診と治療の間、アナスタシアはジャンプやストレッチをして、身体を冷やさないようにしてました。
しばらくして試合が再開。
第12ゲームはアナスタシアのサービスゲームです。
このゲームが15−40になりました。
またまたマリオンのマッチポイントです。
最後はアナスタシアのダブルフォルトで長い試合が終了しました。
やはり、直前のメディカルタイムアウトが影響したのだろうか?
でも、あの足を見てしまうと、タイムアウトを取るなとは間違っても言えないです。
マリオンが際どい試合を制して勝利し、QFに進出した試合でした。
マリオンは終始高いレベルのプレイ内容でした。
左右に振られるラリーはかなり有りましたが、そこからも鋭いショットを返してきます。
身体が伸びてストレッチした状態から、手を目一杯伸ばしてクロスに鋭いショットを放ちます。
あれは打つタイミングが難しそうだし、なかなか出来るテクニックではないはず。
逆に言うと、これが出来るから彼女は高いランキングにいるとも言えるかも。
身体の近い位置のボールは、両手打ち特有の小さいテイクバックから早い打点で強打。
遠い位置の場合も、甘いショットにならずにカウンター気味に返球。
この2つが両立してるからこそ、左右両手打ちのリーチの短さを感じさせない活躍が出来るんでしょう。
そう考えると、対マリオンとしては、どこに打ったらいいか分からなくなってきますね。
彼女は配球の上手い選手には完敗することがあるので、ヒントはその辺りなのかもしれません。
それをやるのはかなり高度なテクニックが必要でしょうけど。
アナスタシアは、今日はそれほど強打を打ってる印象がなかったです。
それよりも、マリオンのスピードボールを上手くさばいて、最後は逆を突いてポイントしていく感じでした。
対ヴィーナス戦でも感じましたが、攻守が共に良いです。
このテニスなら、調子が悪い時でもある程度出来そうなので、大崩れしにくいはず。
高い打点から打ち込んでくショットも有るし、今後が楽しみな選手です。
◇vol.2へ続きます。
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