HPオープン
HP Japan Women's Open
本戦6日目 2009/10/17(土) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◇練習 Aleksandra WOZNIAK

3番コートでアレクサンドラが男性コーチ(例の刺青コーチです)と練習してました。
練習終了間際だったので、写真は有りません。
見始めてすぐに、コーチと2人でボール拾いを始めました。
フェンスの外にボールが有ったからコート内に投げ入れると、刺青コーチがありがとうって感じで軽くうなづいてくれました。
その後、2人はベンチに座り、刺青コーチが手に持ったビデオカメラを自分に向けて、ハッピバースデイ等々のメッセージを収録。
アレクサンドラもカメラに向かって、ハーイとかハッピーバスデイなどなど。
誰かへのバースデイメッセージだったんだろうか?
その後、出てきたところでサインを貰いました。
貰った後、サンキューと言ったら、彼女が何か言ってました。
その場ではよく聞き取れなくて流してしまいましたが、後で考えたら「See you later」だったような気がする。
今更遅いけど、分かってれば一言返せたのにと後悔・・・。
彼女の試合は面白いし、来年もまた来日して欲しい選手のひとりです。


◆Chanelle SCHEEPERS / Abigail SPEARS (RSA/USA) def. Julie COIN / Mathilde JOHANSSON (FRA/FRA) 7-6(5) 6-3
04
第3試合です。
アブゲイル(スピアーズ)は単複共に見たことありますが、シャネル(シーパーズ)は初めて見る選手です。
アブゲイルは、有明1万ドルのシングルスで見た記憶があります。
あの時は、何で彼女が1万ドルに?と思ったんで、よく覚えてます。
確か、一時はトップ100だったシングルスのランキングが300位ぐらいと、かなり下がってたんだったかな?
最終的に、その大会は彼女が優勝しました。(ダブルスは出てなかったと思う。)
ジュリー/マチルデのフランスペアは、一昨日に試合を見ました。
彼女たちはシングルスがメインのプレイヤーのように思いますが、ダブルスでも要所で的確なショットを打ち、良い内容で勝ち上がってきました。
相手のアブゲイルがダブルス巧者なのは知ってたので、ダブルスらしい動きのある試合になるのでは?と予想してました。
しかし、意外なほど差がついたという印象です。
試合後半は特にそうでしたね。
シャネル/アブゲイルのほうが、要所で的確なショットを打ってました。
シャネルは、リターンや雁行陣からのストロークで、スーと伸びるショットを打ちます。
サーブもそういった球筋だったと思います。
あまり回転を掛けるタイプではなく、フラット系のショットが多いプレイスタイルのようでした。
ネットプレイも上手かったです。
だからなのか、彼女たちは1STサーブの時、ほとんど全ポイントでI(アイ)フォーメーションをやってました。
少なくとも、俺が見てた時は全ポイントでやってたはずです。
試合序盤の数ゲームは見てないので、その時がどうだったかは分かりませんが。
ダブルスの試合は生でも結構見てますが、ここまで多用してるのを見るのは初めてかもしれません。
そのやり方が成功して、リズムに乗ることが出来たんでしょう。
サービスからでもリターンからでも、どんどんネットに出てました。
Iフォーメーションを使い慣れてるのか、彼女たちはセンターのボレーが強いです。
ボレーで凌ぐ展開は結構有りましたが、センターを抜かれることはほとんど無かったと思います。
ダウンザラインもよほど際どいパス以外は飛びついてたし、2アップの並行陣の時のポイント獲得率はかなり高かったです。
特にジュリーのショットがボレーにつかまることが多く、彼女が呆然と見送るポイントは後半はかなり多くなってました。
ボレーウィナーが多いと、ネットで決めるタイプのダブルスペアは乗ってくるはずです。
その通りの展開で、拮抗した1STセットとは一転して、シャネル/アブゲイルが有利に流れに。
彼女達が2セットを連取して、明日の決勝に進出しました。


◆1-Chia-Jung CHUANG / Lisa RAYMOND (TPE/USA) def. 4-Jill CRAYBAS / Tamarine TANASUGARN (TPE/USA) 6-1 6-1
05
第4試合、本日の最終試合です。
既に暗くなり、かなり寒くなってきました。
この環境でテニスウェアになるのは寒そう・・・。
タミーもそう思ったのか、ウォームアップ中、彼女だけスコートの下に長いウェアを着てました。
第1ゲームが始まる前に脱いでたけど。
(確か、主審やスーパーバイザーの許可が無いと、長袖とか長ズボンはダメだったはず。)

試合は、それぞれのポイントはともかくとして、スコア的には一方的でした。
リサ/Chia-Jungのショットが強力な上にミスが少ないので、ジル/タミーは後手後手に。
一発でウィナーになるほどの凄いショットを打たないと、なかなかポイントが取れませんでした。
タミーもジルもシングルスプレイヤーで、ボレーで凌いだりするのが上手いダブルス巧者っぽい選手ではないです。
(下手って意味ではない。)
対して、リサ/Chia-Jungのボレーは壁のようでした。
ジル/タミーが良いストロークを打っても、1本だけではポイントになりません。
何本も連続して打つ必要があります。
そうこうしてるうちに、1本でも甘くなるとボレーやスマッシュで決められるか、オフバランス気味で打たされてアウトやネットに。
そういう展開が多かったです。
試合終盤、タミーがメディカルタイムアウトを取りました。
右の太腿のほぼ全体に、ぐるぐるとテーピングされてました。
もしかしたら、試合前からおかしかったのかもしれません。
でも、あの寒さと、オフバランスになることが多い試合展開では、試合中に悪くなることは十分考えられます。
両セット共に有利に進めたリサ/Chia-Jungが勝利し、明日の決勝に進出しました。


今日はこんなところです。
試合数が少ないので、ちょっとは早く終わるかと思ってましたが、何だかんだで試合終了は7時ごろでした。
いよいよ明日は最終日です。
東レ、楽天、HPと続いたこの3週間、1日1日は内容が濃くて長かったような気がしますが、全体としてはあっという間だったような気もします。
明日のシングルス決勝は、主催者の思惑は別として、面白そうな対戦になりました。
たぶん大会側としては、集客を考えて、キャロラインやサニアや、リトルマーシャ(キリレンコ)などに残って欲しかったはず・・・。
でも、テニスファンとしては、内容と結果が予測出来にくい上に異なるプレイスタイルの対戦で、大変興味深い決勝になりました。
最終日の明日、楽しみたいと思います。


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