楽天OPEN 2009
Rakuten Japan Open Tennis Championships
本戦6日目 2009/10/10(土) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆1-Julie COIN (FRA) def. 5-Yung-Jan CHAN (TPE) 6-3 6-2
05
2番コートの第1試合です。
第1試合と言っても、1番2番コートはそれぞれ1試合づつしか組まれてません。
両コートともに11時に試合開始の予定でしたが、上で書いたように、11時半ごろに雨が降りました。
アザーコートは屋根が無いので、コート整備の時間を含めると、結構長い時間、中断してたんじゃないでしょうか。
1番2番コートに行ったのが1時半ぐらいでした。
降雨中断が無ければ、ストレートセットで終わったこの試合は、とっくに終わってたでしょうね。

間近で見たのは、終盤の数ゲームだけです。
最初は下で書いたもうひとつの女子シングルスSFを見ていたのですが、こっちが終わっちゃいそうなので、急いで移動してきました。
スコアを見ると、セットを先取してるジュリーが、2NDセットも3-2と1ブレイクアップ。
勝利まで後一歩という段階でした。
(サービスキープが絶対ではない女子の場合は、そうとも言い切れないケースが多いですが・・・。)
Yung-Janにミスが多かったです。
印象としては、ほとんどのポイントが彼女のミスで終わったって感じでしたね。
観客がほとんどいなくて、閑散としてるせいもあるんでしょうか。
昨日の伊達ックとのQFは、立錐の余地もないほど観客が多かったです。
その時の彼女の好調さを見てるので、その対比でそう感じたのかもしれません。
今日は覇気があまり感じられなくて、昨日のしつこいプレイとは別人でした。
そうなったのは、ジュリーのショットが良かったのもありますね。
彼女は体勢を崩してショットを打つことが少なかったです。
(無いわけじゃないけど。)
これまでと同様に、身体をコマのように回転させて打ちます。
これが効率的で威力があるんでしょう。
結局、俺が見てる時は、彼女がゲームを連取して勝利しました。

印象に残ったポイントがあります。
最後のYung-Janのサービスゲームで、簡単なスマッシュ、いやドライブボレーだったかな?
やっぱりスマッシュだったかも・・・。
簡単に決められるポイントでしたが、何とYung-Janはこれをミス。
今日は彼女の日ではなかったようですね。
Yung-Janは帰り際、応援してた台湾の一家(知り合い?)に軽く会釈をしてコートをあとにしました。
トップシードのジュリーが決勝に進出した試合でした。


◆Olga SAVCHUK (UKR) def. 3-Katie O'BRIEN (GBR) 3-6 6-4 7-6(4)
04
1番コートの試合です。
隣の2番コートは早い進行でしたが、スコアを見ても分かるように、こちらは長い試合でした。
2NDセット中盤とファイナルセット序盤以降を見ました。
見始めた時、オルガ(サブチュク)がトレーナーに見てもらった直後のようでした。
(トレーナーが帰るところだけ見た。)
その時は2-1でオルガが1ブレイクアップしてましたが、プレイは少し精彩を欠いてたように見えました。
ケイティ(オブライエン)の全身を使ったストロークが左右に打たれます。
オルガは振り回され、特にバック側に振られた時に厳しい状態でした。
左足が踏ん張れないんでしょうか?
足を引きずる場面もありました。
それでも何とかキープして、更にブレイクに成功して4-1とリード。
この展開に、ケイティが怒りを発する場面は結構見ました。
自分が有利な場面が多いのに、負けてるスコアだったからでしょうね。
あれ?、これってファイナルセットの内容だったかな?
スコアボードの写真撮ってるから、スコアは合ってるけど、内容は不安・・・。

ファイナルセットはコートエンドから見ました。
1番2番コートのコートエンド側の観客席は、コートを見下ろす高い位置に設置してあります。
写真を撮るようになってからコートサイドで見ることが多いですが、後ろからだと見え方が違ってきます。
一番違うのは、やはり配球がよく分かることですね。
テレビ中継がエンド側からなのは理にかなってます。
まー、当たり前なんだけど。
・・・話を戻します。
勝負が決まるこのセットは、一進一退でした。
ブレイクされたら、ブレイクし返すって感じで。
特に競ったラリーが多かった終盤は、1ポイントがとても重要な展開でした。
お互いに諦めずにロングラリーが続きます。
オルガの調子も戻ってきてるようでした。
でも、苦しいラリーが多かったですね。
スムーズにストロークを打つケイティに比べ、オルガはスピンで持ち上げて無理やり返すような感じでした。
そう見えるのは、プレイスタイルの違いもあるんでしょうね。
打ち方によってボールのバウンドが違うだろうし。
苦しいラリーが多かったですが、終盤の競い合いを制したオルガが勝利しました。
去年見た時はテクニシャンのイメージが有ったオルガですが、今日は粘り勝ちの印象です。

試合後、オルガからサインを貰いました。
しばらくベンチで勝利の余韻に浸った後、サイン帳を目立つように振って呼ぶと、笑顔でサインに応じてくれました。
見ていて、苦しい展開から我慢してもぎ取った試合だと感じたので、嬉しい勝利だったんでしょうね。
よく覚えてるポイントがあります。
オルガが絶対取らなければいけないという場面で、フォアハンドのロングラリーの末、バックボレーを逆クロスに決めた場面です。
確か、ブレイクポイントだったかな。
あのポイントは、よく決めたと思います。
走り回った後に、しかも大事なポイントで逆クロスのボレーは怖いなー、自分だったら。
まー、プロと一般人は全く違うとは思いますが・・・(笑)
オルガがロングマッチを制し、ノーシードから決勝に進出しました。


◇練習 森田あゆみ 06

8番コートで森田あゆみちゃんが練習してました。
丸山淳一コーチとのラリーでした。
最後に彼女が決めてポイントが終わるという練習だったようでしたね。


◆2-Jo-Wilfried TSONGA (FRA) def. 4-Gael MONFILS (FRA) 6-3 6-3
07
センターコートの第3試合です。
これは楽しみな対戦でした。
お互いに強力なショットを軸にしたプレイながら、ここまでの試合を見た感想として、反対の印象を受けました。
一言でいうと、「硬」のツォンガ、「軟」のモンフィス。
もっと細かく言うと、攻撃力のツォンガ、カウンターショットのモンフィス、と言った感じでしょうか。
ソツの無い攻撃のツォンガ、走り回るモンフィスと言ってもいいかも。
修造君の試合間のトークによると、2人は仲が良く、試合前に一緒にインターネット(ゲームかな?)をやってたとのこと。
前の試合の時はウォームアップ中に自分勝手やってたモンフィスも、この試合では自分勝手やったら謝ってたし、ホントに仲が良いんでしょうね。
そんな2人の対戦は、3-0でツォンガがリードだそうです。
修造君からは、屋根閉めたままでやるとのアナウンスもありました。
熱気がこもって暑いから、ホントは屋根開けて欲しいんだけどね。
まー、開けるのに15分ぐらいかかったはずだから、時間が勿体無いんだろうけど。
さて、試合に行きます。

序盤はツォンガがリードしました。
第3ゲームのモンフィスのサーブをブレイクして先行します。
昨日も思いましたが、ツォンガはメリハリの効いたクレバーなテニスでした。
クレバーと言っても、テクニシャンという意味ではありません。
相手の長所を消して、自分の長所を出すのが上手いのです。
意識してそうしてるのか、元々そういったスタイルかは分かりませんが、今日もそういったプレイでした。
彼は、モンフィスのカウンターを極力出させないようにしてました。
まずは1STサーブに集中。
ストローク戦では、チャンス以外は強打せず、緩めに深く返球。
モンフィスに気持ちよく打たせないために、ネットプレイを多用。
文章にすると、そんな感じでした。
相手のショットへの読みも良く、ポイントごとに見ても全体の印象としても、圧倒してセットを先取しました。

2NDセットに入ると、モンフィスの調子が上がってきました。
ツォンガの速い展開に慣れてきたんでしょうね。
鋭いストロークを左右に散らし始めます。
彼もネットプレイをかなりやってました。
ツォンガのペースを崩すためでしょうか。
対するツォンガは、緩いストロークでは打ち込まれることが多くなったためか、強打が多くなってきます。
このセットは、1STセットのツォンガ有利な展開と違い、がっぷり四つの状態に変わってきました。
序盤からキープが続きましたが、第8ゲームのモンフィス3-4からのサーブをツォンガがブレイク。
このスコアでのブレイクは致命的です。
5-3とリードしたツォンガが、次のサーブをきっちりキープ。
2NDセットを6-3で取って、ストレートセットで勝利しました。

ツォンガは今日もブロックリターンを多用してました。
これが深いところに返球されることが多く、かなり有効でした。
それにも増して、今日はサーブが好調でしたね。
あのサーブは凄いです。
215kmが出た時は、会場がどよめいてました。
(有明のスピードガンは遅く出ることが多い。)
そのゲームは、確か、3本続けてサービスエースだったかな?
その印象が強いので、余計にサーブが凄かったと感じたんでしょう。
ツォンガは勝利した後、恒例の勝利のダンスを披露。
最近、こういう勝利のポージングが増えてるような?
元祖ユーズニーや最近ではモンフィスとか。
まー、でも個性を出すのは良い事ですよね。
第2シードのツォンガがシードを守り、決勝に進出した試合でした。


◇vol.3へ続きます。


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