楽天OPEN 2009
Rakuten Japan Open Tennis Championships
本戦5日目 2009/10/9(金) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆4-クルム伊達公子 / 藤原里華 (JPN/JPN) def. 青山修子 / 井上明里 (JPN/JPN) 6-2 4-6 [10-5]
09
2番コートの第3試合です。
とにかく人が一杯で、コートの周りは超満員でした。
2番コートで見ることは諦めて、1番から網越しに少しだけ見ました。
序盤は伊達/藤原ペアの完勝ペースでした。
やることなすこと決まります。
伊達ックのボレーやスマッシュは、なんか勢いが違ってました。
パンチが効いてるというか。
シングルスの敗戦からは立ち直ったんでしょうか。
そう思わせるほど、勢いが違ってました。
2NDセット以降は見てません。
後でスコアを見ると、なんとセットオールになったんですね。
これにはびっくり!
序盤とは全く違った展開だったのでしょうか?
最終的には、マッチタイブレイクを制した伊達/藤原ペアが勝利しました。


◆1-Yung-Jan CHAN / 森田あゆみ (TPE/JPN) def. Chin-Wei CHAN / Yi CHEN (TPE/TPE) 7-6(7) 6-4
10
1番コートの第3試合です。
序盤の数ゲームと、試合終盤の最終ゲームだけ見ました。
どっちも長くは見てないです。
序盤はYung-Janとあゆみちゃんの強打でリードしてたかな。
ストレートセットでしたが、時間的には長い試合でしたね。
ラリーが続いてロングゲームが多かったのかもしれません。
チャン/森田ペアが勝利し、決勝に進出しました。


◆2-Jo-Wilfried TSONGA (FRA) def. Q-Ernests GULBIS (LAT) 4-6 6-4 6-3
11
センターコートの第4試合です。
2NDセット中盤から見ました。
スコアを見ると、1STセットはグルビスが先取してました。
ここまで勝ち進み、更にTOP10のツォンガからセットを先取。
正直、予選を見たときには、ここまでの活躍は予測できませんでした。
あの時は移動直後でかなり疲れたんでしょうね。
ストローク戦で精彩を欠いていて、ほとんどサーブだけで勝負してた感じでした。
予選2試合の印象は、とにかくサーブが凄い。
他のショットを打ってた記憶が無いぐらいです。
(多少、大げさだけど・・・笑)
でも、今日は違ってました。
ストロークにキレがあり、打つコースも際どく攻撃的でした。
ニュートラルなストローク戦になった場合、グルビスのほうが有利に展開してました。

ツォンガはサーブに集中してたようです。
出来るだけストローク戦にさせないようにしてたように思います。
昨日のダブルスでは1STサーブがほとんど入ってませんでしたが、今日は違ってました、
豪快なサーブを高確率で入れてました。
ネットプレイも多かったです。
ダブルスではボレーミスがかなり有りましたが、今日の試合を見て、やはりシングルスの選手なんだなーと思いました。
ダブルスとシングルスのボレーはかなり違いますからね。
それから、リターンゲームでブロックリターンを多用してました。
特に試合後半のファイナルセットでは、ほとんどスライス面でブロックしただけでした、
グルビスのサーブは凄かったですが、ブレイクしたゲームでは、このブロックリターンが活きました。
これは2NDセットでブレイクしたゲームも同じです。
緩くても深いリターンが返った場合、そこからニュートラルなラリーにすることが出来て、それがサービスブレイクに繋がったように思います。
(記憶の中で、他のゲームと混じってるかもしれませんが。)
リターンに関しては、普通のリターンしてたグルビスと、返球率にかなり差が有ったように思います。
まー、結果論ですけどね。
ブロックリターンでリターン率を上げる方法か、普通にリターンして相手サーブに合ってくるのを待つか、って感じだと思うんで。
(プロがブロックリターンを多用しないのは、後者の理由だと思ってます。)
ピンポイントでブレイク出来る可能性が高いのでは、普通にリターンした場合かもしれませんね。
運良く1ゲームに良いリターンが集中すれば、ブレイク出来る可能性が高いのは、攻撃的なリターンのほうだと思うし。
今日のツォンガは、ブロックリターンの後のプレイが良かったです。
彼は大柄で攻撃的なプレイが身上だと思いますが、チャンスと思ったゲームでは、スライスでしつこく粘ったりするんですよね。
そうこうしてるうちにチャンスボールが来ると、一気に攻勢を掛けてきます。
2NDセット5−4からの第10ゲームをブレイクしてセットオール。
ファイナルセットは3−2からの第6ゲームをブレイクして4−2とリード。
この2ゲームのブレイクは、そういった印象でした。
ファイナルセットのブレイクゲームは、リターンがよく返って0−40と3ブレイクポイントになりました。
このゲームの印象が強いから、上のようなことを感じたのかもしれません。
結局、そのままブレイクに成功。
その1ブレイクを勝利に結び付けました。
ツォンガはがっぷり組んだストローク戦では劣勢でしたが、自分と相手の長所を比べて、自分の有利な点を最大限に活かす戦いをしていたと思います。
サーブとボレー、そしてリターン率を上げて、リターンゲームでもボレーに出る。
そして、ピンポイントで攻勢を掛ける。
これが要所で上手くハマり、勝利をもぎ取ったという印象でした。
フルセットの勝負を制したツォンガが勝利して、SFに進出しました。


◆4-Gael MONFILS (FRA) def. 7-Stanislas WAWRINKA (SUI) 2-6 6-3 6-4
12
センターコートの第5試合です。
これは異色対決ですね。
前のラウンドの試合を見て、正反対な印象を受けた2人の対戦です。
柔軟でバネがある身体をしなやかなに使ったテニスのモンフィス。
基本に忠実で各ショットの平均値が高く、キレのあるショットを的確な場面で着実に実行するワウリンカ。
そんな2人の対戦で、どんな内容になるか想像がつきませんでした。
今日のワウリンカは、昨日までとかなり違うプレイをしてるように見えました。
これまでは低めの弾道のショットが多かったように思いますが、今日はフルスウィングのトップスピンをたくさん打ってました。
相手のレベルが上がったからか、対モンフィス対策かは分かりませんが、今日だけ見たのであれば、上で書いたような特長は分からなかったに違いないです。
特にバックのフルスウィングでのトップスピンは凄かった。
昔風の身体の前に壁をつくる打ち方ではなく、エナンばりに身体が回転するぐらいの強烈なスウィングでした。
その勢いでワウリンカが序盤から先行します。
1STセット序盤にブレイクに成功し、3−1から更にブレイク&キープで5−1と大きくリード。
そのままセットを先取しました。

2NDセットに入ると、ちょっと様相が変わってきました。
試合序盤のモンフィスはミスが多かったですが、乗ってくると凄いショットを打ち始めました。
一昨日の試合で見た、ライジング気味の凄いショットの再現でした。
下手に左右に振ると、より角度が付いたショットでウィナーを取られてしまいます。
この状態だと、ワウリンカとしては、モンフィスを振り回すのではなく、センターに深く打ったほうが良いとさえ思えてきます。
簡単にウィナーを取られずに、ラリーを長くするということですね。
(これは対ヴィーナスの戦略と同じだと思う。)
受ける側は、コース云々よりも、その圧力に圧倒されるというのもあるかもしれません。
モンフィスが2NDセット序盤からブレイクに成功し、1ブレイクアップの3−0とリード。
そのままセットを取って、1セットオールになりました。

ファイナルセットはお互いにキープが続きます。
危ない場面は両者に有りましたが(だったはず・・・)、共に逃れてサービスキープ。
しかし中盤、3オールからモンフィスがブレイクに成功しました。
ワウリンカはブレイクされた後、ラケットをコートに叩きつけて破壊。
最初は普通にコートに叩き付けただけでしたが、当然それだけでは壊れません。
まー、「普通に」って表現も何だけどね・・・(笑)
1回やってしまったので、どっちみち警告を取られると思ったのかもしれません。
ならばと言う感じで、今度は思い切り力を込めて数回叩きつけました。
ラケットは完全に壊れました・・・。
それまで冷静にプレイしていたように見えたので、会場はびっくりって感じでした。
俺もかなり驚きましたよ、突然の激昂だったので。
表面上は冷静でも、やはり選手達は勝ち負けのなかで生きてるんですよね。
熱い一面(と言っていいのか?)を見せた場面でした。
そのゲームがキーとなり、そのままモンフィスが勝利。
恒例の勝利のダンスを披露しました。


今日はこんなところです。
センターコートは全5試合で、進行に早めに見えましたが、結局はいつもと同じく終電でした。
昨日までの駅まで走ってようやく間に合うって感じではなく、待ち時間は結構有ったけど・・・。
終盤の男子シングルス3試合は、2試合がフルセットで、もう1試合もタイブレイクを含むロングマッチでしたからね。
遅くなったけど、簡単に勝敗が付く試合よりは、こっちのほうが全然いいです。
明日は女子ダブルスは決勝、他の3種目はSFが行なわれます。
見どころが多い対戦が多く、楽しみです。


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