楽天OPEN 2009
Rakuten Japan Open Tennis Championships
本戦3日目 2009/10/7(水)  戻る トップへ


本戦3日目です。
会場に着いたのは7時半過ぎでした。
センターコートに8試合が組まれた今日でしたが、意外なほどサクサク進んでました。
去年に引き続き、またしても後一歩でツォンガを見られず・・・。
(去年はアザーコートを先に見てたら、センターコートのツォンガがリタイアしてた。)
東レの時は6試合でも11時半とか12時過ぎたりしたので、8試合って無謀な・・・大丈夫か?と思ってましたが、やはり男子の試合は進行が早いようです。
ツォンガは第6試合だったので、今日はあと2試合残ってます。
さっそく試合に行きましょう。


◆7-Stanislas WAWRINKA (SUI) def. Simon GREUL (GER) 6-3 6-2
01
第7試合です。
ワウリンカはATPサンデーでマッチ練習を見ましたが、試合をじっくり見るのはたぶん初めてです。
生観戦はもちろん、テレビでも見た記憶がありません。
(試合結果のダイジェストは別にして。)
忘れてるだけかもしれないけど・・・?
まー、でも見る機会が少なかったのは確かです。
GS放送は録画しただけなのが多いし、ツアーの試合をネットで見るのも最近はほとんど無いからなー。
GAORAならSFから見れるけど、深夜の試合だと、これまた録画しただけなのが多くなってしまう・・・。
それに、生放送してるATP1000は出場義務が有る大会だから、ほとんどの選手が出場します。
なので、そこまで勝ち上がるの選手はだいたい決まっていて、初めて登場する選手は滅多にいないような気がします。
ちなみに、俺のテニス視聴環境ですが・・・。
GAORA(スカイAやJ-Sportsも)はケーブルTV経由で自宅で視聴可。
WOWOWは実家にBDレコーダーをセットして録画。(レコーダーや視聴料金はもちろん自分持ち。)
って感じです。
ケーブルTVのWOWOWはチャンネルが1つしか無いし、実家に帰る機会がなかなか無いので、これはこれでいいかなと思ってます。
・・・話を戻して。
ワウリンカのことは、片手バックハンドで、オリンピックのダブルスでフェデラーと組んで金メダルを取ったことぐらいしか知りませんでした。
でも、去年ぐらいからランキングが上昇中、ぐらいは知ってます。
スイスのトップ選手はフェデラーだけのイメージが有りましたが、いつの間にか彼もTOP10付近に定着してきましたね。
相手のグロイル(と読む?)も初めて見ました。(たぶん)

試合序盤は、グロイルのほうが若干有利に見えました。
確か、ブレイクゲームも有ったような?
と思ってGAORAの録画を見たら、ブレイクポイントは有ったけどブレイクは無かったです。
昨日も書いたけど、人の記憶というのは曖昧です・・・(笑)
先週から何試合も見てるし、かなりの観戦疲れのせいかもしれないけど。
彼はクレーコートが主戦場なんでしょうか。
カウンターとかではなく、全身からパワーをみなぎらせて打つようなショットを見てそう思いました。
しかし、少しづつワウリンカが有利になってきます。
序盤はグロイルのパワーショットにミスさせれましたが、ゲームが進んで慣れてきたのでしょう。
リターンがよく返るようになり、追い込まれたラリーでの返球率が高くなってきました。
これ以降、ワウリンカの危ない場面はほとんどなかったと言ってもいいです。
ワウリンカは、プレイ自体はオーソドックスです。
個性豊かなトップ戦線の中では、逆に異色なほどです。
しかし、ひとつひとつのクォリティが高いと感じました。
サーブもストロークもパワーで圧倒する感じではありませんが、鋭くキレのあるショットで的確に攻撃していきます。
選手のタイプとして、若いうちにある程度勝ちやすいのは、ビッグサーバーやスーパーリターナー、または並外れたフットワークの選手など、ひとつの武器が優れた選手のように思います。
(ここで言ってるのは、優勝という意味ではなく、マッチ勝利のことです。)
今の時代、全てが平均的な選手はなかなか勝てないように思います。
こういった選手は、それぞれのショットや体力・メンタルなど、全てが少しづつUPした時、突然勝てるようになるのでしょうね。
特定の誰かを想定した話ではなく、あくまでイメージの話なのですが・・・。
ワウンリンカは、まさにそういった選手なのでは?と思いました。
でも、勝利がほぼ確定した試合終盤はちょっと違ったイメージでした。
それまでのオーソドックスな攻めに加え、若干リスキー気味、つまりよりライン際にパワフルなショットを配球するようになりました。
最後の仕上げって感じですかね。
相手の反撃を許さず、そのままワウリンカが勝利しました。

ワウリンカは、オーソドックスなプレイ+どこで何を使うか的確に判断できる試合巧者、という印象を持ちました。
スイスということで、どうしてもフェデラーと比べてしまいがちですが、個々のショットは別にして全体的には似てるかもしれませんね。
あとはバックのスライスの大きく弧を描くようなフォロースルーが特徴的ですね。
基本に忠実ということなんでしょうか。
この辺は、ダウンスウィング気味のフェデラーとは違うところです。
シード選手のワウリンカが力の差を見せ付けて勝利した試合でした。



◆4-Gael MONFILS (FRA) def. Q-Marco CHIUDINELLI (SUI) 7-6(5) 6-3
02
第8試合です。
ワウリンカ同様、モンフィスもじっくりプレイを見るのはほとんど初めてです。
GS中継で放送したとしても、DVDやBDに移動するだけの試合は多数あって・・・。
チウディネリを見るのは今大会では3回目です。
苦しい試合を勝ち上がってきてるので、調子は良いと思います。
どんな内容になるか楽しみでした。

まず面白かったのは、ウォームアップが全く噛み合ってなかったところです。
というか、モンフィスが自由にやりすぎ(笑)
ストロークラリーやボレー対ストロークで突然強打。
ダンクスマッシュ(だったのか?写真撮ってて見てないけど)に会場が沸きます。
ウォームアップであんなことやるのは初めて見ましたよ・・・(笑)

試合序盤はモンフィスの勢いが凄かったです。
躍動感という言葉がぴったりの動きでした。
この感じはヴィーナスの好調時と似てます。
彼女は直前の東レPPOで、最終的に負けはしたものの、その片鱗を見せてくれました。
2人に共通するのは、身体のバネが他の選手と比べて段違いに凄いということですね。
手足が長いから振られても球際で追い付き、しかもそこから凄いショットを返してきます。
追い付くだけなら長身の選手なら誰でも出来そうだけど、その状態で威力のあるショットを打つのは身体にパワーが無いと出来ません。
ヴィーナスも凄いと思ったけど、男女の違いも有って、モンフィスは更に凄かったです。
モンフィスがそんな状態なので、チウディネリはボールに合わせるのにも苦労していて、相手コートに返すのがやっとという感じでした。
これは圧勝かなと、その時は思いましたね。
しかし、このレベルの選手はそれだけでは終わりません。
有効な返球方法を少しづつ探るとともに、相手の打球にも慣れて、一方的じゃなくなってきました。
というより、ブレイクバックに成功した1STセット第10ゲーム以降は、チウディネリが有利なラリーのほうが多かったです。
予選2回戦のイム戦では高い弾道の返球が多かったですが、今日は低く低く返してました。
特にバックハンドはフラットに当てて水平に振る感じのスウィングで、低いバウンドにしてました。
元々のスタイルかもしれませんが、これは有効でした。
相手から攻められにくいバックハンドと、これまたキレがあるフォアハンドで、モンフィスを左右に振り回します。
凄い切り替えしがくることも有りましたが、これをやり続けることで、チウディネリが次第に有利な展開になってきました。
しかしながら、一進一退のタイブレイクは、僅かの差でモンフィスが取りました。
7−5というスコアを見ても分かるように、どっちが取ってもおかしくなかったです。

タイブレイクを制したことで、モンフィスに勢いが戻ってきたようでした。
チウディネリの集中力が若干落ちたのもあるかもしれません。
それまで彼はMAXに近い状態でプレイしてたと思います。
競ったセットが終わり、しかも取られてしまったので、そうなっても仕方ないでしょうね。
それまではハードヒットのラリーで耐えてきたチウディネリでしたが、耐えきれずにエラーが増えてきました。
同時にモンフィスのウィナー級のショットが増え、サーブも更にパワーアップしたように見えました。
そんな流れで、序盤からモンフィスがブレイクに成功。
後半はチウディネリが若干持ち直しましたが、モンフィスがそのまま勝利しました。

チウディネリの理詰めのようなストロークも凄かったですが、モンフィスの柔軟で躍動感あるプレイに目を見張りました。
フォアに振られた時のスライドして打ち返すショットは、追い込まれてるにも関わらず、通常のショットと同じぐらいの勢いがあります。
若干リバース気味になりますが、その状態でも上半身のひねりが使えてる感じがしました。
バック側に追い込まれた時は、左足で踏ん張ってコンパクトにスウィングしてました。
これも追い込まれてるのに、深いショットが多かったです。
あのバネと躍動感は、やはり黒人特有なのでしょうか?
と言っても、黒人選手みんなに感じるわけではないので、彼の天賦の才能なんでしょうね。
モンフィスがQFに進出した試合でした。


今日はこんなところです。
試合終了は11時を過ぎてました。
この時間だと、帰宅する頃には12時を過ぎて翌日になってます。
毎回のように書いてますが、寝る時間は普段とそれほど変わらなくても、生観戦すると凄く疲れます・・・。
何はともあれ、明日の試合も楽しみです。


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