楽天OPEN 2009
Rakuten Japan Open Tennis Championships
予選1日目 2009/10/3(土) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆4-Edouard ROGER-VASSELIN (FRA) def. Alexander PEYA (AUT) 6-2 6-4
04
4番コートの第2試合です。
見たのは2NDセット中盤辺りです。
ペヤは去年とかその前とかも来てくれた選手でしたよね?
パウとダブルス組んでたことが多かったから、記憶に残ってるだけだろうか。
今日の彼はかなり苦労してました。
相手のロジャーヴァセリン(でいい?)が、コンスタントに深いショットを打ってくるのです。
ストロークラリーをしてると、長いラリーではどうしてもジリ貧になってしまいます。
だからなのか、ネットに活路を見出そうとしてました。
ネットプレイはある程度は成功してましたが、ボレーが少しでも甘くなると、その後に簡単にパスで抜かれてました。
アプローチも悪くないし、ボレーも良い反応をしてるのに、なかなかポイントに繋がりません。
ロジャーヴァセリンはストロークだけではなくパスも上手い選手でした。
最初のパスの勢いが凄く、ペヤの1STボレーが甘めになってしまうことが多かったです。
そうなると、次のパスで抜かれてしまいます。
このレベル(100位前後)でああいうパスが飛んでくるのでは、ネットプレイヤーが絶滅してもおかしくないと思いました。
50位とか30位とか、それよりランキングが上の選手だと、パスのスピードや威力がもっと上になってくるでしょうから。
アプローチでウィナーを取るぐらいのショットを打つか、あくまでネットプレイはチェンジ・オブ・ペースと割り切るぐらいじゃないとダメなのかもしれません。
優勢に試合を進めたロジャーヴァセリンが予選決勝に進んだ試合でした。


◆杉田祐一 (JPN) def. 3-Somdev DEVVARMAN (IND) 3-6 7-5 6-4
05
1番コートの第2試合です。
最初に見たのは、1STセット終盤から2NDセット序盤までです。
その後、試合終盤の2ゲームぐらいを見ました。
最初に見た時、杉田君は良いゲームとそうではないゲームの差がはっきりしてました。
簡単にキープする時はラブゲーム、ダメな時はブレイクピンチって感じで。
久々に彼を見ましたが、ちょっと変わったような?
今日の杉田君は、左右に追い込まれた時に、ジャンプして空中でボールを打ってました。
高校生の時に見た時は、今日以上に、ほとんど全てのポイントでジャンプしてました。
その後、あまりしなくなったようだったけど、切り返しの時にまた使うようになったんでしょうか。
この切り返しのショットの調子が悪く、ネットの下のほうに当たるボールもありました。
相手のデバーマン(と読む?)は133位とハイランクの選手です。
最近ツアーの結果をほとんどチェックしてないので、アジアに100位を狙える新しい選手がいるのを知りませんでしたよ。
彼は好不調の波はあまりなく、その差がスコアに出た感じですね。
デバーマンは、攻守を上手く切り替えてプレイしてたと思います。
良いサーブやストロークでしかポイント出来てない杉田君よりも、効率よくポイントを取ってたという印象でした。
これはストレート決着かなと思ってましたが、3番4番コートを見てから戻ってくると、ファイナルセット4オールになったところでした。
失礼ながら、もう終わってると思ったのでびっくり。
杉田君のサービスゲームがロングゲームでした。
何回デュースをやったんだろう?
この辺りになると、試合序盤に見た簡単なミスは減ってました。
序盤ではポイントを失っていたシチュエーションで、逆に攻めることが出来るようになってました。
その結果、逆転に繋がったのかもしれません。
このゲームは杉田君が何とかキープ。
キープした後、杉田君はメディカルタイムアウトを取りました。
足のマッサージに加え、うつぶせの状態でトレーナーが足を左右に開いたりしてたから、腰でしょうか?
しばらくして試合再開です。
杉田君は、デバーマンのサービスゲームでも、先に先に攻めて有利に展開。
オンライン気味の際どいポイントは両者に有りましたが、最終的に杉田君がブレイクに成功。
終盤の競り合いを制すると共に、ロングマッチを制しました。
最後の2ゲームは、どちらがとってもおかしくない内容でした。
6−4でデバーマンが取ってても納得するぐらいの際どい勝負でした。
試合後、杉田君は下半身に痙攣がきたようでした。
それだけ全てを出し切ったということでしょう。
明日の試合が心配ですが、杉田君がシードのデバーマンを破って予選決勝に進出しました。


◆6-Marsel ILHAN (TUR) def. 近藤大生 (JPN) 6-3 6-4
06
2番コートの第2試合です。
見たのは1STセット中盤からセット終了までです。
イルハン(でよい?)は、独特のテイクバックから伸びのあるショットを打ってきます。
サーブも独特な構えから鋭いボールを打ち込んできます。
今日の近藤君は、ネットだけではなくストロークラリーもしてました。
ネットに出ても、余程いいアプローチを打たないと、一発で抜かれるからでしょうね。
でも、ストローク戦でも劣勢は否めませんでした。
それほどイルハンのショットの勢いとスピードが凄かったです。
ストロークラリーにしても、1STサーブが良いコースに入ってればいいのですが、2NDサーブになるとかなり劣勢になってしまいます。
そんな展開で、各ゲームごとで少しづつ差がついていき、ついにイルハンがブレイクに成功。
それまで何とか耐えてた近藤君でしたが、耐え切れなくなってブレイクを許したという印象でした。
彼は、昨年はビッグサーバーのボパンナやエバンス相手に、ネットプレイを絡めてファイナルセットのタイブレイクを制して本戦に進出しました。
今年はサーブだけではなく、ストロークも強烈なイルハン相手で、攻め手がなかったような感じでしたね。
内容的に完敗に近いながら、スコア的には結構競ってます。
見た時もそうでしたが、自分のサーブはある程度はキープできたということでしょうね。
イルハンが予選2回戦に進出した試合でした。


◆2-Marco CHIUDINELLI (SUI) def. Luka GREGORC (SLO) 6-3 6-4
07
1番コートの第4試合に予定されてましたが、4番コートに変更になりました。
時間的に考えて、ロジャーヴァセリン対ペヤの後に組まれたようです。
(11月も中旬に入ってから書いてるから、細かい部分は既に忘れてる・・・。)
昨夜出たオーダーでは、その試合の後はITF女子の予定でしたが、雨で進行が遅れて変更になったようです。
見たのは、1STセット終盤から2NDセット終盤あたりまでです。
ドローを見て、この対戦が一番タフなドローだと思いました。
この試合だけ2人とも見たことあるってのもありますが、ランキングに差がある他の対戦に比べ、競った展開になりやすいと思ったからです。
グレゴークは去年も見ていて、ストロークの威力と速さが印象に残ってます。
爆発力がアジアの選手たちとは桁違いだと思いました。
しかし、今日はそれを出すことがなかなか出来ません。
グレゴークはスピン系のハードヒッターです。
それに対してチウディネリは、グレゴークに比べればスピン量が少ないです。
どちらかと言うとテイクバックを水平に引くような感じで、ストロークの打ち方に違いが有りました。
早くて伸びてくるチウディネリのショットに対し、グレゴークが防戦になるラリーが多く、ミスが増えてました。
有利に展開したチウディネリが6−3でセットを先取しました。

2NDセットに入ると、少し様相が変わってきました。
前のセットとは逆に、グレゴークのスピン系強打に対し、チウディネリが合わせる展開です。
グレゴークが相手のボールに慣れてきたのかもしれません。
合わせきれずに対応が遅れた場合、フラット系の選手にありがちですが、押さえが効かずにアウト連発になってました。
流れが変わってきて、もしかして逆転するかもしれないなと思ってました。
試合終盤は見てません。
しばらくすると、試合後の握手をするところが見えました。
(見たのは隣の3番コートから網越しですが。)
チウディネリが何とか振り切って勝利したようでした。

この試合、ジュニア時代をスイスで過ごしたカトジュン(加藤純君)が見に来てました。
チウディネリがスイスだからでしょうか?
チウディネリは最初は気づかなかったようですが、途中でふと客席を見てカトジュンを発見したのか、ちょっと驚いたような表情をしてました。
試合終了後、チウディネリのところにカトジュンが行って何か話してたようです。
カトジュンも年齢的にはまだまだ若いはずだから、同世代に近いのかもしれませんね。
シード選手のチウディネリが、ストレートながら接戦を制して予選決勝に進出しました。


◇vol.3へ続きます。


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