カンガルーカップ2009
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2009
最終日 2009/5/3(日)
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最終日です。
朝は太陽が照ってましたが、会場に着いたころには少し曇ってきました。
それでも雨が降りそうな気配は全くありません。
昨日までは、まるで真夏のような暑さでした。
今日は日差しが少ない分、ちょっとはマシです。
それでもかなり暑くて、半そで短パンで丁度いいぐらいです。
昨日は何だかんだで、ホテルに帰ってきたのが11時ぐらいになってしまいました。
その後、レポートの下書きとかやってたんで、かなり眠いです。
昨夜の岐阜・善光寺の火渡りは良かった。
まさか実体験出来るとは思いもしなかったです。
昨日も書いたけど、会場までバスで行ってればやってること知らなかったので、歩いた甲斐がありました。
さて、最終日の今日は単複の決勝です。
終わってから吉照庵(伝承美濃そば)に行ってみようと思ってたけど、たぶんダメっぽいな。
ま、時間が合えばってことで。
会場には試合開始の11時ごろに着きました。
まだ選手たちが入場する前で、その準備中といった感じでしたね。
さあ、試合に行きましょう。
◆5-中村藍子 (JPN) def. 2-米村知子 (JPN) 6-1 6-4
01
シングルス決勝です。
SFの段階で、この対戦が一番面白そうな決勝だと思ってました。
結果とともにどんな内容になるか楽しみでした。
意外なことに、よねともちゃんのほうが今はランキングが上です。
最近の藍子ちゃんは、初戦からシード勢に当たる不運などが重なり、なかなか勝てなくなってます。
47位を記録したランキングは降下の一途をたどり、200位まで落ちてしまいました。
よねともちゃんは逆にキャリアハイの149位を記録してます。
今週の決勝進出で最高位を更に更新するかもしれません。
でも記録を見ていくと、彼女は海外であまり勝ってませんね。
そもそも、それほど海外の大会に出てないみたいだし。
この辺は、海外が主戦場だった藍子ちゃんとは対照的ですね。
逆に言うと、海外で勝たなくてもここまでランキングを上げられるという見本かもしれません。
今後は積極的に参戦していくんでしょうか。
バウンドが高くなるコートはあまり得意ではないのかもしれませんが、今後に期待したいです。
さて、話を今日の試合に戻します。
藍子ちゃんが好調なスタートでした。
2ブレイクアップの5−0と、出だしから5ゲームを連取します。
よねともちゃんは僅かにアウトになるショットがかなり多かったです。
2NDセットは少し減ってきますが、それでも2NDセット終盤の重要な場面でもありました。
自分から攻撃に行った時と、相手に打たれた時の、両方で出てましたね。
「たられば」ですが、あれが全部入ってたら、全然違う展開になった可能性は有るかと思います。
でも、そういうミスが出たのは、藍子ちゃんのボールに勢いと深さが有ったからでしょうね。
オムニコートの印象はあまり無い彼女ですが、昨日までの試合を見ると、十分オムニに対応した戦い方をしてたように思います。
まず、攻撃された時に、深く低い返球が出来てました。
彼女はバックハンド側を攻められることが多いですが、そういう時にフラット気味に深さを重視したボールを打ってました。
それと、ミスが極端に少ないです。
今回、この試合を含めて3試合見ましたが、凡ミスと言えるエラーはほとんど見なかったと言ってもいいぐらいでした。
もちろん、相手が思いきた攻撃をした時は返球出来ないこともありました。
しかし、そうではない場面でのミスの少なさが、大差で勝ってる要因のひとつであることは間違いないでしょう。
そんな展開で、1ゲームはキープされるものの、藍子ちゃんが6−1でセットを先取しました。
2NDセットは一転してキープが続きます。
それでも、どちらかというと1STセット同様、藍子ちゃんが有利な展開でしたかね。
しかし、よねともちゃんもブレイクピンチを逃れてキープを続けます。
さっきも書きましたが、1STセットは多かった僅かなアウトが減ってきたのが大きかったと思います。
ということは、彼女本来のフラット系のショットでの攻めが有効になってきたということです。
でも簡単にはポイントが取れません。
攻撃しても藍子ちゃんが深く返球してくるからです。
そんな感じで、観客がどよめく速球の打合いが多かったです。
エラーが減ったよねともちゃんでしたが、第9ゲームのサービスゲームで久々に僅かなエラーが重なりました。
このゲームがブレイクゲームとなり、藍子ちゃんがサービング・フォー・ザ・マッチを迎えます。
マッチポイントを何本か凌がれましたが(だったような?)、ポイントを先行した藍子ちゃんがこのゲームをキープ。
6−4でセットを取ると共に勝利し、優勝を決めました。
彼女は優勝スピーチで、久々の決勝だったと話してました。
これを機にランキングを戻したいとも言ってました。
ランキングを「上げたい」ではなく「戻したい」と表現してたことが印象に残りました。
彼女は何気なく言ったのかもしれませんが、自分のいる場所はここではないという意気込みを感じました。
スピーチは準優勝のよねともちゃんにもありました。
準優勝はないと思って準備してなかったと彼女は言ってましたが、スポンサーやスタッフにお礼を言った後、何か話し始めようとしました。
しかし司会のおば様と噛み合わず、無理やり終了させられてしまいました・・・。
彼女は物怖じせずに話すタイプらしく、何を言うか期待してたんですけどね。
まー、仕方ありません・・・(笑)
そう言えば彼女のハードコートの試合は見たことあっただろうか?
今後は海外の試合にも積極的に挑戦して欲しいです。
WTAツアーが主戦場だった藍子ちゃんは久々のITF優勝でしょう。
今大会の彼女は、他の選手と比べて一段上のテニスを見せてくれました。
今後に期待したいです。
◆1-Sophie FERGUSON / 中村藍子 (AUS/JPN) def. 土居美咲 / 奈良くるみ (JPN/JPN) 6-2 6-1
02
ダブルス決勝です。
藍子ちゃんがシングルス決勝に出場したので、レスト後の2時から開始とアナウンスがありました。
1時間ちょっと時間が有ったので、その間、アザーコート側の屋根付きの観客席でのんびりレポートの整理等をしてました。
目の前のコートでは、くるみちゃんと美咲ちゃんのウォームアップが試合直前まで行なわれてました。
あまり詳しくは見てませんが、直前だけあって、ショットの練習よりは、ランニング等で身体を試合用に持っていくのを重点的にやってたようでした。
2時ちょい過ぎにセンターコートに行くと、しばらくして選手達が入場してきました。
試合は美咲ちゃんのサーブで始まりました。
このゲームがブレイクゲームになりますが、次のソフィーのサーブをすかさずブレイクバック。
第3ゲームのくるみちゃんのサーブをキープして、ブレイク差なしながら彼女たちが2−1とリードしました。
しかし、その後は2NDセットの第6ゲームまでゲームが取れず、ファーガソン/中村ペアが6−2、5−0と大きくリード。
1ゲームキープされましたが、彼女たちが6−1でセットを取り、優勝を決めました。
内容的には昨日のSFの1STセットと同じでしたね。
ショットの勢いでラリーを有利に進め、最終的に相手のエラーを引き出すという展開です。
これはソフィーも藍子ちゃんもです。
くるみちゃんと美咲ちゃんもラリーの初めのころは良いショットで応酬するのですが、ラリーが何本も続くと劣勢になることが多かったです。
もちろん良いポイントも有りましたが、全体としてはそういう流れでしたね。
時々出る藍子ちゃんのポーチや、ソフィーのスライス系のタッチショットも有効でした。
前衛でのポイント獲得率はかなり差が有ったんじゃないでしょうか。
ストレートへの強打は両ペアともに有りましたが、ぶつけられる格好でポイントを失うことが多かったのは土居/奈良ペアでした。
特に2NDセットは多かったですね。
美咲ちゃんは何本ぶつけられたんだろうか?
ボレーで切り返すことが多かったファーガソン/中村ペアと比べて、ますますポイント差が広がってしまいました。
このパターンでポイントが決まることが多くなると、勢いにも差が出てきそうです。
始まる前はもっと競った試合になるかと思いましたが、意外なほど大差での決着でした。
トップシードのファーガソン/中村ペアが優勝した試合でした。
今日はこんなところです。
ダブルスの表彰式が終わったのは3時半近くでした。
単複ともにストレート決着でしたが、間にレストが1時間ちょっと有りましたからね。
4時半ぐらいだったら、帰り際に蕎麦を食ってこうかと思いましたが、中途半端な時間なので今回はパス。
もし来年も見に行ったら、その時に食べてみようと思います。
(忘れてる可能性もあるけど・・・。)
その後は、京都の時みたく東京に帰ってきてから電車が止まってたってこともなく、今回は何事もなく帰宅できました。
まー、そんなこと毎回有っても困るけどね・・・(笑)
さて、次の生観戦は選抜ジュニアかな。
行けるとしたらですが。
どうなるかまだ分かりませんが、どんな選手達がどんな試合を見せてくれるか、楽しみです。
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