カンガルーカップ2009
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2009
本戦4日目 2009/5/1(金) Vol.1  戻る トップへ


今年もカンガルーカップに行ってきました。
2003年から7年連続の生観戦です。
2003年は、確か、初めて関東以外の試合を見に行ったんだよな。
あの時は、まさかその後に福岡、久留米、京都、豊田など、色んな都市に試合を見に行くことになるとは思いもしませんでした。
今年のカンガルーカップは、上位のエントリーが少ないです。
12年ぶりの伊達ックや、日本のエースの愛ちゃん、元TOP20で復帰途上のタミーのようなサプライズもありません。
行くかどうか迷いましたが、シード勢にはこれまで印象深い試合を見せてくれた選手たちが揃ってたので、今年も行くことにしました。
今日の試合開始は11時、会場に着いたのは12時ちょっと前でした。
観客はそれほど多くなかったです。
去年の喧騒のイメージが強いから、そう思ったのかも。
メーデーとは言え、今日は平日だから、その割りには多かったと言えるかもしれません。
今日は、野球場とか陸上競技場(たぶん)のほうのバス停から会場に入りました。
他の施設では何も開催されてないらしく、そちら側には人っ子ひとりいませんでしたよ。
平日は、あんなもんなんですね。
いつもはそっちでも色んなスポーツをやってたイメージが有ったので、あまりの静けさにちょっとびっくり。
その静けさの中、テニス会場に向かいました。


◆2-米村知子 (JPN) def. 久松志保 (JPN) 6-2 6-3
01
A1コートの第1試合です。
見たのは2NDセットの序盤から中盤辺りです。
短時間しか見てませんが、その時はストロークラリー自体はそれほど大きな差は感じませんでした。
最近の勢いやオムニコートということで、よねともちゃんが圧倒すると思いきや、そうでもなかったです。
でも最終的には彼女がポイントやゲームを取る、というような流れでした。
1つのストロークラリーでは僅かな差だけど、1試合として見たら大きな差って感じでしょうか。
志保ちゃんが勝つのはかなり大変だな、と思いました。


◆不田涼子 (JPN) def. Q-Zarina DIYAS (KAZ) 6-4 2-6 6-4
02
センターコートの第1試合です。
最初にセンターに行った時は、ザリナが2NDセット3−0から4−0とリードした辺りでした。
これはフルセットマッチだなと思ってA1コートを見に行き、戻ってきたら2NDセットが終わるところでした。
ファイナルセットは、お互いにチャンスとピンチが訪れる展開でした。
1つのラリーの中でもそうだし、サービスキープという意味でもですね。
序盤は比較的順調にキープが続きましたが、除々に動きが出てきます。
まずはザリナにチャンスが来ました。
涼子ちゃんのサーブで0−40(だったと思う)になりました。
3本のブレイクポイントを何とか凌ぎ、デュース後のブレイクピンチも凌いでキープに成功しました。
ブレイクピンチが有ったゲームは、もう1ゲームぐらいなかったっけ?
しかしブレイクを許しませんでした。
その直後、今度は涼子ちゃんにチャンスが来ました。
最終ゲームとなった第10ゲームです。
このザリナのサーブでブレイクポイントになりました。
ここでブレイクポイントということは、即マッチポイントです。
涼子ちゃんは際どく逃れることに成功しましたが、ザリナはサービスを落としました。
このゲームがブレイクゲームとなり、涼子ちゃんが接戦をものにしました。

ザリナはカザフスタン国籍ですが、何となくアジア人っぽいですね。
コーチっぽい男性や応援してた人も同じでした。
「ダバイ」とか「ポチ」って声援してたけど、「ダバイ」はどこかで聞いたことあるな。
テレビだか生観戦だか忘れたけど、どこでだっけ?
セルビアの応援だったかな?
いや、違うような?
(記憶に自信なし・・・。)
ザリナは大柄ではありませんが、打ち抜いた時のフォアハンドが威力があります。
ラケットを振るときの前への推進力が強い感じがしました。
高い打点から角度を付けたバックハンドも良かったです。
課題はサービスでしょうか。
特に2NDサーブでは、ほとんどポイントを失ってたような?
時々角度が付いたスライスサーブでエースを取ることはありましたが、全体的には弱点になってしまってるように見えました。
ダブルフォルトが多かったし、身体をあまり効果的に使ってないように見えました。
腕や腰や対軸などを連動させるんじゃなくて、前で倒れこむ勢いだけで打ってるというか。
(あくまで素人がそう思っただけですよ。)
サーブが不安だからか、トスを上げなおしたりと打つまでにかなり時間を使っていて、タイムバイオレーションを取られてました。
そうそう、最初に彼女をサーブを見たとき、トス上げただけで打ち直しをするのだと思いましたよ。
なんかトス上げた後に突っ立ったままになるんですよ。
だからそう見えたんだと思います。
良いものを持ってるのに勿体ないなーと思いながら見てました。

涼子ちゃんは際どい勝負をよく勝ちきりました。
ファイナルセット中盤辺りでは、負けてもおかしくない展開でしたからね。
このセットは、お互いに何とか拾ったボールがコートに返って、ロングラリーになるポイントがありました。
何本ラリー続いたんだろう?
あのポイントは凄かった。
ただ、その後の疲れ方が違ったように見えました。
ザリナは凄い疲れてゼイゼイしていて、涼子ちゃんはそこまで息が乱れてないようでした。
最終的には、そういう部分で集中力の差が出たのかもしれません。
ピンチの後のチャンスを活かした涼子ちゃんが、明日のSFに進出しました。


◆岡あゆみ (JPN) def. Ksenia LYKINA (RUS) 6-4 6-3
03
A1コートの第2試合です。
見たのは1STセット中盤から2NDセット中盤辺りまでです。
スコアを見ると、セニアが2ブレイクアップの4−1とリードしてました。
これは彼女の完勝かと思いきや、そこから岡あゆみちゃんが7ゲームを連取。
6−4、2−0までゲームを取り続けました。
始めの5ゲームは何だったんでしょうか?
俺が見たときのセニアはとにかくミスが多かった。
オムニじゃなくて、早いコートでやってるようなテニスに見えました。
スピードボールでポイントを取ろうとしたのか、際どいところに強打しまくってました。
そのほとんどをアウトと判定され、次々とゲームを失ってました。
同じコース(あゆみちゃんのバック側)ばかりに強打してたのも、そうなった原因でしょうね。
時々は綺麗なウィナーが取れるのですが、ダウンザラインに切り返されたり、先にミスが出たりと、集中してないように見えるほどでした。
うーん、去年の豊田で良いプレイを見てるだけに、今回は期待してたんですけどね。
しかし、そうさせたのは岡あゆみちゃんの好調さでしょうね。
今日の彼女は、早いボールの打ち合いでも負けてませんでした。
1STセットの挽回していくゲームでは、フォアのスピードボールの打ち合いで打ち勝ってました。
だからセニアはバック側に固執したのかもしれません。
今回のドロー表に載ってるセニアのランクが334位でした。
正直、去年の豊田以降、もっと上がってると思ってたので、え?そのランキング?って感じでした。
でも、今日のテニスを見ると、もっと臨機応変にプレイする必要が有るでしょうね。
早いコート向きのテニスしか出来ないのかなー。
期待してただけに、厳しい感想ばっかりになってますね・・・。
岡あゆみちゃんが完勝といっていい内容で、明日のSFに進んだ試合でした。


◇vol.2へ続きます。


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