第45回 島津全日本室内テニス選手権大会
SHIMADZU All Japan Indoor Tennis Championships 2009
最終日 2009/3/15(日) Vol.2
戻る
トップへ
◇vol.1からの続きです。
◆Sergei BUBKA (UKR) def. WC-鈴木貴男 (JPN) 7-6(6) 6-4
05
男子シングルス決勝です。
始まったのは4時ちょっと前でした。
ロングラリーが多かった女子シングルス決勝に比べ、かなりサクサクとポイントが進んでいきました。
貴男君のプレイスタイルが速攻型だし、何より男子と女子ではサーブ力が違いますからね。
序盤は、そのサーブによるポイントが多かったです。
お互いに強力なサーブで相手のラケットを弾いてポイントしていきます。
1STセット中盤辺りからリターンが返るようになり、ストロークラリーやボレー対パスの展開が少しづつ増えてきました。
スピードに慣れてきたと同時に、身体が動いていたんでしょうね。
貴男君はもちろんサーブ&ボレー勝負でしたが、回数はそれほど多くないながら、途中からブブカもアプローチ&ネットを何本か入れ始めました。
ネットプレイの感覚に慣れるのに時間が掛かったのか、最初はポイントを失ってましたが、中盤以降は効果的でしたね。
回数としてはスライスアプローチが多かったように思いますが、試合後半は強打してネットにつくポイントもありました。
自分がパスを打つばかりではなく、ボレーヤーの貴男君にもパスを打たせようという意図かもしれません。
リターン率が上がってきたとは言え、貴男君のショットが低く滑ってくるので、最初の頃はパスやリターンでのポイントは少なかったですから。
これはブブカだけではなく、試合序盤はリターナーが良い形でポイントを取るポイントは少なかったです。
サーバーのミスでポイント的に競うゲームは有ったと思いますが、お互いにサーブ力を活かしてブレイクを許しませんでした。
そんな流れで1STセットは両者ともキープを重ね、タイブレイクになります。
スコアを見れば分かるでしょうけど、このタイブレイクは競った展開でした。
終盤に貴男君が打った2NDサーブ(スライスサーブ)がフォルトと判定され、結果的にはこれがセットの勝敗を分けることになりました。
貴男君はギリギリ入ってると思ってたようでした。
というか、ボールが落ちた所が微妙な位置だったから、ラインジャッジに入ってると言って欲しかったんでしょうね。
そのままブブカがサービスをキープし、8−6の僅差でタイブレイクを取って先行しました。
2NDセットも序盤は同じような展開でしたが、少しづつブブカが有利なポイントが多くなってきました。
今日の勝敗の一番のキーとなったプレイは、貴男君のドロップボレーに対するブブカの処理だと思います。
これは終盤に行けば行くほど、より大きな意味を持ってきたようでした。
とても追いつけないようなドロップボレーに対し、ブブカは何本もポイントを取りました。
ドロップを拾った直後の1本目返球場所が良いんですよね。
それと、前にも書きましたが、長身にも関わらずスタートダッシュがかなり早いです。
追いついてボレーボレーになると、その長身が有利に働いてました。
ドロップボレーの後の2人ともネットにいる時は、ブブカのほうが多くポイントを取ってたはずです。
なかには追いつけないボールも有ったはずですが、それが頭に残らないぐらいにコートカバー能力が高いと思いました。
2NDセット中盤以降、これは貴男君にかなり効いてきたはずです。
ボレーやチャンスボールになったストロークが、僅かにサイドアウトするポイントが多くなってきました。
ブブカの足を警戒してのミスでしょうね。
僅かにフォルトするサーブも増えてきます。
こちらも、より際どいところに配球しようとしてのフォルトでしょうね。
1STサーブの確率が悪くなるということは、2NDサーブでネットダッシュするポイントが多くなるということです。
身体が動いてきたブブカは、リターンやパスが神がかってきます。
試合終盤には、1STサーブに対しても良いリターンが返り始めました。
特に最後の貴男君のサービスゲームでのリターンが凄かった。
ブブカはリターンをセンター付近に集めてました。
というか、コース云々よりもショットの威力で圧倒しようとしたのかも。
これに対し、ボレーの名手の貴男君が、ボレーの構えに入ってるのにミスしてました。
終盤はコートエンドの前のほうの近い位置から見たので、リターンの威力とスピードに驚きました。
まるで上から降ってくるようなリターンで、貴男君がローボレーになって弾かれてました。
スピンボールでローボレーになるんじゃなくて、叩き込まれてローボレーになってるように見えました。
更に、ポイントの内容的に余裕が出てきたからか、緩急をつけたストロークで揺さぶりを掛けてきました。
通常はどちらかというと力を抜き気味の深いストロークを打ち、突然、ダウンザラインへ強烈なトップスピンが掛かった強打を打ってくるのです。
この展開は、フォアハンドのラリーの時に何回か見ました。
フォアのクロスで深いストロークの打ち合いが続き、そのうちにブブカがダウンザラインへ強打という展開です。
そう言えば、試合終盤はフォアハンドのストロークラリーが結構多かったですね。
お互いにバックのラリーが嫌だったんでしょうかね。
試合の流れとしては、後半に行けば行くほどブブカが有利になっていきました。
ネットへ出れば強烈なパスが降ってきて、ストロークラリーをすれば次第にジリ貧になる。
というように、貴男君の打つ手が除々に無くなってくるように感じるほどでした。
結局、このゲームをブブカがブレイクして6−4でセットを取り、競ったスコアながらストレートで勝利しました。
緩急自在のブブカのプレイは、非常に魅力的です。
まー、俺が好きなプレイスタイルというのが大きいですけどね。
今後が非常に楽しみに感じた大会でした。
今日はこんなところです。
女子シングルス決勝が3時間のロングゲームだったので、2試合だけにも関わらず終了は5時半ごろでした。
今回の観戦旅行(?)は、直前に行くことを決めました。
1週間ぐらい前に急遽仕事を休みにしたり、数日前にようやくホテルを取ったりとかね。
でも、行って良かったです。
とにかく試合内容が素晴らしかった。
緊迫した展開の試合が多く、そこからそのコースに打つか!とか、そのボールに追いつくか!というようなプレイが多かったです。
地方に試合を見に行った大会を思い返してみると、大会全体や個々の試合で感じたことが多いという点では、アナ(イワノビッチ)が優勝した福岡(+岐阜)以来かもしれません。
表彰式では、相変わらずたくさんのトロフィーが授与されてました。
協賛(?)各社がそれぞれトロフィーを出してるみたいですね。
あれって、外国人の選手は、いったい何事か?と思うんじゃ?(笑)
持って帰るのが大変そうだけど(さすがに自宅に配送か?)、貰うほうからすると、やっぱり少ないよりは多いほうがいいのかもね。
この大会のサーフェスって、確か、東京体育館時代の東レPPOが使ってたスパックターフでしたよね?
だったら超早いコートのはずですが、その割には、攻守がバランスよくミックスされた試合を見ることが出来ました。
試合内容を思い返すと、そこまで早いコートでも無いような?
自分でプレイしてるわけじゃないので、外から見ただけの感想だけど。
東レPPOが有明開催になったと同時に、サーフェスを変えたのかもしれませんね。
まー、これも推測ですが・・・(笑)
それから、試合中に動いてる観客が結構いました。
選手の目に入るコートエンドの低い位置を歩いてるんです。
主審が英語で注意してもお構いなし・・・。
これは前回見に行った時(2006年)と同じです。
たまりかねて、日本語が話せない外国人選手や主審に代わって、プレイしてる貴男君が注意してましたけどね。
場内アナウンスで注意すればいいのに。
あくまで俺の考えですが、試合進行の妨げにならない限り、基本的には自由でいいと思ってます。
東レPPOの「何でも禁止!」って感じの観客無視に近い警備を体験してるだけにね。
だけど、この大会の場合は、明らかに試合進行の妨げになってます。
予定が有って観戦途中で帰らなきゃいけない人や、地方から見に来ていて帰りの時間が気になる人にとっては、この大会に限らず、こういった馬鹿げたことで遅れるのは勘弁です。
試合前に観戦時の注意として、携帯電話とフラッシュ撮影禁止のアナウンスがありました。
だけど、これに違反してる人はほとんどいなかったです。
それよりも、試合中の移動についての注意をしたほうがいいと思う。
その度に中断するから、選手の集中の妨げになるし、見てる観客もイライラしますからね。
前回のレポートでも同じこと書いたような記憶が有るけど。
試合が終わった後、食事をしたり京都市内をブラついてたので、新幹線に乗るのが若干遅れました。
これが失敗の元・・・。
東京に帰ってきたら電車が止まっていて、振替乗車であちこち行って大変でした。
乗り換えた電車で何駅か行ったら、この駅止まりに変更になったと放送が有って、またまた乗り換えたりして。
今日は朝からの京都観光などで、1日に3万歩も歩いてました。
今日を含め、この3日間で6万5千歩でした。
ここ最近は、1日に最低1万歩は歩くようにと、普段から歩数計を持ち歩いてます。
まー、1日1万歩は結構大変ですけどね。
スポーツクラブとか行かなくても、歩くだけでかなり効果的です。
昨日今日と、気持ち悪くなる寸前まで大量に朝食を食べたのに、数日後は腹回りがスッキリしたと感じるぐらいでしたから。
でも、それだけ歩くと、かなり疲れます。
夜の11時を過ぎて、駅のホームからホームへ歩かされるのはキツかった・・・。
そういえば、なんで電車が止まってたんだっけ?
このレポートは、1週間以上経ってか書いてます。
その後の通勤で何回も電車が止まってるから、理由までは忘れてしまいました・・・。
何はともあれ、3日間のテニス観戦はとても楽しめました。
次の観戦はどこになるかな?
フューチャーズは見に行くかどうか分かりません。
対戦カードと自分のスケジュール次第で、週末に見に行くかもしれません。
戻る
トップへ