慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2008
Keio Challenger International Tennis Tournament 2008
ATP Challenger Series $35K+H
最終日 2008/11/23(日)  戻る トップへ


慶応チャレンジャーの最終日に行ってきました。
早いラウンドでは雨でインドアの日も有ったようですが、今日は良い天気でした。
最初は陽が当たる場所だったので、念のために持ってった上着は着なくてすみました。
でも、時間と共に日陰になってくると、かなり寒かったです。
まー、11月だから当たり前ですね。
ダブルス決勝は12時開始、シングルス決勝はNot Before 1:00 PMでした。
さて、さっそく試合に行きましょう。


◆Tomas CAKL / Marek SEMJAN (CZE/SVK) def. 2-Brendan EVANS / Martin SLANAR (USA/AUT) 6-3 7-6(1)
01
ダブルス決勝です。
当初は土曜日に組まれてましたが、最終日の今日に変更になりました。
金曜日が準決勝だったので、彼らは1日空いての試合です。

見た時は、ちょうど1STセットが終わった辺りでした。
その後の試合の流れとしては・・・、
2NDセットは、セットを取られたエヴァンス/スラナーが先行。
確か5−4でサーヴィング・フォー・ザ・セットでしたが、ここをブレイクされて5オールに。
タイブレイクは序盤からCAKL/SEMJAN(読み方分からず・・・)がリードしてそのまま勝利。
と、そんな流れでした。

CAKL/SEMJANペアはサービスダッシュしないことが多かったです。
リターンゲームでもパスでポイントしようとしてたので、ネットプレイよりストロークのほうが得意みたいでした。
1STセットは見てませんが、たぶん、ストロークの威力でボレーを弾いて取ったんでしょう。
エヴァンスとスラナーはネットダッシュしてました。
2NDセット終盤までは、その戦法が上手く行ってたんですけどね。
強いパスを打たれても、緩くても深いボレーが打ててたし。
しかし、肝心なところでCAKL/SEMJANのストロークの威力にやられた感じですね。
5−4でサーブの場面では0−40、タイブレイクも一気に1−5と大幅にリードされてしまいました。
エヴァンスとスラナーは、他の大会で見たこと有るような気がしました。
どこで見たんだろう?
見たような気がしてるだけか・・・?
男子選手やITFサーキットで見た女子選手たちは、あまり覚えてないことも結構有ったりしますからね。
外国人同士の決勝でしたが、シングルスに添田君が出るせいか、観客は結構多かったです。
そんな中、CAKL/SEMJANが優勝を決めました。


◆2-Hyung-Taik LEE (KOR) def. 1-添田豪 7-5 6-3
02
シングルス決勝です。
ダブルス表彰式のしばらく後、2人が入場してきました。
2年連続して豪華な決勝カードですよね。
去年は、上り調子のセラと、日本の大黒柱の貴男君。
今年は、GS常連でツアー優勝経験も有るリーと、じっくり型だけど着実に力を付けてきている添田君。
まだまだ東レとAIGの観戦疲れが完全には取れてませんが、楽しみなカードなので見に行くことにしました。
試合前に考えてたのは、リーの守備力とカウンターを添田君がどれだけ崩すことが出来るかって点でした。
正直、これに尽きると言ってもいいぐらいです。
昔からリーのコート外からのショットは凄いと思ってました。
それに加え、添田君が全日本で苦労して破った岩渕君が、2ヶ月前のAIGでリーに完敗してます。
この試合が強く印象に残ってるせいも有りますね、そう考えたのは。

試合は、リーが第2ゲームの添田君のサーブをブレイクしてスタートしました。
やはりというか、リーの守備力に逆襲されて落としてしまいました。
リーは不用意なエラーをほとんどしません。
あのミスの少なさは脅威です。
しかも下手に左右に振ってしまうと、そこから物凄いカウンターショットが飛んできます。
この磐石の守りを崩すには、それを許さない攻撃力と、ミスを極力減らすために攻撃を活かす展開力が必要でしょうね。
序盤はスコアも内容もリーのペースで試合が進みましたが、添田君も反撃に転じます。
鋭いショットでリーのエラーを誘ってブレイクに成功し、ブレイク差なしのタイに戻しました。。
確か、この展開(リーが先にブレイクして、添田君がブレイクバック)は2回有ったと記憶してます。
2回目のブレイクバックの時は、リターンがほとんどオンラインだったのが大きかったです。
あそこまで速球が深く入れば、サーブを打った直後のリーはミスする確率が高くなると思います。
バックハンドの打ち合いを少なくしたのも大きいです。
リーは片手バックなので、普通は当然のようにバックハンドを攻めるでしょう。
しかし、このバックハンドが曲者です。
多彩さで言えば、フォアハンドよりも断然にバックハンドです。
彼はリターンの時はかなり後ろに下がってます。
まるでクレーコーターのように、ベースラインから2m以上後ろに構えてます。
ラリーになると少し前に出ますが、守りとカウンターが持ち味の彼はそれでも後ろ気味です。
しかし、そこから立ち位置は若干変えただけながら、打点と回転量を調節して様々なバックハンドを打ってきます。
特にライジングフラットとでも言うようなダウンザラインは、一発でポイントが取れます。
ラケット操作が非常に少ないショットで、走りざまにこれが放たれるのです。
突然のように打たれるので、相手からすると奇襲攻撃のように感じるかもしれません。
それと同時にフォアハンドも、ベースライン後方からダウンザラインやクロスへと自在にパスを打ちます。
これが有るから、彼は立ち位置が後ろでも活躍出来るんでしょうね。
いや、逆に後ろだからこそ、あのプレイが出来るというべきか。
あ、リーの話ばかりになってしまいました。
添田君は、変幻自在のリーのバックハンドを攻めるよりも、深いショットをメインにフォアハンドと均等に攻めるように作戦を変えたようでした。
これが効を奏し、劣勢だった展開から5オールに追いつきました。
次のリーのサーブではチャンスが有りながらブレイク出来ず、逆に第12ゲームの自分のサーブがブレイクゲームとなり、7−5でリーがセットを先取しました。

2NDセットもリーがいきなりブレイクに成功。
添田君はどうしても先行できません。
コートサイドで見たのは、リーが1ブレイクアップの2−1とリードした第3ゲームまでです。
時間と共に太陽に位置が変わって、見てた席が日陰になってきました。
逆光じゃなくて写真を撮るには良い位置だったので、しばらくそのまま見てたらかなり寒くなってしまいました。
出入口付近に戻ると、何とカップヌードルが無料で配布されてるじゃないですか。
寒い上に無料とあって、大人気のようでした。
そのためか、客の数に比べてお湯が間に合わないようでした。
待ち人数が多くてしばらくはパスしてましたが、あまりに寒いのとちょっと腹が減ってきたので行列に並びました。
しかし、やはりお湯が無くて、待ってるうちに試合が終了。
並んだだけで、カップ麺は結局食べませんでした。
(まだ作ってくれるみたいだったけど、あとは帰るだけなので自分からパスした。)
というわけで、2NDセット後半はロクに試合見てません・・・(笑)
試合経過だけ書いておくと、先にブレイクされた添田君でしたが、ブレイクバックして追いついたようでした。
しかし3−4オールからのサーブを落として、リーが5−3とリード。(だったような?)
最後はリーがキープして6−3で勝利しました。

うーん、添田君も悪くはなかったと思いますが、ミスなく攻め続けなきゃいけないのはキツかったんじゃないかな。
攻め続けないと、そのうちカウンターを食らってしまうからです。
攻撃にバリエーションを付けるためか、今日はネットプレイも多めに取り入れてました。
これ自体は良かったと思いますが、そういう時のリーのショットがまた凄い。
パスで抜かれることは結構ありました。
リーは何でこんなにランクを下げてるんでしょうか。
怪我ですかね?
去年のセラやルーもそうでしたが、チャレンジャーになるとATPツアーの選手たちが参戦してきます。
もちろん賞金総額も違いますが、フューチャーズとの大きな違いはそこですね。
ツアーに参戦する選手たちは、みんな何か一芸を持ってます。
その中で勝ち上がってくのは並大抵ではないでしょう。
添田君は際どい試合を勝ちあがって決勝まで出てきました。
来週の豊田チャレンジャーもトップシードですよね。
連戦はキツイはずですが、次週も頑張ってほしいです。


今日はこんなところです。
試合を見た時間は短かったですが、内容的には楽しめました。
さて、来週の週末3日間は豊田チャンレンジャーに遠征(?)しようと思ってます。
(あくまで予定ですが。)
会場のスカイホール豊田は、フェドカップのドイツ戦を見た時に行ってます。
あの時は1コートだけでしたが、あの場所に何コートも作るのかな?
もしかしたら他にも有るとか?
フェドの時は、台風が来て避難命令が出るかもしれないっていう時だったよな、確か。
さすがに今の時期にはそんな心配は無いですけどね。
この大会は、男子は$35K+Hで慶応CHと同規模ですが、女子は$75K+Hと国内のITF女子では最大規模です。
かなり楽しみでしたが、エントリーリストから上位陣が続々抜けてるのが気になる・・・。
まー、既にWTAツアーは終了してるし、年末に近いですからね。
ITFの大会ではよくあることだから仕方ないです。
どんな感じで大会が行なわれているのか、そういった環境面と共に、試合が楽しみです。


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