ダンロップ ワールドチャレンジ 2008
DUNLOP World Challenge Tennis Tournament 2008
ITF Women's Circuit $75K+H
ATP Challenger Series $35K+H
本戦6日目 2008/11/29(土) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆WC-Ksenia LYKINA (RUS) def. 3-中村藍子 (JPN) 6-0 1-6 7-5
1STセットは近くで見てませんが、パッと見、セニアが先に攻めてたようでした。
藍子ちゃんは後手に回ることが多く、振り回されるラリーが多かったように見えました。
2NDセットはコートエンドから見ました。
セット序盤に藍子ちゃんが踏ん張れたのが大きかったです。
最初のころは前のセットと同じような流れでしたからね。
セットが変わり、気分を入れ替えて集中して望んだように見えました。
ミスが少なくなって、攻撃を切り返せるようになり、その結果、セニアのミスが早くなった。
そんな印象でした。
その流れで、藍子ちゃんが5−0とリード。
まさかのベーグル返し?と思いましたが、セニアが1ゲームを返し、藍子ちゃんが6−1でセットを取り返しました。
ファイナルセットは一進一退でした。
まずセニアが先行しますが、藍子ちゃんもブレイクバックして追いつきます。
藍子ちゃんは珍しくボレーに出る場面が有りました。
前におびき出されたのではなく、自分から強打でアプローチしてネットに行ってました。
抜かれたりボレーミスするポイントも有りましたが、ブレイクバック出来たのはあの積極性が有ったからだと思います。
セニアのサーブで、確かデュースの時のポイントでした。
藍子ちゃんのアプローチショットを、セニアはボディへの強打で返球。
ぶつけられた藍子ちゃんでしたが、何とかラケットに当ててドロップ気味にボレー。
これがボレーウィナーとなって、ブレイクポイントになったのでした。
決して綺麗に決まったわけではありませんが、何が何でもポイントを取るという彼女の決意みたいなものが見えたポイントだったと思います。
里華ちゃんなどにも同じことを感じますが、こういうのって物凄く大事なことだよなって思います。
セット終盤は近くでは見てませんが、5オールからセニアが再びブレイクしたのかな?
最後の2ゲームを彼女が取り、ロングマッチを制しました。
藍子ちゃんは、昨日のソフィー戦も物凄い試合でした。
彼女の新しい面を見ることが出来たと思います。
セニアは3人のシード選手を破ったことになりますね。
ワイルドカード出場のセニアが、まさかの決勝に進出した試合でした。
◆1-Frederik NIELSEN / Aisam-Ul-Haq QURESHI (DEN/PAK) def. Ti CHEN / Grzegorz PANFIL (TPE/POL) 7-5 6-3
男子ダブルス決勝です。
実はあまり見てません。
上のほうの席で、レポートを整理しながらまったりと眺めてました。
チェンとパンフィルは、昨日のSFでは声を出しながらノリノリのプレイでした。
特にパンフィルがパスもボレーも凄かったです。
今日はそれがあまり出てませんでしたね。
トップシードのニールセンとクレシが、接戦ながらストレートで勝利しました。
◆2-Emma LAINE / Melanie SOUTH (FIN/GBR) def. 3-クルム伊達公子 / Xinyun HAN (JPN/CHN) 6-1 7-5
女子ダブルス決勝です。
昨日に続き、観客が集中して観戦するナイトマッチのような雰囲気のなか、試合が始まりました。
伊達ックのブログを見ると、彼女はペアのハンを「HANちゃん」って書いてますね。
これ、言い易いし、書き易いです。
ということで、それに倣って、そう書くことにします(笑)
1STセットは、そのHANちゃんの動きが今ひとつでした。
ストロークで押し込まれて後手にまわることが多く、ネットにかかるミスが多かったです。
好調だった昨日とは大違いのプレイでしたね。
なので、次第に彼女にボールが集められることが多くなったようでした。
伊達ックも昨日よりはミスが多かったように見えました。
特に足元に打たれたリターンに対しては、1STセットはほとんどミスしてたように思います。
これは相手の二人のベースとなる球種が違うからかもしれません。
メラニーはどちらかといえば直線的なショットが多く、エマはそれより回転量が多いスピン系が持ち球です。
この両方に対応しなくてはいけないので、1STボレーでミスが増えてしまったと思いました。
第2シードペアについては、今日のメラニーはビッグサーバーに見えました。
威力が有る上に角度も鋭いのです。
その後のストロークも威力充分で、多少のミスは帳消しにしてしまうプレイでした。
エマが意外とダブルス上手いので驚きました。
彼女はフォアもバックも巻き込み系のスピンが上手いので、リターンもパスも自由自在といった感じでした。
特に、大きく左に出されながら、フォアハンドでのポール回しのパッシングには会場がどよめいてました。
(彼女は左利きです。)
ショット自体もですが、動きが良いからダブルスが上手いと感じたのだと思います。
フットワークが良いという意味ではなく、ポジショニングが良いんですよね。
そんな感じで、1STセットはエマ/メラニーの良い所ばかりが出て、彼女達が6−1でセットを先取しました。
2NDセットに入ると、HANちゃんの動きが良くなってきました。
最初のメラニーのサーブをブレイクすることに成功し、伊達/ハンペアが2−0とリードしました。
すぐにブレイクバックされてしまいますが、ゲームの流れは一方的だった1STセットとは大きく変わってました。
伊達ックもHANちゃんも、ボレーで決めるポイントが多くなりました。
それだけストロークやサーブで押し込むことが出来て、浮いてくるボールが増えたんだと思います。
その後は第11ゲームまでキープが続きました。
次は5−6で伊達ックのサーブです。(だったと思う)
ここはミスが重なって0−40(15−40?)となってしまいました。
そのままブレイクされ、エマ/メラニーが7−5でセットを取って勝利しました。
昨日のプレイをしてたどうなったか分かりませんが、今日の出来では仕方ないですね。
よく5オールまで持っていったと思いますよ。
エマ/メラニーの第2シードペアが優勝を決めた試合でした。
今日はこんなところです。
休日ということもあり、昨日の倍以上は観客が入ってたように見えました。
明日の最終日は男女シングルス決勝の2試合が行なわれます。
観客達は日本人選手の優勝を期待すると思いますが、どうなるでしょうか?
これまでの試合を見ると、どの結果になっても全然おかしくないように思いますね。
明日のシングルス決勝、じっくりと楽しみたいと思います。
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