ダンロップ ワールドチャレンジ 2008
DUNLOP World Challenge Tennis Tournament 2008
ITF Women's Circuit $75K+H ATP Challenger Series $35K+H
本戦5日目 2008/11/28(金) Vol.3  戻る トップへ


◇vol.2からの続きです。


◆2-Emma LAINE / Melanie SOUTH (FIN/GBR) def. 青山修子 / 井上明里 (JPN/JPN) 3-6 6-1 [10-6]

早稲田の学生ペアが$75K+HのSFに進出ですね。
全日本のミックス決勝の井上明里ちゃんを見てるので、その日の調子と対戦相手によっては有り得ると思いました。
しかも、隣のコートから1STセットのスコアを見ると、勝ってるじゃないですか。
内容は見てませんが、序盤からリードしてセットを取ったようでした。
その後、2NDセット終盤以降を見ました。
エマ/メラニーは、ショットの威力でポイントしてましたね。
ポーチ封じのストレートアタックも頻繁にやってたし、ストロークも1本1本が強烈で、コートの外に追い出すようなショットを打ってました。
そんな展開で、彼女達がゲームを連取して6−1でセットオールになりました。
マッチタイブレイクも同じような流れで彼女達が先行。
終盤に何ポイントか返しましたが(だったはず)、そのままエマ/メラニーが10−6でマッチタイブレイクを取って勝利しました。
ノーシードから勝ち上がった青山/井上ペアでしたが、第2シードペアにフルセットでの敗退でした。
エマ/メラニーが決勝に進出しました。


◆1-添田豪 (JPN) def. 伊藤竜馬 (JPN) 7-6(6) 7-6(3)

全日本選手権の再現ですね。
(TVでしか見てないけど。)
最初の数ゲームを見て、添田君のほうがこのコートに合ってると思いました。
試合前に考えてたわけじゃないので、どうしてそう思ったのか、2人のプレイスタイルの違いを挙げてみると・・・。
重さよりもキレを感じさせるストロークを持ち、得意不得意をあまり感じさせない添田君。
一発で決めることが出来る重量感あるフォアハンドを持ち、全てのショットの中でそれが突出した感がある伊藤君。
エラーが多くなる速いコートでは、必然的に構えて打てる場面が少なくなると思います。
だから添田君のほうが有利に見えたのでしょうね。
試合全体としては、添田君のバックのダウンザラインが有効でした。
これで伊藤君にデュースサイドを意識させて、回り込みフォアを封じようという考えだと思います。
フォアがポイント源の伊藤君ですが、今日はバックのクロスもかなり良いショットを打ってました。
添田君もですが、バックのクロスはかなり鋭角に角度あるショットが入ってましたね。
ということは、回りこみフォア封じよりは、早い展開での振り回しのほうが効果的だったということかも。
激しい打ち合いが続きますが、2人とも要所を押さえて、両セットともにタイブレイクまでもつれました。
見たのは2NDセットのタイブレイクだけですが、序盤からポイントを重ねた添田君が取って勝利しました。
リードしたことでリスクをおかして攻撃することが可能になり、ますますリードするというという流れだったと思います。
全日本の時と同様に、添田君が伊藤君を接戦で破ってSFに進出しました。


◆4-米村知子 (JPN) def. WC-不田涼子 7-5 6-2

夕方に近づき、猛烈な睡魔がおそってきました・・・(笑)
写真は撮りましたが、この辺りの時間帯の試合は所々を見たという感じですね。
そんな状態で見た印象ですが、序盤からよねともちゃんが有利なラリーが多かったと思います。
やはり速いコートでは彼女のフラット系のストロークは効果的ですね。
1STセットは彼女が先行しましたが、不田涼子ちゃんが5オールに追いつきました。
涼子ちゃんの展開力あるストロークを見たかったですが、先に鋭いショットを打たれてしまうので、なかなかその展開が出来なかったようでした。
でも、相手をコート外に追い出すストロークを続けて打てた時は、良い形でポイントを取ってました。
AIGで見たとき同様、最後はボレーで決めたかったようでしたが、ロブで抜かれることも結構有りましたね。
2NDセットは終盤しか見てません。
競ったポイントは有りながらも、先行したよねともちゃんがますます有利に進めてたように思います。
よねともちゃんがシードを守ってSFに進出しました。


◆3-クルム伊達公子 / Xinyun HAN (JPN/CHN) def. 1-森田あゆみ / 中村藍子 (JPN/JPN) 6-7(12) 6-2 [10-7]

他コートは全て試合が終わり、この試合だけになりました。
このコートだけに観客が集中するので、ナイトマッチの雰囲気ですね。
1STセットはタイブレイクまでもつれました。
その前に色々展開が有ったはずですが、前にも書いたように猛烈な睡魔が・・・(笑)
(単に睡眠不足なだけなので、試合の面白さとはもちろん無関係です。)
このタイブレイクが凄かった。
永遠に終わらないような気さえしましたよ。
これは終わるだろうっと思ったチャンスの時に、お互いにミスしてポイントを落としてました。
ここまで来たら絶対に取りたいはずなので、チャンスで決めようという気持ちが強すぎたんでしょうね。
最終的には14−12で森田/中村ペアが取り、セットを先取しました。
2NDセットは伊達/ハンペアがゲームを重ねます。
前のセットとは違い、森田/中村ペアの早い段階でのエラーが多かったです。
伊達/ハンペアは、より攻撃的にプレイしようと考えたようでした。
どんどん前に出てくる彼女達に対して、返球しきれずにミスが早くなってました。
そしてセットオールになり、マッチタイブレイクです。
このタイブレイクはどうだったっけ?
序盤は森田/中村ペアがリードしたんだったような?
最終的には、終盤にポイントを重ねた伊達/ハンペアが10−7で取って勝利しました。

伊達ックのペアのハンは初めて見ました。
藤原里華ちゃんの欠場で急遽組むことになったみたいですね。
彼女はサウスポーですが、リターンサイドはデュースサイドでした。
つまり、最近多くなったセンターをフォアで守る組み合わせです。
伊達ックのブログによると、今までお互いにアドサイドだったけど、ハンが逆サイドでも大丈夫って言ってそうなったみたいですね。
彼女は強打も有るし、ダブルス用のボレーもそつなくこなします。
チャンスボールでのボレーミスは何本か有りましたが、ボレー合戦やぶつけられた時でもブロック気味のボレーでしっかり返球してました。
最近の若手には増えてますが、かなりのダブルス巧者に見えました。
伊達ックもプレイしやすいんじゃないでしょうか。
お互いに言えることですが、不必要にカバーする必要が無いからです。
強いショットも持ってるので、伊達ックが前で自由に動くことが出来ます。
1試合しか見てないからまだまだ何とも言えませんが、結構良いペアだなって思いましたよ。
これで彼女達は決勝進出です。
伊達ックはホント主催者を裏切りませんね(笑)
彼女が出るか出ないかで集客がかなり違いそうですからね。
伊達/ハンペアが決勝に進出した試合でした。


今日はこんなところです。
終わったのは7時半を過ぎてたでしょうか。
インドアで速いコートだから、終わるのも早めかなと思ってましたが、ロングゲームが多くて結構遅くまでやってました。
それにも関わらず、伊達ック目当ての人が多かったからか、昼間と観客数がほとんど減ってないように見えました。
今日は箱の割りには観客は少なかったです。
まー、単に見た目の話なので、実数は他のITFの大会より多いかもしれません。
4コートが設置出来る体育館だから、観客席もそれなりに多いですらかね。
さて、明日はシングルスが準決勝、ダブルスは決勝です。
休日だから、もっと観客が多くなりそうですね。
どんな試合を見ることが出来るのか、楽しみです。


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