東京有明国際女子オープンU
ITF Women's Circuit $50K / Tokyo Ariake International Ladies II 2008
本戦5日目 2008/11/1(土)
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有明$50Kを見に行ってきました。
去年まで2年連続して9月の大会でしたが、今年は10月最終週に組み込まれました。
この時期になると、1週ごとに寒さが増してきます。
幸いにして、今日は良い天気でした。
夏ほどじゃないですが、日中はまだまだ日差しが強いです。
直射日光が照りつける場所は、シャツ1枚でも全然OKでした。
選手達も、試合が始まってしまえば寒さは感じなかったでしょうね。
でも、日陰でじっとしてると寒いです。
陽が当たらない2番コート側の観客席は、上着は必須でした。
それにしても、風が強い。
特にお昼ごろは突風が吹き荒れて、選手達は苦労したと思います。
会場へは12時ちょい過ぎに着きました。
(1番コートの試合開始は11時。)
千円取られました。
コロシアム開催じゃなかったけど、今年は有料なんですね。
JTA会員って言ったけど、ダメでした。
何で?
どの大会がOKで、どの大会がダメなのか、基準がよく分からない・・・。
前置きが長くなりました。
試合に行きましょう。
◆3-森田あゆみ (JPN) def. 5-藤原里華 (JPN) 6-3 6-4
01
1番コートの第1試合です。
コート近くに行くと、既に2NDセットの中盤でした。
3オールになる辺りだったかな。
とにかく風が強くて、2人ともやりにくそうでしたね。
それでも、風が影響してのミスショットは、ほとんど無かったように思います。
この辺はさすがですね。
スコアとしてはストレートであゆみちゃんが勝ってますが、里華ちゃんにチャンスが有るゲームも有りました。
あゆみちゃんのサーブで0−30とか有ったんじゃなかったっけ?
(記憶違い?)
しかしブレイクゲームとはならず、4−5で里華ちゃんのサーブになりました。
このゲームが15−40となり(だったような?)、あゆみちゃんがブレイク。
6−4で2NDセットを取り、勝利を決めました。
あゆみちゃんの構えて打った時のショットは勢いが有ります。
これが左右コーナーに決まると、動きの速い里華ちゃんでも一歩も動けませんでした。
里華ちゃんは、自分からのミスを極力少なくしようとしてたようです。
ウィナーを取られるのは仕方ないと思ってたはず。
いかにそうさせないかを考えて、強いショットよりは深い返球を心掛けていたようでした。
そうやってチャンスが来るまでは相手の攻撃を凌いで、甘いボールが来たら打ち込むという感じでした。
あゆみちゃんは、ミスも有ったけど、ウィナーも結構多かったです。
それが最後のゲームに集中したってことでしょうね。
森田あゆみちゃんが決勝に進出しました。
◆4-Jarmila GAJDOSOVA (SVK) def. Sophie FERGUSON (AUS) 4-6 6-4 6-2
02
今日の2番コートは、この1試合だけです。
1番コートがメインコート扱いみたいなので、ジャルミラとソフィーはサブコートに弾き出されちゃいましたね。
普通ならダブルスがそうなることが多いですが、他の試合は日本人選手が出るから仕方ないでしょうね。
1番コートは試合開始が11時からでしたが、こちらは11時半に設定されてました。
隣の1番からスコアを見ると、ソフィーが1STセット5−1でリード。
ちょっと意外な展開だなって思ってました。
あゆみちゃんvs里華ちゃんの終了後に2番コートを見に行くと、6−4でソフィーがセットを先取。
ほとんど見てないけど、あそこからジャルミラはブレイクバックしたんですね。
2NDセットは中盤までサービスキープが続きますが、ジャルミラが第7ゲームのソフィーのサーブをブレイクして4−3とリードします。
このセットはそのまま彼女が取り、1セットオールになります。
セット序盤は、ジャルミラにミスが多かったです。
やはり風の影響でしょうか。
話が飛びますが、この対戦が決まった後、どんな試合になるか考えてみました。
AIGのジャルミラを見た後だと、どうしてもソフィーのスピンボールを叩き込む姿しか浮かんできませんでした。
準決勝のキャロライン(ウォズニアッキ)戦の序盤は素晴らしかったですからね。
強風の影響でわずかに打点が狂うのか、今日はエラーが多かった。
しかし、風が除々に治まってくるに従い、ウィナーが多くなってきます。
いや、それでもまだ風は強かったです。
それ以前の風が凄すぎたんですよ。
それでも、ソフィーはなかなか簡単にウィナーを取らせません。
今日思ったのは、彼女はディフェンスがかなり上手いってことです。
時々は低い弾道の強打を打ってましたが、今日はそれほど多くは出してません。
打てるけど、打ってないんだと思います。
1セットだけならそれでもいいけど、試合全体を考えて色んなショットを混ぜてるんでしょう。
回転量が多く、弾道が高いフォアのスピン。
低く滑るバックハンドスライス。
フォア同様、スピンボールで深いショットが多いシングルバック。
それらの組み合わせて、試合を作っていくんだと思います。
セット終盤、高い打点のバックハンドスライスを結構打たされてました。
頭の上ぐらいの高さだから、かなり難しいはずです。
しかし、ほとんど後ろ向きに近くなりながら、浮かずに上手く返してました。
あのテクニックは素晴らしいです。
そんな感じで、ジャルミラの猛攻をかなり凌いでました。
あれは集中力も必要だろうし、身体への負担もかなりあるでしょうね。
ファイナルセットに入って、その集中力が僅かに落ちたんだと思います。
今までなら返球出来てたのがエラーになってました。
そういうポイントが各ゲームで1つか2つ出てきただけで、スコア展開がガラっと変わってしまいました。
その流れで、ジャルミラが2ブレイクアップの4−0と一気にリードし、試合を決めました。
ジャルミラのショットは今日も凄かったです。
彼女のショットは、前への推進力がとても強いと思いました。
フラットとかスピンとかの回転量云々の話ではないです。
ボールの回転量とは別に、後ろから前にヒットする力が強烈なのです。
だからショットにパワーが有るんでしょう。
これは日本人選手にはあまり感じない点です。
試合はフルセットでジャルミラが勝利しましたが、異なるプレイスタイルの対戦で面白かったです。
ジャルミラが決勝に進出です。
◆1-Chin-Wei CHAN / Yi CHEN (TPE/TPE) def. 米村明子 / 米村知子 (JPN/JPN) 6-4 7-6(5)
03
1番コートの第2試合です。
終盤の数ゲームを見ました。
スコアボードを見ると、2NDセット5−3で台湾ペアがリードして、彼女達のサーブでした。
なので、見れるのは最後のゲームだけか、と思ったんですよ。
しかしここがブレイクゲームとなり、米村シスターズは相手のサーヴィング・フォー・ザ・マッチを逃れました。
5−6のよねあきちゃんのサーブの時は0−40になりました。
これはさすがにダメかと思ったら、そこからポイントを連取してタイブレイクへ。
もう終わりか、と思ったところから、かなりの時間見ることが出来ました。
スコアを見れば分かると思いますが、タイブレイクもチャンスが有ったんですけどね。
そう言えば彼女達は、1STセットも5−1から追いついてましたよ。
隣の2番からスコアを見たら、5−1でChin-Wei/Yiペアがリードしてましたからね。
台湾ペアの強みは、ポーチで簡単にポイントを取れるところでした。
つまり、ポイントを短く出来るということです。
米村シスターズは、ボレーミスが結構有りました。
というか、ぶつけられてたのかな?
弱点と思われたら、そこを突かれるのがプロの世界ですよね、やっぱり。
もうちょっとサーブやストロークで押し込めたり、ボレーで粘ることが出来たら、逆転出来たかもしれません。
米村姉妹は、タイブレイクでサーブ順を間違いそうになってました。
よねともちゃんからサーブなのに、よねあきちゃんがサーブしようとしたんですよ。
まぶしい側がよねあきちゃんのサーブだったから、間違えたようでした。
Chin-Weiが主審に指摘して分かったようですが、もししてなかったらそのままプレイしちゃったんだろうか?(笑)
トップシードのChin-Wei/Yiペアが競り勝ち、決勝進出を決めた試合でした。
◆3-クルム伊達公子 / 藤原里華 (JPN/JPN) def. 新井麻葵 / 飯島久美子 (JPN/JPN) 7-6(1) 6-2
04
1番コートの第3試合です。
この試合をメインに見に来た観客は多かったようでした。
子供連れが多かったし、観客全体の年齢層は高めだったと思います。
普段はITFの大会を見に来ないような人たちが多かったんじゃないでしょうか。
やはり伊達ック効果ですね。
でも、彼女がシングルスで敗退したせいか、思ったよりは観客は多くなかったです。
1番コートの観客席はほとんど一杯だったから、少ないってわけじゃないですけどね。
まー、今週末は3連休だし、東京は他にも娯楽が多いですから。
試合は里華ちゃんのサーブから始まりました。
しばらくキープが続きますが、第5ゲームを新井/飯島ペアがブレイクして先行しました。
いいくみちゃんの深い強打と、新井麻葵ちゃんの角度をつけたポーチが良かったです。
伊達/藤原ペアもすかさずブレイクバックし、4オールに追いつきます。
それ以降はキープが続き、タイブレイクに入りました。
タイブレイクは序盤から伊達/藤原ペアがポイントをリードします。
確か、5−1リードでチェンジエンドでした。
そのまま彼女達が7−1と大差でタイブレイクを取ってセットを先取しました。
2NDセットは、タイブレイクを大差で取った伊達/藤原ペアが先行しました。
最初のいいくみちゃんのサーブをブレイクしたゲームが凄かった。
伊達ックのリターンはほとんどオンラインに深く打たれてました。
いいくみちゃんの1STサーブの確率が落ちたのも有ったと思いますが、あの集中力は素晴らしかった。
伊達ックの勝ち試合は、こういう内容が多いです。
突然ショットが深くなったり、勢いのあるショットが多くなったりするのです。
後で思うと、そこがターニングポイントだったと思うことが多いです。
1STセットはお互いに良いショットが多く、どちらが優勢という感じではなかったです。
そこを取ったことで、2NDセットは一気に行こうと決めたんでしょう。
2NDセットは序盤の3ゲームを取って、一気に3−0とリード。
1ブレイク返されて3−2とされますが、その後のゲームを連取して6−2で勝利しました。
2NDセットは、オンライン等の際どいポイントのほとんどが伊達/藤原ペアだったという幸運もありました。
テニスの内容的には、新井/飯島ペアも悪くはなかったです。
良い展開だったのに最後のポーチが僅かにミスになったりとか、攻めたポイントを取れなかったのが痛かったですね。
昼ごろに比べれば風は治まってましたが、それでもまだまだ風が有りました。
それも勝負に影響したかもしれません。
どちらが有利とかではなく、重要なポイントでの影響です。
試合後、伊達ックと里華ちゃんからサインを貰いました。
1枚に2人から貰ったダブルス形式のサインです。
この形で貰うのは何枚目かな?
かなり久々な気がするけど。
彼女達が組んでから数試合戦ってますが、決勝進出は初めてですよね。
伊達ックと里華ちゃんが初の決勝進出を決めた試合でした。
今日はこんなところです。
コロシアムでは、プロバスケ(?)の東京アパッチェ(と書いてあった)の試合を開催してました。
西口も東口もかなりの人が並んでてびっくり。
バスケットって人気有るんですね、かなり。
あの時間からだから、テニスで言えばナイトマッチですね。
だから今週はコロシアムを使えなかったようです。
さて、明日は単複ともに楽しみな対戦になりました。
あゆみちゃんが決勝進出を決めた後、2番コートを見てる時にどっちが決勝に出たほうが面白いか考えました。
ソフィーが勝てば、色んな展開が予想されるバラエティに飛んだ展開。
どちらかが圧勝するにしても、長いポイントは多くなりそう。
ジャルミラが勝てば、強打飛び交うスリリングな展開。
淡白な内容になる可能性も有り。
って感じで、どちらかと言えばソフィーのが面白そうかな?って思ってました。
ジャルミラになった明日は、お互いの持ち味のスピード感溢れる試合を期待します。
ダブルスも展開が読めません。
どんな試合になるか、楽しみです。
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