東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦2日目 2008/9/17(水) Vol.3
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◇vol.2からの続きです。
◆2-Lisa RAYMOND / Samantha STOSUR (USA/AUS) def. Aravane REZAI / Shikha UBEROI (FRA/IND) 6-3 6-4
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1番コートの第4試合です。
ダブルスのトップペアのリサ/サマンサが1番コートに登場です。
サマンサの長期欠場で2人ともランキングが下がりましたが、直前のUSオープンで準優勝。
決勝では現No.1のリーゼル/カーラに敗れましたが、ようやく戻ってきたというところでしょうか。
サマンサは何でシングルスの予選に出なかったんでしょうか?
確かに今年の春から初夏の辺りは100位以下に下がってましたが、それでもエントリーすれば予選には出られたと思うんですけどね。
インジュリーランクも使えたかもしれないし。
(回数使い切ったのかもしれないけど。)
リサは、もうダブルスだけに絞ったみたいですね。
最後のシングルスが去年2月のメンフィスなので、既に1年半ぐらいシングルスに出てません。
結局、怪我(だったと思う)で長期欠場した後、シングルスでは再浮上できませんでしたね。
欠場する前は、確か、愛ちゃんと連続して1回戦で当たったりしてましたよね。
愛ちゃん、またリサとだよ、って何回思ったことか(笑)
確か、変わりばんこに勝ってたんじゃなかったけ?
懐かしいなー。
あの頃は、毎日のように青BBSに書いてた時期でした。
この大会の前にリサを見たのは、確か、ウィンブルドンのテレビ中継(GAORA)だったと思います。
それから2ヶ月ぐらいしか経ってませんが、かなりふくよかになりましたね。
女性にこんなこと言うのは何ですが、見てびっくりしてしまいました・・・(笑)
ウェンディ・ターンブルかと思ってしまいましたよ。
って言っても、知ってる方は少ないでしょうね。
俺がテニスを見始めた88年〜89年辺りに、ダブルスで活躍した選手です。
彼女は、その何年か前まではシングルスにも出ていて、TOP10だった時期も長いようです。
WTAのHPを見ると、リタイアしたのが89年になってるので、俺が見たのは彼女の現役時代の最後の頃ですね。
テレビで見た時に、昔はゴムマリのようなプレイでシングルスを戦ってたと、確か解説の人が言っていて、アランチャみたいなプレイスタイルだったのかな?って思った覚えがあります。
そのウェンディが、今のリサのような体型だったんです。
あ、話がかなり脱線しました・・・。
話を戻しますね。
試合は、2NDセット終盤を見ました。
見始めた時、確か、2NDセットでリサ/サマンサの4−3だったので、数ゲームしか見てません。
アラヴァンとシカが意外と良い勝負してましたね。
もっとリサ/サマンサが圧倒するかと思いましたが、ほぼ互角の展開だったと思います。
しかし、そこは経験豊富な彼女達です。
相手にプレイをさせつつ、肝心なところは押さえました。
リサ/サマンサが、1STセットに続いて6−4でセットを取り、ストレートで勝利しました。
◆WC-Anna CHAKVETADZE / Agnieszka RADWANSKA (RUS/POL) def. WC-クルム伊達公子 / 藤原 里華 (JPN/JPN) 6-3 3-6 [10-8]
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センターコートの第5試合です。
1STセットの終盤から見ました。
アンナ/Agnieszkaが1ブレイクアップの5−2とリードしてました。
その勢いのまま、彼女達がセットを先取します。
2NDセットも序盤は同じような展開だったように思います。
しかし、除々に流れが変わってきました。
伊達ック/里華ちゃんペアの早い攻めが効果的でした。
今までにも増して、ネットダッシュが増えました。
そして、攻撃しながらもミスが減ってきました。
相手にプレッシャーを掛けて、逆にミスを引き出すことに成功するようになってきます。
前に詰めてくる日本ペアに対し、上を抜こうとしたAgnieszkaのロブの何本かが甘くなり、綺麗にスマッシュが決まってました。
スマッシュでポイントが決まると、気分的にも乗ってきますよね。
攻撃的なプレイに加え、そういったポイントが随所にあり、観客も応援に熱が入ります。
こうなると、伊達ック/里華ちゃんペアはますます乗ってきます。
アンナは強気に出てのミスが多かったですね。
だけど、あの強気な日本ペアに対抗するには、彼女みたくプレイしたほうが良かったのかも。
結果論ですけどね。
2NDセット終盤になると、アンナ/Agnieszkaペアの攻守がチグハグになって、流れがますます日本ペアに傾きます。
伊達ック/里華ちゃんが良い形でポイントを取って、押せ押せな展開でセットオールになりました。
そして、マッチタイブレイクに入ります。
会場は大盛り上がりです。
マッチタイブレイクは一進一退でした。
中盤以降、アンナ/Agnieszkaがリード。
伊達ック/里華ちゃんが追いついて8オールに。
そんな展開でした。
押してたのは日本ペアでしたが、要所でのミスが痛かったです。
特に伊達ックの重要な場面でのミスが痛かったなー。
まー、攻撃的にプレイしてたから、仕方無いですけどね。
10−8と僅差の勝負を制して、アンナ/Agnieszkaが勝利を決めました。
何か伊達ックのダブルスは負け試合ばかり見てる気がします。
それまで良いプレイをしてたのに、マッチタイブレイクでミスが重なるんですよね。
こんなこと言うのも何だけど、里華ちゃんがミスしたんじゃなくて良かったのかも。
もしそうだったら、また何言われるか分かりませんからね。
半分冗談ですけどね(笑)
印象としては、里華ちゃんの奮闘でスコアが追いつきましたが、小差で振りきられたという感じでした。
ワイルドカード同士の珍しい対戦でしたが、アンナ/Agnieszkaがマッチタイブレイクを制して2回戦に進出しました。
◆4-Dinara SAFINA (RUS) def. Dominika CIBULKOVA (SVK) 6-3 6-4
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センターコートの第6試合、本日の最終試合です。
試合が始まったのは、7時半近くになってました。
かなり人が減って観客席は静かになり、選手達の息づかいが聞こえるほどでした。
集中して試合を見ることが出来るので、これはこれで俺は嫌いじゃありません。
そんな静寂の中、試合が始まりました。
試合序盤はディナラの強打が炸裂してました。
序盤の3ゲームを連取したディナラが、3−0とリードします。
ドミニカが触ることが出来ない、もしくは触っても弾かれるような勢い有るショットでポイントを取ってました。
数ゲームを見て、これは勝負にならないなと感じたほどでした。
しかしドミニカがすぐにブレイクバックに成功し、2−3とブレイク差なしに戻します。
ディナラは次でまたブレイクに成功。
そのブレイクが活きて、1ブレイクアップの6−3でディナラがセットを先取しました。
セット後半は序盤ほど一方的ではなかったですが、このセットはディナラがショットの威力とスピードで圧倒した印象でした。
1STセット序盤の段階では、どうやったらドミニカが勝てるのか?って感じでしたね。
どちらかと言えば、劣勢だった彼女の側から見てたので、これは大変だなーって思ってました。
しかし、2NDセット以降は、逆にディナラが大変だと思うようになりました。
試合が進むにつれて、ドミニカの動きが良くなってきました。
ボールのスピードとナイトマッチという環境に慣れてきたのもあるでしょう。
ディナラがどこにスピードボールを打っても、ドミニカが平然と返球するようになりました。
あの動きの速さは尋常ではありません。
ディナラが完璧なショットを打たない限り、最終的には逆襲されてしまうのです。
自分のショットの速さが、ドミニカのスーパーフットワークによって、悪い意味での相乗効果となってしまっていたようでした。
ショットの勢いのスピードで勝負するタイプのディナラとしては、これはキツイです。
あんなプレイをされたら、ドミニカと対戦する全ての選手がそう思うはずです。
コートサイドの間近で見たせいも有るでしょうけど、ドミニカのあの動きは神懸り的でした。
コートカバリングだけを見ると、男子と対戦してる気さえ起きるのでは?
ドミニカのストロークの押しが強くなったのも有って、2NDセット以降、ディナラは自分のミスを抑えるため、若干スピン量を増やしてラリーを長くするようになりました。
というか、そうさせられてたと言うべきか。
それでも何とか集中してプレイしようとしてました。
相手の勢いに飲み込まれなかったのは、彼女の今年の成長でしょうね。
正直言って、ファイナルセット行くかもって思ってましたから。
先にブレイクしてたのはドミニカだったはずです。(記憶違い?)
終盤にようやく追いつき、何とかゲームを連取しての勝利でした。
ゾーン状態のようなドミニカをよく押さえきったと思います。
ドミニカは、アリーゼ(コルネ)と共に今年のクレーシーズンで頭角を現してきた印象が有ります。
彼女はハードコートのモントリオールでも決勝に出てるし、クレーだけではないですね。
ファイナルセットのタイブレイクでアメリーを振り切った試合を見てもそうでした。
彼女のフットワークは女子選手とは思えません。
今日の試合を見て、特に試合後半を見てそう感じました。
昔のマイケル・チャンを見てるようで、1歩目が凄く早いのです。
それでいて体勢が崩れません。
女子でこのタイプは久しく見てない気がします。
男子で言えば、オリビエ・ロクスみたいな感じでしょうか。
(ロクス兄弟の弟で、片手バックの選手のほうです。)
前にも書きましたが、女子で言えば、小さくて美人でパス能力が高かったアマンダ・クッツァーですね。
いや、攻撃力ではアマンダ以上です。
今大会で一番驚いたのは、彼女のフットワークでしたからね。
(決勝までの全試合を通しての感想です。)
彼女の試合は金が取れる試合だと思いましたよ。
ディナラは予選初日から有明のコートで練習してました。
しかも夜遅くまでとか、練習の回数も多かったです。
あれ?さっき練習終わって引上げたのに、また練習コートに来たよって思った記憶が有りますから。
そんな彼女を見て(試合中の様子も含めて)感じたのは、彼女はNo.1取りを真剣に考えてるのでは?ということでした。
今は突出したトップがいない状況なので、充分可能性が有ると思います。
そのためには、GSではなくても、ティアTの大きなポイントの東レに勝ちたいはず。
今日は彼女から絶対に勝ちたいという気持ちが伝わってきました。
そういうメンタルが無ければ、逆転負けしてたかもしれません。
両者の持ち味が出た面白い試合でしたが、最後はディナラが気持ちで押し切ったという印象です。
終盤の競り合いを制したディナラが、スコア的にはストレートで勝利し、初戦の2回戦を勝ちあがりました。
今日はこんなところです。
予報はそんなに良くないですが、天気は何とか持ってます。
明日はどうでしょうか。
今日のサインGETは、ペトロワ、スキアボーネ、タナスガーン、シュベドワ、クズネツォワ、レイモンド、ストーサーの8人でした。
本戦3日目の明日は、TOP3シードが登場します。
今晩はWTAのHPに新しいオーダーが出ませんね。
いつもこのPDFを印刷して持っていくのに、無いと不便です。
まー、明日の朝には出るでしょう。
明日も楽しみです。
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