東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦1日目 2008/9/16(火) Vol.1
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今日から本戦です。
対戦カードを見るとワクワクしてきますね。
去年までもそれなりに凄かったですが、開催時期が変わって来る面子が違うせいか、より豪華に感じます。
これが1回戦?というカードの連続です。
昨日も書いたけど、いきなりGS3回戦とか4回戦のようです。
さすがティアTだと、初めて思いました・・・(笑)
朝は雨降ってましたが、会場に着く頃には晴れてきました。
着いたのは、ちょっと遅れて11時半ぐらいです。
(試合開始は11時。)
1番2番コートは雨の影響で待機中で、1時間遅れの12時から試合開始とアナウンスが有りました。
ホントならいきなり3コート同時進行なので、このほうがのんびり出来ていいですね。
さて、試合に行きましょう。
◆6-Agnieszka RADWANSKA (POL) def. WC-中村藍子 (JPN) 6-1 6-4
01
センターコートの第1試合です。
この試合だけ、屋根を閉めた状態のインドアで行なわれました。
コロシアムに入ってスコアを見ると、1STセットはAgnieszkaが圧倒して取ってましたが、2NDセットは藍子ちゃんが2−0(だったような?)でリードしてました。
次のサーブを藍子ちゃんが落とし、Agnieszkaがブレイクバックに成功。
ブレイク差なしに戻りました。
ここまでは出入口でチェンジエンド休憩を待ってたので、ほとんどスコアしか見てません。
セット序盤でリードした藍子ちゃんでしたが、その後はなかなかポイントを取れませんでしたね。
次の2ゲームを連取され、逆に1ブレイクダウンの2−3とされます。
クリーンなショットでしかポイントが取れないのはキツイと感じました。
際どいところを狙ってるせいか、ミスもかなり多かったです。
ほとんど彼女のエラーでゲームが進んでいく印象でした。
Agnieszkaは生で見るのは初めてです。
彼女の試合は、テレビでもじっくり見たことないです。
でも、マーシャに勝った試合は、ちょっとだけ見たような気がするな。
内容はあまり覚えてませんが・・・。
最近は、録画だけして見る時間が無いってパターンがほとんどですね・・・。
WTAの彼女のページを見ると、「Agnieszka」は「アグニーシュカ」って感じの発音なんですかね?
他の日本語のHPだと、アニエスカって書いてるところも多いみたいです。
有名になるにつれて、今後は表記が変わってくるのかな。
試合を見た感想ですが、彼女のショットがどうこうよりも、相手の藍子ちゃんの反応で思ったことがあります。
打たれるコースが相手から分かりにくいのかなと。
逆をつくのが上手いというか、いや、それは表現がちょっと違うような気がするな。
何気なくポイントを取ってくというか、そう、逃げと攻撃が一体になってプレイしているという感じでしょうか。
終盤、藍子ちゃんにもチャンスが出てきました。
それまでに比べるとポイントが取れるようになり、Agnieszkaのサーブでデュースを繰り返したゲームも有りました。
しかし、最終的にAgnieszkaが逃げ切りました。
藍子ちゃんの攻めが直線的だったからそう見えたのかもしれませんが、「突き放した」よりは「逃げ切った」って印象でしたね。
これは何もマイナスイメージではなく、それが彼女のプレイスタイルなのだと思いました。
相手の攻撃をいなしたり、弱点を攻めたり、そういったことが上手いのです。
だから、それほどパワーヒッターではないにも関わらず、TOP10に入ってるんでしょうね。
要は試合巧者ということだと思います。
今大会は10位の彼女が第6シードです。
つまり、TOP10が6人出場してます。
このことだけでも、今年の東レのレベルの高さが分かります。
(TOP10以下が更に豪華なのですが。)
Agnieszkaがオープニングマッチを制し、初戦を突破した試合でした。
◆Marion BARTOLI (FRA) def. Maria KIRILENKO (RUS) 6-2 6-2
02
2番コートの第1試合です。
初めに書いたように、予定では11時開始でしたが、雨のため12時開始に変更されました。
間近で見たのは2NDセットですが、隣の1番コートからも見えます。
1STセットの終盤辺りから、時々眺める程度でしたが試合を見ました。
試合全体としては、もう、マリオンの好調さばかりが出た試合でしたね。
彼女は、ラケットを地面と垂直にしたフラット面で、地面と平行にスウィングしてました。
横から見てから、これはよく分かりました。
ちょっと遠めの1番コート側から見たから、余計にそれが際立って見えたのかもしれません。
いくらフラットって言っても、ここまで前方向だけに打ち込むのも珍しいと思います。
上から下の動作がほとんど無いように見えましたからね。
マリオンは、そのスウィングの結果である「どフラットショット」でポイントを取りまくってました。
自分はコートの中でプレイするから、そんなに動かなくていいんですよ。
コート上を走り回ってるのは相手のマーシャで、マリオンは走って打ってた印象はほとんどないです。
それから、ウィナーも多かったですが、相手の返球を甘くさせて次で決めるポイントが数多くありました。
マーシャのフォースドエラーはかなり多かったはずです。
なので、マーシャはほどんど防戦一方でしたね。
構える間もなくボールが来てしまうんですよ。
彼女がここまで一方的にやられるのは初めて見たかも。
2NDセット中盤でマーシャのバックハンドウィナーを見た時は、彼女の攻撃したポイントを初めて見たと思ったほどでした。
途中から観客が増えてきました。
マーシャの応援も多かったですが、そのままマリオンが完勝。
ここまでスコアも内容も一方的だと、マリオンはかなり気持ちいい勝利だったんじゃないでしょうか。
マリオンは、またサーブのフォームが変わってました。
何か見るたびに変わってないですか?(笑)
今回のサーブはですね。
まず、ちょっと広めに取ったスタンスから、軸足の左足に体重を乗せます。
その体勢のまま、左手でボールを数回バウンドさせます。
足に力が無いと、これだけで左足がプルプルしてきそう(笑)
そして、右足を前に寄せると共に、左腰が前に出てきます。
これ以降は、以前のサーブとあまり変わってないように見えました。
前半部分はともかく、このフィニッシュ部分については、とても綺麗で申し分ないと俺は思います。
肘の使い方も女子選手の中では上手いと思うしね。
(写真を撮ってると、目で見てるだけじゃ分からないことでも、新たに見えてくることは結構有ったりします。)
試合後、マリオンに大量のサインゲッターが群がってました。
もしかしたら負けたマーシャに大量に群がるのかな?って思ってたので、ちょっと意外だったかも。
やっぱり、去年のウィンブルドン準優勝が効いてるのかもしれません。
あれで知名度は大きくアップしたはずですから。
真っ先にマリオンにサインして貰ったので、その後の何十人かのサインは全部俺のペンで書いてました(笑)
1番目だとよくあります、こういうの。
マリオンが圧勝で2回戦に進出した試合でした。
◆WC-森田あゆみ (JPN) def. Agnes SZAVAY (HUN) 6-7(7) 7-5 6-4
03
1番コートの第1試合です。
2番コート同様、開始時刻が1時間遅れの12時開始に変更されました。
とにかく長い試合でしたね。
センターコートや2番コートに移動しまくってたので、1回にそれほど長時間は見てません。
合計して1セット分ぐらいの時間ですかね、たぶん。
試合の流れやスコア展開は、それほど詳しく分かってません。
最初に見たのは1STセット中盤です。
このセットはブレイク合戦でしたが、最後はブレイク差なしでタイブレイクになりました。
タイブレイクのスコアを見ても分かりますが、両者にチャンスが有る展開でしたね。
2人ともセットポイントが有りましたから。
このタイブレイクはアグネスが9−7で際どく取り、セットを先取します。
2NDセットは、隣の2番コートから、中盤に入る辺りまでを眺める程度に見ました。
このセットはアグネスが4ゲームを連取し、いきなり4−0とリード。
2ブレイクアップなので、これは勝利目前か、と思いましたね。
その後、センターコートのアメリーvsドミニカを見て戻ってきたら、何とファイナルセットに入ってました。
もうとっくに終わってると思ってたからびっくり。
あゆみちゃんは0−4から逆転してセットを取ったんですね。
どういう展開だったんだろう?
そういえば、この日だったかな。
携帯からリアルスコアのサイトに繋がらなくて、全く役に立たなかった日は。
センターコートのスコアボードは表示されてたんだっけ?
これ書いてるのが10月中旬過ぎなので、詳しいことはすっかり忘れてます・・・。
センターと1番2番は遠いので、すぐに移動出来ません。
スコア進行を確認して移動するコートを決めると、効率良く見ることが出来るのです。
それが出来なくて、かなり不便でしたよ。
えーと、話を戻して・・・。
コート脇のフェンスからスコアを見ると、ファイナルセットの4オールになった辺りでした。
ロングラリーが続いてました。
スコア展開は詳しく覚えてませんが、確か、アグネスにチャンスが有るポイント展開だったけど、逆転してあゆみちゃんがゲームを取ったような?
とにかく、最後の2ゲームをあゆみちゃんが際どく取ったことは確かです。
(だったはず・・・。)
長いストローク戦が続いてましたが、最後にあゆみちゃんが左右のコーナーの際どいところに配球し、アグネスが耐え切れなくてミスする。
最後のゲームはそんな展開でした。
あゆみちゃんはミスが出始めると続きますよね。
これは前からですが、昨年に比べるとかなり柔軟性が出てきたように感じました。
強打だけじゃなくてスピンも使うアグネスが相手だったから、攻め込まれる場面が少なくて、そう感じたのかもしれませんが。
アグネスの試合を生で見たのは初めてです。
彼女はハンガリーだから東欧系ですが、それほどフラットで打ちまくるタイプではありません。
どちらかというと、スピン系で攻めるタイプのようでした。
クレーコート育ちでしょうか?
サーブは全身を効率よく使ってる打ってるように見えましたね。
たくさん打ってもあまり疲れないフォームかもしれません。
全体的に最近の東欧系プレイヤーのイメージとは異なり、予想してたのとは違うスタイルでした。
それにしても、19位の彼女がノーシードって凄いですよね。
やはりティアTです。
その19位にあゆみちゃんは勝ちました。
特にフルセットのロングゲームに競り勝ったのは大きいのでは?
森田あゆみちゃんがシード間近のアグネスにフルセットで勝利し、2回戦に進んだ試合でした。
◇vol.2へ続きます。
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