東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
予選2日目 2008/9/14(日) Vol.3  戻る トップへ


◇vol.2からの続きです。


◆4-Aleksandra WOZNIAK (CAN) def. Vania KING (USA) 6-2 6-2
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1番コートの第3試合です。
2NDセットを見ました。
ヴァニアは今日2試合目です。
間に長い試合が有ったから、休養は充分でしょうね。
でも、どうなんでしょう?
逆にあまり間が空かないほうが良いのでは?
もし自分だったら、2時間も3時間も間が空くよりは、30分〜1時間程度のほうが良いかも。
まー、でも、一般人と違ってプロは3セットマッチですからね。
条件が全く違うし、何よりも運動量が段違いだから、一概には言えないけど。
さて、話をこの試合に戻します。
アレクサンドラは、今日もスムーズにラケットを振ってポイントしてました。
昨日もそうでしたが、何気なく打ってるように見えるショットが、オープンコートのいい場所に入るんですよね。
ヴァニアも走り回って拾いまくるのですが、ラリーをしてる内にどうしても劣勢になってしまうのです。
今日は最後までこの展開が多かったです。
ショットの質自体は、それほどの違いは感じません。
配球が違うだけでここまで違うのか、というのを感じさせた試合でした。
もしかしたら、単に配球だけではなく、どちらに打たれるのかフォームが分かりにくいというのも有るかも。
だから逆を突くことが出来て、結果としてオープンコートに打つことが出来る。
ということかな?
試合は、そのままアレクサンドラがリードを保ち、6−2でセットを取って勝利しました。
明日は伊達ックとの対戦です。
これは楽しみ。
今日の試合を見た限りだと、アレクサンドラが断然有利ですが、試合はやってみないと分かりません。
アレクサンドラが予選決勝に進出した試合でした。


◆6-Vera DUSHEVINA (RUS) def. 岡本聖子 (JPN) 6-2 6-1
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センターコートの最終試合(第4試合)です。
伊達ックvsキャシーの試合の時よりかなり客が減りましたが、それでも結構な数の観客が残ってました。
見たのは2NDセット中盤以降です。
セットを先取したヴェラが、2NDセットも3−0とリードしてました。
スコアに大差が付いた後に見たせいか、一方的な流れでしたね。
たまには聖子ちゃんにも良いショットが有りますが、単発になってました。
上の試合でも書きましたが、相手のミスを引き出せるストロークを打てないと、今はWTAで勝つのは厳しいのかもしれません。
展開力だけではなく、相手がコースに入ってもミスさせるスピードと威力が必要に思います。
または、それ以上のフットワークが有るとかね。
そのままヴェラがリードを保ち、2NDセットを6−2で取って勝利。
明日の予選決勝に進みました。


◆Olga SAVCHUK (UKR) def. 2-Tamarine TANASUGARN (THA) 6-7(5) 6-4 7-5
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2番コートの第3試合です。
今日の中で一番最後までやってた試合です。
明るいうちから始まりましたが、終盤は照明が付いてナイトマッチの雰囲気でした。
タイブレイクを見たのが3時半ごろで、終わったのが6時ごろだったはずなので、3時間ぐらい試合やってたってことですよね。
長い試合でしたが、最後まで観客を飽きさせない内容でした。
最初に見たのは、1STセットのタイブレイク以降の数ゲームです。
このタイブレイクは、3オールからタミーがポイントを連取してリード。
そのままセットを先取しました。
2NDセットは、確か3ゲーム目まで見たのかな。
その後はセンターコートのヴェラvs聖子ちゃんを見に行きました。
戻ってくると、2NDセット中盤から終盤に差し掛かった辺りだったと思います。
センターコートから流れてきた観客はかなり多かったです。
入場規制をするほどではなかったけど、チェンジエンドの度に観客が席に着き、座る席を探すのが大変でした。
この辺りはタミーが有利な展開で、彼女がブレイクしてリードしてました。(だったはず。)
しかし終盤でオルガが追いつき、そのまま逆転でセットオールとしました。

ファイナルセットはロングラリーが続き、一進一退となります。
お互いに際どいところに配球しているにも関わらず、甘くならない返球が続き、厳しいコースに打ち返します。
先にオルガがブレイクに成功しますが、タミーがブレイクバックして追いつきます。
最後は5オールからオルガが再びブレイク。
次のゲームをキープし、7−5でオルガが勝利しました。
試合後半は、選手と観客が一体となった、遅い時間のナイトマッチ特有の雰囲気でしたね。
何回も書いてることですが、時間が遅くなるとテニス好きしか残らなくなるのでしょう。
そんな観客達が、固唾を飲んで集中して観戦するのです。
そんな雰囲気のなか、選手達も集中力を高めて、最後まで諦めないラリーの応酬が続く。
これはナイトマッチならではですね。

オルガはラリー中にバックのスライスを使ってました。
彼女は両手バックですが、片手スライスのフォームが綺麗だし、打ったボールも低く滑ります。
前後左右と激しい振り回しの中で、これがかなり有効だったように思います。
タミーが有利に展開して追い込んだラリーでも、オルガが鋭角に返球したスライス1本で形勢が逆転したポイントは結構有りました。
スライスと見せかけてのドロップショットも有効でした。
試合序盤だったら、そうでもないんですよね、きっと。
振り回し合いを続けたファイナルセット終盤だったからこそ、効果が有ったんだと思います。
タミーは片手のスライスはほとんど使わないので、特にその部分の差を感じました。
ファイナルセットの途中で、タミーの打った際どいボールがアウトと判定された場面が有りました。
これをオルガがインと認め、タミーがありがとうと何回もお辞儀をする場面が印象に残ってます。
それまでの緊迫感ある空気が一瞬だけ緩んだシーンでしたね。
オルガとすれば、1球が勝敗を左右するような展開のなか、ああいうことをするのは、勝つことだけを考えれば勇気が要ったことでしょう。
選手、観客、環境が全てが良いほうに廻り、ここまで見た今大会の試合のなかで一番の好試合でした。


今日はこんなところです。
最後の試合が白熱して、時間が経つのを忘れました。
終わってから、かなり腹減ってるのに気づきました(笑)
今日のサインGETは、サブチュク、ケサボング、アルン、ウォズニアクの4枚でした。
さて、明日は予選決勝の4試合です。
東レの月曜日を見るのは初めてです。
今まで観戦禁止でしたからね。
オーダーを見ると、センター2試合、1番コート2試合ですね。
予選だからやっぱり、センターで4試合連続は無いか。
どちらのコートも3試合目が無いので、明日は早く終わりそうです。
2日間の生観戦で疲れがかなり溜まってきたので、ひと休みには丁度いいかも。
その後は最終日まで怒涛の生観戦が続きます。
体力を温存して、鋭気を養わないとね。
(連日生観戦する場合、これが一番と言ってもいいぐらい重要だったりする。)
明日も楽しみです。


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