東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
予選1日目 2008/9/13(土) Vol.3
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◇vol.2からの続きです。
◆6-Vera DUSHEVINA (RUS) def. Yaroslava SHVEDOVA (KAZ) 6-3 6-3
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1番コートの第2試合です。
第1試合が長い試合だったので、同じ第2試合でも1番コートだけかなり遅れて始まりました。
見たのは試合終盤です。
シュベドワは初めて見ました。
最近ドローとかで頻繁に見るようになってきた選手ですよね。
彼女は手足が長くて、キレのあるショットを打ちます。
攻撃的なプレイスタイルタイプで、ちょっとカタリナ(スレボトニク)っぽいかな。
相手のドゥシェビナは、シュベドワに比べればスピン量がちょっと多いストロークが持ち味で、攻守が安定しているイメージが有ります。
同じファーストネームのズボナレワと似てるかも。
今日は、その安定感の差が勝敗に出たのかもしれません。
シュベドワがキレの有るショットで攻撃しても上手く凌がれ、そうこうしてる内にミスが出るかヴェラのウィナーになる。
そんな展開でした。
シード選手のヴェラが初戦突破です。
◆1-Katarina SREBOTNIK (SLO) def. I-Hsuan HWANG (TPE) 6-0 6-3
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センターコートの第3試合です。
見たのは2NDセット後半の少しだけです。
その辺りでは、1STセットのベーグルほどは差が有るようには見えませんでした。
このセットはHWANGもゲームが取れてますからね。
しかし全体的には、カタリナがキレのあるショットで有利に展開してました。
彼女は本戦に出られるランキングなのに、なぜ予選なんでしょう?
レイトエントリーですかね。
まー、それ以外考えられないけど。
もしかしたら、ダブルスでチャンピオンシップスに出るためかもしれません。
今年はGSで思ったほど活躍出来なかったこともあって、それほどポイントを稼げてませんから。
普通とは逆ですけど、今回はダブルス出場がメインの目的で、だったらシングルスもついでに出るって感じかな。
予選トップシードのカタリナが順当に2回戦に進出した試合でした。
◆2-Tamarine TANASUGARN (THA) def. 波形純理 (JPN) 6-2 6-1
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1番コートの第3試合です。
伊達ックの試合とほぼ同時刻に行なわれました。
仕方ないことですが、いちげんさんはみんなセンターコートでしょうね。
かなり観客が少なかったですから。
波形純理ちゃんはかなり久々に見たような気がします。
ちょっと前は結構頻繁に見ることが多かったから、そう感じるんだろうか?
純理ちゃんは2NDサーブを叩かれてました。
1STが入らないとほとんど失点してたんじゃないかな。
その1STサーブも確率が悪く、自分のサービスゲームでも後手に回るラリーが多かったです。
タミーは一時期の不調を完全に脱したようですね。
まー、その後にウィンブルドンBEST8になってるから今更ですけどね。
彼女の不調のこと何回も書いてるような気もするし(笑)
今日はストロークの威力で純理ちゃんの展開力を出させませんでした。
◆WC-クルム伊達公子 (JPN) def. ALT-田中真梨 (JPN) 3-6 7-6(3) 6-1
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センターコートの第4試合です。
1STセット中盤ぐらいと、2NDセット中盤以降を見ました。
その辺りでは、田中真梨ちゃんが攻守ともに伊達ックを圧倒してました。
こりゃ伊達ック負けるな、って思いましたからね。
特に攻守の「守」である、攻撃された時に返球が素晴らしかったです。
左右両手打ちの選手は、自分が攻撃するパターンに入れば強打でポイント出来ますが、それ以外は不得意という場合が多いように思います。
そういう場面で、相手に攻撃を許さないペースがある深い返球が出来てました。
テニス選手として、1ランクアップしたと感じさせるほどでしたよ。
両者ともに攻守交えたラリーが続きますが、田中真梨ちゃんは伊達ックの攻めを鋭い切り返しで無効化した上に、自分の攻撃でもミスが少ないのです。
ラリーを続けてる内に最後は伊達ックがミスをする展開でした。
2NDセット終盤まで、田中真梨ちゃんが勝つんじゃないかと感じさせる流れでしたね。
マッチポイントは有ったかな?
1本ぐらいは有ったかも。
しかし、伊達ックが何とか凌いでブレイクバックして、タイに戻します。
田中真梨ちゃんは2NDセット終盤(だったと思う)で、メディカルタイムアウトを取りました。
勝利に向かって勢いを付けるべき場面でのタイムアウトだったので、かなり痛い状況だったのかもしれません。
モモにテーピングをしての試合再開でした。
治療はしましたが、それ以降、際どいショットを返しきれなくなります。
今まで凌いでいた伊達ックの攻撃が、そのままポイントに繋がるようになってきました。
試合の流れが変わったためか、伊達ックのショットも良くなって、ポイントやゲームを先行するようになります。
その流れでファイナルセットは6−1で取り、伊達ックが大逆転で勝利しました。
いやいや、よく勝ちましたよ。
負けても全然おかしく展開でしたからね。
田中真梨ちゃんはALTでの予選入りでしたが、得るものは大きかったんじゃないでしょうか。
特に今回は、攻撃型の選手でありながら、守備の面で成長を感じさせました。
これが出来ないと、安定して上位進出するのは難しいでしょうからね。
伊達ックの当初の相手はスーウェイでした。
彼女は前週のバリのダブルスで勝ち残ってたため(そのまま優勝)、田中真梨ちゃんに出番が回ってきたのです。
こういうの聞くと、長塚京子さんのプロ入りの話を思い出しますね。
あれ、吉田友佳ちゃんだっけか?
最近こういうちょっとしたところで記憶力減退を感じる・・・。
まー、それは置いといて・・・。
確か、この大会でベスト4に進出できなければプロを諦めると決めてた試合で、その前に当たるドローになってた台湾かどっかのその当時のトップ選手が、試合前に棄権して帰国してしまったって話でした。
まだまだ駆け出しだった彼女としたら、もしその選手と当たったら勝てる可能性は少ない。
そういう場面での相手の棄権だったわけです。
あ、やっぱりナガキョンですよね、この話って。
その後の彼女の活躍は皆さんご存知の通りで、世界ランク28位まで上昇し、伝説のフェド・ドイツ戦でのダブルス勝利、GSで駆け出しだったヒンギスへの勝利など、華々しい活躍を遂げました。
今大会の田中真梨ちゃんは結果としては負けてしまったわけですが、観客には強い印象を残したはずです。
彼女の名前は忘れてしまった人でも、試合を見れば「あー、あの時、伊達に勝ちかけた人か」って。
これからの彼女に期待です。
今日はこんなところです。
TBAの試合は伊達ックvsスーウェイ(田中真梨ちゃんに変更)を含め4試合有りましたが、他の3試合は明日へ延期されました。
そう言えば、昔はドローとかに記載されるTBA、LL、WC、ALTとか、何のこっちゃって感じでしたね(笑)
SEとかJE(だっけ?)も有りましたね。
After Restとかはまだ分かりますが、略されると何のことか分からない。
でも、今では、何となくそうじゃないかってのも含めて、大抵のことは分かります。
まー、経験ですね・・・(笑)
逆に今は、略語でいいからもっと詳しく書いて欲しい。
同じワイルドカードでも、どういう理由か、とかね。
Feed Upの場合はどの大会の勝者(または準優勝者)かとかも。
エントリーリストを見ろと言われればそれまでですが・・・。
今日のサインGETは、レザイ、カネピ、デラクア、シュベドワです。
それぞれ試合後に貰いました。
(だったはず。)
コロシアムから帰る時、5番コートで練習中のサフィーナを見ました。
(ここは入口の僅かな隙間からコート内を見ることが出来る。)
既に辺りは暗くなっていて、照明を付けてナイター状態での練習でした。
基本をじっくりやるって感じの、練習というよりもトレーニングに近いものでしたね。
見た時は、サービスボックスのコーナーに靴(だったような?)を置き、そこに向かってサーブを打ち、その間、コーチが細かくフォームのチェックをしてました。
その後は地面にタオルを敷いて、その上に座り、ラケットを持たずに両腕を高速で腕振り。
コートエンドから反対側のコートエンドに向かっての全力ダッシュも何本もやってました。
最後はストレッチを入念にやって終了でした。
ひとつひとつを真剣にやってたし、それぞれの間にコーチ達と色々と話していたようでした。
やることの効果を理解したり、納得するまで話し合ったりしてたんでしょうか。
試合前の調整のような練習とは違って、緊迫感漂う練習だったように思います。
さて、明日は予選2日目です。
勝ち上がった選手同士なので、熱戦が期待できるでしょう。
明日も楽しみです。
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