東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
予選1日目 2008/9/13(土) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆4-Aleksandra WOZNIAK (CAN) def. Melanie SOUTH (GBR) 6-3 6-2
04
4番コートの第2試合です。
今日はアレクサンドラ(ウォズニアク)の試合を見るのを楽しみにしてました。
USオープンシリーズの初戦のスタンフォード(ティアU)で、予選からまさかの優勝を遂げたのが彼女でした。
その時のドローを見ると、スキアボーネ(20位:第8シード)、バマー(29位)、ストーサー(107位:LL)、S.ウィリアムズ(5位:第1シード)、バルトリ(15位:第6シード)と強豪を破っての優勝でした。
もしクォリティポイント(ボーナスポイント)が有る時代だったら、かなり大きなランキングポイントを獲得出来たでしょうね。
ちなみに、ストーサーとは予選ファイナルで当たって勝ってますが、彼女がラッキールーザーとして本戦入りし、そのままお互いに勝ち進んだため、QFで再び対戦するという珍しいドローでした。
この時のSFとFをGAORAのWTA中継で見て、強打だけではないアレクサンドラのプレイスタイルに興味を覚えました。
さて、ようやく今日の試合に行きます。
1STセットの序盤を見ました。
もっと見たかったけど、他コードも気になるので、1試合をじっくり見てる時間は有りません・・・。
間近で見ると、アレクサンドラはそれほど強打してるようには見えないのに、有効打が打てるのは大きいと思いました。
ハードヒットしてるのは相手のメラニーです。
強打してるからミスも当然多くなります。
対して、アレクサンドラはオープンコートに打つのが上手いです。
そういう状況を作り出すのが上手いってことかもしれないけど。
この2人が対戦するとどうなるかというと・・・。
強打してるメラニーに対し、上手くオープンに展開するアレクサンドラが楽にポイントを取る、という展開です。
もちろん、その日の調子も有るだろうから、今日はたまたまそういう展開になったということは考えられますけどね。
試合巧者のアレクサンドラに感心しつつ、コートを後にしました。


◆3-Kaia KANEPI (EST) def. Meng YUAN (CHN) 6-1 6-2
06
2番コートの第2試合です。
試合終盤の数ゲームを見ました。
カネピが4−0にした辺りからです。
彼女はここ1年ぐらいで名前をよく聞くようになった選手ですよね。
確か、クレーシーズンがいい成績だったのかな。
写真うつりはあまりよくない?
何か見る写真のほとんどが、女デントみたいですよね(笑)
もちろんプレイ中の迫力ある写真のことですけど。
実際は結構愛嬌のある顔してるのにね。
そのカイア、一発一発のショットが強力です。
ストロークラリーから彼女のウィナーで終わるポイントが多かったです。
この辺りではサーブも良かったですね。
その流れで、5−0の40−0としてマッチポイントを握ります。(だったと思う。)
絶体絶命のユアンでしたが、何とこの状況を跳ね返してブレイクバックします。
カイアにストロークミスが増え、1STサーブが入らなくなってきました。
5−3にされそうなポイントも有りましたが、ここはロングラリーの末に何とか逃れることに成功。
確か、ネット上を伝うようなコードボールがユアン側に落ちて、ブレイクピンチを凌いだはずです。
あれがカイア側に落ちてたら、どうなってたんだろう?
5−3にされて、次もキープされて5−4になってたら、結果がどうなったか分かりませんよね。
(まー、ファイナルセットで立ち直った可能性も有りますが。)
1球の怖さを見たような試合でした。


◆Greta ARN (HUN) def. WC-奈良くるみ (JPN) 6-3 7-6(5)
07
センターコートの第2試合です。
2NDセット中盤を見ました。
アルンはドローでは見かけますが、試合を見るのは初めてです。
彼女の姓は「アーン」だとずっと思ってたので、日本語表記で「アルン」と書かれると誰だか最初分かりませんでした。
まー、単に日本語の字面ってだけで、発音的には大差ないですけどね。
姓は違和感有るんで、グレタとファーストネームで書くことにしよう。
そのグレタは、フォアのグリップがかなり厚めに見えました。
バックハンドは押し出す感じのフラット気味のショットにスピードが有りますね。
コートが速いからか、スピン量が多いボールはあまり打ってませんでした。
奈良くるみちゃんは久々に見たかな。
相変わらず小気味いい動きとショットで、自分のパターンの時はラリーを制してました。
1STセットは取られましたが、このセットは常に先にブレイクすることが出来てましたね。
しかし、すぐにブレイクバックされて追いつかれる展開でした。
タイブレイクの前にアザーコートを見に行ったので、試合の最後は見てません。
このポイント差だと、タイブレイクは会場が盛り上がったんだろうなー。
タイブレイクを際どく取ったグレタが予選2回戦に進みました。


◆5-Casey DELLACQUA (AUS) def. Audra COHEN (USA) 6-2 6-3
08
4番コートの第3試合です。
2NDセット序盤から中盤を見ました。
キャシーの試合を生で見るのは、去年の岐阜(カンガルーカップ)以来でしょうか。
あの時は中村藍子ちゃんに負けたんだよな、確か。
その後は全豪でアメリーに勝ったりと大躍進。
ランキングもTOP50に付けるまでになりました。
トップ選手に共通することですが、彼女も身体の軸のパワーが強いと感じますね。
重心を低くしながら、身体の軸の回転で打つフォアは威力が有ります。
無理打ちな感じはしないので、強烈なショットで連続攻撃が出来ます。
バックハンドもフォア以上に強力です。
特にバックのクロスが鋭いですね。
あの振りぬきとボールのスピードだと、相手が一歩も動けないことも多いです。
でも、フォアのフォームとしてはあまり無いタイプのような?
左利きだからそう思うんだろうか。
相手のコーエンは悪いプレイでは無いのですが、なかなかポイントが取れなかったです。
1ポイント取るのに苦労していて、かなりイライライしてましたね。
この大会は今まで同様、ボールパーソンは若い女の子です。
今日は初日だからか、動きが今ひとつでした。
特にネット付近からサーバー側のサイドにボールを送るのが遅く、選手がサーブのモーションに入ってるのにボールがコロコロ転がることが有りました。
これが何回も繰り返される上に、なかなかポイントが取れないので、最後は主審に文句つけてましたよ。
その次のチェンジエンドで主審がボールガール達を集め、何事か注意してたようでした。
(聞こえなかったから、何言ってたかまでは分からない。)
主審が日本人だったから直接注意出来たものの、外国人の主審だったらどうしたんでしょうね。
選手に文句言わせるだけ言わせといて、あとはほっとくだけかもしれないけど(笑)
外国人の主審は経験豊富な人が多いようで(GSでも見かける主審はかなり多かった)、この試合に限らず、選手が審判に対して怒りを爆発させても毅然としてましたね。
余計な話が長くなりました。
そんな流れでキャシーが有利に展開し、2NDセットも取って勝利。
2回戦に進出しました。


◇vol.3へ続きます。


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