久留米市ベストアメニティカップ2008
ITF Women's Circuit $50K / Kurume Best Amenity Cup 2008
本戦5日目 2008/5/17(土) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆3-瀬間詠里花 / 瀬間友里加 (JPN/JPN) def. WC-クルム伊達公子 / 高岸知代 (JPN/JPN) 3-6 6-1 15-13
第3試合です。
シングルスに日本人選手が登場するからか、恒例の芝生の広場への集合はその2試合が終了してからでした。
かなりの人数がいたにも関わらず大した混乱もなく、観客たちはそれぞれ整理券番号の列に並び、コートへの入場が始まりました。
これ、久留米じゃなくて関東だったらどうだったんだろう?
久留米に4日間いて思ったけど、世知辛い都会の人たちとは何となく違うような気がしました。
田舎(失礼!)の良いところが残ってるというか。
そういえば、街中や電車の中で、ウォークマン系のヘッドホンをしてる人を全く見かけませんでした。
東京だと、特に電車の中はヘッドホンから漏れる音があちこちから聞こえてきます。
数年前に福岡に行ったときは、そういう差はあまり感じなかったんですけどね。
(福岡は都会ってこと?)
さて、そうこうしてるうちに選手たちが入場してきました。
瀬間姉妹はお揃いのウェアで決めてきました。
髪型も同じで、自分たちの見た目のセールスポイントが分かってるなという感じでした。
1STセットは序盤の競った展開から、除々に伊達/高岸ペアがリードします。
最初は、確か伊達ックのサーブがブレイクされ、瀬間姉妹が2−0とリードしたはずです。
そこからエンジンを上げた伊達/高岸ペアがブレイクを重ね、逆転して6−3でセットを先取しました。
中盤以降、伊達ックの早い動きとキレのあるショットで先手を取ることが出来てました。
・・・だったと思うんだけどね。
翌日の試合を見てから書いてるので、今ひとつ記憶に自信がありませんが・・・。
2NDセットに入ると、要所で伊達ックがミスをするようになります。
チャンスボールのボレーミスは何本有っただろうか?
実際は数本でしょうけど、今までのプレイとの落差で、かなり多かったように感じてしまいました。
その影響からか、瀬間姉妹が精神的に落ち着いてきたように思いました。
エラーが明らかに少なくなったと思います。
じっくり行くべきところと、大胆に行くべきところのメリハリが効いてきて、次々とゲームを取っていきます。
伊達ック同様、高岸知代ちゃんも昨日のほうが調子が良かったかな。
劣勢を挽回しようと色々とチャレンジしてたのは分かりましたが、伊達ックと同じく、2NDセットは今ひとつ結果に結びつかなかったと思います。
そして、セットオールでマッチタイブレイクに移行します。
序盤は2NDセットの流れと同じで、瀬間姉妹がリードします。
2ミニブレイクとか3ミニブレイクとかで、結構差が付いたんじゃなかったかな。
中盤で伊達/高岸ペアが何とか追いつくことに成功しますが、逆転するには至らず、再び瀬間姉妹がリード。
この展開が何回か続いたように思います。
先にマッチポイントが来たのは、瀬間姉妹でした。
(合計で何回か有ったはず。)
ここは伊達/高岸ペアが何とかしのぎ、終盤は逆に彼女達がマッチポイントを握ります。
しかしそれを瀬間姉妹がしのぎます。
そんな感じで、10ポイントを超えた辺りからは、マッチポイントが行ったり来たりする展開でした。
最後は瀬間姉妹がマッチポイントを掴み、15−13で長いタイブレイクを制するとともに、決勝進出を決めました。
さっきも書いたけど、この試合のレポートは翌日書いてます。
3セットともに、どこでブレイクが有ったとか細かいことを覚えてたつもりだけど、ほとんど思い出せない。
最終日が終わって、かなり観戦疲れが有るからかも。
そういう時って、何日かしてから突然思い出すことが結構有ります。
そしたらまた追加することにします。
この後、恒例の記者会見がありました。
最初は瀬間シスターズ、その後に伊達/高岸ペアという順でした。
今日は会見場に集まる観客が昨日までの倍ぐらいでしたね。
試合終わってから30分後ぐらいから始まるので、昨日までは気づかずに帰る人が多かったのだと思います。
今日も全体の観客数からするとごくごくわずかの人ですが、記者会見やってるという情報を知ってる人が昨日までより多かったのかもしれません。
会見内容は、代表質問を含め結構な数の質問が飛んでました。
伊達ックが凄いと思うところは?という質問に対しては、行くべきところでは必ずプレッシャーを掛けてくると言ってたかな。
だからこっちからポイントを取りに行かないと勝てないと感じた、と言ってました。
マッチタイブレイクの終盤のポーチについても聞かれてました。
ポーチが連続して決まったことが結果として勝ちに繋がりましたが、そのときの心境は?という質問だったかな。
それに対しては、あそこは行くしかない、もしストレート抜かれたらそれは仕方ない、自分たちからポイントを取りに行くしかないと思ったと言ってました。
他にも有ったけど、今はちょっと思い出せない・・・。
彼女たちは、会見場に来るときも帰るときも大量のサインと写真の注文に応えてました。
会見場から姿は見えてるのに、席に座ったのは結構時間が経ってからでしたから。
強くなればなるほど、そういうのが増えてくるでしょうね。
その後しばらくしてから、伊達ックと高岸知代ちゃんの会見が始まりました。
瀬間姉妹は歩いて会見場に来ましたが、彼女たちはこれまで同様、車で来ました。
歩いてきたら、たぶん、会見場に着くまでにかなりの時間がかかってしまうでしょうね。
いつも通り代表質問から会見が始り、内容もいつも通り、まず今日の試合はどうでしたか?という質問から始まりました。
伊達ックはマッチポイントが有ったのに負けたのが残念だ、と同時に、肝心なところでの自分のボレーミスが悔しかったようでした。
(確か、そんなニュアンスだったと思う。)
劣勢だったマッチタイブレイクの途中で追いついた時、そこで相手が積極的にプレイしてきて、流れを引き寄せられなかったとも言ってたかな。
これ書いてるのが月曜だから、細かい内容まではあまり覚えてないですが・・・。
記憶の中で、前日までの会見内容と混じっちゃってるかもしれないし。
今から考えると、録音しておけば良かったかも。
こういう機会は2度とないかもしれないし。
まー、でも、記録ではなく、記憶だけにあるからこそ良いのだと言えるかもしれないけど。
疲れは有りますか?との質問には、昨日同様、体調は良いと言ってたと思います。
昨日の会見では、今日はシングルスで負けたけど今大会で一番体調が良かったと言ってたしね。
その時にも聞かれてましたが、3大会が終わったということで、今後の予定についても再び質問を受けてました。
伊達ック本人が言ってましたが、タイに行く案も有ったそうですね。
これは無くなったとのことでした。
高岸さんは草津、軽井沢と転戦するけど、37歳と23歳じゃ違うから参加しない、と笑い混じりに話してましたよ(笑)
今後の予定は、明日東京に帰ってからじっくりと身体を回復させて、彼(クルム氏のこと)と相談してから決めると言ってました。
この3連戦については、最初はダブルスだけの予定だったのが、シングルスで準優勝→8→8、ダブルスでも優勝→1回戦負け→ベスト4と結果を残せて、出来すぎだと思うと言ってました。
日本にはハードコートの大会が少ないので(ここ、強調してた(笑))、大会選ぶにも限られてくる。
砂入り人工芝は、しばらくはもういいかな、って言ってましたよ。
今のところ予定は決まってないようですが、タイに行く話も有ったとのことで、日本、海外問わずに参戦の発表が有るかもしれないですね。
あ、ワイルドカードの問題もあると言ってましたね。
年間3大会しかもらえないから、身体と相談し、ランキングとも相談し、サーフェスとも相談し、彼とも相談しと、色々考えながらやっていくということでした。
木金土と彼女の会見を聞いていて感じたのは、自分の思ってる事、または話すべきことを言葉にするのが上手いなーということですね。
テニス中継の解説や芸能の仕事で培われたものかもしれませんが、この点は他の選手とは全く違ってました。
質問に対して、よどみなく言葉が出てくるのです。
中には予想してない質問も有ったでしょう。
最初は言葉を選びながら話し始めたような時でも、話してるうちに自分の中でまとまってくるようでした。
相手がどういう答えが欲しいかと、自分が答えるべき内容を瞬時に判断し、しかも時々ユーモアを交えて会場に笑いを誘いながら話す様子は、トッププレイヤーの風格充分でした。
スポーツ選手でこれが出来るのは、ごくごく一部の選手だけでしょうね。
会見の最後に、会見の進行をしていた女性スタッフから主催者からのお願いとして、今日来てくださった方を初めとしたファンの方々へ御2人からメッセージをお願いします、との話が有りました。
まさか、こんなサプライズがあるとは思ってなかったので、嬉しい驚きでした。
まずは皆さん、テニスを楽しんでいただけたでしょうか?(ここで観客は盛大な拍手)から始り、3時半(だったような?)から並んでた人に驚いたとの話が有りました。
今日だけではなく、伊達ックは先着10人ぐらいにサインボールをプレゼントしてたそうです。
3時半から並んでた人達も会見を見ていて、既に12時間以上経ってますね、と笑いを誘いながら感謝を言ってました。
それ以外にも、これからもテニスを楽しんでほしい等、かなり色々と話をしてくれました。
これを聞けただけでも、はるばる久留米まで来た甲斐が有りました。
だって、不特定多数とは言え、伊達ックから肉声で呼びかけられることなんて一般人には有り得ないことでしょう。
あの場で会見を見ていた人は5、60人ぐらいだったかな?
100人は居なかったと思う。
会見が終了して帰る時は、車の窓を開けて観客達とハイタッチしながらの退場だったし、みんなとても満足して帰路に着いたことでしょう。
そういえば、木曜日か金曜日の会見で、久留米は観客と近いと話してましたね。
観客席が近いという位置的な近さも有るでしょうけど、久留米の観客のみなさんは自分の試合以外も熱心に見てくれて嬉しいと言ってたので、心理的な近さも有ったんじゃないでしょうか。
岐阜とかでは、自分の試合以外はTOP100の選手の試合でも人が少ないことが有った、と残念そうでしたから。
伊達ックが単複敗退したことで、この会見も今日が最後です。
いや、明日も有るのかな?
今から思うと(これは月曜日に書いてる)、もうちょっと会場に残ってれば決勝後に選手の話を聞けたかも。
試合終わってすぐ帰ってしまったから、どうなったのか分からないけどね。
さて、明日は最終日、単複の決勝が行なわれます。
シングルスは、ともにノーシードのAlexandra PANOVA vs Kai-Chen CHANGになりました。
最初は恵利加ちゃんvsよねともちゃんが面白そうと思ってましたが、SFを見たあとでは、この対戦のほうが面白そうだと考えが変わりました。
Alexandraの強烈なサーブをKai-Chenがどう受けるのか。
Kai-Chenの厚い当たりと読みにくいストロークをAlexandraがどう対応するのか。
とても楽しみです。
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