久留米市ベストアメニティカップ2008
ITF Women's Circuit $50K / Kurume Best Amenity Cup 2008
本戦3日目 2008/5/15(木) Vol.1
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久留米まで来てしまいました。
ここでナマ伊達ックを見ておかないと、もしかしたら次は10月末の有明$50Kになってしまうかもしれません。
それはいくらなんでも先過ぎるってことで、関東からはるばる観に行く決意(?)をしました。
岐阜でもっと何日も見てたら、そこまで思わなかったかもしれませんね。
ここ数年、春のITF$50Kは岐阜を連日観戦してきました。
今年は何だかんだで3〜4月ごろが忙しく、伊達ック参戦で必要になった入場整理券の応募が間に合いませんでした。
というか、精神的にも肉体的にも余裕がなくて、深く考えずに間違って普通はがきを買っちゃったってだけなんですけどね・・・(笑)
今日ハガキを出さないと間に合わない!って時にようやく書き始めて、返信ハガキが付いてないのにようやく気づきました・・・。
まー、今年は倍率が物凄かったみたいなので、出したところでダメだったってことも有り得たけど。
話を久留米に戻しますが、この大会は今年から$50Kに昇格しました。
今までの岐阜、福岡に加えて3週連続の5万ドル大会の開催となりました。
久留米に行く前に情報を調べてたら、ここの会場の「新宝満川地区テニスコート」はアリーナ形式の観客席が無いとのことでした。
今年は岐阜も福岡も、伊達ック効果の大幅な観客増で大騒ぎです。
こりゃいったいどうなるんだ?と、やじ馬的楽しみと観戦出来ないかもしれない不安が半分半分で会場に向かいました。
いやしかし、久留米は遠い!
福岡よりも更に南下しますからね。
始発の電車と飛行機を乗り継いで九州まで来ましたが、更に1時間ぐらい電車を乗り継いで、ようやく最寄り駅の宮の陣に辿り着きました。
こうなると、テニス観戦というより、もうほとんど旅行に近いです。
向かい風で飛行機がちょっと遅れたことも有って、整理券まだ有るだろうか?と心配しながら急ぎ足で会場に向かいました。
受付に行くと、まだ整理券が有るとのことで、ひとまず安心しました。
貰った整理券の番号は単複とも400番台だったので、前に400人以上いるということです。
平日にこの人数って凄いですよね。
あらためて伊達ックの人気の高さが分かりました。
岐阜で復帰してから、彼女の試合のハイライトシーンは、テレビのスポーツニュース(しかも地上波)で当然のように毎日放送されてます。
全ての東京キー局(NHK教育は除く)の夕方と夜のニュースや情報番組の全てで、試合の模様と彼女のインタビューが流れるのです。
つまり、野球やサッカーやゴルフなどと同じ土俵にテニスが乗ってるのです。
これは凄いことです。
まー、テニスに詳しくないスタッフが扱ってる場合も多いようで、見ていて「?」となる場面も多いですが・・・。
さてさて、また話が逸れました。
整理券を貰う時に、集合時間になったら芝生の広場に集まって下さい、と言われました。
確か、10時45分だったかな?
あらかじめ集合時間を設定し、その時間に集合して番号順に列を作っておき、前の試合が終わった時点で入場するという流れでした。
それまでは自由時間(?)なので、第1試合をちょっとだけ見ました。
いや、時間的には30分ぐらいは有ったのですが、どこから写真を撮ろうかとか色々考えてるうちに、あっという間に集合時間になってしまいました。
この会場は、コートの周りを全て金網が覆ってるので、よほど近づかないと綺麗に撮れません。
しかもコート横には黒いネットが貼ってあって、外から見えにくくなってます。
外で人が動いても選手が気にならないようにするためでしょうね。
コートエンドには黒ネットは無いですが、代わりに立ち入り禁止になってます。
やはり同じ理由でしょうね。
コーチとか関係者だけしか、このゾーンには入れません。
さー、どうしようか?と考えてるうちに、さっきも書いたとおり、すぐに集合時間になりました。
なので、第1試合の写真は全く有りません。
試合もあまり見てませんね。
印象に残ってる事件(?)は有るので、それは試合レポートに書こうと思ってます。
またまた前置きが長くなりましたが、この辺で試合に行くことにしましょう。
◆米村知子 (JPN) def. Q-Anastasia MALHOTRA (JPN) 6-1 6-3
第1試合の3試合はほとんど見てません。
いや、見てたんだけど覚えてません。
さっきも書いたように、集合時間が迫ってたし、写真を撮る場所を考えてたりしてたし。
試合内容で覚えてるのは、Anastasiaが高めのスピンボールを打って、よねともちゃんがそれを高い打点から叩いてたってことですかね。
もしくは、よねともちゃんが上から叩いたショットを、Anastasiaが高い軌道のショットでようやく返球してたって感じかな。
受けるニュアンスはかなり違うけど、言ってることはそれほど違いはないですけどね。
それよりも、もっと覚えてることがあります。
大会期間中、コートに近い位置に有る女子トイレは選手専用になってます。
バスルームブレイク用に確保してあるのです。
女性の方は駐車場付近のトイレを使用して下さい、と貼りだされてました。
今になって思い出してみると、選手が使うのは障害者用の大きい個室のトイレだったかな?
(ちなみに、男子トイレについては平日は一般人が使えました。その後は女子トイレ同様、禁止されてましたが。)
たぶん、1STセットが終わった後じゃないかと思いますが、Anastasiaがバスルームブレイクを取りました。
当然、スタッフとともにこの場所にやってきます。
そしたら、選手じゃない人が既に入ってたんです。
しかもなかなか出てこない(笑)
かなりの時間待ってましたよ、あれは。
5分ぐらいかな。
大会スタッフも慌ててましたが、こればっかりは仕方ない。
しばらくして扉が開いたら、赤ちゃん連れのお母さんが入ってました。
たぶん、おむつ替えてたんじゃないでしょうか。
替える場所が無くて、仕方なく入ったのかもしれませんね。
誰が入ってるのか、と見てる人はたくさんいたので、今日会場に行った人は覚えてる人が多いかも。
試合のほうは、先週の福岡で優勝したよねともちゃんが好調を保ち、ストレートで勝利しました。
◆WC-クルム伊達公子 (JPN) def. Yi-Miao ZHOU (CHN) 6-3 6-2
02
注目の人、伊達ックの試合です。
試合前、集合時間の10時45分になったので、芝生の広場に行きました。
広場の端に、100番ぐらいごとの整理番号範囲が書かれた紙とともに紐で仕切った場所が有り、貰った整理番号の数字の場所で列を作るということでした。
そこで待つごと1時間弱。
ようやく前の試合が終わり、入場できることになりました。
待つことは仕方ないし、ところどころでスタッフがスコアを言ってまわってたので、それほど長くは感じなかったかな。
入場には結構時間かかりましたね。
端から順に座らせるってわけにもいかないから、席を選んだりしていて時間かかったのかな、たぶん。
コート内は外からほとんど見えないから、どうなってたのか分からないけど。
試合が行われるのは3番コートです。
ここはコートが4つごとに区切られていて、1番〜4番コートの周りが金網で囲まれてます。
試合用は1番と3番で、間の2番コートに屋根つきで雛壇形式の臨時観客席が3番コートに向けて設置してあり、4番コートにはベンチが一列置いてあるという配置でした。
つまり、4番側は1列目だけ座れて、それより後ろは立ち見ってことですね。
臨時観客席はそれほど大きくは見えなかったけど、俺の前に400人以上いた人たちのほとんどが、その臨時観客席、コートエンド側(金網の外)、4番側のベンチではけたので、座れる人数は結構多かったのかも。
俺はすべりこみセーフな感じで、4番コート側の立ち見に入れました。
コート外だと金網が有るから写真が撮れません。
だから、立ち見でも何でもいいから、何とかコート内に入りたかったんですよね。
そんな感じでかなり時間がかかりましたが、観客達がそれぞれの位置に入り、ようやく試合が出来る環境が整いました。
観客が今かと待ち望む中、まずZHOUが入場し、少し遅れて伊達ックが入場してきました。
試合は、伊達ックがいきなりZHOUのサーブをブレイクして始まりました。
最初のころのZHOUは、かなりやりにくそうにしてました。
今の主流とは異なる伊達ックのショットに対し、ストロークを打つタイミングが掴みづらかったみたいでしたね。
しかししばらく見てるうちに、それだけではないと思うようになりました。
伊達ックは、全てのショットをいわゆるライジングで打ってるわけではないのです。
わざと抜いたような弾まないショットを打つかと思えば、物凄い勢いのショットを打つ。
つまり、緩急ですね。
相手のバック側に浅めに配球したりもしてました。
俺が気づかなかっただけかもしれないけど、岐阜で見た時もこういうことやってたかな?
コートサイドで見てると、コートエンドで気付くことが分からなかったりすることが有りますからね。
まー、逆も当然有るんだけど。
そんな感じで、とにかく的を絞らせない配球で主導権を握るラリーが多かったです。
しかし、スコア的にはそれほど有利に展開してたわけではありません。
ブレイクポイントも結構有ったしね。
あれ?、これってダブルスの時だったっけ?
記憶の中でちょっと混じってるかも(笑)
でも、序盤は伊達ックがリードしますが、中盤に行くにしたがってZHOUの良いショットが増えてきたのは間違いありません。
ZHOUは中国の選手に共通する特長である、伸びのあるストロークで押していくタイプです。
1STセット終盤あたりからこれが決まり始め、2NDセットは最初の伊達ックのサーブをブレイクして2−0とリードを奪いました。
伊達ックの緩急に慣れてきたためか、構えて打てるようになったのが大きいと思います。
重く伸びのあるストロークで、ウィナーや相手のラケットを弾く場面は何回も見ましたから。
低い弾道のショットとともに、伊達ックの逆を突くような高くバウンドするボールが有効だったこともあります。
伊達ック攻略法として有名な作戦ですよね。
これで返球を甘くさせて、次をドカンと打ち込むパターンでポイントを重ねてました。
でも、この作戦は、それほど多用してたわけではありません。
ラリーの中でアクセント的に使ってただけです。
伊達ックのドロップショットのほとんどを良い所へ返球できたことも大きいです。
足が速くて予測も良いということでしょうね。
そんな展開で、セットを先取しながら劣勢になりかけた伊達ックですが、ここでもう一段上のプレイをしてきました。
緩急の「緩」の部分をあまり使わなくなり、切れのあるショットを連続して打ち込むようになりました。
これはサーブも含めてですね。
サーブでリターンを甘くさせて次のストロークでらくにウィナーを取る、というパターンを何本か連続してやったことも有りました。
簡単にポイントが決まることが少ないオムニコートでこれが3本ぐらい続くと、相手はかなりダメージあるでしょうね。
あっという間に自分のサーブが回ってきますから。
その後は、時々はZHOUがクリーンショットでポイントを取ることは有りましたが、伊達ックが試合の流れを渡すことは無かったです。
結局、0−2から6ゲーム連取して6−2で2NDセットを取り、ストレートで勝利しました。
退場時、久々に伊達ックからサインを貰いました。
前回が1989年のフェデレーションカップ(現フェドカップ)だから19年ぶり?
これまで多くの選手から数多くのサインを貰ってますが、記念すべき1枚目が彼女でした。
サイン帳の1冊目の1ページ目が伊達ックなのです。
32ヶ国(16ヶ国だっけ?)の選手達が全て有明に集まったあの時は、有明コロシアムと1・2番コートの間にフードコーナーやメーカーのブースが設置されてました。
そのうちの1つに、井上悦ちゃんと共に伊達ックがいました。
記念すべき第1号が伊達ック、第2号が悦ちゃんと、日本テニス史に燦然と輝く二人のスターのサインからスタートしたのでした。
◆Alexandra PANOVA (RUS) def. 5-瀬間有里加 (JPN) 7-6(5) 6-3
03
◇vol.2へ続きます。
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