AIG OPEN 2008
AIG Japan Open Tennis Championships
本戦3日目 2008/10/1(水)  戻る トップへ


本戦3日目です。
今日以降の平日は、仕事が終わってからの観戦です。 会社を出るのがちょっと遅れましたが、残り3試合の時点で会場に着くことが出来ました。
着いたのは7時半、いや8時ぐらいでしたかね?
9月の終わりから10月にもなると、夜は涼しさを通り越して寒さを感じます。
月曜と火曜の2日間は、その寒さ対策のためにコート持参で有明に向かいました。
今日も朝から持っていくつもりでしたが、疲れがピークだったりと色々有って、出掛けに時間が無くて忘れてしまいました。
コロシアムの屋根が閉まってればそれほど寒くないですが、午後からアザーコートでも試合やってる今日は当然開けてるでしょう。
だとすると、かなり寒いはず。
わざわざ店に寄る時間が惜しいので、東京駅の構内にあるユニクロで買う事にしました。
ここは京葉線に乗る時の通り道なので、時間短縮には持って来いです。
話は変わりますが、京葉線の東京駅って、他の路線の東京駅からかなり遠いです。
どっちかっていうと、隣の有楽町よりも遠いかも。
何で違う駅名にしなかったんだろう?
初めて行く人はびっくりしますよ、あの遠さは。
駅名が違えば遠くても当たり前だから納得するでしょうけどね。
まー、それは置いといて・・・。
今日は朝から背中が痛いです。
前にも書きましたが、疲労が溜まってくるとこうなります。
朝から1日中観戦するのと、仕事帰りに観戦するのは、どちらが疲れるんだろうか?
朝早く起きる必要が有るのは、間違いなく仕事に行った場合です。
でも、仕事してるほうが圧倒的に疲労感が少ないです。
そう言えば、ここ最近の健康志向ブームに乗って万歩計を付けてるのですが、予選の時の歩数を見たら2万歩ぐらいでした。
1日1万歩歩くのも大変なのに、その倍も歩いてるとはびっくり。
だから疲れるのかと思ったけど、東京体育館で全日観戦した時は、歩いてないにも関わらず物凄く疲れました・・・。
やっぱり生観戦自体が疲れることなんでしょうね。
興奮が続いてるせいか、夜も目が冴えて寝る時間が大幅に減るのもあるし。
アザーコート巡りで「生観戦自体の疲労」+「歩き回る疲労」になってしまうけど、午後から観戦するのは、昨日よりは今日のが良かったです。
昨日は1日中雨でしたからね。
でも、10月初旬は外せない仕事が有るから仕方無い。
ホントはGAORA中継がなくなる木曜金曜が良いんだけどね。
さて、愚痴はその辺にして、試合に行きましょう。


◆2-Andy RODDICK (USA) def. Ivo MINAR (CZE) 7-6(11) 6-7(4) 7-6(2)
01
センターコートの第5試合です。
コロシアムに入ると、2NDセットの中盤でした。
確か、ミナールが1ブレイクアップして4−2とかだったかな?
このセットは最終的にタイブレイクまでもつれるのですが、それまでにめまぐるしく流れが変わりました。
「5」を最初に取ったのはミナールでした。
彼が5−3とリードして、サーヴィング・フォー・ザ・セットを迎えます。
そのゲームをロディックがブレイクバックして土壇場で追い付きました。
更にブレイクして6−5と逆転し、逆にロディックのサーヴィング・フォー・ザ・マッチ。
ミナールが大ピンチの状態からブレイクバックして6オールに。
そんな展開で、お互いにピンチを逃れて(もしくはチャンスを逃して)、1STセットに続いてタイブレイクになりました。
タイブレイクは中盤からミナールがポイントを重ねてリードし、7−4で取りました。
ジェットコースターのように流れが変わりまくり、会場はヒートアップしてましたねー。
日本の大会特有の「あ〜あ」(溜息)ではなく、悲鳴や歓声に近い声が自然に漏れる展開でした。
そんな雰囲気の会場でしたが、セットオールになって張り詰めてた緊張感が解け、ひと休みといった感じに変わりました。
ファイナルセットは一転してキープが続きます。
そして、またしてもタイブレイクへ。
ここは序盤からロディクがポイントを重ねます。
確か、5−1でチェンジエンドだったはずです。
最後はロディックのフォルトっぽいサーブがIN判定となり、ゲームセット。
観客もミナールもフォルトと思ったらしく、一瞬の静寂の後、主審のコールでゲームセットが告げられました。

終了と同時に、サインゲッターが大挙して押し寄せてきました。
2NDセットのマッチポイントで、ロディックが決めたと思ったフォアのダウンザラインが実はアウトだった場面でも同じでしたね。
気持ちは分からなくはないですが、古参のサインゲッターとしては、ああいうのはよくないと思いますよ。
俺はセンターコートでは貰えないのが当たり前と思ってるので、ムキになって押し寄せる事はないですが・・・。
しかし変われば変わったもんです。
これまで何回も書いてますが、ニチレイレディース(今は無きトヨプリの前身の大会)でモニカにサイン貰った時は、当時の1位にも関わらず誰もサインを求めず、コロシアムでの試合で1人だけサインを貰いました。
(当時の録画に、かなりの引き映像だけどその場面が映ってる・・・(笑))
あれじゃ、パベルが優勝しても孤独だったというのも分かりますよ。
大げさなほど祝福する欧米と反応が違いすぎますからね。
(まー、彼は別の意味で言ったのかもしれないけど。)
そういう意味では、フェデラーがロックスターになった気分だ、と語ったように、大勢が目を輝かせてサインを求めるのは良い傾向だと思います。
どんなことでも行き過ぎは良くないけどね。
負けた選手にサイン求めてもいいと俺は思います。
選手に悪いから貰えないとかよく聞きますが、それは選手側の論理であって、お客としては貰えたければ声かければいいと思います。
負けてもサイン求められるほうが、見向きもされずに放っておかれるよりもずっといいように思うんですけどね。
但し、そこでするかしないかは、選手の気持ち次第です。
負けたらサインしない選手が多いとは思うけど、それは客が決めるのではなく選手が決めることです。

ミナールは初日のナイトマッチでも見ました。
今日はサーブ以外は強打より緩急って感じのロディックが相手だったからか、スピードボールをそれほど打ってませんでした。
でも、要所でのパスはスピードがあります。
上半身がクルって回転して遠心力を使ったバックハンドは今日も健在でした。
あのバックハンドは安定感抜群ですね。
会場の応援は相手のほうが多かったけど、最後まで冷静で諦めないプレイで、好感を持った観客は多かったんじゃないでしょうか。

ロディックは初めて生で見ました。
ローランギャロスのチャン戦とかよく覚えてますが、その頃はサーブが凄くて諦めないファイターって感じでした。
彼が世界に出てきた頃だから、かなり昔の試合ですね。
どちらかと言えば粗いテニスで、諦めないファイタータイプのプレイスタイルだったと思います。
その後の1位になった辺りの全盛期もまた印象が違いますね。
仕事が忙しい時期でそれほど試合を見てないのですが、ビッグサーブからのパワーヒッターという印象でした。
今日は、ローランギャロスの時やNo.1の当時と比べると、これまた違う印象を受けました。
最近は、強打で押していく、かつテクニシャンという相反するスタイルを上手く融合させた選手が多くなってきてる中、彼のテニスはクラシックなスタイルだと思いました。
様々な地域から選手が出てきて競争が激しい今の時代は、強打だけ、テクニックだけという偏ったスタイルの選手はトップにはいません。
サントロとかの余程の曲者でもない限り、両方ないと今はダメでしょうね。
(例に出しただけで、彼に強打が無いという意味ではありません。)
ロディックは、基本はスピンボールでの攻めでした。
スピードはそれほどなく、一発でウィナーを取るショットではありません。
バックハンドはオースドックスな肩と腕で三角形を作ったタイプです。
最近主流の5角形タイプではないです。
それから、バックハンドスライスをかなり多用してました。
昔はそういうイメージはあまり無かったような気がしますけどね。
絶対ミスしちゃいけないポイントの時に、フォアのスライスも連続して使ったことがありました。
(そのポイントの時だけだったけど。)
最近は、追い込まれた時に手首のパンチだけでフォアのスライスを打つ選手が多いけど、それとは違いますね。
普通に打てるけど、意識してスライスを打ってたみたいだから。
全体的には、いかにダウンザラインを打つ展開に持ってけるか、という作戦だと思いました。
通常は遅めのスピンボールやスライスで変化を付けながらラリーをして、打てる時はかなり思い切ってダウンザラインに強打を叩き込んでました。
この緩急はかなり有効でしたね。
早いタイミングで打ち合って自陣に空きを作るよりも、じっくり打ち合う80年代のテニスのように見えました。
まー、その代わりにサーブが凄いから、古いテニスって感じでもないんだけどね。
彼はカウンターショットが上手かったり、足がそれほど速いようには見えません。
だから、オープンコートへの振り回しあいとかだと、不利になってしまうんでしょう。
自分に合ったプレイスタイルを選択したんだな、って思いました。
それと、審判への威圧が凄いですね・・・(笑)
マッチポイントでのサーブをフォルトとコール出来なかったのは、それが効いたのかも。
主審に毒づいたり、4文字言葉(F○○K)を連発したり。
コードバイオレーションを取られた後のキレっぷりがまた凄かった。
だけど、今考えると、あれは意識的にそうしてたのかもしれません。
それによって線審にプレッシャーを与えられますからね。
主審もプレッシャーを受けるだろうけど、たぶん慣れてるんでしょう。
あー、またかって感じだから、平気で警告を言えるんだろうし。
初めて生で見るロディックは、寡黙な印象の上位選手が多い中、プレイスタイルと共にそれ以外の部分でもちょっと違う印象を受ける選手でした。
全てタイブレイクの接戦を制し、AIGオープン初出場のロディックが初戦を突破した試合でした。




◆3-Fernando GONZALEZ (CHI) def. Yen-Hsun LU (TPE) 1-6 7-5 6-3
02
デルポトロvsセラの試合前、恒例の修造君による試合間のマイクで、その試合が最後の試合って言ってて「え???」って思いました。
今日の最終試合は、このゴンザレスvsルーのはずです。
急いで携帯からスコアボードを確認すると、この試合が何と1番に移ってるではないですか。
しかも既に2NDセットの終盤でした。
確か6−5の時だったはず。
ゴンザレス見るの楽しみにしてたのに、「ええええ!」って感じですよ、ホントに。
センターコートでは、デルポトロvsセラのウォームアップが始まってました。
第1ゲームが始まる前に出なきゃと思って、急いで1番コートに向かいました。
1番コートに近づくと、出入口から大量に人が出てきました。
えー、終わっちゃたのか、と恐る恐る近づくと、打球音が聞こえてきます。
試合は、ファイナルセットの第1ゲームに入ってました。
見れて良かったですよ。
たぶん、どこかのタイミングでコート変更をアナウンスしたんでしょうけど、仕事帰りで途中入場だったから聞きはぐったんでしょうね。

スコアを見ると、1STセットはルーが圧倒して取ってます。
確かに、この高速コートでは、クレーが得意なゴンザレスよりもルーが有利かなとは思ってました。
ルーが地力をつけてきているとは言え、まだまだ主戦場が違うと言える2人なので、あくまで、普段の力を出せるかどうかという点での有利不利ですけどね。
その勢いでルーが一気にセットを先取し、2NDセットは慣れてきたゴンザレスが競り勝ったという流れだったのかもしれません。
ファイナルの序盤は、サーバーが圧倒的に有利な展開でした。
お互いに、1STサーブが入ると、リターンがほとんど返りません。
そんな展開で中盤までキープ合戦でしたが、第8ゲームで突然流れが変わりました。
ゴンザレスの4−3で、ルーのサーブの時です。
ゴンザレスがポイントを連取して0−40となり、3つのブレイクポイントが訪れました。
2ポイントほどルーが返しますが、そのままブレイクゲームとなり、ゴンザレスが5−3とリード。
次のサーヴィング・フォー・ザ・マッチをキープして6−3で勝利しました。

ゴンザレスのフォアの強打を生で見たのは初めてでしたが、やはりクレーで一番威力を発揮するように見えました。
クレーで発揮するというよりも、クレーで打ちやすいというべきですかね。
構える時間が少ない速いコートは、あのフォアを完全に活かすのは難しいかも。
ブレイクしたゲームは、そのフォアが効果的に入りました。
フォアの打ち合いになって、ルーがフォア側に追い出されます。
そこで更にフォア側に強打を放つのです。
ルーがバック側をカバーしようとして、フォアへの反応が遅れるのです。
その展開が2、3本続いての0−40でした。
ルーはサーブで相手を完全に崩さないと、主導権を取るのは難しそうでしたね。
逆に言うと、1STサーブが効果的に入ったファイナルセット前半は、簡単にキープすることが出来てました。

試合後、ゴンザレスからサインを貰いました。
試合終了とともにサインゲッター達が怒涛のダッシュ。
いつもながら、あの勢いは凄い(笑)
それを見ながら、のんびりコートサイドに向かいました。
そんな俺でも大丈夫だったから、サイン貰えた人はかなり多かったのでは?
今日も写真撮る人やサインを求める大量の人に囲まれての退場でした。
何日か前の練習後も大勢に囲まれてたけど、そういうの嫌いじゃなさそう。
そういうの嫌いな選手は全くダメですからね。
彼のおおらかな人柄が分かるような光景でした。
ゴンザレスが逆転勝利で3回戦に進んだ試合でした。


◆5-Juan Martin DEL POTRO (ARG) def. Dudi SELA (ISR) 7-6 6-0
03
かなり遅い時間に試合が始まりました。
9時半を過ぎた頃だったかな?
試合前のウォームアップを少しと、1STセット終盤以降を見ました。
入場時にあまりの身長の違いに客がざわついてました。
もしかして、今大会の最大と最小でしょうか?
上の試合でも書いたように、第1ゲームのスタート前にコロシアムを離れました。
1番コートのゴンザレスvsルーを見に行ってました。
戻ってきて出入口からスコアを見たら、5−4か5オールぐらいまで試合が進んでました。
おー、意外に競ってるなーと思いましたが、それ以降は次第にデルポトロのペースになっていきました。
見始めた最初の頃は、まだセラも集中してプレイしてたんですよ。
しかし彼のミスで終わるポイントが次第に増え、劣勢になり始めました。
打たれるコースが分かりにくいんですかね?
読みが良かった昨日のパウ戦とは全く別人のようでした。
一歩対応が遅れて、甘いボールしか返らない場合が多かったです。
デルポトロも、深いボールを打たれた時とか、それなりにミスショットは有るんですよね。
にも関わらず、セラはゲームが取れないのです。
デルポトロは身長が大きいせいか、躍動感や強打を叩き込んでる印象はそれほどないです。
しかし、セラの反応を見ると、ボールに威力が有ってコースも読みづらいようですね。
2NDセットはセラが1歩も動けないショットを連発し、次々とポイントを取っていきました。
特にセンターから広角に打つショットにスピードがあり、セラのミスを誘うことに成功してました。
あまりの一方的な展開に、次第にセラに覇気がなくなってきたと感じたほどでした。
試合終盤には、もうあきらめムードでしたね。
サーブもストロークも、全てのショットを自分が届かないところに打たれて、もうどうしようもないって感じでした。
その流れで、デルポトロが2NDセットをベーグルで取って勝利しました。
試合後は、かなり遅い時間にも関わらず、大量にサインしてました。
それだけ気分よく試合が出来たということでしょう。
(修造君もそういうことをマイクで言ってたと思う。)
デルポトロが初戦に勝利し、3回戦に進出した試合でした。


今日はこんなところです。
今日も終電です。
帰宅は1時近くになってしまいました。
最近はそこまで仕事が忙しくなくて、遅い帰宅に慣れてないから結構キツイです。
(慣れるとそうでもなかったりする・・・。)
でも、観に行かないと絶対後悔するんですよね。
まー、好きで行ってるんだから仕方ないな。
もう10月なので、コロシアムを開けてのナイトマッチはかなり寒いです。
アウトドアの大会と申請をしてるから、雨以外では閉められないんでしょうね、きっと。
明日は天気が良いようです。
ようやくスケジュールが正常化しますね。
簡単には出来ないと思うけど、せめて1番2番コートにも屋根が有れば違うんだけどね。
明日はアザーコートが花盛りでしょう。
仕事帰りしか見に行けませんが、なるべく多くの試合を見たいと思ってます。


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