AIG OPEN 2008
AIG Japan Open Tennis Championships
本戦2日目 2008/9/30(火) Vol.1
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◇vol.1からの続きです。
◆Bobby REYNOLDS (USA) def. WC-伊藤竜馬 (JPN) 6-3 6-1
04
1STセット序盤と試合終盤を見ました。
ちょっと腹が減ってきたし、さっきの試合が物凄い試合で、正直かなり疲れました。
好調な伊藤君は楽しみでしたが、そろそろ東レからの観戦疲れがピークに達しつつあります。
買出しと休憩で、かなりの時間コートを離れてました。
というわけで、試合の真ん中を見てないのですが、その前後で全く違った展開でした。
序盤は伊藤君のストロークが非常に有効でした。
ストロークウィナーを何本も取ってました。
TOP100相手に、ショットのパワーで全く引けを取っていないのです。
というか、逆にオーバーパワー気味だったでしょうか。
上位選手が相手なので、ここまでは期待してなかったからびっくり。
彼は、スライスで粘られたり、ネットを絡められると弱い印象が有りましたが、考えてみると、そういうスタイルの選手は少なくなってますよね。
時代的には良いかもと、この時は考えてました。
これはアップセットで1回戦勝利かな、と思いながら休憩をしに外に出ました。
コンビニ行ったりして休憩後、ロビーでモニターを見たら、何と6−3でセットを取られてるじゃないですか。
え???って感じでしたよ。
休憩に行く前は、確か、3−1とか3−2で1ブレイクアップしてたはずです。
ということは、そこからゲームを取れないでセットを取られたんですね。
しばらくしてコートに戻ると、2NDセットも既にブレイクされてました。
2ブレイクダウンになった辺りだったかな。
相手のレイノルズは、とにかくミスをしません。
序盤は強打の打ち合いでウィナーを取られてましたが、伊藤君の打つコースを見切ったのか、それには付き合ってませんでした。
何でも拾ってやろうって感じで、ベースラインのかなり後ろに構えてます。
無理打ちは全くなく、スピンやスライスでとにかく返してきます。
つまり、伊藤君が決めるかミスしない限り、ラリーが長くなるのです。
とは言え、甘いボールは禁物です。
相手はTOP100ですからね。
伊藤君からすると、おそらく、この辺にジレンマが有ったはずです。
何をしても自分の攻撃が無効化され、コート深く返球されてしまう。
そういった印象でしたね。
ロングラリーが続きますが、打ってるのは伊藤君なので、最終的には彼のミスで終わるポイントが数多く有りました。
というか、ほとんどのポイントがそうでした。
2NDセットは、確か4−0とか5−0ぐらいまで、レイノルズがリードしたような?
伊藤君も1ゲームは返しますが、落ち着いたプレイをしたレイノルズが6−1でセットを取って勝利。
序盤の展開からは考えられない内容で勝ちました。
レイノルズのプレイはそれほど派手さは無く、今日のスタイルはどちらかというと地味でした。
今日の彼は、相手のショットに対し、攻守の見極めが出来てたのだと思います。
攻撃出来る時にはベースライン際で攻撃し、守るべき時には後ろに下がってしっかり守る。
さすがTOP100と思える、心憎いほどの上手さでした。
伊藤君は全日本でクォンに負けた時と状況的にはほぼ同じですね。
相手のプレイスタイルは違いますけど。
せっかく追い込んでるのに、その後、1本で取れないのはキツイなー。
ネットプレイやドライブボレーが必要かも。
あとは、攻守のバランスですかね。
相手のスーパーショットや、自分から攻撃していく場面では、ミスしても仕方ないと思います。
そうではない場面では、チャンスまではミスせずに、かつ甘いボールにならないストロークでじっくり攻撃することも必要でしょうね。
今回見た外国人の男子選手は、全員これが出来てました。
守備範囲が広い男子選手が相手だと、一発のショットだけでは勝ちきれないからだと思います。
素人が何言ってるって感じですが、今日の試合を見て、逆に今後が期待出来ると思いましたよ。
だから、色々と注文が出てきてしまうのです。
戦い方によっては上位に行けるのでは?と感じさせてくれましたしね。
ポテンシャルの高さを見せてくれたと思ってます。
今後に期待です。
◆Dudi SELA (ISR) def. Bjorn PHAU (GER) 7-5 6-1
05
今日の最終試合です。
かなり遅い時間から始まりました。
夜の10時を過ぎてたでしょうか。
この試合は当初、ナショナルテニスセンターの最終試合(Not Before 5:30 PM)に組まれてました。
その上で「COURT & SITE TBA」、つまりコロシアムに移動する可能性が有る、となってました。
NOBUさんが大会事務局に問い合わせたところ、結構早い時間にセンターに移動することが決まってたみたいでしたね。
大会側も女子2試合がここまで長引くとは思わなかったんでしょう。
この時間だと、フルセットになったら確実に帰れません。
2人の対戦だったら、フルセットの熱戦を見たいです。
でも、今週は普通に仕事してるので、今日中に帰りたいというのもあります・・・。
まー、なるようになれって感じですかね・・・(笑)
試合は序盤から激しい打ち合いが続きます。
2人ともシングルバックハンドですが、フォアもバックも叩きつけるようなショットが飛び交います。
前から2列目で見たから、迫力満点でした。
2人とも小柄ですが、動きがとても早いです。
動きが早いだけではなく、リカバリー能力に優れてるというべきでしょうか。
よほど深く際どいコースに打たないと、ポイントが取れないのです。
ドロップもほとんど拾われるから、結果としてペースを変えるぐらいしか意味がありません。
ドロップショット単体でのポイントは無いと言ってもいいぐらいでした。
どうやったらポイント取れるのか?って感じのラリーが延々と続きます。
2人とも相手よりも素早い動きと読みで勝負するタイプで、プレイスタイル的に似てますよね。
普段と比べてどうなんでしょう?
やりやすかったのか、それともやりにくかったのか?
お互いにですが、どこに打っても相手がいるって感じだったでしょうね。
最初にブレイクしたのはセラでした。
しかし、パウもすぐブレイクバックして追いつきます。
実は1STセットの中盤辺りは、ヤフオクの落札結果がダメでちょっと落ち込んでました。
土曜日のコートサイドを買うつもりが終了1分前で負けた・・・。
負けたこと自体がショックというよりも、生観戦で日々忙しいなか(?)、また1から出品されたチケットを選んで落札するっていう、色んな手続きを踏まなくちゃいけないのが面倒だってことですけどね。
時間が有ればそういう作業も楽しいですが、寝る時間も少ない中、時間がかかることはなるべく少なくしたいです。
まー、改めて考えると、相当なテニスおたくですね(笑)
そんな話はさておき、話を戻します。
2人はプレイスタイル的に似てますが、細かく見るとちょっと違うと思います。
もちろん人間がやることだから、全く同じプレイスタイルの選手っているわけないですけどね。
それぞれの個性が出るし。
一番の違いは、パウはトップスピンを構えて打つタイプ、セラはカウンターが上手くてパウに比べると打点が若干早いってところでしょうか。
試合全体を見ると、この速いコートで、その差が出たのだと思います。
あのスピードで際どいコースの打ち合いの割には全然ミスは少ないですが、どっちがミスが多かったかと言えばやはりパウです。
セラのカウンター気味のストロークは、後半に行けば行くほどタイミングが合ってきたように思います。
それでも、パウは一歩も引かずに打ち抜きます。
お互いブレイクピンチを逃れたゲームは凄かった。
セラはピンチの時にサーブが良かったです。
これで0−40か15−40を逃れたゲームが有ったはず。
パウは精神的に強くなったように感じました。
もともとそうでしたが、ピンチでもお構いなく攻めまくります。
あんな際どいところにどうして打てるのか?というポイントの連続で、ブレイクピンチを逃れました。
どのゲームだったか、1STセットの終盤、ピンチを逃れ続けたゲームは彼の成長が見えた気がしました。
今まで見たパウの試合は、良いショットでリードするけど、チャンスやピンチでエラーで失点、というパターンが多かったように思います。
インドアのナイトマッチで集中しやすい環境では有ったけど、セラ有利のラリーが数多く有りながら、集中力と攻撃的なショットで逃れ続けました。
確か、4−5の時でしたかね。
ここはブレイクピンチを逃れましたが、5−6のサーブで再びピンチが訪れ、ここはセラがブレイク。
セラがセットを先取します。
セラからすると、ようやくチャンスをものにしたという感じだったでしょう。
彼のサーブでもピンチは有ったので、これはお互いに言えるわけですが。
セラは1STセット後半、スライスを使う頻度が若干増えてきました。
それだけパウの、一見捨て身とも思える攻めが厳しかったからです。
パウはバックのスライスをほとんど打ちませんでした。
スライスを使うのは、それでも返球出来ないような、ホントにピンチの時だけです。
これは片手の選手としては驚異的です。
しかも、あの速いコートの有明ですからね。
1STセットはミスがほとんど有りませんでしたが、2NDセットに入ると打点が詰まってネットしたのは何本か出てきました。
セラも片手の割にはスライス打たないんだけど、パウに比べれば多いですね。
2NDセットはミスが増えましたが、あのショットの打ち合いでミスが僅かしかないというのは凄すぎます。
もちろんプロだから凄くて当たり前なんだけど、一般人で考えると、あの反応の早さとフットワークは考えられません。
これはセラも同様です。
決して大きくない彼らが世界で戦えるのは、やはり他にない技術を持ってるからだな、と改めて感じた試合内容でした。
2NDセットは一気にセラがスパート。
このセットの序盤、パウの読みを外したセラのショットがダウンザラインに決まりまくります。
突然のように、セラのウィナーが増えたのです。
セラがそれまでと配球を変えたのか、パウの集中が落ちたのか、どっちだったんだろう。
たぶん両方だと思うけど、「主な原因」はどっちなんだろう。
コートサイドで見てるから、細かい配球の差が分かりにくいんですよね。
コートエンドから見ればよく分かるんだろうけど。
後から考えれば、競った1STセットが終わって集中力が落ちただろうし(これは2人ともだと思う)、セットを取ったセラに勢いが有ったのも理由のひとつでしょうね。
まー、誰でも考えつく理由になっちゃいますけどね。
配球は別にして、集中力について考えると、さっきも書いたように、二人のプレイスタイルの違いも影響したと思います。
これは試合を見てる時に強く感じた点です。
構えて打ち切るパウは、高い集中を連続しないと攻めと守りが高いレベルで安定しないと思います。
特に相手に攻撃された時に良いショットを返す場合、高い集中が必要でしょうね。
(スライスで凌ぐではなく、振り切って返球する場合の話です。)
対して、カウンターも得意なセラは、相手のショット次第と言う面も有るかと思います。
確かに、速いタイミングでボールを捕らえるのは難しいです。
しかし、ボールの勢いを利用するという面もあり、タイミングさえ取れれば完全に振り切らなくても良いショットが返るのです。
つまり、両者ともに集中は必要ですが、より高い集中が必要なのはパウだよな、と見ていて感じたわけです。
このセットは、その流れでセラがゲームを連取。
5−1までリードします。
最後のゲームもセラがポイントを連取し、あっという間にマッチポイントという感じでした。
競った展開だった1STセットに比べると、かなり早く感じました。
しかしこの試合、本来なら無観客のNTCで行なわれたんですよね。
他のカードにも、こういう死闘と言える試合は有ったはず。
仕方が無い事とはいえ、やはり観客席が有る屋根付きコートの新設は必須ですよね。
1番2番に屋根が付いてると、かなり違うんですけどね。
もちろん、可動式の屋根の話ですよ。
個人的理由ですが、元々インドアってのは写真撮りにくいからダメです!
まー、来年からは男女別でドローも32になるから、今年より事態が悪くなることは無いけどね。
話が飛びました。
深夜の死闘を制し、セラが2回戦に進出した試合でした。
今日はこんなところです。
最終試合の後、セラにサインを貰いました。
彼は先にコートエンド側へ行きかけましたが、名前を呼ぶと、先にこっち(コートサイド側)に来てくれました。
ごめんね、コートエンド側の人たち。
まー、先か後かだけであって、その後はコートエンド側でもサインしてたけどね。
遅い時間の割りには観客は残ってました。
数えてないから詳しくは分かりませんが、100人ぐらいですかね?
それにしても、アザーコートを見れないのが残念です。
そのために無理やり半休取ったのに。
明日以降の平日は、仕事帰りのみの観戦です。
これもまた疲れるんですよね。
残業して翌日帰りになるよりも、ずーっと疲れます。
東レの疲れがまだ取れてないのになー。
俺の場合、疲れてくると身体がダルくて背中が痛くなってきます。
疲労が溜まると、いつもこうなります。
まー、誰に強制されてるわけでもなく、自分でそうしてるんだから文句は無いんですけどね。
今日のガオラは、野球が雨で中止になって、引き続き放送したようですね。
(昨日と今日の18時〜22時は野球の生中継で、テニスはその後に録画中継の予定だった。)
野球の時間は録画予約してなかったんだよな。
だったら番組表に最初からそう書いてくれればいいのに。
「延長の場合あり」ってはっきり。
時間的に、今大会で最も熱戦と感じた、クララvsマーシャが入らないではないか!
あとで放送してくれるんだろうか
地方から泊まりで来てる人達とかも同じ状況だろうね。
臨機応変に対応してくれるのはいいけど、後のフォローもよろしくね、GAORAさん!!
多少嫌味入ってるかも・・・(笑)
明日はいよいよ男子のトップが出てくる予定です。
それにしても、ロブレド、ツォンガ、ベルディヒが無観客試合って信じられない・・・。
シード選手全員をセンターに入れられないから仕方ないけどね。
明日は最終試合のゴンザレスvsルーは確実に見れそうです。
その前のデルポトロvsセラもかな。
ロディックvsミナールは前の試合の進行次第でしょうね。
見たいけど、あまり遅くなると、また帰りの電車が心配になります。
その辺はジレンマですが、明日の試合も楽しみです。
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