AIG OPEN 2008
AIG Japan Open Tennis Championships
予選2日目 2008/9/28(日) Vol.3  戻る トップへ


◇vol.2からの続きです。


◆6-Luka GREGORC (SLO) def. 8-Ti CHEN (TPE) 6-1 6-2
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3番コートの第3試合です。
見たのは1STセット終盤から2NDセット序盤です。
昨日も思いましたが、GREGORCはショットの威力が凄いです。
相手のCHENも強力なショットを持ってるし、フットワークもいいですが、それを上回るパワーでした。
オーバーパワーするという表現が有りますが、まさにオーバーパワーでしたね。
CHENはセットを落とした後、バスルームブレイクを取りました。
これが結構長かった。
戻ってきても、色々やりながらゆっくりと準備。
時間を有効に使って形勢の立て直しに来てるな、と思いましたね。
それが効果的だったのか、2NDセット序盤はサービスキープが出来てました。
相変わらず凄いショットが飛んできますが、何とか凌ぎながら集中してプレイしてたと思います。
CHENがポイントを取るには、際どいコースに攻撃的なショットを打ち続ける必要が有ります。
相手のミスはほとんど期待出来なくて、ちょっとでも甘く入ると逆に攻撃されちゃいますからね。
フリーポイントがほとんどないのは、かなりキツかったでしょう。
それでも何とか踏ん張ってましたが、セット中盤でとうとうブレイクされました。
見たのはそこまでです。
後で結果を見ると、その後はGREGORCがゲームを連取しての勝利でした。
GREGORCが本戦に進出です。


◇練習
 Simon ASPELIN, Julian KNOWLE
 Jordan KERR, Robert LINDSTEDT

7番コートです。
ダブルス第2シードのアスペリンとノウルが練習してました。
アスペリンは毎年のように来てくれる選手ですね。
ノウルは初めて見たかな?
テレビ中継で知ってましたが、彼は左右両手打ちなんですよね。
ここ最近のダブルス巧者ではサントロがいますが、やはり珍しい存在であることは確かです。
左右両手打ちのダブルス巧者だと、ちょっと前ですがジム・ピューですね。
俺がテニス見始めたころ(88〜89年ぐらい)の選手で、リック・リーチとのペアで有名でした。
(ちなみに、リックはリンジー(ダベンポート)の義兄です。)
あの頃は、ケン・フラック/ロバート・セグソのペアと、デ杯のダブルス出場を争ってました。
あ、彼らは全員アメリカ人ですよ。
当時は「ダブルス上手い人は片手バックのサーブ&ボレーヤー」という固定観念が有ったので、左右両手打ちでランキング1位にもなったピューに驚いたもんです。
00年代以降は、たとえダブルスであってもリターン上手はかなり有利で、両手バックの選手でもダブルスの巧さは引けを取らないと思うようになりましたけどね。
一緒に練習してたのは、リンドステッドとカーですよね?
ネットを挟んで両ペアが対峙してラリーしてたから、4人での練習ですね。


◆WC-奈良くるみ (JPN) def. Kai-Chen CHANG (TPE) 7-5 3-6 6-1
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毎度毎度の9番コートです。
試合順は2試合目です。
何でこのカードが間近で見ることが出来ない9番コートなのか。
理解に苦しみます。
日本期待の若手と、久留米$50K優勝のこちらも台湾の有望株の試合なのに。
試合開始後に9番コートに行くと、コートを見渡せる台の上は既に人で一杯でした。
(コートを囲ってる網の上から見ることが出来るのは、この大きい柱(照明だったか?)の台の上だけ。)
しばらく待っても人がはける様子が全くないので、仕方なく8番コート側から網ごしに写真を撮りました。
興味深い対戦でしたが、写真撮っただけでほとんど見てません。
結果を見ると、奈良くるみちゃんがフルセットのロングマッチを制したんですね。
くるみちゃんが予選決勝に進出しました。


◇Richard GASQUET at お祭り広場
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大会期間中、コロシアムと1番2番コートの間の広場に、メーカーのブース等の仮設店舗がたくさん設置されてます。
この広場には大型ビジョンが有って、センタコートの試合を常時中継してます。
俺の場合はブースを見てる時間がほとんど無いので、ここを通るのはセンターと1番2番の間を移動する時ぐらいです。
アザーコート経由で移動する場合が多いから、1日で3回ぐらいしか通らないかもしれないけど。
この時は通路を通ってセンターコートへ向かう時でしたかね。
行き過ぎようとしたけど、ちょっとした人垣が出来てたから、何だろう?と思って近づいてみました。
そこに何故かガスケがいました。
どこかのメーカー(HEADだったかな?)のファンサービスのようでしたね。
一緒に写真を撮るサービス(だったような?)みたいのをやってました。
もう終わるところだったから詳しく分かりませんが、事前の応募で当選した人が対象だったんでしょうかね。
思いのほか人が少なくて、一般客は20人もいなかったような?
人が少なかったためか、ガスケも終始笑顔でわきあいあいとした雰囲気でした。


◇[AIG SUNDAY] AIGオープン開幕前日イベント

昨年に続き、開幕前日にイベントが企画されてました。
フェデラー参加予定(欠場だったけど)だった去年は全席500円でしたが、今年はCS席3000円、自由席1000円と大幅値上げ。
今年はチャリティだったんだろうか?
去年は収益の一部を寄付するってことだったけど。
そんなに早く席が売れることもないだろうと考えて、とりあえずしばらくほっといたら、あっという間にCS席は完売。
まー、今年はそれほど事前情報をチェックしてなかったので、最初は売り出してたの知らなかったんですけどね。
列に並ぶことなく始まる寸前まで予選を見て、始まった直後からコートサイドで見るという目論見は早くも崩れました・・・(笑)

このイベントは3時開始でした。(開場は1時。)
1時ちょっと前(12時40分ぐらいだったか?)に、どれぐらい行列してるかなと見に行ってびっくり。
コロシアムの前にとぐろを巻いたように何列も行列が並んでました。
これは今から並んでも前のほうの席は絶対だめだなと思って、予定通り(?)、開始まで予選を見ることにしました。
今回の売りは、何と言っても錦織圭君でしょう。
ツアー優勝した時も大きくニュースになりましたが、全米でフェレールに勝ってからのフィーバー(死語?)っぷりは凄かったです。
それに加えて、30代40代にはそれ以上のスターの伊達ックも登場するのです。
コロシアムに入ると、既に人が一杯でした。
試合でもないのに、あそこまで入るとはねー。
ある程度は予想してましたが、ここまでとは。
ちょっと早めにと考えて、2時40分ぐらいにコロシアムに入りましたが、凄く上のほうの席になってしまいましたよ。
満員と言っても、普段は前の席でも少しは空きが有ったりします。
そういう席を見つけて座ろうと考えてましたが、全くもって甘かった。
全然ないです。そういう席。
かなり上の方の席を確保した後、また予選を見にアザーコートへ向かいました。
なので、最初のほうは見てません。
コロシアムから聞こえてくるアナウンスを聞くと、最初は全員が登場して、選手紹介っぽいことをやってたようでした。
3時ちょっと過ぎにコロシアムに入ると、さっきにもまして人が増えてました。
コロシアムにこんなに人が入ってるのを生で見るのは、何年か前のヒューイットvsスリチャパンを見た時以来かな。
マーシャやロジャーの時とか、ドリームマッチの時でも、ここまでではなかったような気がするし。
ドリームマッチの時はインドアだったし、年齢層が高くて騒がしくなかったから、そこまで人が多く感じなかっただけかもしれないけど。

今回のイベントの内容は、最初は下記でした。
・公開練習 錦織 圭 vs 添田 豪
・公開練習 クルム伊達 公子 vs 森田 あゆみ
・ダブルスエキシビションマッチ 鈴木 貴男、岩渕 聡 vs ダビド・フェレール、トミー・ロブレド
・車いすテニス エキシビションマッチ 国枝 慎吾 vs 斎田 悟司

ダブルスにはツォンガが出るとの話も有りました。
彼は前週のバンコクでジョコビッチを破って優勝したので、当然のことながらそれは無くなりました。
代わりに(?)フェレールとロブレドが引き受けてくれたんですね。
トッププレイヤーの宿命とは言え、フェレールには2年連続ごくろうさまと言いたいです。
車椅子テニスは、国枝君の右肘痛で直前で中止になりました。
試合は無かったけど、斎田君とともにイベントの進行にかりだされてましたね(笑)

初っ端から錦織君が登場と、いきなりメインカードですね。
この試合を最初にやるとは思いませんでした。
期待感一杯の雰囲気が会場からヒシヒシと伝わってきましたよ。
俺も楽しみには違いなかったですが、この会場の熱狂ぶりには驚きました。
フェデラーやシャラポワ並み、いや、それ以上に感じました。
来日したフェデラーがロックスターになった気分だと言ってましたが、まさにそういった雰囲気でした。
俺としては、若い2人が通常の試合ではない公開練習と銘打たれた試合で、どういった内容を見せるのか。
また、プレイスタイルの違う二人の試合がどうなるのか、そういうところが楽しみでした。
添田君も錦織君も現時点ではトップ選手ではないし、他に上位選手がたくさん来日しているので、アイドル的な見方はほとんど無かったです。
時々感じることですが、常にテニス界を注視していると、世間に対するテニスへの目に驚くことが有ります。
最近で記憶に有るのは、ちょっと前のシャラポワブーム(?)です。
俺の中での彼女の印象は、GS優勝やNo.1争いに絡んでくる有力な選手で、他のトップ選手と同列上に考えてました。
しかしテニスと全く関係ない一般の人に、テニスを見てきたとか、これから見に行くという話をすると、必ず彼女の話が出るのです。
(今でもそうです。)
何十人とか、そんなに多くの人に話したわけじゃないけど、100%同じ反応でした。
ここで初めて、彼女の知名度がいかに日本人に浸透してるかに気付いたわけです。
いや、有名なのは知ってましたよ、当然。
テニスに興味ない人も含めて、誰もが同じ反応をするほどの知名度なのか!ってことに驚いたんです。
ちなみに、現役テニス選手で知ってるのは、マーシャと杉山愛ちゃんぐらいのようでしたね。
そこに、復帰した伊達ックと共に、錦織君が飛び込んできたのです。
12年ぶりの伊達ックはまだ分かるんですよ。
マスコミが飛びつきそうな話題だし、愛ちゃんの前の有名テニス選手と言ったら伊達ックだったわけだしね。
でも、錦織君に対する騒ぎッぷりにはかなりの驚きでした。
従来のテニスファンが熱狂するのは大いに分かるんです。
それだけ魅力的なテニスだし、GSやツアーで活躍する日本人男子がようやく出てきたんだから。
驚くのは、そうではない一般層まで、その人気が浸透してることです。
AIGの前まではそこまで感じませんでしたが、この大会でそれを思い知らされました。
同じように思ったテニスフリークのかたは結構多いのでは?
これが他のスポーツなら、意外と早く気づくんですよ、そういうのって。
それほど興味がないスポーツの場合は、誰が人気出てきたとか有名になってきたとか、素直に情報が入ってきます。
でも、普段からツアーを追いかけてたりしてテニスにどっぷり漬かってると、そういった一般人の反応を割り引いて考えるクセが付いちゃうんですよ。
自分が興味有るものって、多くの情報が有っても、知らないうちに気付いてしまいますよね。
他のことしながらテレビ見ていて、テニスの情報が流れてきたら、ついつい目がテレビに行っちゃうとか。
だから、知らないうちにそういうクセが付くのだと思います。
バランス感覚とでも言うのでしょうかね、こういうのは。
まー、逆に、自分の世界=自分以外の世界、に完全になっちゃうと、怖い人になっちゃいますけどね・・・(笑)
あ、試合内容を書く前に長文になってます・・・。
普段は書く時間と余裕が無いから、無理やりにでもレポート書き始めると、今までの分をごっそりと書くことになっちゃいます。
終わりそうにないので、そろそろ試合に行きましょう。


◇vol.4へ続きます。


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