カンガルーカップ2008
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2008
本戦3日目 2008/5/1(木) Vol.1
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◇vol.1からの続きです。
◆7-米村明子 (JPN) def. Q-Ksenia LYKINA (RUS) 6-1 6-4
◆2-Tamarine TANASUGARN (THA) def. 田中真梨 (JPN) 6-1 6-1
◆1-中村藍子 (JPN) def. 高雄恵利加 (JPN) 6-0 3-6 6-2
2年前の決勝の再現ですね。
あの時は雨が降って、ちょっと薄暗い岐南町の屋根付きコートで決勝が行なわれました。
そして恵利加ちゃんがファイナルセットの勝負を制して、歓喜の優勝を遂げたのでした。
あれから2年も経つのか。
月日の経つのは早いものです。
見たのは2NDセットの中盤以降です。
伊達ックの試合の後、しばらくの間、センターコートを離れました。
他コートを見たり昼飯の買出しに行ってたのもあるし、たぶん競うだろうと思ってたからです。
センターコートに戻ってきて出入口でスコアを見ると、なんと1STセットがベーグルじゃないですか。
これにはびっくり。
エンドチェンジまで出入口で待っていると、後ろで何やら聞き覚えの有る声が。
振り向くと、すぐ後ろに大会関係者らしき人と伊達ックがいるではないですか。
これにもびっくり。
最初は彼女だと思わなかったからあまり聞いてなかったのですが、やはりベーグルにびっくりしてたようでした。
サイン貰おうかと一瞬思いましたが、ここで貰うと他の人も群がって混乱しそうだったのでやめました。
一応TPOはわきまえてるつもりです・・・(笑)
伊達ックは、やはり次の試合で当たる選手を見に来たようでしたね。
関係者席でしばらく試合を見てましたから。
試合に戻りますが、2NDセットは1STセットのベーグルが信じられない流れでした。
恵利加ちゃんが常に優勢にゲームを進め、後半のゲームを連取してセットオールに戻しました。
確か、後半4ゲーム連取して、2ブレイクアップしての6−3だったはず。
ファイナルセット序盤は同じ流れだったように思いますが、少しづつ流れが変わります。
藍子ちゃんのショットが深いコーナーに入り、恵利加ちゃんの防戦が目立つようになってきました。
フォア側に釘付けにして、最後にバック側に決め球を打つ作戦が決まり始め、優勢に試合を進めるようになります。
その流れで藍子ちゃんが中盤のゲームを連取し、6−2でファイナルセットを取って勝利しました。
先にラリーの主導権を握ったほうがポイントを連取して勢いがつき、その勢いのままゲームを連取して更に勢いが加速する。
2NDセット、ファイナルセットともにそんな印象でした。
これでトップシードの藍子ちゃんvs伊達ックの興味深い対戦が実現です。
◆WC-クルム伊達公子 / 奈良くるみ (JPN/JPN) def. Q-土居美咲 / 久見香奈恵 (JPN/JPN) 6-4 6-2
ダブルスの1回戦です。
伊達ックは、この5日間で6試合目です。
フルセットも多いし、体力的に大丈夫か?と思いますが、試合後のインタビューを見ると問題ないみたいですね。
見た映像は、この日の夜のニュースなので、このダブルスをやった後の会見です。
いやいや、プレイ内容のみならず、体力でも現実離れしてますねー。
もしかしたら、現役中よりもエネルギーがUPしてるんじゃないでしょうか(笑)
回復とかトレーニングとか、そういう分野は当時より科学的に進んでるだろうし、伊達ック自身の身体に関する知識も多くなってるでしょうからね。
まー、実際疲れてないことはないでしょうけど、復帰したばかりで気力が上回ってる感じですかね。
さて、試合ですが、全体的に伊達ックの好調さが目立ちました。
いや、「好調さ」というのとは違うな。
なんていうか、別の次元のテニスという感じがしました。
序盤はそうでもなかったんですよね。
サービスダッシュをそれほどせずにステイしてたし、打ち合いで負けることも有りました。
しかし、序盤で1ブレイクアップしてからは、全てのポイントでサービスダッシュをするようになりました。
美咲ちゃんのサウスポーからの巻き込むようなフォアで抜かれることは有りましたが、全体的にはサーブとボレーだけで楽にポイントを取ってましたよ。
現役中にはあまり目にしなかったサーブ&ボレーですが、今日はほとんど苦も無くやってましたね。
これもさっきのシングルスの試合レポートで書いた「勝負勘」に入るんでしょうか。
改めて彼女の凄さを感じましたね。
他にダブルス上手いって思ったのは、土居美咲ちゃんです。
彼女は選抜ジュニアで見たシングルスの印象が強いです。
今日は、奈良くるみちゃん同様、どんなダブルスをするか楽しみでした。
確か、土居/奈良ペアは、GSジュニアでダブルス準優勝してましたよね。
今日の試合を見た感じでは、試合を作ってるのは美咲ちゃんのほうですね。
リターンやパスのコース取りやスピン量の調節が上手いし、ポーチのタイミングも良いです。
伊達ックと組む来週の福岡では、ドローにもよりますが、かなり良いところまで行くような気がします。
くるみちゃんは大先輩の伊達ックとのペアだったせいか、ポーチに出たりとかダブルスの動きはそれほど見せなかったです。
まー、俺が伊達ックのほうばっかり見てて、気づかなかったってのもあるかもしれなけど(笑)
でも、サーブとストロークはパワフルでした。
あの調子でストロークで押し込んでくれれば、ペアとしてはポーチとかやりやすいでしょうね。
久見香奈恵ちゃんは今日は今ひとつだったかな。
彼女のプレイは、1発のショットの威力ではなくストロークでじわじわ追い込んでくイメージが有るので、早い展開のダブルスには向かないのかもしれません。
前から思ってましたが、彼女は肩が悪いんでしょうか。
あの肩が回らないサーブでは、ますますパワフルになっていくテニス界ではかなり厳しくないかな。
それでも、前に見た時よりも改善してるように見えました。
より前後の動きを取り入れて威力を出そうとしてるようでした。
試合のほうは、伊達ックの大きなエネルギーを使わずに効率の良いポイントの取り方が効き、後半は完全に伊達/奈良ペアのペースでした。
両セットともに6−2で取った彼女たちがストレートで勝利しました。
今日はこんなところです。
明日は、藍子ちゃんvs伊達ックになりましたね。
これは楽しみ。
見に行けないのが非常に残念・・・。
今日の試合を見る前は、さすがに藍子ちゃんがストレートで勝つだろうと思ってましたが、ひょっとしたらひょっとするかも?と思うようになりました。
単複ともに勝ち上がっちゃたらどうするんだろう?
明日藍子ちゃんに勝ったら、決勝まで行っちゃうような気がするけど。
来週の福岡も単複ですよね。
今度は予選じゃなくて本戦WCみたいだけど。
体力は大丈夫だろうか。
今はアドレナリン出っ放しで疲れ知らずかもしれないけど、大会が終わって一段落付くと一気に疲れが出たりしないだろうか?
まー、そういう覚悟で復帰したんだろうし、そういう疲労感さえも楽しむつもりなのかもしれません。
週末はどうしようかな。
見に行きたいけど、入場整理券無いしね。
気分次第で来週の福岡行っちゃうかも(笑)
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