Dream Match 2008
ドリームマッチ2008 〜伝説の女王たち〜
2008/3/15(土) Vol.1
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サブタイトルに相応しい、伝説の3人のエキジビを見に行ってきました。
久々に見る彼女達に、観戦前から期待感がとても大きかったです。
と言うのは、俺がテニスを最も熱く見ていた時代の選手達だからです。
今も楽しみには違いないですが、あの当時とはワクワク度がかなり違いますね。
これは自分自身が10代や20代前半と若かったのが大きいかもしれません。
多感な時期と、そうではない時期だと、同じものでも受ける感動が違いそうだし。
多感じゃない時期ってのも何か寂しいけどね・・・笑
つまり、送り手側の問題ではなく、受け手のこちらの問題ですね。
テレビ中継が今ほど多くなかったってのも有るかも。
数少ない放送を、ビデオテーブが擦り切れるほど何回も見たのを覚えてます。
今日はどんな試合を見せてくれるのか。
どれぐらいやってくれるか。
現役時代と全く同じプレイは期待してませんでしたが、色々と楽しみでした。
2年前まで現役だったマルチナは別として、特に他の2人の仕上がり具合もですね。
負けず嫌いの伊達ックと、完璧主義者のシュテフィ。
特に伊達ックは、数年前のメアリージョー(フェルナンデス)とのエキジビが自分の怪我で流れて、とても悔しい思いをしたと思います。
良い意味でプライドが高い彼女達ですから、観客の前で恥ずかしい試合はしないはず。
今から思うと、久々の対戦(または初対戦)で、どんな内容か予測出来ないところにも期待感が有ったのかも。
試合開始は13時でしたが、出掛けに忘れ物とかして着いたのは10分過ぎぐらいでした。
開会式みたいのをやってたらしく、コロシアムに入った時は花束を渡された3人が退場するところでした。
さあ、期待感一杯の試合に行きましょう!
◆伊達公子 (JPN) def. Martina NAVRATILOVA (USA) 8-6
この2人、現役時代は対戦が有りません。
対戦しててもおかしくないんですけどね。
年齢が離れてるわりには引退の時期が数年しか違わないから、現役時代が結構被ってるし。
お互いに得意なグラスコートや、逆に2人とも不得意なクレイコートでの対戦とか見たかったです。
(伊達ックも芝は不得意ではないよね?)
そう言えば、マルチナはクレイコートでコンチータ(マルチネス)に連敗してたよなー。
イタリアン・オープンとかで、毎年のように対戦して負けてたような?
芝のウィンブルドンでも決勝で負けたけど・・・。
話が脱線しました。
今日の試合に戻します。
序盤の数ゲームはお互いにミスが多かったですね。
特に走らされた時に踏ん張れずにミスしてました。
この辺りでは、やはり現役時代とは違うなーという印象でした。
でも、すぐに慣れたようで、徐々に簡単なミスが減ってきました。
序盤のマルチナは、やはりネットでのポイントが多かったです。
サーブのコースを散らし、アプローチではスライスを丁寧に打ってネットダッシュしてました。
しかし、徐々に抜かれはじめます。
丁寧なスライスということは、逆に言うと遅いボールなのです。
自分がネットに出た時に、良い体勢でボレーをしたかったんでしょう。
早いボールでネットに出ると、返ってくるのも早くなるから。
スライスだから打点は低くなりますが、このアプローチに対して、ライジングが得意な伊達ックはほとんど苦にしませんでした。
鋭いパスを左右に散らし、マルチナがボレー出来ないポイントが多くなります。
その流れで伊達ックが6−0とリード。
エキジビなのにこのスコアはどうなんだ?って感じですよね(笑)
こりゃどうなることかと思いましたが、マルチナはその辺りからゲームプランを変更してきました。
アプローチを強く打ち、相手を守勢にしてネットダッシュする方法です。
その効果か、伊達ックのパスがセンターに集まるようになってきました。
6−0とリードし過ぎて、伊達ックが焦ったのも有るかもね。
そのまま8−0で勝ったら、エキジビでそのスコアはどうなのか?って文句言われそうだし(笑)
まー、でも、その辺りから流れが変わりつつあったのは事実です。
伊達ックのサーブでブレイクポイントになるゲームも増えてきたし。
マルチナのリターンも良い所に返るようになりました。
ダウンザラインやアングルで何本かウィナーを取ってなかったかな、確か。
やっと取ったボールや当たり損ないが良いコースに入ったのも有りましたね。
試合中盤から後半のマルチナは、サービスダッシュをしないポイントが結構有りました。
リターン一発でポイントを失うよりも、チャンスを待ってネットに行くようにしてたようです。
そんな流れで、伊達ックの一方的なペースから拮抗した展開になり、競ったゲームをマルチナが取って1ブレイクダウンまで追いつきます。
しかし最後は7−6からのサーブを伊達ックがキープ。
8−6で勝利しました。
お互いに最近の選手には無いプレイスタイルなので、凄い新鮮でしたね。
試合前はどちらかと言えば伊達ックのほうがやりにくいかなと思ってましたが、意外なことにマルチナのほうがやりにくいそうでしたね。
マルチナはシングルスを引退する前と今では、サーブのスピードがかなり違ってるように感じます。
守る範囲が狭いダブルスならともかく、シングルスでネットダッシュするのはかなりリスクが有るように思いました。
あの抜群のボレーテクニックをもってして、ようやくリターン側とイーブンな状態ですかね。
実際、抜かれたり弾かれたりはかなり多かったし。
伊達ックは、やはりフォアよりバックのほうが威力も安定感も有りました。
これは当時と同じですね。
あの独特なフォアハンドは懐かしかったです。
後にも先にも、あんなフォアハンドを打ってる選手は見たこと無いですからね。
当時から彼女のフォアハンドはとても興味深かったです。
推測ですが、元々は左利き、上がりっぱなを打って守る範囲を狭くする、高く弾むボールを無効化する、など色々な要素と経験であのフォアハンドが生まれたんでしょう。
試合自体は予想外の部分も多く、エキジビとは言え、緊迫感が有って面白かったです。
緊張が有る中でも、マルチナのショーマンシップは随所に発揮されてましたが(笑)
当時対戦してたら、今日の試合とは、また違った内容だったかもしれませんね。
こればっかりは仕方ない。
当時から興味が有った彼女達の初対戦でしたが、現役を引退した今見ても、とても楽しむことが出来ました。
◇第1試合と第2試合の間に「シュテフィのサーブへ挑戦!」みたいなイベントがありました。
シュテフィがサーブを打ち、抽選で選ばれた4人の一般人がリターンをするという企画でした。
1人に対して3球ぐらいだったかな?
(これ書いてるのが5月になってからだから、記憶がかなりあやふや・・・。)
試合中とは違って、かなり楽しそうにサーブ打ってましたよ。
終わった後は、シュテフィからサイン入りTシャツ(だったような?)をひとりづつ手渡しで貰ってました。
リターンもTシャツもかなりうらやましい!
◇vol.2へ続きます。
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