慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2007
Keio Challenger International Tennis Tournament 2007
ATP Challenger Series $35K+H
最終日 2007/11/25(日)  戻る トップへ


最終日です。
シングルス決勝の1試合だけですが、今日が一番観客が多かったです。
最近は最終日にシングルス1試合だけの大会が増えてきました。
これって、大会によっては当たり外れが有りそうですよね。
6-1、6-0とかで終わりってことも有り得るし。
まー、男子の決勝で、そこまで差が付くことはあんまりなさそうだけど。
話を戻しますが、ネームバリューや期待値として、大会の中で今日の試合が一番でしょうね。
日本のエースvsトップシードでTOP100の対戦ですからね。
試合開始は12時半ですが、会場に着いたのは1時半ごろでした。
間に合うように行くつもりが、ちょっと時間を読み違えてた・・・。
まー、仕方無い。
試合に行きましょう。


◆1-Dudi SELA (ISR) def. 5-鈴木貴男 (JPN) 6-7(5) 6-4 6-2

会場に着く前、電車の中から携帯でスコアボードを見てました。
セラが5-3と一旦リードするも、貴男君が5オールに追いつき、タイブレイクへ入ります。
会場に着いたのは、丁度このタイブレイクが終わった時でした。
確か、セラが独り言のように何か言いながら、ボールを高く打ち上げてましたね。
(彼の試合中の独り言は結構多いです。)
となれば、スコアを見なくても結果が分かります。
貴男君がタイブレイクを7-5の僅差で取り、逆転でセットを先取しました。
セラは直後にメディカルタイムアウトを取りました。
連戦で疲労も有ったでしょうけど、一息ついて気持ちを立て直したいというのが大きかったのかな。
2NDセットはお互いにブレイピンチが多かったです。
先にセラがブレイクに成功しますが、貴男君もブレイクバックして追いつきます。
終盤にはまたしても貴男君のサーブが落ち、セラが6-4で取り返してセットオールとしました。
ブレイクゲームとなったのはこの3ゲームぐらいだったと思いますが、他のゲームにも何本かブレイクポイントが有りました。
お互いに際どくキープしたゲームが多く、ブレイクポイント時の僅か1ポイントの差がセットを分けたと言えるでしょうね。
オンライン気味のショットが両者とも多かったです。
それが入るか入らないかで結果が大きく変わった可能性が有りますね。
2NDセットは、コートエンドの観客席から反対側の金網のところから見ました。
ここは昨日までは空いていて穴場と言えましたが、今日はここも人が一杯でした。
ファイナルセットは仮設スタンドで間近から見ようと思いましたが、ここも既に一杯。
何とか空きを探して、座ることが出来ました。
間近で見た試合は迫力満点でした。
特にセラの守備力に度肝を抜かれました。
ファイナルセットは彼が有利な展開が続いて先行します。
このセットのセラはとても集中してたように感じました。
プレイ内容がとにかく凄かったです。
これが同じ人間のやることか、と思ったぐらいです。
昨日のSKUGOR戦でもそうでしたが、彼は相手が全力で攻撃したショットを苦も無く返球するのです。
しかも際どいコースにウィナーとして打つのです。
貴男君はフラットやスライスで際どいコースに打ってアプローチしてきます。
それをまるで練習してるような感じで、ダウンザラインやショートクロスに簡単にウィナーを打つのです。
貴男君からしたら、これはたまったもんじゃありません。
あんなに鋭いアプローチが、全く意味無いものになってる気さえしました。
ホントに笑いが出るほどの凄さでしたよ。
それでも貴男君は集中してプレイして、何とかブレイクバックのチャンスを掴みます。
確か、ファイナルセット中盤辺りのゲームでしたかね。
このゲームのセラがまた凄かった。
ブレイクポイントで今までやってなかったサーブ&ボレーをしたのです。
貴男君のリターンは足元のいい場所に打たれ、これはブレイクかと思いました。
しかし、セラはローボレーでオープンに返球してボレーウィナー。
あのポイントは凄かった。
貴男君は全然悪いプレイではなく、むしろ好調に近い内容でした。
それ以上のプレイをセラがしたという印象ですね。
踏み込んで打てない位置(ベースラインの2mぐらい後ろ)からでも、ダウンザライン、ショートクロスと自由自在にパスを打ってました。
これが世界のテニスか!、と見てる人は思ったはず。
慶應のテニス部員達もきっと驚いたことでしょう。
テニスをたくさん見てる俺でさえ、目が点になるぐらいでしたからね。
結局、セラはブレイクを許さずにキープ。
その流れで2ブレイクアップの6-2でファイナルセットを取り、逆転で勝利。
先週の準優勝の悔しさを晴らし、今年最後の大会を優勝で飾りました。

◇表彰式です。
 ダブルス同様に準優勝、優勝の順でした。
 貴男君はホスト国のトップだからなのか、色々と気を使ってましたね。
 セラのマイクが入ってなかったらすかさずチェックしたり、
 日本語分からない人たち(セラやレフェリー達かな)のために英語と日本語両方でスピーチしたりと。
 そういえば、デ杯やAIGでもそういう所を見ました。
 ランキングのみならず、他の面でも彼が日本のトップだと感じさせる場面です。
 レポートにも書きましたが、セラはこの大会が今年最後の大会とのこと。
 最後の大会を優勝で締めることが出来て嬉しいと話してました。


今日はこんなところです。
表紙は凄いプレイを見せてくれたセラにしました。
彼は何故か良い写真が少ないです。
他の選手と打つタイミングが違うんでしょうかね。
遅い時間の試合がほとんどで、日向と日陰が混在してる時間帯の試合が多かったってことも有るけど。
その中から何とか選んで表紙にしました。
写真を撮ってて、絵になりやすい選手、なりにくい選手というのは確実に有ります。
さて、今年最後の世界ツアーに繋がる大会が終わりました。
男女ともに、あとは日本単独の大会のみです。
もっと寒い思いをすると思ってましたが、それほどでも無かったですね。
全日本選手権のほうが、ずっと寒いと感じます。
蝮谷テニスコートは直射日光が当たる場所が多いからでしょうね。
特に午前中はほとんどの場所に日差しが有ります。
有明コロシアムで逆光にならない位置に座ると、日光が当たらなくて寒いことが多いですから。
夕方以降も試合が有りますしね。
表彰式の最後で慶應の坂井監督の挨拶が有り、今年も含めて今後3年開催予定とのことでした。
150年記念ということで今年だけかと思ってたので、続けてくれるのはテニスファンとして嬉しいです。
ATPチャレンジャーの開催は、慶應のテニス部員達にとって大きな財産になったでしょうね。
フューチャーズとは出場選手のレベルが異なり、ATPツアーに参戦している選手や、これから参戦していく選手達が多いです。
いつも感じますが、男女問わず世界ツアーに参戦する選手達はフィジカルやメンタルなど全ての面が違います。
特に、勝利への欲求の強さや色んな面で準備を怠らないなど、(ON-OFFは有るでしょうけど)トップ選手ほど焦燥感を感じるところも違うと思います。
テニスについてだけじゃなく運営面で得るところも有ったと思うし、様々なことを間近で感じる事が出来たのは大きな収穫でしょうね。
今年の生観戦は、とりあえずこの慶應チャレンジャーで終了です。
この後はイザワクリスマスオープンやインカレインドアが有るようですが、現時点ではもうお腹一杯です(笑)
しばらくはテニス観戦はもういいって感じですね。
12月から1月にかけて、テニスの練習や試合のお誘いが有るので、次の観戦までは久々に自分のテニスを充実させようと思ってます。
かなり身体がなまってるなー、たぶん。
筋トレしないとダメかも・・・(笑)
来年の頭は東レPPOが無いので、フェドが最初の生観戦になるかもしれません。
どこでやるかにもよりますけどね。
もしかしたら、日本リーグの決勝も見に行くかも。
それまでの間は、やる気が出れば観戦レポートの整理などしたいと思ってます。
でも、確か去年のこの期間は全く更新しなかったんだよな。
まー、やる気次第ってことで・・・(笑)。


戻る
トップへ