慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2007
Keio Challenger International Tennis Tournament 2007
ATP Challenger Series $35K+H
本戦5日目 2007/11/23(金) Vol.1  戻る トップへ


本戦5日目です。
昨日に続いて良い天気ですが、日差しが有る昼間でも結構寒いです。
今日はシングルスQF、ダブルスSFが行われます。
準々決勝は一般的にトーナメントで一番面白くなる可能性が高いと言われてます。
トップ2シードのセラとルーや、見たことないHAIDER-MAURER、SKUGORの2人も楽しみでした。
試合開始は11時、会場に着いたのは11時半を回ってたかな。
第1試合の2試合ともに1STセットが終った辺りでした。
さっそく試合に行きましょう。


◆5-鈴木貴男 (JPN) def. 4-Andreas HAIDER-MAURER (AUT) 6-3 7-5

1番コートの第1試合です。
2NDセット序盤から中盤を見ました。
見たと言っても、今日は撮った写真の枚数が多いので、ほとんどカメラのレンズ越しに近いですが・・・。
第4シードのHAIDER-MAURERは初めて見ました。
彼は両手打ちバックハンドで、基本的にはストローカーですね。
長身だからサーブも結構速いです。
ストロークの強打でポイントしていくタイプのように見えましたが、今日はネットにもかなり出てました。
いや、出ざるをえなかったと言うべきか。
そうしないと逆にネットを取られて攻め込まれるからでしょうね。
貴男君はそれほど調子が良いプレイではなかったかな。
まー、デ杯の時の絶好調のプレイが印象に残ってるから、そう感じたのかもしれないですね。
今日は2NDサーブではステイして、相手のサービスゲームでもストローク戦をすることが多かったです。
しかし、ストロークラリーから機を見てネットダッシュしてました。
ネット対パスになるわけですが、俺が見てた時はHAIDER-MAURERが良いパスで綺麗に抜く場面はほとんど見なかったです。
貴男君はアプローチをそれほど際どいコースに打つわけではないのですが、弾まないからパスを打ちにくいのだと思います。
後半は詳しく見てないですが、それでもHAIDER-MAURERが5オールまで追いついたんですね。
2NDセットは序盤から貴男君がリードしてたはずなので。
貴男君もボレーミスなどミスショットは結構有りましたが、最後は試合をまとめたという感じでしょうか。
今日はとても風が強かったです。
その辺りも2人のプレイに影響したかもしれません。
貴男君がSFに進出した試合でした。


◆Franko SKUGOR (CRO) def. 茶圓鉄也 (JPN) 3-6 6-1 6-0

3番コートの第1試合です。
2NDセット終盤とファイナルセットの所々を見ました。
2NDセットは茶圓君がスライスを多用してたのが印象に残ってます。
このセットはかなりロングラリーが多かったように思いますね。
ファイナルセットに入ると、茶圓君に早い段階のアウトミスが増えてきました。
彼はフラット系だから、良い打点に入れないとふかしてアウトになる確率が高いのかな。
SKUGORは低いボールを持ち上げるのが大変そうでしたが、深く威力が有るショットで先に振っていくようにしてたようです。
茶圓君のミスが早かったこともあり、ファイナルセットはスコアも内容も彼のペースで進んでました。
全く見てない1STセットはどんな内容だったんですかね?
SKUGORが逆転勝ちで明日のSFに進出しました。


◆1-Dudi SELA (ISR) def. 7-Rainer EITZINGER (AUT) 6-3 6-2

1番コートの第2試合です。
トップシードのセラの登場です。
彼は今年のAIGでQFまで進んでます。
相手の棄権が有ったとは言え、そういう運も含めて実力とも言えますからね。
そのAIGのQF、ガスケ戦は物凄く面白い試合でした。
詳しくは観戦レポートを見てもらうとして、面白さでは見た試合の中ではTOP3に入る内容でした。
その時はライジングのシングルバックハンドが印象的でしたが、今日はほとんど打ってませんでしたね。
というか、序盤試してミスが多かったからやめたのかな。
今日は少し下がった位置からトップスピンの打ち合いでラリーを組み立ててました。
あの時は挑戦者、今日はトップシードと立場の違いが有ります。
風が強くてライジングを打ちにくかったというのも有るかも。
試合は序盤からセラがリードし、2NDセットも先行しました。
EITZINGERも良いショットを打ってましたが、最後の決めのショットをミスしたり、切り返されて失点したりしてました。
あの展開はストレスが溜まるでしょう。
せっかく追い込んでるのにポイント取れないんですから。
セラはライジングの強打はそれほど見せないながら、今日はストロークの展開力で試合を組み立ててました。
特に最後のゲームで見せた、スピンボールでの振り回しとショットの伸びは素晴らしかったです。
試合全体としては、セラがTOP100の貫禄を見せて勝ったという印象でした。
大会が始まる前の話ですが、エントリーリストに彼の名前を見て驚きました。
まさか日本のチャレンジャーに出てくれるとは。
アジアのチャレンジャーシリーズに出てたから、その流れで来てくれそうとは思ったけど、ドローを見るまで信じてませんでしたよ。
もうポイント稼いだからいいや、ってキャンセルする可能性も有るかもなーと思ってたし。
彼の今年の初めごろのランキングを見ると、その頃は100位台の後半でした。
それが今や66位。
今年はチャレンジャーが中心のようですが、来年はツアー中心に回るのかもしれませんね。
トップシードのセラが順当にSFに進出した試合でした。


◇vol.2へ続きます。


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