慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2007
Keio Challenger International Tennis Tournament 2007
ATP Challenger Series $35K+H
予選2日目 2007/11/18(日) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆1-Xin-Yuan YU (CHN) def. 福田勝志 (JPN) 6-4 6-2

これ以降の4試合は予選ファイナルです。
昼飯を買出しに行ってた時間と重なってほとんど試合を見てませんが、後半に少しだけ写真を撮りました。
ざっと試合を見た印象ですが。
前に見た福田君は、クイックリーな身体の回転から打つストロークが印象的でした。
しかし、今日はあまりこれは見れませんでしたね。
相手のYUのショットが鋭かったからでしょうか。
後半は早い段階でのアウトミスが多く、ラリーの主導権を握れませんでした。
相手のYUは、去年は日本のフューチャーズの何大会かに出てました。
今回は予選トップシードです。
少しづつレベルアップしてきて、チャレンジャーの本戦に掛かりそうなランキングまで上げてきたんですね。
試合後半は、そのYUが多くのポイントを取り、ストレートで勝利しました。


◆5-畠中将人 (JPN) def. 2-石井弥起 (JPN) 6-4 6-3

1番コートの試合です。
このコートは午後になると木陰になります。
日向と日陰の境目だったりすると、一気に写真が撮りにくくなりますね。
境目じゃなくても、デジカメの設定が悪いのか、日陰だと写りが悪いし。
まー、腕の問題も有るかもしれないけど(笑)
さて、試合のほうですが。
畠中君が上手く試合をまとめたという印象です。
彼はストロークで振ってネットアプローチし、オープンにドロップボレーというパターンを多用してました。
この最後のボレーがほとんど弾まないのです。
やはりテクニシャンですね。
石井君もそれほど悪くはなく、ストロークで振ってポイントに繋げてました。
しかしストロークラリーではそれほど差が無いながら、要所でポイントを取った畠中君がブレイクに繋げた感じでしたね。
畠中君が本戦進出を決め、ATPポイント2をGETしました


◆4-Shao Xuan ZENG (CHN) def. 岩見亮 (JPN) 2-6 6-4 6-2

詳しく見たのは、2NDセット終盤からファイナルセットにかけてです。
1STセットは、所々を横目で見てました。
岩見君の低い弾道のストロークがダウンザラインに決まる場面をかなり見ましたね。
返球が鋭く、逆を突くショットを連発してました。
こんなに好調な彼を見るのは久々な気がします。
2NDセットは逆にZENGが先行します。
予選2Rでは凡ミスが多かった彼ですが、このセット以降、力任せなところが減ったように思います。
粗さは有るものの、今日は全体的にちょっとスムーズになったような気がしました。
まー、粗さはこのスタイル特有のものだから、必ずしも悪いこととは思いませんけどね。
そして、そのままZENGがセットを取り、セットオールになります。
岩見君は終盤、ジャッジに不満有り有りでした。
それをファイナルセット序盤に引きずってしまったんでしょうか。
このセットは、常にZENGが先に振って攻勢をかける展開でした。
1STセットは効果的に決まっていた岩見君のカウンターショットですが、ファイナルセットはほとんどミスになってたように思います。
その流れでZENGが6−2で取り、本戦に進みました。


◆3-井藤祐一 (JPN) def. 鈴木昂 (JPN) 6-3 6-4

1番コートの最終試合です。
今日の試合の中で一番最後に始まり、終わったのも最後でした。
お互いに苦労して予選2回戦を勝ち上がり、ATPポイントを賭けての予選ファイナルです。
鈴木君は2R同様、フォアハンドで攻勢をかけてきました。
さっきの試合と同じく、やはり高い打点からのフォアのクロスが鋭かったです。
近くを通ってるのに井藤君が反応出来ないショットが数多く有りました。
ちょっとでも逆を突かれるとダメですね、あの勢いだと。
しかし、全体的には井藤君のペースだったように思いました。
井藤君はどんなにウィナーを取られても、予選2回戦の松井君よりは全然やりやすかったのでは?
彼の基本的な作戦的は小ノ澤君と同じですね。
スピードよりは深さを重視し、ボールを散らして攻撃を防ぐ。
攻撃された時は、相手コートに何とか返球してラリーを長くしてミスを誘う。
そして、チャンスでは確実にポイントを取っていく、という感じだったと思います。
文章で書くと簡単だけど、これをやるには並大抵のメンタルでは出来ないですよね。
こっちも強打を叩き込んでいったほうが、精神的には楽でしょうからね。
しかしそれでは安定して勝ち上がることは出来ないでしょうね、きっと。
井藤君は特に試合後半、オンライン気味の深いショットが多かったです。
それほど強打してた印象は無いですが、かなり効果的でした。
ウィナーを数多く取られながらも、スコア的には井藤君が有利に展開し、ストレートで勝利しました。


今日はこんなところです。
終盤の4試合は予選ファイナルでした。
ここで勝つのと負けるのとでは、天と地ほどの差が有ります。
勝てばATPポイントを2ポイントGET出来ますが、負ければゼロです。
1ポイント取るのに死に物狂いの選手達に取って、これは大きな違いだと思います。
ATPのランキング制度はあまり知らなかったのですが、WTAと違ってポイント取るのが大変ですね。
かなり上のレベルの大会でも1回戦負けはポイント無いみたいだし、予選もある程度勝ち進まないとポイント貰えないし。
WTAも昔に比べればその傾向ですが、そこまで厳しくは有りません。
でも、ATPは最低3大会出場という縛りは無いのかな?
WTAは3大会でポイント取らないと、いくら大量にポイント取ってもランキングに載りません。
大げさに言うと、GS2大会で優勝してもそれだけではランキング対象外です。
まー、そういう選手はWCでしかエントリーできないし、そもそも勝ち進めるわけないから有り得ないけど。
今日は既に多くの選手が練習に来てました。
前週の台湾で週末まで残ってる選手もいるので、これからまだまだ増えるでしょうね。
最後は1番コートだけ試合が残ってましたが、他の3コートでは練習が続いてました。
この光景はAIGを思い出しますね。
大会序盤の上位選手達は、コートに慣れるためか、とにかく延々とコートで打ち合いをします。
雨が降ってきてもかなりの時間やってたりしますからね。
だから試合コートよりも練習コートに数多くの選手がいます。
次にそのコートで練習する選手達が現われても、時間ギリギリまでやってることが多いです。
印象としては、コートを奪い合うよう感じですね。
AIGの序盤はいつもそうです。
思い出してみると、フューチャーズとかはどうだったかな?
試合コートには選手がいるけど、それ以外のコートはガラガラだったような?
こっちが練習コートをあまり気にしてないから、気づいてないだけかもしれないけど。
今大会のスコアボードは見やすくて良いですね。
オーダーにスコアが記述される形式だから、今やってる試合も終わった試合もひと目で確認することが出来ます。
ポイント表示は無いけど、シンプルで懲りすぎてないのが良い。
全日本のスコアボードとか、会社で見る人の立場も考えて欲しい(笑)
ブログも良いですね。
ブログ担当の1人が書くのではなく、それぞれが自分の担当のことを書き込んでるから、内容に幅が有ってかつ分かりやすいです。
坂井監督のブログがまた凄いですね。
トーナメントディレクターで忙しいなか、ああいう分かりやすい文章を書くのは大変だと思います。
単に話すのと違って、きちんとした文章を書くのはかなり骨が折れる作業です。
自分で観戦レポートを書くようになってから、その辺は身に染みてます。
まして、文章にほとんど責任を持たなくていい一般人と違って、立場的に責任も発生するでしょう。
色々大変でしょうけど、試合ともどもこれからも楽しみにしてます。
さて、明日から本戦が始まります。
今週は天気予報が良いし、台湾で決勝を戦ったセラとルーも無事に来日してくれるようです。
誰が勝ちあがってどんな試合を見せてくれるのか楽しみです。
最後に・・・。
次回からもっと短く簡単にレポート書こうと思います(笑)


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