慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2007
Keio Challenger International Tennis Tournament 2007
ATP Challenger Series $35K+H
予選2日目 2007/11/18(日) Vol.1
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今年から創設された慶應チャレンジャーを見に行ってきました。
何でも慶應創立150年記念の大会とのこと。
アメリカなどではツアー大会が大学の施設で行なわれてますが、ツアーレベルでは有りませんが、今年は日本でも開催されました。
亜細亜大と早稲田大のITFフューチャーズ大会です。
今回の慶應はATPチャレンジャーです。
賞金総額はそれほど大きく違わないですが、ATPの名の元に大会が行なわれるのは大きいです。
(それほど違わないと言っても倍以上違うけど。)
ATPはツアー大会の下にチャレンジャーが有り、その下にITFのフューチャーズが有ります。
大きく分けて3段階に分かれているということですね。
2段階のWTAとはツアー構成が若干異なります。
WTAの場合は、ツアーの下にいきなりITFサーキットです。
つまり男子は$25KでもATP管轄ですが、女子はちょっと前まで$75K以下がITF管轄、今では$100KもITFですからね。
単にチャレンジャー大会という概念が無く、ツアー以下を全てITF管轄にしてるだけかもしれないけど。
見に行くほうからしたらATPの冠は大きいです。(俺だけ?)
ITFフューチャーズとは、わくわく度が大きく違います。
特に本戦にはセラやルーなど、ツアーでも活躍する選手がエントリーしてます。
今週は休みを取って見に行く予定も有るので、かなり楽しみです。
今日の試合開始は9時と、かなり早いスタートでした。
坂井監督のブログにも有りましたが、日没時間を考えると仕方ないんでしょうね。
会場に着いたのは11時ぐらいだったかな?
かなり遅くなったから、第1試合はほとんど見れませんでした。
会場は日吉キャンパスの蝮谷(まむしだに)テニスコートと物騒な名前です(笑)
アウトドアのハードコートが4面有り、そこを試合に使ってました。
中を見てないから詳しくは分かりませんが、隣接してインドアコートも有るようです。
亜細亜大と早稲田大もそうでしたが、さすがにオムニコートでは無いですね。
大学のコートがオムニだったら、もう強化を放棄したとしか思えませんから。
大会HPには、駅から歩いて10分と載ってました。
でも、最寄駅の日吉駅前からすぐに慶應キャンパスなので、全然遠く感じませんでしたね。
実際には坂や階段などアップダウンしながら数分歩きますが、もう会場の中にいるという意識だからかも。
キャンパスに入ってからは、要所でコートへの案内が出てました。
今日は風が強かったから、飛ばされないようにするのが大変みたいだったけど。
休日だっていうのに、キャンパス内にはアメフト部、ラグビー部、合気道部(?)などたくさんいました。
ブラスバンド(オーケストラか?)の音もかすかに聞こえてました。
こんな感じで休みなしに毎日練習してるんですかね?
そう言えば、通りすがりにラグビー部(アメフトかな?)が屋根の上に上って撮影らしきことやってたけど、あれは何だったんだろうか?
部活紹介用か、何かのパンフ用?
あ、前置きがかなり長くなりました。
レポート短くしようとしてるのに、全然ダメ(笑)
試合に行きましょう。
◆岩見亮 (JPN) def. WC-鎌田健太郎 (JPN) 6-3 6-3
一番端の4番コートの試合です。
慶應からは7人が予選に出て、2人が初戦を勝ちあがりました。
(と、慶應テニス部のブログに出てた。)
そのうちの1人が鎌田君です。
彼は厚いグリップから放たれるフォアのトップスピンが持ち味ですね。
1STセット序盤はリードされましたが、思い切りの良い深いショットを連続して追いつくことに成功。
勢い的に、一時は逆転するかと思いましたよ。
しかし、ベテランの域に入ってきた岩見君がそれを許さず、逆に突き放してセットを先取しました。
やはり経験でしょうか。
攻守のバランスと引き出しの差かもしれません。
2NDセットもリードを奪った岩見君がそのまま取り、勝利しました。
とは言え、試合前は一方的かなとも思ったけど、鎌田君もかなり良い内容で白熱したラリーが続きました。
岩見君が予選ファイナルに進んだ試合でした。
◆4-Shao Xuan ZENG (CHN) def. 伊藤翼 (JPN) 6-0 6-2
3番コートの試合です。
同時進行の他の試合が白熱してたので、この試合はあまり詳しく見てません。
なので、ざっと見た印象ですが・・・。
ZENGは今年の亜細亜大フューチャーズでも見ました。
彼はサーブを軸にネットやフォアで攻勢をかけてくプレイスタイルです。
横目でちょっと見た感じでは、バカ打ちしたようなミスが結構有りましたね。
予選ファイナルの印象は少し違うのですが、この試合では彼が1人でウィナーとミスを繰り返してたように見えました。
伊藤君はどこかで見たこと有るような気がするけど、写真を撮ったりするのは初めてですね。
スコアが大差ついてますが、パッと見はそんなに離れてる感じはしなかったけどなー。
打ち込まれたショットをかなり返球出来ていて、その結果、ZENGがミスする場面が多かったからかもしれません。
とは言え、伊藤君は自分のプレイが出来にくかったかも。
自分から展開する間もなく、相手がウィナーと凡ミスを繰り返してるんですからね。
4シードのZENGがスコア的には圧倒して、次のラウンドに進みました。
◆3-井藤祐一 (JPN) def. 松井大和 (JPN) 6-1 6-7(1) 6-3
これは面白い試合でしたね。
1STセットは強烈なサーブとストロークで井藤君が圧倒しましたが、セットが変わると明らかに展開が変わりました。
松井君は、小技が上手いオールラウンダーという印象です。
なんかいつの間にかネットに出るんですよね。
井藤君からしたら、エッ?って感じのタイミングだったのでは?
サイドスピンをかけたバックハンドスライスのアプローチ、両手バックからライジング気味に鋭角に打ったアプローチ。
ドロップショット&ネットとかもやってました。
そうかと思うと、トップスピンのラリーから突然のようにウィナーを狙ったりします。
緩急と角度を付けるストロークが上手く、後ろでの打ち合いでもかなり有利に展開してました。
どこでああいうプレイを身に付けたんですかね?
小柄だから勝つために自然に身に付いたんでしょうか。
そんな展開で2NDセットはタイブレイクまでもつれ、そのタイブレイクも松井君が圧倒してセットオールになります。
ファイナルセットも常に先にブレイク。
次の自分のサーブをキープしてたら4−0リードだったんだけどな。
最初の4ゲームは全てブレイクゲームでしたからね。
井藤君はかなりイライラしてました。
パワーで圧倒されるならまだしも、常に逆を突かれる感じで、全く思い通りにプレイ出来ませんでした。
しかし松井君にちょっとミスが重なったのを機に、連続して相手のサーブをブレイク。
精神的に苦しい試合でしたが、最後は何とか振り切りました。
松井君は慶應の学生です。
予選2回戦に慶應の選手は2人登場しましたが、フォアの強打が持ち味の鎌田君と共に非常に印象に残りました。
彼らは関東リーグや王座に出てたんだろうか?
全くノーマークでしたよ。
トップ3ばかり目立つ慶応勢ですが、他の選手もあなどれませんね。
◆鈴木昂 (JPN) def. 7-小ノ澤新 (JPN) 7-6(4) 1-6 7-6(3)
今日見たなかで一番長い試合でした。
慶応の2人の試合が面白かったので、それほど詳しくは見てません。
珍しいサウスポー同士の対戦ですね。
2人とも久々に見ました。
鈴木君は柏の選抜ジュニア以来でしょうか。
あの時もそうでしたが、物怖じしないで打つフォアハンドは鋭いですね。
今日は特にクロスが良かったです。
コート外からでも一発でウィナーが取れます。
この試合ではお互い左利きでしたが、相手が右利きの場合はバック側になるから更に効果的でしょうね。
選抜ジュニアで見た時よりも身体がしっかりしてきて、少ないパワーでより威力が有るショットを打てるようになったと感じました。
でも、ちょっと攻撃的過ぎたかも。
せっかく良いショットでポイントしても、あれだけミスが多いともったいないなー。
これって守備的な発想ですかね?
でも試合後にコーチと話してるところを偶然聞きましたが、そんな感じのことは言われてました。
ミスするなということではなく、勝つためには何をするのが一番良いかということでしたけど。
良い所と改善すべき所を分かりやすく話してましたね。
ここでは詳しく書きませんが、今日の対戦相手(小ノ澤君と井藤君)によって自分のプレイをどうするかなども言ってました。
こういう場面を間近で見たのは初めてでしたが、すいません、かなり興味深くてつい聞き耳立ててしまいました(笑)
WTAでやってるセット間のコーチングもかなり面白いですからね。
小ノ澤君を見るのは柏のインターハイ以来かな?
相手の鈴木君がウィナーも多いけどミスも多い出入りの激しいタイプなので、それに対応したプレイをしてたと思います。
チャンスが有る時以外は自分から強打はせず、辛抱強く深く返球するスタイルです。
ファイナルセットは確か彼がリードしてたはずです。
そのまま逃げ切るかと思いましたが、終盤に鈴木君のショットが効果的に入ってブレイクバック。
タイブレイクでも同じような展開で鈴木君がリードし、逆転で勝利を掴みました。
◇vol.2へ続きます。
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