東京有明国際女子オープンU
ITF Women's Circuit $50K / Tokyo Ariake International Ladies II 2007
最終日 2007/9/16(日)  戻る トップへ


最終日です。
少し前のエントリーリストでは、今やTOP100、ダブルスではTOP10の台湾のYung-Jan CHANが載ってました。
結局はウィズドローしたようですが、彼女が参加してたらどうなってたんだろう。
初期のリストでは東欧勢の名前も結構有りました。
彼女達はプライオリティが低かったからあまり期待してませんでしたが、一人ぐらいは参加して欲しかったなー。
$50Kと賞金総額が高いんだし。
まー、その分、他の選手にとってはチャンスが広がりますけどね。
決勝はコロシアムで試合を行なうことになってました。
前にどっかの大会で、外が晴れてるのに屋根が閉まってたことが有りました。
男子のフューチャーズだったかな?
それ以来、コロシアムでの試合っていうと屋根が心配になってしまいますが、今日はちゃんと開いていてアウトドアでした。
試合開始は10時半、会場には11時半ぐらいに着きました。
さて、試合に行きましょうか。


◆3-Sophie FERGUSON (AUS) def. Q-Yi-Jing ZHAO (CHN) 6-2 6-4

2NDセットの4ゲーム目から見ました。
コロシアムに入ると、2NDセット2−1でZHAOのサーブでした。
1STセットを取られた彼女が、2NDセットは1ブレイクアップしてサーブという場面です。
面白くなってきたなと思ってたら、このゲームがブレイクゲームとなり、2オールになってしまいました。
(と思ってたけど、写真見たら1−2でソフィーのサーブになってた。記憶違いか?)
今日のZHAOは、好調に見えたQFの時とは違ってましたね。
自分の打点になかなか入れないようで、攻撃したボールがネットやアウトになることが多かったです。
コロシアムでの試合で緊張が有ったのか、または疲労で身体が重いのか。
ドローをよく見ると、彼女は予選勝者でした。
試合数がソフィーに比べて3試合多いわけです。
それに加えて、この暑さの中での連戦。
やはり、体調が万全ではなかったのかもしれません。
疲れてる時にソフィーの重いスピンボールを受け続けるのは、余計に疲れが溜まりそう・・・。
相手にミスが多かったので、ソフィーは落ち着いて試合をしてたと思います。
スピンボールを左右に配球して相手を振り回し、バックハンドの高く遠いところへも配球してました。
ただでさえ回転量が多くてコート内に収まりやすい上に、あまりリスクを犯す必要がない。
これでは勝負になりません。
ソフィーが「もっと深く打たなきゃ」とか「もっと強く打たなきゃ」と慌てる場面が有れば、面白い対戦カードだったんですけどね。
試合はそのままのペースで進み、ソフィーがストレートで勝利。
GSでナイトセッション(地元だけど)の経験も有るソフィーが、第3シードの貫禄を見せつけて優勝した試合でした。
今日は負けましたが、ZHAOも今後が期待出来る選手だと思いました。
成長著しい中国の選手が多いなか、また一人有望な選手が出てきましたね。
もっとシェイプして身体能力を上げることが出来れば、Li、Zheng、Pengぐらいの活躍をしてもおかしくないと思いました。
まー、攻撃的なショットを持つ選手は増えてきてるので、それだけでは上に行きにくくなってるようにも思いますけどね。
ソフィーのほうは、前にカンガルーカップで見た時よりも、ボールが重くなってるように見えました。
あの時よりも、体格もよく(?)なってるし・・・。
外から見ただけで実際に受けてるわけじゃないから、実際のところは分かりませんけどね。
ほぼ一方的な試合でしたが、2人の今後など他の要素では色々と感じるものも有り、そういう意味では面白い試合でした。
2人の今後に注目したいと思います。

◇表彰式です。
 風が強く、赤絨毯や表彰式用の花が飛ばされたりして、スタッフ達は苦労してましたね。
 チャンピオンズスピーチ、記念撮影と続きました。


◆4-藤原里華 / 波形純理 (JPN/JPN) def. 2-飯島久美子 / 米村明子 (JPN/JPN) 3-6 7-6(4) [10-5]

ダブルス決勝は「Not Before 13:30」でした。
シングルス決勝が早く終わってしまったので、1時間ぐらい時間が空きました。
帰ることも一瞬考えましたが、これだけで帰ってはもったいないし、里華ちゃんのダブルスを見たかったので待つ事にしました。
コロシアムでは「エアロテニス」なるものが行なわれたようですが、それは見ずにアザーコート巡りをしてました。
ちなみに、その「エアロテニス」は、会場のアナウンスを聞くと「エアロビクス」からきてるみたいですね。
(そんなニュアンスのこと言ってた。)
字面だけ見た時は「エアギター」ならぬ「エアテニス」と勘違いして、単なる素振りのことか?と思いましたが、さすがにそういうことは無かったようで(笑)
アザーコートでは、東京都新人大会(正式名忘れた)という中学生(たぶん)の大会をやってました。
中学生の新人ってことは中学1年生ですよね。
この年代だと、成長時期の違いによって身体のサイズがかなり違うようです。
高校生ぐらいになれば大小は有れど一定の成長を遂げると思いますが、中学1年生だと下手すると大人と子供って感じの対戦も有りました。
それ以外に一般人のテニスもちょっと見ましたが、12番コートでやってた男ダブは上手かったなー。
プロや実業団ではなさそうでしたが、一般人とは思えない反応とショットを打ってました。
そんな感じで色々見てたら、あっという間に1時間が経過。
1時半ちょい過ぎにコロシアムに向かいました。
試合前のウォームアップ時に、会場アナウンスで選手紹介してました。
これがひとりひとり結構長く紹介していて、しかも日本語と英語の両方なので、試合開始までに全部終わるのか?って思いましたよ。
始まるまでにはちゃんと終わりましたけど(笑)
さて、試合ですが。
1STセット序盤は拮抗した展開でしたが、少しづつ飯島/米村ペアが有利になっていきました。
その流れでセットを先取します。
とにかく2人とも好調でミスがほとんどなく、動きも良かったですね。
特によねあきちゃんが素晴らしかった。
リターンやパスは鋭いし、ボレーも当たり前のように淡々と決めてポイントを取ってました。
いいくみちゃんは動き回るタイプでダブルス巧者というイメージが有りましたが、よねあきちゃんにはこれまであまりそういうイメージ無かったからちょっとした驚きでした。
試合序盤の藤原/波形ペアとの違いは、ダウンザラインやぶつけられたボールをボレーで決められたことが大きいと思います。
純理ちゃんにボレーミスが多かったなー。
ラケットのセットが間に合わなくて打点が後ろになって、ふかしてしまうのが多かったですね。
サーブも入れるだけっぽいサーブが多かったけど、体調が悪かったんだろうか?
もしかしたら、シングルスでメディカルタイムアウトを取った影響がまだ有ったのかもしれません。
里華ちゃんは好調でした。
しかし、ペアとしてダブルスの動きがとてもよい飯島/米村ペアと、里華ちゃんひとりで頑張ってる感の有る藤原/波形ペアとの差は歴然で、この時点では勝てるような感じはしませんでしたね。
目の前でマッチタイブレイクを見たかったから、そのためには藤原/波形ペアに2NDセットを取って欲しかったんですよ。
でも、この流れじゃちょっと無理かなって思ってたぐらいなんで。
2NDセットは常に飯島/米村ペアが先行してましたが、藤原/波形ペアが針の穴を通すような僅かなチャンスをものにして、その度にブレイクバック。
タイブレイクの中盤でもポイントを連取して、まさかのファイナルセットへ。
何回も言うようだけど、絶対ストレートセットで終わるって流れだったんですけどね。
そして、運命のマッチタイブレイクへ。
この辺りになると、少し試合の様相が変わってきます。
いや、後から考えると、2NDセット中盤から少しづつ流れが変わってきていたんだと思います。
それまで、ほぼ完璧だった飯島/米村ペアに少しづつミスショットが出てきます。
逆に言うと、ここまでが完璧過ぎだったと言えるかもしれません。
それに加えて、力みが抜けたのか、純理ちゃんのボレーミスが減り、何本かボレーウィナーを取ってました。
流れが変わったのを感じたのか、里華ちゃんもスムーズに雁行陣のストロークをしてました。
要所で出るネットプレイもオンラインに決まったりするようになります。
特にハイボレーが綺麗に決まる場面が多かったです。
そんなこんなで、タイブレイク中盤からポイントを連取。
最後にちょっと追いつかれてきますが、序盤の貯金が大きく、10−5でマッチタイブレイクを取って勝利しました。
これだから試合は分かりません。
まさか、藤原/波形ペアが最終的に勝つとは。
終盤で大きく流れが変わり、藤原/波形ペアが優勝を決めた試合でした。

◇試合直後です。
 おつかれさまってところでしょうか?


今日はこんなところです。
この大会のレフェリー(だったかな?)は、GSでもおなじみのジョージ・ディアスさんでした。
どこかで見たこと有るって思ってたんですよ、木曜日からずっと。
表彰式で名前を紹介されてようやく分かりました。
今日はダブルスの表彰式はパスしました。
あまりに空腹で我慢できなかったもんで(笑)
スケジュール的には、やっぱり、AIGの前週じゃないほうが良いです。
そのほうが決勝の観戦者数は多いかもしれませんが、あちこちでAIG予選やってるから、じっくり試合を見ることが出来ません。
せっかくの$50K決勝ですからね。
来年は9月に東レが移動してくるし、どういうスケジュールになるんでしょう。
ITFサーキットはそんなに影響しないのかな?
現時点では全く分かりませんね。
来週の茨城$25Kが、今年最後のITF女子の観戦になりそう。
その後、広島$10K、牧の原$25K、浜名湖$25K、甲府$10Kと続きますが、どれも遠すぎます。
来月のAIGで生観戦もようやく一段落出来そう。
そろそろ自分のテニスにも注力しないとね(笑)


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