東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦5日目 2007/2/3(土) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆Vania KING / Rennae STUBBS (USA/AUS) def. 2-Zi YAN / Jie ZHENG (CHN/CHN) 7-5 4-6 7-6(3)
03
これは楽しみな対戦です。
ヴァニア以外は複数のGSタイトルを持つスペシャリストです。
去年のチャンピオンシップスでは、ヴァニアがカーラに変わっただけの対戦が有りました。
同一カードで2連敗中のレネ/カーラでしたが、フルセットで初勝利をあげました。
この試合はGAORAで見ましたが、久々に好調なレネを見ることが出来ました。
正直なところ、去年の東レやおととしのWBなどを見て、選手としてのピークは過ぎたのかなーと思ってました。
でも、チャンピオンシップスと今回の東レを見て、復調してきてると感じました。
Yan/Zhengの中国ペアは、去年よりはちょっと調子を落としてるとは言え、ここまでさすがというプレイを見せてます。
試合結果、そして何よりどんな内容になるかが楽しみでした。
それはそうと、Zhengはジョンと発音するのかな?
主審の方(GSでよく見る女性の方)の発音がそう聞こえました。
海外の主審の場合って、発音が良すぎて(?)別な音に聞こえる時が有ります。
特に15と30が分からない場合が有ります。
何か同じに聞こえるんですよね。
聞いただけじゃスコアが分からなくて、スコアボード見て確認する時有りますから。
この試合とは関係無いですが、シャハールの場合はダブルス時はピア(ペア?)に聞こえましたが、シングルスの時はペール(ペーゥ?)に聞こえました。
まー、選手に限らず、主審も全世界から集まってるから、発音はある程度は仕方ないですよね。
それほど気にしてるわけじゃないですが、今回気になったことをちょっと書いてみました。
さて、試合ですが。
序盤はレネ/ヴァニアの早い攻めに突いていけず、中国ペアは2ブレイクダウンになりました。
自分達の展開を作る前にミスさせられてました。
ショットの速さに反応が着いていかなかった感じでしょうかね。
今大会、初めてトップレベルと対戦して、慣れるのに時間がかかったんでしょうね。
しかし、そこからブレイクゲームを重ねて追いつきます。
それまでとは逆に、ショットの速さに慣れてきて反応出来るようになったようです。
5オールと追いつかれたレネ/ヴァニアですが、ここは何とか2ゲームを連取してセットを先取しました。
ブレイクしたゲームは、中国ペアのちょっとしたミスが重なった感じだったかな。
雁行陣のパス中心の攻めの場合、ちからが入ったり劣勢の時にわずかなアウトやネットしやすいように思います。
速いパスが得意な彼女達の場合は特にそう感じますね。
同じ雁行陣主体でも、ロブや回転系のショットが上手いヴィヴィ/パオラにはあまり感じないことですけど。
2NDセットは終盤に中国ペアがブレイクしてセットオールになります。
レネのラケットを弾く場面が多かったように思います。
中国ペアは決め球をレネに打ってたようです。
これは前のラウンドのWエレナ’s(リホ&ヴェスニナ)と同じですね。
レネが前衛の時のストレートアタック、ボディへの強烈アタックも多用してました。
ヴァニアに対してはほとんど無かったです。
やはり、動き回るレネを止めることが勝ちに繋がるということでしょうね。
2NDセットはYanのパスがよく抜けてました。
(Zhengもでしたけど)
このセットは3階の中継ブースの近くで見てました。
この時じゃないかもしれないけど、修造君や星野アナなど中継陣の声もわずかに聞こえたりしましたね。
(何言ってるかまでは分からないけど。)
飛行機のように、イスにイヤホン付いてて聞ければ良いなって思いましたよ。
試合見るのって物凄く疲れるから、眠気覚ましにもちょうど良いしね。
(試合が詰まらなくて眠いって意味ではない。)
レネは2NDセット中盤以降、無理なネットダッシュは控えめにしてました。
ベースラインでストロークを打ち合うポイントも増えました。
それまでは自分がやらなくては、という思いが強かったようですが、ヴァニアへの信頼感が生まれたんでしょうか。
それにプラスして、簡単なミスを減らす、自陣にオープンを作らない、パスの標的を作らせない、などの考えが有ったのかもしれません。
これをやったことによってなのか、今回のレネはリターンが良かったです。
この試合以外でもそうでしたね。
去年はリターンがホント返らなくて、そこからリズムを崩した感さえ有ったんですけどね。
ファイナルセット序盤は、お互いにブレイクピンチの連続でした。
両ペアとも薄氷を踏むポイントが続きますが、素晴らしいショットを出してその度に逃れてました。
客も帰れないですよ、これは。
7割ぐらいは残ってたでしょうかね。
ダブルスになると観客が減る事が多いです。
というか、目当てのシングルスだけ見て、その後は別のことをして1日を有効に使うって人が多いんでしょうね。
確かにシングルスの時よりは減りましたが、試合途中で帰る人は少なかったと思います。
白熱したファイナルセットは、よりその傾向が強かったですね。
そんな中、先手を取ったのは中国ペアでした。
先にブレイクすることに成功します。
そして、5−4(3?)でYanのサービスゲーム。
サーヴィング・フォー・マッチです。
ここはYanはサーブがあまり入らず、ストロークのネットミスも多かったですね。
このゲームがブレイクゲームとなり、またしても振り出しに戻ります。
そのままタイブレイクに突入。
序盤はレネ/ヴァニアが先行します。
この辺りでは、ポイント中は会場が静まりかえってました。
そしてポイント後は溜息と大きな拍手。
選手も観客も緊張感がピークに達してました。
最後はYanのストロークがネット。(たぶん)
一進一退のタイブレイクを常に先行したレネ/ヴァニアの急造ペアが、まさかの勝利をあげました。
しばらく組みつづけたら面白いペアじゃないですかね。
ヴァニアは去年後半からコスタニッチと固定ペアのようになってますが、ティアV以下は彼女と、ティアT&Uはレネとって感じで、組み分ければ良いと思います。
もしかしたら、即席ペアが固定ペアに変わる瞬間に立ち会ったのかもしれません。
◆1-Lisa RAYMOND / Samantha STOSUR (USA/AUS) def. Gisela DULKO / Meilen TU (ARG/USA) 6-2 6-4
04
今日の最終試合です。
試合前は、リサ/サマンサの一方的な試合になるかもしれない、ってのも少しは有りました。
でも、そんなことなくて面白い試合でしたね。
ジセラは今日もパスが良かったです。
ちから入れてるように見えないのに、キレの有るショットを打って、スムーズに抜いていきます。
序盤はあまり調子が良くなかったメイリンですが、少しづつ調子がよくなってきます。
相変わらず相手の間合いを外すストロークが上手いです。
もうちょっと遅くヒットするように見えるんですけどね。
サマンサはスマッシュの音がひとりだけ違います。
彼女だけ音がデカイんですよ。
ボールも速いし、あれは分かってても取れません。
威力が有るから、よっぽどヤマが当たって返せたとしても、次で決められます。
リサもサマンサのスマッシュを信頼してるのか、真ん中に上がったロブはほとんどサマンサに任せてました。
リサの「You!」が数多く聞かれましたからね。
1STセットは要所を押さえたトップシードペアが先取しました。
ジゼラ/メイリンの良いショットも多かったですが、スコアは常にリサ/サマンサが先行してましたね。
2NDセットもリサ/サマンサがリードしますが、ジゼラ/メイリンがブレイクバックして追いつきます。
彼女達の良いパスが数多く決まり、リサ/サマンサのボレーミスを誘ってました。
パスも良かったですが、ボレーで決めたのも結構有りましたね。
特にジゼラの反応が良くなってきて、ダウンザラインに強打されても逆にボレーでウィナーを取ったりしてました。
そんな展開で更にブレイクして、1ブレイクアップとします。
確か、4−3でサーブだったはずです。
しかし、そこをブレイクされました。
最後はゲームを連取したトップシードペアが、接戦ながらストレートで勝利して決勝に進出しました。
明日は国を違えて、お互いにベテラン&若手のペアの対戦となります。
どんな試合になるか楽しみ。
今日はこんなところです。
試合終了はそれなりの時間でしたね。
シングルスは短めでしたがダブルスが長かったので。
8時ちょっと過ぎぐらいだったかな。
今日はアリーナ席から3階自由席まで観客が一杯でした。
立ち見席もいつもの西側だけでなく東側にも用意されてました。
去年は気付かなかっただけかもしれないけど。
ここは入口からかなり遠いなー。
東京体育館縦断って感じですかね。
明日はいよいよ決勝です。
2試合ともに結果だけでなく内容も楽しみです。
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