東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦2日目 2007/1/31(水) Vol.1   戻る  トップへ


本戦2日目です。
今日で1回戦が全て終了ですね。
試合開始は昨日同様、今日も11時からです。
会場に着いたのは12時ぐらいでしたかね。
早速試合に行きましょう!


◆Jie ZHENG (CHN) def. Q-Bethanie MATTEK (USA) 6-2 6-1
01
アリーナに入ってデジカメを準備してたら終わってしまいました。
コート越しですが、握手した後の写真だけ撮りました。


◆Mara SANTANGELO (ITA) def. 中村藍子 (JPN) 7-5 6-0
02
2NDセット序盤から見ました。
マーラは去年予選から本戦に進み、そのプレイスタイルと内容にとても興味を持った選手です。
彼女は、ラケットの反発を最大限に使ったようなカウンターが得意の選手だと思います。
(俺にはそう見えました。)
調べたわけじゃありませんが、かなり柔らかくガットを張ってるんじゃないでしょうか。
長い手足で楽々とボールに追いつき、触れさえすれば高反発なラケットで威力あるショットを打つ。
今どき珍しいプレイスタイルが物凄く面白く感じました。
今日も、強打してるわけじゃないけど伸びが有るボールを打ってました。
早いタイミングでセンター付近に打つのが多かったですかね。
藍子ちゃんの返球に角度を付けさせないためでしょうか。
そして甘くなったボールをサイドに打ってました。
このどっちに来るか分からないけどセンターに鋭いボールを打たれ続けるというのに、藍子ちゃんは苦労してました。
まず、フォアで取るかバックで取るかで一瞬の間が有ったように感じました。
センターから打つので角度が付けにくく、ベースラインまでの距離も短かくてアウトしやすくなってたと思います。
藍子ちゃんは攻撃されても浮かないボールを返してましたが、マーラにミスが少なく、少しづつ劣勢になる場面が多かったです。
マーラの打つコースも読みにくいようでした。
競うゲームも有りましたが、全てのゲームがマーラが取り、ストレートで勝利しました。
競ったスコアの1STセットは全く見てません。
取ったゲームが全然違いますが、どんな展開だったんでしょう。
去年は本戦では初戦負けだったマーラでしたが、今年は2回戦に進んだ試合でした。


◆Elena LIKHOVTSEVA (RUS) def. WC-Gisela DULKO (ARG) 6-3 6-2
03
リホの上手さが光った試合でしたね。
フラット気味のボールで押し込み、甘くなったボールをダウンザラインorクロスにウィナーという感じでした。
甘くなったと言っても、ホンの少し浅かったりホンの少しバウンドが浮いたりと、物凄いチャンスボールではなかったですけどね。
得意なコートの違いも有るんでしょうか。
ジゼラはアルゼンチンというお国柄も有るし、クレイコートですよね。
と思って調べたら、特にクレイだけ成績が良いわけでもなかったです。
ハードでもグラスでも大会によって良い成績を残してます。
クレイコート育ちじゃないんだろうか?
リホはどうなんだろう?
何となく早めのコートかなって気はしますが、彼女はクレイコートのローランギャロスでSFに入ったりしてます。
それ以外の年は早期敗退も多いですけどね。
何を書いてるか分からなくなってきた(笑)
まー、得意な(好きな)コートと成績が良いコートが、必ずしも同じとは限らないのかな。
グラスとクレイの両極端なサーフェスがが好きっていうアッコみたいな選手も居ますしね。
1STセット終盤は比較的簡単に落としたジゼラですが、2NDセット序盤は気分を入れ替えて良いプレイをしてました。
ブレイクポイントも有ったような気がするし、序盤は内容もスコアもリホに付いてったんですけどね。
しかし、リホは肝心なポイントは許さず、先にブレイクしたのは1STセットと同じく彼女でした。
後半に行くにしたがってますます彼女のペースになっていってゲームを連取。
そのままリホが勝利しました。


◆Samantha STOSUR (AUS) def. Vera ZVONAREVA (RUS) 6-4 6-7(4) 6-4
04
流れが行ったり来たりの試合でした。
1STセットはヴェラがリードしてたけど逆転でサマンサ。
2NDセットはヴェラが先行しながら、その度にサマンサに追い付かれてタイブレイクへ。
やっぱりサマンサ有利かと思いきや、タイブレイクはヴェラが取る。
全体的には、お互いに強烈なショットが持ち味なので、力のこもった打ち合いが多かったです。
このコートではサマンサの高速サーブがとても効果的でした。
ピンチになっても、これ一発で逆転したゲームは結構多かったです。
2NDセットのヴェラはよく我慢しましたね。
リードを何回もふいにしたから、キレてストレート負けしてもおかしくない展開でしたからね。
その辺りのヴェラは、かなりイライラしてました。
泣きそうになるほどでは無かったけど(笑)
(彼女が負けそうになると泣きだしそうになるのは結構有名。)
ようやくタイブレイクを物にしてセットオールに持ち込みました。
ファイナルセットは、再びサマンサが先行。
逆転を許さずに勝利しました。
試合見てる時、2人の打ち方の違いに目が行きました。
サマンサは地面に垂直な身体の軸から腰の回転で打球。
下半身は低い姿勢ですが、上体はまっすぐ立ってる感じですね。
ヴェラは低い姿勢を保ちながら前傾気味に打球。
全体的に低い姿勢で、上体も前傾してる感じです。
どちらが良いとかで言ってるわけではありません。
対照的な打ち方の二人の対戦だったので、特に目に付きました。
俺の中で後者の代表選手はモニカですね。
当時はトップ選手しか知りませんでしたが、彼女のような打ち方は他の選手にないものだったと思います。
サマンサみたいなタイプは昔のトップ選手には居なかったかも。
男子選手には多かったかもしれないけど。
今の選手で言えばスヴェタが代表選手かもしれません。
試合に関係ない話が長くなりました。
サマンサが粘るヴェラをロングゲームの末、破った試合でした。



◆WC-Elena DEMENTIEVA / Olga SAVCHUK (RUS/UKR) def. Francesca SCHIAVONE / Roberta VINCI (ITA/ITA) 7-5 6-1
05
1STセット終盤から2NDセット初め辺りを見ました。
競いながらもわずかなミスの差などでゲームが離れていきました。
イタリアペアのボレーミス、またはボレー後に抜かれるのが多かったかな。
サーブとパスはデメ/オルガペアのほうが良かったと思います。
打ち込まれそうなデメちゃんのサーブも結構確率が良かったし、マイナスには感じませんでした。
デメ/オルガペアがゲームを連取した辺りから見てるからかもしれませんが、イタリアペアの良いところはあまり出てませんでした。
フラニーは去年の最終戦のダブルスに出場してるし、ロベルタもダブルスの実績有るんですけどね。
2NDセット以降、意外な大差でデメ/オルガペアが勝利した試合でした。


◆2-Zi YAN / Jie ZHENG (CHN/CHN) def. Na LI / Tiantian SUN (CHN/CHN) 6-3 6-2
06
かなり豪華なカードですね。
GS2冠ペア vs TOP10をうかがうほどの昇り調子のリー・ナ&オリンピック金メダリストのTiantian、という対戦ですから。
と言いながら、この日は日頃の疲れが一気にきてボーっとしてた時間も有るので、あまり詳しくは見てません。
どちらのセットを見たというより、ところどころをチラチラ見てた感じでしょうかね。
目立ったのは、Yan/Zhengのコンビネーションとポイントの取り方の上手さですね。
ポーチに出るタイミングが絶妙でした。
だからといって、不用意にダウンザラインに打つと、待ち構えたようにボレーを決められます。
リー・ナの強打が決まったり、Tiantianが盛んにポーチにトライしたりしてましたが、ポイント取る確率はますます差が付いてく感じでした。
さすがというプレイの連続で、Yan/ZhengのNo.2ペアが勝利しました。


◇vol.2へ続きます。


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