AIG OPEN 2007
AIG Japan Open Tennis Championships
本戦1日目 2007/10/1(月) Vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆2-Sania MIRZA (IND) def. WC-森田あゆみ (JPN) 6-0 6-4

センターコートの第5試合です。
序盤はアザーコートを回ってたので見てません。
センターコードに戻ると、何と5−0でサーニャがリードしてました。
そして、そのまま彼女が6−0でセットを先取しました。
何があったんでしょう?
ここのところ好調なサーニャですが、あゆみちゃんが勝つ可能性も僅かながら有るかなーと思ってただけに、ちょっと意外なスコアでした。
あゆみちゃんはここでバスルームブレイクをとりました。
時間をおくのは良いことだと思います。
試合全体の印象ですが、サーニャのショットはタイミングが早いです。
あゆみちゃんは、コースが厳しいというよりも、早いタイミングで振られてミスさせられてました。
それに加えて、ボールのスピード自体も速いのです。
ただの遠いボールであればスライスを使ったりするでしょうけど、考えてるよりも速くボールが来てしまうようでした。
構える間もなく振り回されてしまうという感じでしたね。
間に合わないようなら近いボールでもスライスを使うという考えも有るでしょうけど、それは彼女のスタイルではないようにも思います。
それよりは慣れてくるまで我慢するという感じだったのかもしれません。
そんな展開ながら、2NDセットはあゆみちゃんが先にブレイクに成功しました。
2−0とリードし、3−0の出来そうでしたが、ここはサーニャが何とかキープ。
あゆみちゃんが展開を逆転出来たのは、攻撃されたボールで食い込まれてネットというのが大幅に減ったからだと思います。
それまでは持ち上げきれずにネットしてましたが、食い込まれながらも何とかネットを越えて返球出来るようになりました。
これはかなり大きかったはずです。
そうやってラリーが繋がるようになり、チャンスを見つけて叩く、もしくはカウンター気味に鋭いコースへ打つ。
そういう展開でポイントをリード出来るようになりました。
ラリーが長くなったので、サーニャにもミスが増えてきました。
あゆみちゃんは、自分のウィナーと相手のミスの相乗効果で一気に逆転に成功しました。
その後はブレイク合戦になります。
あゆみちゃんが先にブレイクしますが、サーニャもすかさずブレイクバック。
この展開が2回ぐらい続いたはずです。
最後は先にキープに成功したサーニャが、あゆみちゃんのサーブをブレイクして6−4。
後半は競いながらも、ストレートで勝利して2回戦に進みました。
最初にも書きましたが、サーニャのここ最近の成績は素晴らしいですが、あゆみちゃんもかなりやるのでは?と試合前に考えてました。
2NDセットだけを見れば、それは間違ってませんでしたね。
ちょっとエンジンがかかるのが遅かったかな。
サーニャのフォアハンドからの攻撃は物凄く厳しいです。
慣れるのに時間がかかったのかもしれません。
初戦で第2シードと当たるとは不運でしたが、今やれることは出来たのでは?
ヴィーナスと共に大会の顔のサーニャが2回戦に進出です。


◆Klara ZAKOPALOVA (CZE) def. 7-中村藍子 (JPN) 6-3 6-4

今日の最終試合です。
去年のファイナリストの藍子ちゃんは勝っておきたい試合でしょう。
しかし、先にブレイクされてリードを許してしまいます。
クララは相変わらずバックハンドのフラットが良いですね。
これは去年も感じた点です。
あまりラケット振ってませんが、鋭いショットが放たれます。
このショットを数多く打たせてはダメだと思います。
藍子ちゃんもそう感じたんでしょう。
2NDセット以降の彼女は、クララのフォアへの展開でリードするようになります。
その流れで、2NDセット中盤まで1ブレイクアップでリードしてました。
しかしブレイクバックを許し、その後に連続してサーブを落として敗れました。
うーん、どちらが勝ってもおかしくない内容でしたが、結果的にはクララが要所を締めたという形ですね。
クララのフラットが有明のコートに合ってるというのも有ると思うし。
話が変わりますが、ウィンブルドン中継で伊達ックが、左右両手打ちの選手が多いのを危惧してるというようなことを話してました。
話の前後を詳しく覚えてないけど、アナウンサーに振られたからそういう話をしたのかな。
素人ながら、俺はあまりそういうこと思ったことないですね。
そう言われればそうだなーって改めて思ったぐらいだから。
選手個々のプレイスタイルには興味有りますが、国別プレイスタイルとかはそれほど気にしたことないからかな。
東欧勢の強打やロシアンフラットは凄いと思いますけど。
左右両手打ちの日本人トップっていうと、たぶん、アッコ、藍子ちゃん、あゆみちゃんの3人のことですよね。
同じ時代にトップに出てきた3人が、たまたま左右両手打ちだったってだけじゃないですかね。
特に藍子ちゃんは、左右両手打ちじゃなければここまで強くなってないような気がします。
彼女は相手の強打を下がらずにコースを変えるのが得点源のひとつだと思います。
早めの打点でこれをやるので、両手と身体全体で受け止めなければ出来ないでしょうね。
後ろに下がって返球するのもひとつの方法だと思いますが、それは彼女の今のスタイルではないからテニスが大きく変わってしまうと思います。
3人の中では、アッコが一番片手フォアでも無理なくプレイできそうですね。
彼女は強打よりも緩急つけたりと試合巧者的なところを感じるので、元から片手だったらそれほど違和感なさそう。
今より強いかどうかは分かりませんけど。
あゆみちゃんはどうでしょうか。
彼女は関節の稼動域が物凄く広いように見えるので、両手フォアでも全然ハンデを感じないですね。
というか、片手だとあそこまで大きくひねった状態じゃ打てないかも。
やっぱり、両手が向いてるんじゃないでしょうか。
まー、あくまで素人の俺が感じてることですけどね。
伊達ックも一般論で言ったかもしれないし、色んなプレイスタイルの選手がいたほうが面白いので、そういう意味では俺も賛成です。
シングルバックの女子選手は出てこないだろうか?
井上悦ちゃんや木戸脇真也ちゃん以来、トップレベルでは見てない気がするなー。
若いうちは勝てなそうだから、かなり難しいだろうけど。
試合に関係ない話になりましたが、いい機会なので書いてみました。
去年は初戦敗退のクララでしたが、今年は初戦を突破して2回戦に進出した試合でした。


今日はこんなところです。
会社終わってからだけど、それなりの試合数を見れました。
アザーコートの試合も残ってて良かった。
ほとんど見れなかったけどね。
明日は本戦2日目です。
午前中の天気予報が悪いからか、アザーコートの一部は12時開始になってますね。
始まりが遅いということは、試合進行によってはアザーコートも見れるかも。
楽しみです。


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