AIG OPEN 2007
AIG Japan Open Tennis Championships
予選2日目 2007/9/30(日) Vol.1  戻る トップへ


予選2日目です。
朝から雨です・・・。
天気予報も1日中悪いし、これはアザーコートはダメだなって思いました。
女子の予選は恒例の(?)荏原SSCでやったようです。
男子も含めて、予選参加の外国人選手が少ないのは、このせいじゃないですか?
行ったことないから詳しくは知らないけど、観客席がない一般人がやるようなコートでやりたいとは誰も思わないもんね。
そう考えると、来年9月の東レの予選が心配だ・・・。
また日本人選手ばかりになるのかな。
それが嫌だってわけじゃないですが、WTAやATPの大会では、普段見ることが出来ない海外の選手を見たいというのが正直な感想です。
今日は午後3時からAIGナイトと称された前夜祭が行われます。
よく考えると、夜じゃないから前”夜”祭じゃないんですが(笑)
その前に男子の予選が2試合組まれてました。
1試合目は本村剛一君vs杉田祐一君でしたが、かなり遅れて行ったから全く見られず。
かなり楽しみな対戦だったんですけどね。
疲れには逆らえず・・・。
2試合目の1STセット中盤からは見ることが出来ました。
試合に行きましょう。


◆2-Davide SANGUINETTI (ITA) def. 石井弥起 (JPN) 6-4 7-6(2)

サングネッティは初めて見ました。
珍しい名前だから聞き覚えは有りました。
同じイタリアのセラザネッティ姉妹と語尾が似てるからかも。
イタリア人の姓って独特の響きが有りますよね。
サンタンジェロやスキアボーネとか。
男子は詳しくないけど、ガウデンツィやボランドリとかかな?
彼らはそんなに独特でもないか。
さて、試合ですが。
見たのは1STセット中盤ぐらいからです。
コロシアムに入ると、サングネッティがメディカルタイムアウトを取ってました。
結局何だったんだろうか。
足とかだったのかな?
あまりプレイに影響有ったとは感じなかったですね。
何と言ったらいいか、いい表現が見つかりませんが、彼のプレイからは老獪さを感じました。
自分から打ち込むことは、それほど多くないです。
カウンター気味にボールのスピードを利用して切り返すのが上手いです。
特にバックハンドはスウィングの割りに鋭いです。
非常にコンパクトなスウィングなんですよ。
ラケットをあまり振ってるように見えないから。
でもピンポイントでコースを突くのが上手いし、どこに打たれるか相手から分かりにくいかもしれません。
これに対して石井君のミスが多く、ポイントするのに苦労してました。
深く打たれることが多かったので、食い込まれてのエラーが多かったと思います。
それでもスコア的には競ってましたが、4−5からのサーブを落としました。
2NDセット以降は石井君にミスが減ってきます。
相手のパターンに慣れてきたのと、攻撃したボールが際どく入るようになったからだと思います。
サングネッティはスピード有るショットを切り返すのが得意なので、石井君はラリーで主導権を握っていても安心は出来なかったでしょうね。
しかし、大胆かつ丁寧に攻め、逆にリードを奪いました。
・・・だったと思うのですが、これは大会終了後に書いてるので間違い有るかも。
タイブレイクに入るまでは、どちらかと言えば石井君が有利だったと思うんですよね、確か。
そのタイブレイクは、サングネッティが序盤からリードを広げて7−2で取り、予選2回戦に進出しました。。


◆11-Hyun-Woo NAM (KOR) def. 伊藤竜馬 (JPN) 6-4 7-6(4)

昨日の続きです。
NAMの6−4、4−2から再開です。
カウントはNAMのサーブで30−40でした。
つまり、1ポイント目がいきなりブレイクポイントでした。
NAMからしたら嫌なカウントでの中断ですよね。
出来ればゲームの切れ目でやめたかったでしょうけど、あの雨では仕方有りません。
ここは伊藤君がブレイクしてタイに戻します。
イーブンになってからは、伊藤君が有利な展開でした。
スコア的にもですが、ストロークラリーで先に展開出来るポイントが多くなり、内容的にもリードしてたんじゃないかな。
しかし先にブレイクしてリードするのですが、次の自分のサーブを落とす展開が2回ぐらい続いたように思います。
(あくまで記憶・・・。)
タイブレイクに入るとNAMがリードし、7−4でセットを取って勝利。
予選2回戦に進みました。


[AIGナイト]前夜祭
◇David FERRER (ESP) def. 錦織圭 (JPN) 5-4(?)

今年が初開催の前夜祭です。
(来年以降は分かりませんが。)
当初はフェデラーと錦織君の公開練習が売りになってました。
入場料は500円で、その中から一部がユニセフに寄付されるとのこと。
その時は特に何も思わなかったけど、今考えると何で全額寄付じゃないんだろう?
必要経費ってことですかね?
全額寄付にしたほうがカッコ良いのに。
だって、雨降ったらアザーコートの予選はコロシアムでやりますよね?
去年までだったら、そういう場合は入場料取れなかったわけです。
つまり、経費は大会側が持ってるってことですよね。
なら今年も同じと考えて、全額寄付でも良さそうなもんだけど。
まー、コロシアムが満員になるぐらいに客が入ると、色々と大変そうだなっていうのは分かりますが・・・。
入り口で入場料を払うと、チケットの代わりにフェデラーのポストカードくれました。
彼は来てないんだけどね・・・。
いまさらカードに載ってる選手を変えられなかったんでしょうね。
フェデラーの代役は、今大会のトップシードとなるフェレールが出場と発表されてました。
急なエントリーにも関わらず、こういう役回りまでやってくれて感謝です。
彼に断られてたらどうしたんだろうか?
前日の練習で他のトップ4シードは見なかったから、複数のシード選手が登場とか、形を変えてやったかもしれませんね。
公開練習の進行は、GAORAとWOWOWでお馴染みの鍋島アナウンサーと鈴木貴男君です。
貴男君は自分も選手なのに、脇役の進行に協力するとは太っ腹ですね。
テニス選手は個人営業主なので、自分が主役じゃないそういう役回りは普通はやらないと思うんで。
鍋島さんの話だと、選手からは(主にフェレールだと思うけど)タイブレイクぐらいならやっていいとの返事を貰ってたとのことでした。
入場してからフェレールと貴男君がその場で話して(だったような?)、1セットでも良いとの事でタイブレイクから1セットマッチになりました。
これは嬉しい変更ですね。
テニス見に行って残念な変更はたくさん有りますが、嬉しい変更はほとんどないような気がしてるんでね。
それほど長時間の練習をするわけでもなく、1セットマッチが始まりました。
公開練習ってことであまり期待してなかったですが、エキジビとは思えぬ打ち合いでした。
フェレールの試合をマジマジと見るのは初めてです、
彼がベスト4に入った今年のUSオープンも、録画しただけで見てないからなー。
なので比較対象が無いですが、あまり公式試合と変わらないように見えました。
彼は攻めも守りも良い選手ですね。
ミスも少ないです。
攻守に優れていて足も速く、強いのも分かります。
あまりスペインぽくないかな?
ハードコートを苦にしなそう。
錦織君は自由にプレイしているって感じですね。
遊びの延長のようなところも有って、あの早い展開の中で苦も無くそういうことが出来るのは、あんまり日本人ぽくないですね(笑)
ドロップの打ち方を見ると、タッチが凄く良くて、打つコースのアイデアも色々と持ってそう。
フォアハンドの加速も素晴らしいです。
各方面から絶賛を浴びるのも分かります。
今回は久々に彼を見るのが楽しみでした。
前回見たのが2003年の選抜ジュニアだから、4年前です。
あの時は彼が決勝を棄権したから、試合はほとんど記憶に無いんですけどね。
試合のほうは、お互いにブレイクピンチが有りながらもキープ。
エキジビに有りがちな、キープさせてもらうって感じは無かったです。
お互いにブレイク出来たらしちゃってたでしょうね。
その後の予定も有るってことで、フェレール4−3の時に、錦織君がキープして4オールになったらタイブレイクということになりました。
そのまま1セットやっても見てるほうは飽きなかったし、やってる二人も全然OKな感じでしたけどね。
タイブレイクのスコアはどうだったかな。
7−4か7−5ぐらい?
トップレベルの打ち合いを見ることが出来て、観客は非常に満足していたと思います。
俺も行った甲斐が有りました。
急遽参戦の中、トップシードのフェレールが得意と思われるハードコートでどこまで勝ちあがれるか。
錦織君がどんな内容の試合を見せてくれるのか。
楽しみになってきました。

◇写真を見て思い出しました。
 この時にタイブレイクマッチから1セットマッチで良いとの返事を貰ったはずです。


◇試合後です。
 錦織君のインタビュー、両選手によるサインボールの打ち込み、貴男君によるフェレールのインタビューと続きました。


◇国枝慎吾 (JPN) def. 斎田悟司 (JPN) 7-6(?)

国枝君がシングルスの年間GSを達成したということで、試合前に表彰が有りました。
彼の試合を最後に見たのは2005年だったと思いますが、その頃はなかなか斎田君に勝てなかったんですよね。
いいところまで行きながら、最後は上手くかわされて逃げられてしまう。
もしくは、攻撃が空回りして大差で負けてしまう。
そんなイメージでした。
最近は逆に勝ち続けてますよね。
あの時とどう変わってるのか?
その辺が凄く楽しみでした。
今日見てまず思ったのは、2年前の国枝君は、まだプレイスタイルが完成してなかったんだなということです。
あの時から、スライス系のショットは回転量が多い弾まないショットを打ってました。
たけどトップスピン系は、威力といいミスの少なさといい、大きく変わってますね。
最後の最後まで相手を見てわざと2バウンドぎりぎりで打ったショットも有って、戦略的にもかなり進歩したように感じました。
前からトライしていたネットプレイも完成してきましたね。
当時はロブを上げられたら終わりという時も有りましたが、今はその前で追い込んでるから苦し紛れに上がるロブが多くなり、簡単にスマッシュ出来るようになりました。
初めて見た人は、国枝君のプレイに目を見張ったはずです。
でも、過去に何試合かこの対戦を見てきた俺からすると、今日、目が行ったのは斎田君のほうです。
2年前の彼のプレイスタイルはフラット/スライス系のテニスで、あまり無理せずに勝っていた印象が有りました。
このスタイルもかなり強かったんですよ。
当時の国枝君が、調子が良くてトップギアの試合内容でも、競い合うのがやっとという感じでしたから。
しかし国枝君のプレイスタイルが完成した今、それでは勝てなくなったんでしょう。
会場でのインタビューでも自分はチャレンジャーと言ってたし。
斎田君はかなり大胆なプレイスタイルチェンジを計ってます。
当時はほとんど打ってなかったバックのトップスピンを打ち、ネットにも積極的にトライしてました。
フラット系が多かったサーブもスピン系を打ってたように思います。
トップスピンを打つことによってショットに高低差をつけることが容易になり、大きく下げられた位置やネット近くからでもピンポイントに狙えるようになったと思います。
角度をつけてもアウトする確率が減ったため、思い切ったショットを打てるようになったようですね。
昔よりも振り切ったショットが多くなり、コートを大きく使ったゲームに変わったと感じました。
今日は2−5と2ブレイクダウンまで追い込まれましたが、そこからトップスピンやネットプレイを織り交ぜてタイブレイクまで持ち込みました。
エキシビとは言え、このスコアからの挽回は今後に役立ったんじゃないでしょうか。
国枝君のほうは、ショットの精度が抜群に良くなりましたね。
これによって以前にも増して試合中に色んなことを出せるようになり、どんどん積極的にプレイ出来るようになったんでしょう。
久々に見た彼らの試合でしたが、試合自体を楽しめたのと同時に、昔の試合を思い出しながら色んなことを考えることが出来た内容でした。

◇表彰式での花束贈呈は藍子ちゃんとアッコでした。


試合の後、サインボールの打ち込み、試合内容のインタビューと続きました。
インタビューは試合前にも有り、そちらでは年間GSなど今年の成績についてだったと思います。


◇vol.2へ続きます。


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