カンガルーカップ2007
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2007
本戦5日目 2007/5/5(土)
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本戦5日目です。
日ごろの寝不足で今日はかなり眠いです。
観戦中に寝ないか心配。(ちなみに昨日はちょっと寝た・・・。)
会場には11時ちょい過ぎに着きました。
試合開始が11時なので、3ゲーム終了後のチェンジオーバーから見ることが出来ました。
さー、試合に行きましょう。
◆JE-森田あゆみ (JPN) def. 3-高雄恵利加 (JPN) 6-4 6-3
3ゲーム終わった段階で、森田あゆみちゃんが1ブレイクアップの2−1とリードしてました。
次のゲームで高雄恵利加ちゃんがブレイクバックして2オールに。
今日はこういうスコア展開が多かったですね。
2NDセットも第1ゲームであゆみちゃんが先にブレイクするが、第2ゲームで恵利加ちゃんがブレイクバック。
(だったはず。)
恵利加ちゃんが先行した場面は有っただろうか?
今日は、スコア的にも内容的にも、あゆみちゃんが常に先行してた印象が強いです。
WTAのHPで彼女達の対戦成績を見たら、2勝1敗で森田あゆみちゃんがリードしてますね。
もっとたくさん対戦してるような気がしてましたが、今日が4回目の対戦とのこと。
(もしかしたら公式戦以外ではもっと有るかも。)
これであゆみちゃんの3勝1敗となりました。
牧の原と十勝のCARPET ってのはオムニ?
だとすると、彼女が勝った3試合は全てオムニコートですね。
恵利加ちゃんがストレート勝利したのは有明のハードコートです。
今日の結果は二人の調子のさることながら、サーフェスの影響大ですね、やっぱり。
これは、過去の対戦結果を見る前に、会場で試合見てる時にも感じました。
あまり高くバウンドせず、手元で伸びてくることも少ないオムニでは、あゆみちゃんの両手打ちからの強打が打ちやすいんでしょう。
あゆみちゃんは相手のバック側に配球することが多かったです。
恵利加ちゃんに遠い打点でバックハンドを打たせようという感じでした。
これで返球を甘くして、次をオープンのフォア側or逆を突いて更に鋭角にバック側に配球といった作戦だと思いました。
これって、昨日のCasey DELL'ACQUA戦と同じですね。
彼女はサウスポーだからフォア側を攻めることになります。
やはり、相手云々ではなく、テニスをよりシンプルにやろうという考えなのかもしれませんね。
恵利加ちゃんは2NDセット途中でメディカルタイムアウトを取りました。
コートを離れての治療だったので、手とか足ではなく体幹部だったのかもしれません。
その影響か、気合入れてプレイしてましたが、徐々に劣勢になっていってストレートでの敗戦となりました。
森田あゆみちゃんが2シード、3シードを連破して決勝に進出しました。
◆1-Yung-Jan CHAN (TPE) def. Nicole THYSSEN (NED) 6-3 6-3
試合前はYung-Janの完勝と思ってましたが、予想外に白熱して面白い試合でした。
試合序盤、Nicoleは昨日とは違って強打勝負を挑んできました。
昨日はドロップショットの印象が強かったんで、これは意外な展開でしたね。
最初の数ゲームでは1本もドロップを使ってませんでした。
上位選手相手に自分を試すって意味も有ったのかもしれません。
この展開は、ある程度は通用したけど、スコア的には通用しなかったという感じでしょうかね。
序盤はYung-Janが3−0(3−1?)とリードしましたからね。
しかし、この辺りから本領を発揮してきました。
そう、ドロップを打ち始めました。
Yung-Janが全く追えないポイントも有ったりして、徐々に逆転。
3オールに追いつきました。
彼女のドロップショットは、打つタイミングもさることながら、ショットの質自体でもウィナーが取れますね。
オムニコートってことも有るかもしれませんが、ほとんどバウンドしないドロップを打つには、相当タッチが良くないと出来ないと思います。
Yung-Janの2NDサーブの時にも何回か使ってました。
2NDとはいえ、リターンで使うのは難しいのか、ミスになったのも有りました。
でも、強打+ドロップが有るというサーバを迷わせるのが目的なのか、あまり気にせずに打ってましたね。
今日はバックのスライスも結構使ってました。
終盤にはフォアでも使ってましたね。
左右に振られた時、返球が浅くなるよりは、遅くても深く低く返そうということでしょう。
Yung-Janが2NDセット中盤までスライスに対してミスが多かったというのも有るでしょうね。
でも、スライスやドロップを使いながらも、打てる時にはかなり大胆にフォアに回り込んで強打してました。
このコンビネーションでトップシード相手にかなり良い試合をしてました。
しかし、さすがは2桁ランクのYung-Janです。
2NDセット中盤以降、相手のスライスにもしっかりアジャストしてきました。
低くしっかり構え、オープンコートに速球を深く返球。
ウィナーもかなり多かったです。
2NDセット序盤はNicoleのペースだったんですよね。
特に第2ゲームのYung-Janのサービスゲームが15−40になり、ブレイクすれば2−0とリードするチャンスでした。
ここはかなりのロングゲームでしたが、結局、何回かのブレイクピンチを逃れてYung-Janがキープしました。
昨日も思いましたが、こういう場面で強い選手が上位選手となっていくんでしょうね。
この試合は最後のポイントがとても印象的でした。
さんざんドロップに苦しんだYung-Janが初めてドロップショットを使ったんです。
これがウィナーとなってNicoleのサーブをブレイク。
6−3で2NDセットを取り、決勝に進出しました。
負けはしましたが、大いに観客を沸かせたNicoleはかなり強い印象が残りました。
WTAのHPで過去の成績を見ると、今までは$10Kや$25Kが主戦場ですね。
たぶん、初の$50Kでのベスト4でしょう。
珍しいタイプの選手なので、これからどのように成長していくのか楽しみです。
◆3-森田あゆみ / 杉山愛 (JPN/JPN) def. 藤原里華 / 波形純理 (JPN/JPN) 6-3 6-4
これは楽しみな対戦でした。
正直、勝敗は五分五分かなって思ってました。
まー、世間的(?)には愛ちゃん率いる杉山/森田ペアが有利なんでしょうけどね。
俺としては、チームリーダーではない、あゆみちゃんと純理ちゃんの出来が勝負を決めるのは?と思ってました。
序盤、先に波に乗ったのは藤原/波形ペアでした。
純理ちゃんのサーブを簡単にキープ後、愛ちゃんのサーブをブレイクして2−0とリード。
ここで里華ちゃんのサーブをブレイクされ、後から思えば、相手に波を戻してしまいましたね。
今日は純理ちゃんが序盤に良い動きをしてたのにちょっと驚きました。
ダブルス何回か見てるにも関わらず、どういうわけか彼女にはダブルスの印象が全く無かったんです。
やっぱりインカレのシングルスの印象が強いからかな。
杉山/森田ペアは、最初は並行陣とか色んなことをやろうとしてたようでした。
でも、途中からは昨日と同様、雁行陣からのストローク勝負をしようと考えたようです。
そして浮いてきたボールを前衛がボレーで決める。
これが一番ポイントが取れるんですよ。
日本人は器用な選手が多いので、日本人同士のダブルスだと色んな展開になる場合が多いですが、世界で強いのはこのパターンですからね。
(もちろんレネやリサなど例外は有りますが。)
この展開で1STセットを先取しましたが、2NDセットはちょっとミスが増えて藤原/波形ペアが1ブレイクアップでリードします。
確か、4−2とか4−3だったはずです。
試合は凄く面白かったけど、あまりの眠さにここでちょっと席を離れました。
ファイナルセットに行くかなってのも有ったし。
でも、コーヒーとか買って戻ってきたら、センターコートから人がたくさん出てきてました。
ありゃ、これは終わってしまったか?と思ったら、やっぱり終わってました・・・。
あの後は杉山/森田ペアがゲームを連取して6−4で2NDセットもGET。
ストレートで明日の決勝に進出しました。
あの雁行陣からの展開を崩すのは容易じゃないと思います。
優勝の可能性大と感じました。
今日はこんなところです。
天気予報だと、明日は雨の可能性が大きいですね。
昼間の降水確率が90%ですからね。
また岐南町スポーツセンターテニスコートでやるんだろうか?
あそこに今日の観客全部はとても入りきらないと思いますが・・・。
まー、でも試合自体は楽しみです。
今日の調子では、森田あゆみちゃんの単複優勝の可能性が大きいかな。
しかし相手は勢いが有るYung-Janだからどうなるか分かりません。
楽しみです。
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