フェドカップ2007 ワールドグループ プレイオフ
日本vsドイツ
FED CUP 2007 World Group Play-offs Japan vs Germany
最終日 2007/7/15(日) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆Anna-Lena GROENEFELD / Tatjana MALEK (GER) def. 藤原里華 / 森田あゆみ (JPN) 6-3 6-4
最終試合です。
両国とも選手を変更してきました。
勝負がダブルスになった場合、ドイツは詳しく選手を知らないので分かりませんが、日本は変えるべきだと俺も思ってました。
里華ちゃんを軸に、3人のうち、誰と組んだら一番勝てるのか。
あまりダブルスに出てない恵利加ちゃんが真っ先に無くなり、よねともちゃんとあゆみちゃんのどちらが良いか?
ネットプレイはともかくとして、トップレベルの雁行陣での打ち合いでの強さという事を考えると、あゆみちゃんでしょうね。
最近はWTAツアーでの試合も増えて、慣れてるということも有るだろうし。
試合前にこんなことを考えたので、変更になった面子を見て「やっぱり!」と思いました。
ドイツはKERBERかMALEKということになれば、ダブルスでは間違いなくMALEKですね。
(控えのAndrea PETKOVICという選手は見たことないから分からない。)
ということで、両国ともに考えられる最高の面子でダブルスに望んできました。
試合全体としては、今は絶不調のはずのアンナレナのビッグショットが一番印象に残ってます。
ミスも多かったですが、サーブ、リターン、パスともに威力充分で、笑いが出るぐらい凄かったですよ。
1STセットは6−3というスコア以上にドイツ有利に感じました。
2NDセットの序盤は日本が1ブレイクアップとリードしました。
数少ないチャンスを活かしてブレイクに繋げ、自分達のサーブは危ないながらもキープ出来たからです。
セット中盤ではラブゲームに近い形(詳しくは覚えてない)でのキープも有り、セットを取り返せるかと思ったんですけどね。
今日は里華ちゃんのサービスゲームがキーでした。
日本ペアは、里華ちゃんが前でボレー、あゆみちゃんが後ろでストロークの形が一番ポイントを取れてました。
里華ちゃんはストロークでは不利と感じたのか、序盤から積極的にサービスダッシュしてました。
でも、あまりポイント取れてなかったですね。
1STボレーは返せても、その次で抜かれるのが多かったかな。
だからなのか、2NDセットはステイバックする場面が多かったです。
もしかしたら監督の指示が有ったのかもしれません。
その場面で思ったのは、里華ちゃんのショットはボールが軽そうだなってことです。
サーブでも同じことを感じました。
これは復帰前の愛ちゃんとダブルス組んでた時には感じなかったことです。
やはりブランクは大きいのかも。
こういうのも試合勘っていうんでしょうかね。
試合勘っていうと、何となく展開力やメンタル面かなって思ってましたけどね。
ボールが軽いっていうのは、引退直前のしのりんにも感じたなー、そう言えば。
試合前は一番期待していた里華ちゃんが、正直言うと4人の中で一番レベルが低い選手に見えてしまいました。
3階席で見てたからそう感じたのも有るかもしれませんね。
目の前で見てたら、また違った感想だったかもしれないし。
ポーチへの牽制が有ったのかもしれませんが、前衛のアンナレナのほうへのリターンが多かったのは、早くポイントしたい焦りが有ったんでしょうか。
アンナレナは好調時に比べてかなり体格が良くなってますが(他に表現が無い・・・)、自分の近くに来たボールの処理は上手いです。
つまり、走らない状態でのテクニックには衰えが無いということなのでしょうね。
強打とテクニックという点では、パートナーのTatjanaも同じですね。
やはりミスは多かったですが、要所では良いプレイをしてたように思います。
あゆみちゃんは今出来ることは出せたんじゃないかな。
ポーチやフェイントなど前衛での動きは今ひとつのようでしたが、そういう点はこれからの課題でしょうね。
試合のほうは、日本ペアが2NDセット序盤のリードを手放し、そのままドイツに押し切られました。
ドイツが3勝2敗としてワールドグループへの昇格を決めた試合でした。
◇勝利後のドイツチームです。
まずは勝った直後、コート上にアンナレナが倒れこみ、その上に他の選手が覆い被さって喜び爆発!
プロレスのフォールの場面かと勘違いしました(笑)
コートサイドに戻ってから、じわじわと嬉しさがこみ上げてきたようですね。
右下は負けチームと勘違いするような写真ですが、もちろん感激の涙ですよ。
◇こちらは日本チームです。
里華ちゃんとあゆみちゃんを労った後、全員でコート上に出て観客に挨拶です。
◇その後のドイツチームです。
感激の涙の後はまた喜びが込み上げてらしく、コート上で4人の選手が大声を上げながらダンス(笑)
その後は監督のバーバラも加わって国旗とともに飛び跳ねてました。
日本では間違っても有り得ない光景です(笑)
今日はこんなところです。
試合終了後、里華ちゃんは悔し涙でした。
きっと、好調時の自分のプレイが出来てれば、というのが有ったんだと思います。
その後、コートでは、選手達がテニスクリニックをするということでした。
負けたばっかりで気持ちの整理も必要だろうに、すぐさまそういうことをしなきゃいけないんだから、選手達も大変です。
念のためですが、そういうのを否定してるわけじゃないですよ。
ファンサービスは大事なことだと思うし。
そのクリニックの準備を見ながら、会場をあとにしました。
後でJ-Sportsの放送を見たら、ドイツの監督はバーバラ・リットナーだったんですね。
彼女のプレイはあまり記憶に有りませんが、長い間ランキングに載ってた名前だからよく覚えてます。
解説はいつも通り、長塚京子さんと吉田友佳ちゃんでした。
2日目の恵利加ちゃんがNo.1対決を制した試合の長キョンの涙が印象的でした。
彼女は96年のドイツ戦のダブルス勝利の印象が非常に強いですが、フェドのシングルスでは勝ったことが無いそうです。
愛弟子のシングルス勝利は自分のことよりも嬉しかったんでしょう。
ワールドグループUに降格した日本は、今年はもう対戦は無いんでしょうかね。
来年の4月にWGUの1回戦かな、きっと。
スケジュールが変わってなければの話ですが。
降格自体は残念ですが、10代の2人のシングルス起用や初勝利など、収穫は多かった対戦だったと思います。
ホームの利があるとは言え、TOP100を2人も擁するドイツに最後まで食い下がれたのは大きいです。
当初は地方開催に若干「?」でしたが、今日の観客数を見ると、有明開催に拘らなくてもいいかもしれません。
とは言え、あまり遠いのは観戦に行くのに決心がいるので勘弁ですけどね(笑)
次回のフェドカップを楽しみにしたいです。
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