フェドカップ2007 ワールドグループ プレイオフ
日本vsドイツ
FED CUP 2007 World Group Play-offs Japan vs Germany
最終日 2007/7/15(日) Vol.1  戻る トップへ


最終日です。
フェドのレポート書く時の「初日」「最終日」の表記。
これ、どうしようかっていつも思います。
2日しかないのに。
他の大会のレポートでは最後の日を「最終日」にしてるから、その流れでそうしてるだけですけどね。
それから、この文章は、数日経ってから書き始めてます。
例によって詳細は忘れてきてますね。
でも、いつものように観戦当日の書くつもりです。
まー、そんな話しはさておき。
昨夜の時点では台風がかなり心配でしたが、ホテルでたらふく朝食を食って出かける準備してたら晴れてきました。
朝飯食う前から雨は止んでたから大丈夫だとは思ってましたが、まさかこんなに早く天気が回復するとは。
昨日の試合後の場内アナウンスでは、「体育館自体に避難命令が出ない限りは試合します」って言ってました。
ということは、場合によってはそういうことも有り得るってことですよね。
これって、体育館への避難命令ではなく、体育館に居てはいけないという避難命令です。
これは只事じゃありません。
なので、最悪もう一泊しなくちゃいけないかなって覚悟してました。
台風が去って晴れたことも有ってか、今日の会場はほぼ満員でした。
初日の昨日よりもかなり多かったです。
1階のアリーナ席は言うに及ばず、見難いと思われる角の席も一杯でした。
会場へは試合開始の30分以上前に着いたにも関わらず、前のほうの席は既に一杯。
試合途中から入場した昨日よりは良かったですが、結構後ろの席になってしまいました。
試合開始前には、和太鼓の演奏とチアリーディングが有りました。
和太鼓と言えば、TTCの車椅子テニス大会での演奏が印象に残ってます。
今回は会場が広いのと人数が少ないということもあり、その時よりは迫力を感じなかったな。
まー、会場と演者が逆でも同じ感想だったかもしれないけど。
チアリーディングは人数がかなり多く、高度な技の連続でした、
さて、そろそろ試合に行きましょうか。


◆高雄恵利加 (JPN) def. Angelique KERBER (GER) 6-3 6-2

見てから1週間近く経つと、やはり細部を忘れます。
フェドはどういうわけか、特にその傾向が強いです。
今回は最後に見たダブルスの印象が強かったからなー。
序盤はどちらに流れが行くか分からない展開ながら、少しづつ高雄恵利加ちゃんがリードしていく展開だったかな、確か。
あ、ちょっと思い出してきました。
スコア的には一方的に近いですが、見てた時はそういう感じはほとんどしませんでしたね。
2NDセットの終盤まで、恵利加ちゃんが確実に勝つとは思えない展開でした。
お互いにサービスキープに結構苦労してましたしね。
Angeliqueは今日も走って拾いまくってました。
でも、昨日ほど相手のミスを誘えず、ウィナーを決められるか自分がミスするというケースが多かったように思います。
あくまで昨日に比べれば、ですけどね。
昨日も思いましたが、彼女は基本的にスピン系のショットで相手を振りながら粘る、というのが持ち味のようです。
クレーコートが得意な選手に多いこのタイプですが、相手よりも1本多く返すのが試合の基本だし、安定して勝つには重要な要素でしょうね。
でも、たぶん近くで見たら、それほど粘ってる印象ではないような気がします。
テレビや2階席3階席で遠くから見るのと、アリーナとかの間近から見るのとで、迫力や印象が全く違うのです。
これは生観戦していていつも感じることです。
今回は全て3階席で見たので、打球の勢いや迫力は少し感じにくかったですね。
でも、ちょっと大げさですが、目の前で歴史が進行しているのを見るのはとても興奮します。
最近はテレビでは満足出来なくなってます。
1試合通してテレビ観戦したのって、ここ数年は数試合しかないかも、たぶん。
しかも、細切れで何日かに分けて全部見たとか、画面には最初から最後まで流れてたけど他の事していて全部のポイント見てないとかね。
また話が試合と関係ないほうに行ってる・・・。
話を戻して。
試合全体で印象に残ってるショットは、恵利加ちゃんのセンタからの逆クロスでしょうか。
特にフォアハンドはライン付近に際どく決まる時が多く、これが勝負を分けたかもしれません。
試合終盤、1ブレイクアップした恵利加ちゃんは、更にもうひとつブレイクして勝負を決めました。
日本が2勝1敗と王手を掛けた試合でした。

◇チームメイトに祝福を受ける恵利加ちゃんです。
 そして日の丸を手にウィニングラン!(ビクトリーランだっけ?)
 いや、走っては無かったかな。


◇この試合だけに限らず、試合の合間に係員が出てきてラインを直してました。
 確かセット毎ぐらいにやってたかな。
 選手が動いてる間に接着が剥がれてしまったんでしょうか?


◆Tatjana MALEK (GER) def. 森田あゆみ (JPN) 6-4 6-3

KERBER同様、MALEKも初めて見ました。
ランキングやドローでは最近見るようになってきた名前ですね。
彼女は両手打ちバックですが、バックのスライスをかなり多用してました。
全身を使ったフォアの強打はキレが有るし、それほど足が速い感じはしないけどフットワークは軽いです。
ということで、大胆に回り込んでのフォアハンドが得点源ですね。
フォアハンドの打ち方がちょっと違うように見えますが、何となく自国の先輩のシュテフィにかぶるような?
シュテフィはテニス史に残る大選手なので、その影響を受けていても全く不思議じゃありません。
日本では悦ちゃんや伊達ックのプレイスタイル面での後継者は現れてませんが・・・。
まー、同じドイツってことで思い出しただけで、彼女が他の国だったら全くそう思わなかった可能性大ですけどね。
さて、そのTatjanaですが、時々は両手バックの強打を打ってたけど、スライスで低く沈めるほうがラリーを展開しやすかったんでしょう。
バックハンドはほとんどスライスONLYで、ドロップショットも結構打ってました。
彼女のバックハンドスライスは、最初は両手でラケットを持って、途中から左手を離して片手になります。
(3階席からはそう見えた。)
女子選手に多い打ち方ですが、これって打ちやすいんでしょうか?
レベルは全く違うけど、俺もバックのスピン系は片手or両手をかなり悩んで色々試しましたが、スライスやボレーは両手でやろうとした事無いなー。
もちろん、緊急時のボレーは両手になることも有るけど。
両手バックのスライスボレーってのもフラット気味になって浮いちゃいそうで怖い・・・。
ドライブボレーなら良いんだけど。
慣れの問題なのかな。
そう言えば、全く別の話になりますが、両手バックっぽい片手バックのスピンを打ってたユーズニーが、完全に片手バックになりましたね。
普段、ATPはあまりチェックしてないから、かなり遅れた話かもしれないけど(笑)
今年のGSでの試合を見て(どの大会だかは覚えてない・・・、いや、ドバイの大会だったかも・・・)、とうとう移行が完了したんだって思いました。
ジュニア期ではなくトップレベルでフォームの大幅な修正をするのは難しかったと思いますが、特に成績が落ちてないみたい(というか上がってる?男子はよく分からない・・・)ので、彼の場合は成功ですね。
かなり話が飛びました。
試合はどうだったかな。
1週間経ってるので詳細はあまり覚えてません・・・。
確か、要所であゆみちゃんがミスをしてゲームを先行されたんじゃなかったっけ?
攻撃的で良いショットを打って追い詰めるんですが、最後の1本をミスしちゃう感じで。
たぶん、Tatjanaのスライスが有効だったんでしょうね。
フォアの強打にもやられたような記憶が有ります。
あゆみちゃんからしたら、自分の攻撃はスライスで凌がれて、相手の攻撃はキレの良いフォアが入ってくる。
そんな感じだったかもしれません。
つまりは、Tatjanaは上手く展開して流れを自分に引き寄せたというべきでしょうね。
これで2勝2敗です。
最後のダブルスに勝敗が掛かることになりました。

◇勝利に沸くドイツチームです。
 負ければ2部確定の背水の陣でしたが、望みを繋ぎました。


◇vol.2へ続きます。


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