ニッケ全日本テニス選手権 82nd
NIKKE All Japan Tennis Championships 82nd
本戦7日目 2007/11/17(土)
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本戦7日目です。
女子シングルス決勝は面白そうな対戦カードになりました。
慶應チャレンジャーの予選も気になりましたが、このカードを見て全日本に行こうと決めました。
今日の第1試合開始は11時。
それから15分ぐらい遅れて会場に着きました。
時々は晴れ間が有るものの曇りがちの天気で、昼間からかなり寒かったです。
いつもより前置きが短いですが、ここのところレポートを短くしようと思ってるので早速試合に行きます。
◆1-中村藍子 def. 4-波形純理 6-2 6-1
コロシアムに入った時は1STセット序盤でした。
藍子ちゃんが1ブレイクアップしてリードしてました。
この辺りでは、流れがどうなるかまだまだ分からないと感じました。
しかし純理ちゃんの不調も有り、後半に行くに従って藍子ちゃんが有利になっていきました。
全体的な印象ですが、今日はお互いに球際のショットにミスが多かったですね。
シーズン終盤で1年の疲れが溜まり、しかも11月の寒さも有って、2人とも本調子では無かったんでしょう。
前半はどちらかというと藍子ちゃんにミスが多かったですが、少しづつ純理ちゃんにもミスが増えてきます。
相手のショット云々ではなく、ちょっと振られるともう踏ん張りが効かないようでした。
ボールの押さえが効かずにふかすこともかなり多かったです。
試合中盤以降、彼女はチェンジエンドの度に治療を受けてました。
腰の辺りを重点的にマッサージしてたようでした。
今大会の彼女は、単複混合の3種目ともに終盤まで勝ち上がってます。
1年の疲れとともに、この大会でも疲労も大きいでしょうね。
1STセット中盤以降、その流れで藍子ちゃんがゲームを重ねます。
3−2から8ゲーム連取で1STセットは6−2、2NDセットも5−0とリードして王手をかけます。
ここで早稲田の応援団(たぶん)から「純理ちゃん(さんかな?)頑張れ!」の声援が。
これがパワーになったんでしょう。
急に純理ちゃんの動きが良くなり、直後のロングラリーを制して応援団に向かってガッツポーズ!
そのままポイントを連取して藍子ちゃんのサーブをブレイク。
次のサーブもキープして2−5と追いすがります。
しかし、序盤にゲームを離されすぎました。
気持ちだけでプレイするのにも限界が有ったはずです。
最後は藍子ちゃんがキープして6−2。
優勝を飾りました。
彼女は3度目の決勝でようやく勝利を掴みました。
表彰式での涙は、これまでの色んなことを思い出したんでしょう。
インタビューでも通過点と言ってましたが、全日本を制した今後は更に世界での活躍を期待したいと思います。
◇これはメディカルタイムアウトの時ではありません。
その後のチェンジエンドでマッサージを受けてるところです。
試合後半はエンドが変わる度にやってもらってました。
◇試合直後の握手、NHKのインタビュー、サインボールの打ち込み、表彰式と続きます。
チャンピオンズスピーチでの藍子ちゃんは感極まっての涙でした。
今までが本命視されながらの決勝敗退だったから、その時の色んな思いがよみがえってきたのでしょうね。
◆11-權伍喜 def. 8-伊藤竜馬 6-1 6-2
ドローを見た時は、まさかこの2人がSFで対戦するとは思いませんでした。
金曜日の試合前は、添田君と岩渕君が昨年に続いてSFで対戦しそうだなと思ってたので。
伊藤君はフューチャーズで優勝したりと好調でしたが、よく岩渕君に勝ちましたね。
岩渕君は若手にとって、とっても高い壁でしょうから。
しかしそれより驚いたのが、添田君の敗退です。
去年より1段上にレベルアップした(と俺は思ってる)彼が、ここで負けるとは。
まー、好不調の波は誰にでも有ることだし、大会HPの見どころ欄を見ると、權君が上手く展開したようです。
添田君はもう全日本に拘る必要は無いようにも思いますが、1回は取っておきたいのかもしれませんね。
伊藤君のフューチャーズ優勝は目の前で見ました。
着実に強くなってるという感じましたね。
その時のレポートに、次の課題は低いボールを打ってくる相手では?と書きました。
考えてた試合展開とは若干違いますが、低いボールという点では、今日はまさしくその通りになってしまいました。
權君はシングルバックだから、両手打ちの選手よりはスライスを多く打ちますが、いつもはフラットやスピンをもっと打つはずです。
しかし、今日はほとんどスライスオンリーでした。
決してオーバーパワーしようとはせずに、いつまででもラリーを続けてやるといった感じでしたね。
伊藤君はひざを深く曲げて両手バックで返球してましたが、序盤の数ゲームを見ただけで、あれを続けるのはかなり疲れると思いました。
この展開では、得意の高い打点からのフォアを打つ機会が有りません。
權君はボレーにも結構出てましたね。
パスからストロークから全てを低い打点で打たされてる伊藤君は、とてもやりづらかったと思います。
伊藤君にもブレイクチャンスや、実際に彼がブレイクしたゲームは有りました。
しかし、全体的には權君のペースで進みました。
完全に彼の作戦勝ちですね。
もしかしたら添田君も同じような展開で負けたのかもしれません。
試合前の予想と異なり、大差で權君が勝利して決勝に進みました。
◆1-鈴木貴男 def. 6-松井俊英 6-7(6) 6-0 6-2
本日の第3試合です。
前の2試合が早く決着が着いたので、第1試合が11時開始にも関わらず2時過ぎには試合が始まりました。
添田君と共に実力が抜けてる(と一般的に思われてる)貴男君ですが、初戦の2回戦は早稲田の吉備雄也君に大苦戦でした。
大学王座を見て調子が上がってるのは感じてましたが、吉備君がここまで貴男君を追い詰めるとは新鮮な驚きでした。
1STセットアップの2NDセットは3−1リード、ファイナルセットもタイブレイク5−7ですからね。
どんな試合だったのか、是非見たいところでした。
松井君は上り調子の若手を連破してSFに進んできました。
去年の決勝は悔しい敗戦だったから、今年は勝ちたかったことでしょう。
試合は大方の予想に反し、その松井君が先にブレイクに成功しました。
今日の彼はサーブが好調でした。
貴男君に良いリターンをなかなか打たせませんでした。
逆に松井君のリターンは好調でしたね。
特にバックハンドが良く、ダウンザラインでかなりポイントを取ってました。
ボレーはお互いにさすがと思わせるプレイでしたね。
先にブレイクされた貴男君ですが、すかさず次のゲームでブレイクバック。
そのままタイブレイクに入ります。
一進一退を繰り返したタイブレイクですが、最後は6オールから貴男君のサーブをブレイクした松井君が8−6で取り、セットを先取しました。
松井君が先行したことによって、これは面白い展開になりそうだと思いました。
2NDセットは序盤の3ゲームがキーでした。
プレイのレベルを上げた貴男君が各ゲームで先行。
松井君も集中してプレイして追いつきそうになりますが、結局は貴男君が2ブレイクアップの3−0とリード。
2NDセットの流れを手中にしました。
この辺りから、松井君はファイナルセット勝負を考えてたようです。
1ブレイクで勝つサーブ&ボレーヤーらしい考え方ですね。
その流れで貴男君がゲームを連取してセットオールとしました。
ファイナルセットはどうだったかな?。
前2セットの印象が強くて詳しいスコア展開は覚えてませんが、途中まではキープ合戦だったように思いますね。
しかし、貴男君が中盤でブレイクに成功。
そして次もブレイクして2ブレイクアップ。
そのまま6−2でセットを取って勝利しました。
松井君は2NDセット以降、先行出来るゲームが少なくなってしまいましたね。
自分のサービスゲームで常にポイントを先行されるのはかなりキツかったと思います。
それでも何とか踏ん張ろうとしてたのは痛いほど分かりましたが、ゲームには繋がりませんでした。
久々出場の貴男君が決勝進出を決めた試合でした。
◆2-波形純理/加藤季温 def. 3-米村知子/黎明 6-4 7-6(14)
1STセット中盤ぐらいまで見ました。
加藤/波形ペアが1ブレイクアップして4−3になった辺りまでです。
(だったと思う。)
日が暮れてきて、とにかく寒い。
極寒のセンターコートで試合を全部見る自信が無かったので、写真を少し撮って会場をあとにしました。
それでも観客は結構残ってましたね。
3試合シングルスが続いたから、ダブルスを見てから帰りたいという人が多かったのかも。
印象に残ってるのは、リーミンがミックス用の戦い方をしてたなーって点です。
サーブはサウスポー特有の曲がるヘヴィースライスのサーブを打ち、ほとんどのポイントでポーチに出てました。
もちろん、純理ちゃんが打つ時にです。
スピードボールだと反応だけで速球が返りそうですが、かなり遅いけどあんなに曲がるサーブを女性がリターンするのは難しいでしょうね。
それにしても、2NDセットのタイブレイクが凄いです。
伝説のボルグvsマッケンローかと思うようなスコアです。
ここまでポイントが続くと、感覚的にも時間的にも3セットやったのとあまり変わらないのでは?
会場はどんな雰囲気だったんでしょうね。
加藤君は初の全日本タイトルでしょうか?
シングルスでは決勝敗退だった純理ちゃんですが、ミックスで優勝し、去年の女子ダブルスに続いてタイトルを獲得しました。
今日はこんなところです。
短く書こうと思っても、結局長くなっちゃいますね(笑)
ミックス決勝のタイブレイクを見れなかったのは残念ですが、まー、仕方ないかな。
最近は、「全部の試合をどうしても見る!」というよう気持ちが少なくなってきてます。
行った時に全てを見るというよりも、注目の試合だけをこまめに見に行くというスタイルに変わりつつあります。
1回に長時間見るよりは、短時間だけど数多く観戦に行くということですね。
会場にいる時間は昔より減ってると思います。
ライトなファンに戻りつつあるのか、よりコアなファンになってるのか、自分でも分からないけど(笑)
さて、明日は慶應チャレンジャーに行ってみようと考えてます。
岩橋君と森君の元大学生ペアが出る男子ダブルス決勝も興味深いんだけどなー。
卒業してから見てないから久々だし。
ともあれ、初めて行く会場は楽しみです。
試合そのものも楽しみですが、周りの環境やスタッフ達を見るのも楽しみ。
ちょっとした小旅行気分かな?(笑)
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