東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦4日目 2006/2/3(金)
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本戦4日目です。
今日からコートがひとつになり、選手も観客も昨日までよりも集中出来るようになりました。
いや、選手はどっちでも同じでしょうかね。
プレイ中は他のコートの音は聞こえないでしょうから。
でも、観客としては明らかに集中出来るようになりますね。
試合も楽しみなカードが並んでます。
さっそく試合に行きましょう。
◆1-Maria SHARAPOVA (RUS) def. Samantha STOSUR (AUS) 6-1 6-4
会場に着いたのは1時半をまわってました。
2時近かったでしょうか。
アリーナに入ると、既に2NDセットに入ってました。
2NDセットの最初の3ゲームをやってるところだったかな。
スコアを見ると、1STセットはマーシャの6−1でした。
競った試合になるかもしれないと思ってたので、ちょっとびっくり。
2NDセットも序盤からマーシャがサマンサのサーブをブレイクしてリードします。
この辺りでは内容的にもマーシャが圧倒してました。
サービスゲームでは、サーブで崩して甘くなったリターンを叩いてウィナー。
リターンゲームでは、厳しいサーブ以外で返球出来た時はラリーの最後にウィナー。
ウィナーにならなかったとしても、ウィナー級のショットでサマンサのミスを誘ってました。
これほど凄いマーシャは初めて見たような気がしますね。
そんな状態ながら、サマンサのほうも試合に集中してました。
特に自分の最大の武器であるサーブに集中し、少しづつポイントが取れるようになってきます。
ストロークも思い切り良く振りぬき、チャンスにつなげてました。
そんな感じで少しづつ展開が変わっていき、マーシャのサーブをブレイクしました。
6−1、6−0で終わりそうな状況から、よくここまで持ってきたと思います。
しかし、逆転するまでには行かず、6−4でマーシャが取ってSFに進出しました。
◇勝利のガッツポーズ、観客への挨拶、そして勝利者インタビューです。
インタビュアーは沢松奈生子さんでした。
彼女がやるのは初めてじゃないでしょうか。
通常のインタビュー以外に、大会HPで募集した彼女への質問(と言ってたような?)も3つほど聞いてました。
◆WC-Martina HINGIS (SUI) def. Maria KIRILENKO (RUS) 6-2 6-1
共にオールランドな展開が得意な選手の対戦で楽しみな試合でした。
序盤を見て、まず思ったのは、マーシャが結構ハードヒットしてるなってことですね。
先手を取ろうとしてたのかもしれません。
序盤の数ゲームはこれが有効でした。
しかし、少しづつミスショットが多くなってきます。
いや、最初からミスは多かったですが、ゲームが取れなくなった感じでしょうかね。
マルティナのショットのコンビネーションが良いんでしょうか。
そこまで大きく振り回されてるわけではないのにマーシャがミスを連発してた印象です。
これは後半に行けばいくほど、その印象が強いです。
お互いに振り回したり逆を付いたりと面白い内容を期待しましたが、あっけないほど早く終わってしまいました。
マルティナが復帰後、初のSFに進出しました。
◆2-Elena DEMENTIEVA (RUS) def. 5-Nicole VAIDISOVA (CZE) 3-6 6-1 6-2
試合前、これが一番展開が読めませんでした。
好不調の波が激しいデメちゃん vs 去年から頭角を現してきたけど上位との対戦は分が悪いニコル。
試合が終わった今では、まさしく二人の特徴が現れた内容だったと思います。
序盤のニコルは好調でした。
サーブに勢いが有り、ストロークを左右にコントロールして主導権を握ってました。
1STセットは6−3でニコルですが、確か2ブレイクアップだったはずです。
試合開始早々にブレイクしたんだったかな。
デメちゃんは例によってサーブが不調でした。
ダブルフォルトを何本したんだろう?
あんまり多いんで、そのうち、ダブルフォルトしても大して驚かなくなりましたよ(笑)
これはニコルが簡単に勝つのかなーと思いながら2NDセットに入りました。
セット序盤は1STセットの展開を引きずってたと思います。
デメちゃんは苦労しながらキープしてたはずなので。
しかし、少しづつサーブが入るようになってきます。
というか、ストロークが絶好調になり、それに引きずられるようにサーブが好調になった感じでしょうかね。
誰でも勝てないなと思わせるようなショットを連発して、ニコルのサーブを次々とブレイク。
6−1でセットを取り返します。
セット終盤では、ニコルは集中力を失ったようなミスを連発してました。
次のセットはどう戦い方を変えてくるんだろう?と思いながらファイナルセットへ。
しかし、展開としては2NDセットと同じでしたね。
デメちゃんの好調さと、ニコルのミス連発の相乗効果で、1STセットとは驚くほど内容が変わりました。
そして、そのまま試合終了です。
突然変異のようなデメちゃんを生で見たのは初めてです。
(テレビでは何回か有りますが。)
いやー、凄いですねー。
彼女の底力を見たと同時に、あのサーブであのランクに居る理由が分かったような気がします。
ニコルについては、パワーで押し切れない時に課題が有りますね。
自分の展開ではチカラが発揮出来るだけに、残念なところでは有ります。
しかし、彼女はまだ若いです。
経験を積めば変わってくるでしょう。
それにしても今日のデメちゃん!
会場で見てて驚きまくりでしたよ。
あの突然スイッチが入ったような絶好調ぶり!
感動さえ覚えました。
ドラマチックな展開で色んな意味で面白い試合でした。
◆4-Anastasia MYSKINA (RUS) def. 7-Elena LIKHOVTSEVA (RUS) 4-6 6-2 6-3
これは不思議な試合でした。
全体的に、何となくポイントが決まり、何となくゲームが進んでく感じでしょうか。
前の試合がドラマチックすぎたので、その反動でそう見えたのかもしれませんね。
この試合で最初に感じたのは、リホのプレイが変わったなということでした。
彼女のシングルスを見たのが久々だったせいかもしれませんが、かなり強打が増えたように感じました。
いや、ボールを引っ叩いてるとか、無茶打ちしてるとかでは無いんです。
彼女のストロークの印象は、フラットに押し出すようなスウィングのストロークが印象に残ってました。
それは今回も変わりません。
しかし、思いのほか鋭いショットになってました。
打つ時のタイミングの問題なんでしょうか。
今日は、ラインに沿ってスーッと伸びてウィナーになるショットが多かったように思います。
これが効果的に決まったのと、ナスチャの要所でのミスで1STセットはリホが先取しました。
ナスチャは間近でストロークしてるところを見ると、腰の回転で打ってるのがよく分かりますね。
特にジャンプしながら強打したバックハンドの時ですね。
オープンスタンスのままジャンプして、空中で腰の捻りを瞬間的に元に戻します。
空中だから地面の制約を受けなそうだし、打点も高くて、あの身体からは信じられないぐらい爆発力が有りますね。
細い身体の彼女が強打出来るのは、これが出来るからなのでしょうね。
2NDセット、ファイナルセットは彼女が取りましたが、印象としては1STセットとあまり変わりません。
ポイントは競いながらも最後のポイントをナスチャが取った感じでしょうか。
彼女の試合を生で2試合見た感想は、何か不思議な選手だなという印象ですね。
ブレイクポイントでの強打ミスでブレイクされても平気な時も有れば、何でもないポイントで自分に納得いかないってジェスチャーをしたり。
神秘的な瞳も不思議なイメージを醸し出してますが、試合自体もそう感じました。
ナスチャがフルセットでSFに進出した試合でした。
◆1-Cara BLACK/Rennae STUBBS (ZIM/AUS) def. Iveta BENESOVA/Meilen TU (CZE/USA) 6-0 7-5
今日の最後の試合です。
試合前は、実績から言ってレネ/カーラの圧勝かなと思ってました。
実際、1STセットはそうでしたね。
イヴェタとメイリンはほとんど何も出来ずにセットを失いました。
サービスゲームでは、1STボレーを逆にポーチされたり、リターンが沈んでミスさせられたりという感じで常に先行を許してました。
しかし、2NDセットの最初のレネのサーブをブレイクしたことで流れが変わりました。
(もしかしたらカーラのサーブだったかも。)
サービスゲームでも動きが滑らかになってきて、先行できるようになります。
彼女達は2回戦と同様にサーブ&ボレーをしてました。
その時はメイリンが上手いと思いましたが、イヴェタもかなり上手いですね。
正直なところ、意外でした。
若いハードヒッターの選手にボレーが上手い印象が無いですからね。
そんな感じでうまく歯車が噛み合ってきて、ラブゲームでキープするゲームも有ったはずです。
レネ/カーラは苦労してましたが、その後はきっちりキープ。
そして、ワンチャンスを活かしてブレイク。
タイに戻します。
最後は5オールから2ゲーム取ったレネ/カーラがSFに進出しました。
実は2NDセットの終盤はサイン待ちしてたので見てません。
今年はカーラのサインを貰おうと思ってたんですよね。
今まで何回も振られてましたから(笑)
まずレネに貰った後、カーラにサインを貰うことが出来ました。
お兄さんのバイロンとウェインには既に貰ってるので、これで3人のサインが揃いました。
やっぱりサインコレクターとしては、姉妹や兄弟のサインを揃えたいじゃないですか。
マニュエラ、カテリーナ、マギーのマレーバ3姉妹と共に、ブラック3兄弟も集めることが出来ました。
二人の場合は、ヴィーナスから貰えばウィリアムズ姉妹は揃い、アドリアナから貰えばセラザネッティ姉妹が揃います。
是非貰いたいところです。
今日はこんなところです。
異なるタイプの対戦が多く、楽しめました。
後でGAORAで見るのが楽しみです。
テレビだと印象が違う場合が多いし、見てないゲームも多いしね。
ところでサイン待ちの時ですが、フラッシュ撮影してる人は係員に注意されます。
(俺はサイン待ちの時は写真撮りませんけど。)
それ自体は当たり前だから良いんですが、メディアの腕章?付けたカメラマン達がフラッシュ使うのは構わないんでしょうか。
当然のようにフラッシュ焚いて写真撮ってたけど。
何か納得いかなかった。
さて、明日はいよいよSFです。
今日と同様に単複ともに異なるタイプの対戦になりました。
とても楽しみです。
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