東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis

本戦3日目 2006/2/2(木) Vol.2   戻る  トップへ

◇vol.1からの続きです。


◆1-Maria SHARAPOVA (RUS) def. Q-Lisa RAYMOND (USA) 6-4 6-4

マーシャは初戦がBYEなので、これが初めての試合です。
その為でしょうか。
序盤はリサが1ブレイクアップでリードします。
他にリサのようなタイプの選手がいないからかもしれませんね。
リサはバックのスライスでマーシャを左右に振り、要所でネットという作戦のようでした。
1STセットの序盤はこれがよく決まってました。
マーシャは追い付いても打点が後ろになって威力有るパスが打ててませんでしたね。
これはひょっとするかも?と思い始めた1STセットの中盤、マーシャがブレイクバックします。
この時点では、まだリサのペースだったように思います。
競いながらのブレイクだったと思うので。
しかし、この後はマーシャのプレイの質が上がってきます。
リサが攻めてもパッシングやストロークでウィナーを取るようになります。
特に、バック側のコーナーに鋭く入ったショットをパスしたポイントは鳥肌が立つぐらい凄かった。
そんな展開で、序盤は苦戦しながらもマーシャがQFに進出しました。


◆Nicole PRATT/Mara SANTANGELO (AUS/ITA) def. 3-Daniela HANTUCHOVA/Ai SUGIYAMA (SVK/JPN) 6-2 3-6 6-3

これは2番コートの最後の試合です。
大会側や観客の多くはダニエラ/愛ちゃんの勝利を願ってたことでしょう。
しかし、今日の両ペアの出来ではフルセットに持っていけただけでも上出来だと思います。
それぐらいニコル/マーラのプレイが良かったです。
彼女達は、1STセットではサービスゲームを簡単にキープしてました。
逆に、ダニエラ/愛ちゃんはデュースを何回も繰り返してやっとキープという感じでした。
ニコルとマーラはポーチが上手いんです。
雁行陣で後衛のラリーになると、ほとんどのポイント取ってた印象です。
ダニエラはあまり動けませんでしたが、前からこんな感じでしたっけ?
今日は棒立ちの場面が多かったなー。
ポーチに出ても失敗が多かったってのも有るとは思いますが。
それから、ニコル/マーラは愛ちゃんがリターンの時にはフォアハンドにばかりサーブを打ってました。
愛ちゃんの角度と威力の有るバックハンドを打たせないようにしたんでしょう。
そして、たまーにバックの浅いところにサーブを打ちます。
このコンビネーションで愛ちゃんのリターンを封じてました。
Iフォーメーションも多用してましたね。
これはダニエラがリターンの時もやってたと思います。
こんな感じで、何をしたら相手が嫌なのか、そしてポイントが取れるのかをよく考えた戦法を取ってました。
2NDセットはあまり見てません。
隣の1番コートを見てたら、観客の大拍手が起こったのでセットオールになったのが分かりました。
あの展開でどうやってセットオールに持ってったんでしょう?
ほとんど完敗の雰囲気だったんですけどね。
しかし、ファイナルセットはニコル/マーラが持ち直して6−3で取ったようです。
ダニエラ/愛ちゃんペアが敗れたのは残念ですが、ニコル/マーラを1コートになったSFで見られるのは楽しみです。


◆4-Anastasia MYSKINA (RUS) def. Klara KOUKALOVA (CZE) 6-4 6-4

こちらは1番コートの試合です。
二人ともフラット系の打ち合いでラリーが続いた時は凄かったです。
お互いにドカン!という感じではなく、どちらかと言えばキレの有る感じのショットを打ってました。
これは東欧系で細身、それと身体の軸がしっかりしてる選手独特のものでしょうかね。
回転を掛けて繋げるという発想があまり無いようで、どちらかのミスがウィナーでポイントが決まってました。
試合のほうは、確か、序盤はクララがリードしてたような?
しかし、セット中盤にナスチャが追い付きます。
そして、最後はゲームを連取してセットを先取します。
この辺はさすがトッププレイヤーという印象でした。
彼女もマーシャ同様、今日は初めての試合ですからね。
2NDセットの同じような打ち合いが続きますが、要所でブレイクしたナスチャが取り、ストレートでクララを退けました。
ナスチャの試合を生で見たのは今日が初めてです。
以前、生で見たい選手はナスチャとアメリーと書いたことが有りますが、その片方が実現しました。
彼女は、その神秘的な風貌も魅力ですが、テニスのほうもつかみどころが無くて不思議な感じがしました。
盛り上がりに欠けるところは有ったりしますが、イメージ通りのプレイと言えば、その通りです。
最近は減ってるかもしれませんが、自分のプレイに軽くキレたりするところも彼女らしいですね。
ちょくちょく来日してもらいたい選手のひとりになりました。
彼女は写真などで見ると、吸い込まれそうな目が独特ですよね。
瞳の色が関係してるんでしょうかね。
彼女独特の魅力にノックアウトされました(笑)
試合後は念願のサインもGET!
ナスチャがQFに進出した試合でした。


◆2-Lisa RAYMOND/Samantha STOSUR (USA/AUS) def. Q-Carly GULLICKSON/Bethanie MATTEK (USA/USA) 3-6 6-3 6-1

1番コートの最終試合、つまり今日の最終試合です。
ネームバリューや実績からすればリサ/サマンサが断然上です。
しかし、今日の相手のカーリー/ベサニーは素晴らしかった。
まず、サーブに威力が有って強力でした。
これで主導権を握り、ボレーやポーチで決めます。
彼女達は二人ともネットプレイは上手いです。
2NDサーブを含む全てのポイントでサーブ&ボレーをやり、難しいローボレーも無難にこなしてました。
綺麗なスライスボレーも打てて動きも早いので、ポーチもとても有効でした。
確か、1STセットは2ブレイクアップの4−0だったんじゃないかな。
他の試合と勘違いしてる可能性も有りますが・・・。
リサ/サマンサも1つ返しますが、そのままカーリー/ベサニーがセットを先取します。
2NDセットに入っても彼女達のプレイは良かったですが、さすがにリサ/サマンサはGS&最終戦の優勝者です。
自分達のサーブはキープして、1チャンスを活かしてブレイク。
セットオールとしました。
さっきもちょっと書きましたが、この文章は大会終了後に書いてます。
他の試合とかぶってたらごめんなさい・・・。
ファイナルセットは、カーリーが突然のようにミスを連発。
最初はポーチの失敗とかの不可抗力のミスだったと思いますが、先にブレイクされると集中力が一気に低下したんでしょうか。
試合序盤では考えられないようなミスが多かったです。
この場面ではベサニーがひとりで奮闘してかなり頑張ってました。
スコアは簡単に終わってますが、各ゲームはかなり競ってましたから。
しかし最終的にはリサ/サマンサがゲームを取り、セットカウント2−1で勝利しました。
最後の試合なので昼間よりは観客が減ってましたが、途中で帰る客は少なかったです。
それぐらい高いレベルの内容で面白い試合でした。


今日はこんなところです。
今日はマルティナ、ナスチャのサインをGETできたことが良かった!
おかげで、各試合の終盤のゲームは見てません(笑)
明日は、一般的にテニスで一番面白いと日と言われるQFの金曜日です。
結果が読めない試合が多く、とても楽しみです。


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