AIG OPEN 2006
AIG Japan Open Tennis Championships
最終日 2006/10/8(日) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆1-Roger FEDERER (SUI) def. 10-Tim HENMAN (GBR) 6-3 6-3
大会の目玉というべきカード、フェデラーvsヘンマンの試合です。
日本でこういうカードが決勝で見れるとは幸運なことです。
特に2人とも日本に滅多に来ない選手(フェデラーは初来日)ですから。
しかし、内容的には試合前からフェデラー圧勝が予想されました。
ヘンマンの庭ともいうべきウィンブルドンでの完敗の印象が強いからです。
さて、今日の試合ですが、序盤はそれぞれ良い形でサーブスキープが出来てました。
ヘンマンはアプローチが素晴らしく、次のボレーをポイントに繋げてました。
でも、ヘンマンの2回目(3回目?)のサーブの時に、これが崩れます。
このゲームは確か3ポイントぐらいダブルフォルトで失いました。
風が強かったのも有りそうだし、フェデラーのリターンを警戒したのと両方かもしれません。
ヘンマンとしては先にブレイクしたかったでしょうけど、逆の展開になってしまいました。
この後はフェデラーのペースで試合が進みました。
ヘンマンはネットについてもかなり抜かれてました。
パスが近くを通ってるのに全く反応出来ないポイントが数多く有りました。
ロブでも結構抜かれてましたね。
これはフェデラーのパスが素晴らしいからでしょうね。
ロブ自体が上手いのも有るとは思いますが、パスを警戒してるからこそ、ロブが抜けるんだと思います。
フェデラーに対しては、スライスのアプローチでネットダッシュというのがほとんど効かないように思いました。
スライスを打つ目的は相手のパスを甘くさせることだと思いますが、フェデラーはほとんど苦にしてないようでした。
それよりは、ビッグサーブや強打からのアプローチ、つまり、ネットに出る前に勝負を決めるほうがポイント出来るのかもしれません。
まー、それをやるのはかなり大変だと思いますが。
そんな感じで、試合序盤は有効だったヘンマンのスライスが中盤以降、チャンスボールに感じてしまいました。
もちろん、相手がフェデラーだからだと思いますけどね。
今回、フェデラーを生で見て、手首がとても柔らかいというのを感じました。
手首だけでパスを打ってるような感じさえ受けました。
特にバックハンドでこれを感じましたね。
これが出来れば、最後の最後でコースを変えられないですか?
腕の振りとは別に手首の振りが有るわけですからね。
ヘンマンが抜かれまくったのは、打たれるコースが直前まで分からなかったからでしょう。
やはりフェデラーは只者ではないと感じました。
男子と女子で違うと思いますが、同じスイスのパティ(シュニーダー)も手首が柔らかいと感じます。
彼女の場合はスピンの調節に役立ってるように思いますけどね。
それから修造君がマイクで言ってたのですが、普通のトップ選手は試合前の準備に10分程度は掛かるけど、フェデラーは「今すぐ試合で構わない」という唯一のトップ選手だそうです。
試合だからって何か特別なことは必要ないってことなんでしょう。
こんなところからも彼の非凡さがうかがいしれます。
今回、彼の試合は2R、SF、Fと3試合見ましたが、今日が一番調子が良かったと思いました。
これで大騒ぎだったフェデラー初来日の試合も終わりですね。
来年は来てくれるでしょうか。
(インタビューでは一応来るって言ってたけど、優勝時の常套句ですからね。)
来年は彼を慌てさせる選手との対戦が見たいです。
◇勝利のガッツポーズ、サインボールの打ち込み、NHKのインタビューと続きます。
◇表彰式です。
ヘンマンの賞金袋が逆さまになってますね(笑)
前に東レでも有りましたね。
うるし塗りの盾が上下逆だったような?(モニカだった?)
◇チャンピオンズスピーチ、記念撮影と続きます。
確か、来年も来ると言ってたような?
これ書いてるのが2007年の3月だから細かい記憶は飛んでますが・・・(笑)
先週ぐらいにJTAから正式に来日も発表されたようだし、2007年も楽しみです。
◇(左)スポンサーロゴと一緒に記念撮影です。
これってGAORAでやってるATPテニスショーにも時々出てくる映像ですよね?(気のせい?)
(右)そして王者は去っていきました。
◆Vania KING / Jelena KOSTANIC (USA/CRO) def. Yung-Jan CHAN / Chia-Jung CHUANG (TPE/TPE) 7-6(2) 5-7 6-2
センターコートの第3試合です。
当初の大会スケジュールでは、女子ダブルス決勝は土曜日の予定でした。
去年は土曜日に出来ましたが、今年は雨でスケジュールが押して今日に変更になったようです。
最終日に決勝4試合だと、接戦が多い場合は最後の試合がかなり遅くなってしまいますよね。
だから女ダブだけ土曜日にしてるんでしょうね。
ですが、今年の決勝4試合の中で、この試合が一番時間が掛かったと思います。
2時間半以上やってたかなー。
長かったですが、内容は良かったです。
ティアVでシードじゃないペア同士の決勝でも、これだけ高いレベルの試合が出来るんだなと思いました。
ボレーやポーチの技術、またはフットワークなどが向上し、女子全体のレベルがアップしてるんだなと感じました。
4人ともですが、ダブルスの全てのテクニックが上手かったです。
普通のストロークラリーでは前衛に取られないショットを打ててたし、チャンスでのポーチ、ぶつけられた時のボレー、どれも決勝に相応しいものでした。
そんな感じで試合は進み、1、2セットは終盤リードしたペアがそれぞれ取って、セットオールになります。
ファイナルセットは競った中盤のゲームを連取したヴァニア/エレナペアがリードし、そのまま6−2でセットを取って勝利しました。
◇試合終了です。
勝利のハイタッチ、ボールにサイン、サインボールの打ち込みと続きます。
その間、敗者は待ち時間になります。
よくベスト4より準優勝のが悔しいと言われるのは、こんなところにも有るんでしょうね。
◇表彰式です。
準優勝ペア、優勝ペアの順でした。
チャンピオンズスピーチ、記念撮影と続きます。
◇上の一番最後の写真を含め、表彰台から降りてカメラマン達の近くでの撮影です。
普通は準優勝者の撮影は無いですが、台湾からのカメラマンのリクエストでしょうか?
◇これはネット付近での撮影だったと思います。
ロゴと一緒だから、スポンサー関係でしょうか。
この場所だと一般人も撮れるから良いですね。
◇写真だけ有るのですが、これは何の表彰だったっけ?
その時は覚えてたはずですが、半年経った今ではほとんど覚えてません。
あ、全豪のボールパーソンに選ばれた子供達の表彰だったかな?
違ってたらごめんなさい・・・。
◆3-Ashley FISHER / Tripp PHILLIPS (AUS/USA) def. Paul GOLDSTEIN / Jim THOMAS (USA/USA) 6-2 7-5
いよいよ最終試合です。
試合が始まったのは6時半ぐらいでした。
寒くなり始めてたので、途中で帰った方も多かったんじゃないでしょうか。
決勝に勝ちあがってきたのは、2回戦で奇跡のような勝ち方をしてきたフィッシャー/フィリップスと、昼間の1番コートで絶好調ぶりを見せたゴールドステイン/トーマスです。
この2組の対戦がどんな試合になるか楽しみでした。
試合は、序盤からフィッシャーの好調ぶりが光りました。
リターンの返球率が高かったし、相手のパスにボレーのタイミングがどんぴしゃに合ってました。
このレベルの男子ダブルスでリターン返球率が高いってかなり凄いことです。
ミスしそうなボールや抜かれたと思ったボールにもローボレーやハーフボレーできっちり対応してました。
逆に不調だったのが、相手ペアのゴールドステインです。
リターンの得意な彼が、ほとんどリターンを返せませんでした。
返したとしても、ポーチやボレーに捕まってましたしね。
これはフィッシャー/フィリップスの様々な戦略が多いに有効だったように思います。
彼らはゴールドステインがリターンが得意なのを知ってたのでしょう。
最初からI(アイ)フォーメーションをやったりしてました。
確か、2NDサーブでもやってたかな。
それ以外にも彼のリターンの時には物凄く大胆にポーチに出るなど、色々やってました。
抜かれてもいいって感じのポーチでしたよ、あれは。
そんな感じで、試合の序盤に相手チームの武器のひとつの無効化に成功しました。
ゴールドステインはリターンが思うようにならないためか、サーブやボレーにも影響が出てきてました。
特に試合の終盤は彼のミスが凄く多かったです。
2NDセットもフィッシャー/フィリップスがリードし、5−3か5−4でサーヴィング・フォー・マッチを迎えます。
今までの流れからこれで終わりかと思いましたが、ここはゴールドステイン/トーマスが執念のブレイク。
ブレイク差無しのタイに戻します。
しかし、試合の流れを変えるまでには至らず、最後の2ゲームを連取したフィッシャー/フィリップスが勝利しました。
昼間の試合を見た限りでは、ゴールドステイン/トーマスが有利かなって思ってたんですけどね。
試合全体としては、とにかくフィッシャーの絶好調ぶりが目立ちました。
何をやっても上手くいくといった感じのゾーン状態だったのかもしれません。
決勝で一番良いプレイが出来る、これが優勝者の条件のひとつでしょうね。
フィッシャーは通算2個目のダブルスタイトル、フィリップスは初めてのATPダブルスタイトルを獲得しました。
◇優勝して最初の仕事、ボールにサインです。
至福の時でしょうね!
ボールの打ち込みはボケボケ写真になってるので、残念ながら載せられません・・・。
◇表彰式です。
優勝ペア、準優勝ペアの順でした。
何故か女子ダブルスだけ準優勝者からの表彰だったんですね。
何でだろう?
場内アナウンスの気分次第?
チャンピオンズスピーチ、記念撮影と続きます。
◇これは何か楽しそうだったんで写真撮りました(笑)
右の方は審判のノーム・クリストさんではないかな?
まきまき。まきまき。
何巻いてたんだろう?
こうやってどんな事にでも楽しさを見つけて人生楽しみたいですね。
(大げさ?笑)
◇フィリップスは1人だけインタビューを受けてました。
アメリカの記者でしょうか?
それで帰るのが遅れて、こっち側の客からサインや写真をせがまれることに。
これでもかっていうぐらい応じてましたよ(笑)
◇こっちはコロシアムの出入り口に近いほうの入退場口です。
トーマスがいる場所が分かりますか?
そう、客席の中です。
フィッシャーはネット側の客席でした。
客は嬉しそうに歓声あげてましたが、警備員は渋い顔でしたね(笑)
フィリップスはまだまだ写真に応じてました(笑)
◇そしてAIG最後の夜は更けて行きました・・・。
今年のAIGオープンも終わってしまいました。
木曜日の深夜3時半興行(?)に行けなかったのが悔やまれるな。
見に行ってたら、あれを表紙にしたんですけどね。
今年は去年ほどじっくり試合を見てないせいか、印象に残ってる試合が少ないです。
一番は男子ダブルス2回戦のフィッシャー/フィリップスvsベッカー/バーグスミュラーかな。
木金を見てないせいも有りそうだけど、良い試合揃いだった去年に比べればちょっとねって感じです。
たぶん、去年が特別だったんでしょう。
表紙をどうするか悩みましたが、男女単複のファイナリスト達にしました。
大会側からしたら、今年はフェデラーの1枚看板だったでしょう。
でも、序盤で非常に印象に残る試合をしたフィッシャー/フィリップスや、翌2007年の全豪でブレイクする台湾ペアを載せたくなりました。
来年はどういう面子になるのでしょうか。
エントリーリストが正式発表になるまで、下手するとドロー発表まで、いつも面子が分かりません。
トップから中堅どころまで、幅広い層からたくさんの選手に来てもらいたいと思ってます。
来年も楽しみです。
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