AIG OPEN 2006
AIG Japan Open Tennis Championships
本戦3日目 2006/10/4(水) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆Rainer SCHUETTLER (GER) def. 16-Paul GOLDSTEIN (USA) 6-3 6-2
ゴールドステインはシングルスがメインの選手だったんですね。
しかも最下位とは言え、シードも付いてます。
このレポートは大会終了後に書いてるので、彼はダブルス決勝に進出したイメージが非常に強いです。
(ダブルス見てた時は、この試合のこと忘れてた・・・。)
ちょっと前だったら、シュトラーのほうにシードが付いてたはずですが、彼は大幅にランキングを落としてますね。
硬軟織り交ぜたプレイスタイルが特徴の彼ですが、今ではパワー不足なんでしょうか。
しかし、この試合はシュトラーのペースでした。
数ゲームしか見てませんが、サーブやストロークでゴールドステインを振り回してポイントしてました。
これだけのプレイが出来るシュトラーが何でこのランクなんでしょうね。
今の男子テニスはそれだけ厳しいということでしょうか。
シュトラーが3回戦に進出した試合でした。
◆2-杉山愛 (JPN) def. Emma LAINE (FIN) 6-4 6-3
センターコートの試合です。
センターで短時間しか見てなくて、尚かつ印象に残る出来事が無い場合って、それほど印象に残りません。
間近で見れるアザーコートだったら、そうでも無いんですけどね。
というわけで、この試合のレポートは11月になってから書いてるので、既に記憶は忘却の彼方へ・・・。
◆1-Virginia RUANO PASCUAL / Paola SUAREZ (ESP/ARG) def. 森上亜希子 / 中村藍子 (JPN/JPN) 6-2 6-2
2番コートの試合です。
これはとても楽しみでした。
GSタイトルホルダーを目の前で見れるチャンスはそう有ることではありません。
パオラの怪我でここ1年は無冠でしたが、その前はほとんど常勝ペアと言ってもおかしくない活躍でしたからね。
彼女達はGSでウィンブルドンだけ取ってません。
俺の記憶だと、今まで4回決勝に出て4回とも敗れてます。
ヴィーナス/セリーナに2回、愛/キムに1回、そして今年のYan/Zhengに1回の計4回です。
リサ/レネとの決勝は無かったような?
丸っきり記憶だけで書いてるので違ったらすいません。
今年は一番のチャンスだったと思うんですけどね。
パオラが復帰途上でペアとしての試合経験が少ないこと、中国ペアが急成長してること、WBを取りたいというプレッシャー、などが原因でしょうか。
それでも、あの雁行陣からの穴の無いダブルスは強力です。
彼女達は並行陣もやろうと思えば出来そうに思います。(後ろ並行陣ではなく)
レネ/カーラに敗れた去年のWB準決勝では、ネットダッシュをかなり見せていて、しかも上手かったです。
まー、前衛が超強力だからこそ、あの雁行陣が活きるんですよね。
後ろからのストロークだけであそこまで勝てるとは思いませんから。
今日も彼女達がポーチをする場面はかなり多かったです。
相手がアッコ/藍子ちゃんの日本ペアだったせいか、観客はかなり多かったですね。
日本ペアにたくさんの声援が飛んでました。
試合全体としては、どちらかというとストロークで攻めてたのは日本ペアですね。
しかし、最終的にポイント取るのはヴィヴィ/パオラのペアという感じでした。
やはり、要所でのポーチやロブが効いてました。
そう考えると、彼女達は相手の陣形の穴をつくのが上手いんでしょうね。
1ポイントを見れば競ってますが、トータルで見ると圧勝という印象です。
トップシードのヴィヴィ/パオラが初戦を突破です。
◆Jiri NOVAK (CZE) def. 4-Andy MURRAY (GBR) 6-3 7-6(1)
1番コートの試合です。
ギルバートとコーチ契約して昇り調子のマレーの登場と有って、試合前から観客が一杯でした。
前の試合のアナベルvsクララの時から待ってる人もいましたよ、きっと。
今年の彼は、2人しかいないフェデラーを破った1人になるなど、目覚しい活躍で今大会では第4シードが付きました。
(もう一人は当然のことながらナダルです。)
しかし、今日は相手が悪かった。
ノバクは一昨年の優勝でも分かるように、この有明のコートにとても合ってる選手の一人だと思います。
コートの速さが、攻撃と守備(カウンターも含む)にマッチするんでしょうね。
俺が見た時は、ノバクの良いところばかり目立ってました。
強力なサーブでエースやサービスポイントを連発。
ストローク戦でも先にコースを突いてマレーを守勢にしてウィナーを取る。
こういうノバクが相手なので、残念ながらマレーの良いところはほとんど見られませんでした。
見たのは2NDセット中盤ですが、その時点でマレーは1ブレイクダウンだったはずです。
タイブレイクまで行ったということは、その後は持ち直してブレイクバックしたということですね。
そこを見てれば違った感想だったかもしれません。
優勝経験者のノバクが、シード選手のマレーを退けて3回戦に進出しました。
◆Alexander WASKE (GER) def. 11-Bjorn PHAU (GER) 6-4 6-4
8番コートの試合です。
見たのは2NDセットの中盤辺りです。
この時はキープが続いてるようでブレイク差無しでした。
全体的には行き詰まるストローク戦が続きますが、二人の持ち球の違いがラリーに現れてたように思います。
ワスケは長身からのサーブや、フラット気味のストロークでの攻めが厳しいです。
特にサーブは角度が有り、パウはリターンに苦労してました。
ストロークは基本的にはパウの比較的弱点なフォアを狙ってるようでしたが、オープンコートが有ればどんどんそこに打ち込んでました。
彼のプレイは、回転をあまり掛けないショットが多いので、ミスは多いです。
しかし、逆に言うとコートに入ればボールは速いし、かなり厄介ですね。
彼のサービスゲームは1、2本ミスが有ったとしても、その後の強力な攻めでキープしてました。
対するパウは、早い展開のストローク戦を思ったほどは苦にしてないようでした。
ワスケの攻めは相当厳しいものが有ったので、もっとミスしそうに思いましたけどね。
自分が攻撃した時はポイントを取れてたし、ワスケのミスも結構有ったので、無理な攻撃はせずに大きなリスクは取らないようでした。
俺が見た時のパウは1STサーブの確率が悪かったです。
ほとんど2NDサーブを打ってたような印象さえ有りました。
パウのサービスゲームは長々と時間が掛かり、ワスケのゲームはすぐに終わるという展開でした。
見た時だけの話なので、全体を見れば違うかもしれませんけどね。
全部を見てたNobuさんの話だと、パウは両セットともに最後のサーブを落としてセットを取られたようです。
去年ベスト4だったので、初戦負けの今年は大幅なポイントダウンですね。
まー、ツアーを周ってればこんなことはしょっちゅうでしょうね。
ソフィアの試合の時にも書きましたが、1試合の結果を引きずってられないし、すぐ次の大会に向けて調整することでしょう。
ということでひらぴょんさん、元気を出しましょう!!
◆14-Benjamin BECKER (GER) def. Danai UDOMCHOKE (THA) 6-2 6-1
序盤の数ゲームを見ました。
コートは4番です。
見始めてから数ゲーム経った辺りのウドムチョクのサービスゲームが物凄く長くやってました。
デュースの繰り返しで、いったい何ポイントやったんだろう?
ここは結局ブレイクされたんだったと思います。
ラリーではお互いに強力なフォアを避けてバックハンドの打ち合いが多かったですね。
なので二人ともバック側に位置取ることが多いわけです。
結果的に、この時のバックのダウンザラインの優劣が試合を決めたのかもしれません。
ベッカーのバックハンドダウンザラインの正確さは素晴らしかったです。
正確さと共にボールに勢いも有りました。
ウドムチョクも悪くはなかったですが、数ゲームしか見てないにも関わらず、これでポイントを取られた場面は何回も見ました。
ベッカーは全米でアガシの最後の相手になった辺りから一気に有名になりましたね。
表記が「B.Becker」なので、ボリスになぞらえて、記者会見などではアガシやロディックなどに盛んに質問が飛んでたようです。
表記は同じですが、ボリスとベンジャミンはプレイスタイルが違いますね。
ボリスはビッグサービスを軸にしたサーブ&ボレースタイルでした。
彼は「ブンブンサーブ」と言われたサービスや、ネット際でパスに飛びつくダイビングボレーが有名ですが、思い出してみるとリターンやパスも結構上手かったような気がしますね。
バックハンドのダウンザラインでウィナーをかなり取ってなかったでしたっけ?
身体の回転をあまり使ってないような棒立ちにも見える状態からだったと思いますが。
当時は男子の試合も結構見てましたが、やはり女子の試合のほうが俺にとっては面白かったので、もしかしたら記憶違いかもしれませんけどね。
ベンジャミンは基本はストローカーですが、最近の選手らしく何でも出来る穴が無い選手に見えました。
今回、ダブルスも見たからそう思うのかもしれないけど。
そのダブルスですが、試合見てたコーチ?が声を掛ける時、ビィービィー(たぶんB.B.だと思う)と呼ばれてました。
彼の愛称でしょうか。
試合からかなり離れた話になりました。
序盤のロングラリーからは思いもかけない簡単なスコアでベッカーが勝った試合でした。
◆5-Jarkko NIEMINEN (FIN) def. LL-Lars BURGSMULLER (GER) 7-5 7-6(2)
◇vol.3へ続きます。
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