カンガルーカップ2006
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2006
本戦5日目 2006/5/6(土)
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今年のカンガルーカップもSFまできました。
例年、SFの土曜日から観客が増えたように思いますが、今年は昨日の金曜日のほうが多かったかな。
昨日は森田あゆみちゃん効果でしょうか?
藍子ちゃんとの対戦を楽しみに観戦に来られた方が多かったのかも。
今日も天気が良く、昼ごろはかなり暑かったです。
でも、天気予報を見ると下り坂に向かってるらしいですね。
センターコート3試合目のダブルスの時は曇ってきて、ちょっと寒くなってきました。
さあ、そろそろ試合に行きましょう。
◆高雄恵利加 (JPN) def. 2-Su-Wei HSIEH (TPE) 7-6(4) 1-6 6-4
SFの第一試合、そしてセンターコートの第一試合です。
今日も試合開始は10時です。
会場に着いたのが10時半過ぎだったので、既に1STセットの中盤辺りまで進んでました。
見た時はスーウェイが1ブレイクアップでリード。
確か、4−3とか5−4とかでサーブだったような?
ここを恵利加ちゃんがブレイクしてタイに戻し、そのままタイブレイクへ突入。
タイブレイクは一進一退でしたが、常に恵利加ちゃんがポイントをリードして進み、7−4でセットを先取しました。
セット全部は見てませんが、1STセットはお互いに持ち味を出した展開だったように思いますね。
2NDセットは序盤の数ゲームしか見てません。
スコア忘れたけど、スーウェイがリードしてたんだっけ?
アザーコートのダブルスを見てセンターコートへ戻ると、ファイナルセットの中盤でした。
3−4でスーウェイのサービスゲームだったと思います。
ここは恵利加ちゃんが3ポイント連取して0−40となり、ブレイクに成功。
ゲームカウントを5−3として王手を掛けました。
次の第9ゲームは長いゲームでした。
恵利加ちゃんにマッチポイントが何回有りましたが、それを逃れてスーウェイがブレイクバック。
これはまた分からなくなったなーって思いましたね。
しかし、次のスーウェイのサーブでは、恵利加ちゃんがポイントを先行してブレイク。
6−4で勝ち、明日の決勝に進出しました。
最近の観戦スタイルは、写真を撮るのに便利なコートサイドから観ることが多いですが、今日はコートエンドからも少し観ました。
コートエンドから見て思ったのは、恵利加ちゃんは相手をコートの外へ出すのが上手いですね。
コートの左右からクロスコートへ打つのも良いですが、コート中央からの展開が良いです。
バックのクロスも良いですが、特にフォアの逆クロスですね。
これが低く鋭く飛んでいくので、相手は対応が一歩遅れて甘い返球になるケースが多いと思いました。
スーウェイは今日も色んなことやってましたね。
彼女は打点を変えて打つのが上手いんですよ。
打球の強さの調節と共に、打点のタイミングの変化が有り、これで相手のタイミングを外してると思いました。
だから、ドロップショットが効くんですよね。
予測が付かないから相手が動けないんです。
これが彼女の最大の強みだと思います。
彼女はどういう育ち方してきたんでしょう?
小さい頃からボール遊びしてたんじゃないかな。
遊びの要素が無いと、ああいうプレイは出来ないよ、きっと。
まー、その要素が強すぎて簡単にミスする時も有りますけどね(笑)
恵利加ちゃんはまさかの決勝進出です。
今日は師匠の長塚京子さんも来てたようでした。
かなり遠くから見たので、たぶん長塚さんかなって感じでしたけどね。
恵利加ちゃんは勝利直後、出入り口とは逆側の師匠の元へ駆け寄りました。
勝利の報告をしたかったんでしょう。
しかし、サインを求める人達に囲まれてしまいました。
結局コート内では話せなかったんじゃないかな。
嬉しい悲鳴といったところでしょうかね。
強くなれば、そういうことがますます増えるでしょう。
今大会3人目のシード撃破で、高雄恵利加ちゃんが決勝に進んだ試合でした。
◇入退場口は向かって右側ですが、恵利加ちゃんは左側で長々とサインをしてました。
その間、太陽の関係からか、スタッフ達が主審と選手のチェアの位置を移動してました。
(写真には無いですが、向かって右側から左側に移動。)
まだ恵利加ちゃんの荷物がチェアに有ったので、スタッフ達はそれを入退場口付近に移動。
右の写真はそれを受け取ったところです。
◆2-Yung-Jan CHAN / Chia-Jung CHUANG (TPE/TPE) def. Q-Kristina CZAFIKOVA / 瀬間友里加 (SVK/JPN) 6-3 3-6 6-3
この試合は2番コートに11時から組まれました。
唯一のアザーコートでの試合でしたが、こちらにもたくさんの観客が観戦してました。
ドロー見て気付いたんですけど、Kristinaと友里加ちゃんは予選からのSF進出ですね。
昨日、第4シードのオーストラリアペアを破ったのが大きいです。
本人達もまさかの勝利だったのでは?
今日の彼女達は、かなり色んなことにチャレンジしてたようです。
ポーチやネットへの展開を積極的にやって、動きの有るプレイをしてました。
動きすぎて失敗することも多々有りましけどね(笑)
勝ちを意識して萎縮するよりも、どんどん動いて色んなことを試すのは良いことだと思いました。
1STセットの中盤しか試合を見てませんが、それが成功してファイナルセットまでもつれたのかもしれません。
Yung-JanとChia-Jungは第2シードを守って決勝進出です。
決勝が1、3シードのどちらの相手になるにしても(この時点では決まってない)、今までの対戦相手に比べて段違いに強いペアでしょうね。
厳しい戦いになりそうですが、良いプレイを期待したいです。
◆1-中村藍子 (JPN) def. 4-Casey DELL'ACQUA (AUS) 6-4 6-4
シード通り、第1シードと第4シードの対戦になりました。
今大会のシード選手のランキングを見ると、第3から第8までほとんど差が無いですね。
第3のYung-Jan CHANが176位、第8のCarly GULLICKSONが209位となってます。
シード以下も200位台の選手が結構多いです。
この辺りは実力差の無い選手達がひしめいてると思うので、シードと言ってもあまり関係無いでしょうね。
Caseyの勝ち上がりを見ても、接戦の連続ですからね。
彼女が今回唯一のTOP100選手の藍子ちゃんを相手にどこまでやれるのか。
この試合の注目点はそこでした。
序盤の3ゲームはミスが多く、藍子ちゃんが2ブレイクアップの3−0とリードします。
やっぱりと思ってると、そこからCaseyが4ゲーム連取して4−3としてタイに戻します。
最初は相手のランクやSFということで緊張も有ったんでしょう。
藍子ちゃんの早い展開に慣れるのに時間が掛かったのかもしれません。
しかし、サウスポーからの強烈なサーブを軸に、深く鋭いショットを左右に散らして挽回に成功。
藍子ちゃんが一歩も動けないショットを連発してました。
そんな流れながら、藍子ちゃんは4オールからのCaseyのサーブを再びブレイク。
次の自分のサーブをキープしてセットを先取しました。
2NDセットはどういう展開だったかな。
席を外してた時も有ったので詳しく覚えてませんが、1STセット序盤とは違い、Caseyは落ち着いて勢いの有るショットを打ってたと思います。
確か、セット中盤か終盤辺りに藍子ちゃんがブレイクしたような?
(ブレイク合戦だったような記憶も・・・。)
そのままリードを保ち、藍子ちゃんが勝利しました。
ストレートながら、非常に苦しい戦いだったと思います。
今大会で初の苦戦といった印象でした。
しかし、そんな流れながら1回も相手にリードは許さなかった。
スコア展開を忘れながら、このことだけははっきり覚えてます。
さすがですね。
今日の彼女を見て思ったのは、藍子ちゃんは相手の強打を方向を変えて返球するのが上手いということです。
今までカウンタープレイヤーって印象はあまり無かったですが、これが出来るから後ろに下がることなくプレイすることが出来るんでしょうね。
言葉にすると簡単ですが、あのCaseyのビッグショットの方向をライジング気味に打つんだから、かなり難しいはずです。
打ち負けてミスする確率が高そうですからね。
藍子ちゃんの強さの一端を見たと思いました。
トップシードの藍子ちゃんが、全試合ストレート勝ちで決勝進出を果たした試合でした。
◆3-Chin-Wei CHAN / Su-Wei HSIEH (TPE/TPE) def. 1-Carly GULLICKSON / Abigail SPEARS (USA/USA) 3-6 6-0 6-1
今日の最終試合です。
面白かったのが、先に入場してきた時の台湾ペアです。
負けたCaseyはさっさと帰ってしまいましたが、藍子ちゃんは観客のサインに応えてしばらくチェアのところにいました。
つまりCasey側のチェアは空いてたわけです。
ここからは推測ですが。
Chin-Wei:どっちの席にする?
Su-Wei:あっちがいい
Chin-Wei:えー?、藍子がまだいるじゃん
Su-Wei:(しばらく考えて)やっぱりあっちがいい
Chin-Wei:(笑いながら)しょうがないなー
こういうふうに見えたんですが、実際はどうだったでしょうねー。
結果、片方のチェアには誰もいないけど、もう片方には3人の選手がいることになりました(笑)
しばらくするとアメリカペアも入場してきて、ウォームアップ前にネットを挟んで4人でリラックスして談笑してました。
ダブルスということもあり、お互いにかなりリラックスして試合に臨んでるようですね。
試合のほうはかなり楽しみにしてましたが、何とも不思議な展開となりました。
おや?と思ったのは、Abigailが緩いサーブしか打ってなかったことです。
どこか身体の不調が有ったんでしょうか?
サーブ以外は普通にプレイしたんですけどね。
見てた時は、全てのサービスゲームで、スライス気味の当てるだけのサーブをしてました。
Chin-WeiとSu-Weiも拍子抜けという感じで何か不思議そうな顔してましたね。
そういうことも有ってか、観客も試合に入り込めない感じで、微妙な空気が漂ってました・・・。
但し、ボレーは素晴らしかったです。
これはパートナーのCarlyもですね。
相手の逆やオープンを狙って打ち、理詰めという印象でした。
そんな感じで最初の2ゲームは台湾ペアが取るものの、次の4ゲームをアメリカペアが取って逆転。
1STセットはそのままアメリカペアが先取しました。
2NDセットは買出しであまり見てませんでしたが、戻ってきてスコアを見たら6−0で終わっててびっくり。
ファイナルセットも序盤から台湾ペアがリード。
確か、4−0とか5−0になったはず。
Abigailのサーブは狙い打ちされてました。
Su-Weiの回転とコースを狙ったリターンと、Chin-Weiの早く鋭いリターンでウィナーを量産してました。
アメリカペアは終盤に1ゲームキープしますが、台湾ペアがそのまま大量リードを保って勝利しました。
今日はこんなところです。
明日は天気が悪そうです。
6時から12時の降水確率が100%になってるし・・・。
大会序盤じゃなくて良かったというべきでしょうが、最後の試合が別の会場かもしれないというのは残念です。
雨天時の予備会場となってる岐南町スポーツセンターテニスコートは初めて行きます。
もうそっちでやるって前提で書いてますけどね(笑)
HPに書いてませんが、まさか観戦禁止とか?
茨城の時がそうだったからなー。
あの時は最初から行かなかったから良いですが、今回は関東からわざわざ観に行ってるのにな。
まー、観戦禁止と書いてないってことは大丈夫ということなんでしょう。
明日の試合はシングルスが日本対決、ダブルスが台湾対決となりました。
シングルスの藍子ちゃん優位は動かないでしょうけど、もし恵利加ちゃんが勝ったらビッグサプライズですね!
全てファイナルセットで勝ち上がってきた恵利加ちゃんはかなり勝負強いです。
途中負けてたとしても、最後まで予断を許さない試合になりそう。
台湾対決のダブルスは雁行陣主体の激しい打ち合いになりそうです。
Chin-WeiとSu-Weiが有利に思いますが、Yung-JanとChia-Jungの奮起に期待しましょう。
明日も楽しみです。
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