カンガルーカップ2006
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2006

本戦3日目 2006/5/4(木) Vol.1  戻る トップへ


本戦3日目です。
今日は午前中は少し曇ってました。
天気予報は悪くなかった(と思う)ので心配してなかったですが、やはり午後は暑くなりました。
昨日の15試合には及びませんが、今日も全10試合です。
(シングルス2回戦8試合+ダブルス1回戦2試合。)
シングルスは1回戦を勝ちあがった選手同士の対戦です。
ここからは1日ごとに選手が半分になり、見るほうもプレイするほうも徐々に緊張感がアップしていきます。
昨日まではセンターコートを含めて4コートにオーダーが組まれてましたが、今日は3コートでした。
さあ、試合に行きましょう。


◆2-Su-Wei HSIEH (TPE) def. 瀬間友里加 (JPN) 6-4 6-2

1STセットの中盤から終盤を見ました。
スーウェイの1ブレイクアップから、友里加ちゃんがブレイクバックし、再びスーウェイがブレイク、という展開でした。
スーウェイは相変わらず相手の間合いを外すのが上手いですね。
今日の彼女はアングルショットを結構打ってました。
普通は相手をコートの外に追い出すのを目的に打ちますよね?
彼女のアングルショットは、それが主目的では無いと思いました。
それ自体が逆を突くショットなんです。
時々なら分かりますが、あんなに何回も有るってことは、それを目的に打ってるんでしょうね。
どうしたらああいうことができるんでしょう?
これが才能(+努力?)というものでしょうかね。
友里加ちゃんも悪くはなかったと思います。
少なくとも1STセットはどちらが取ってもおかしくない展開でしたから。
今日のスーウェイは面白いことをしてました。
友里加ちゃんがやっと返球したボールをスマッシュした時のことです。
普通はドカンと打ちますよね。
しかし、オーバーヘッドにも関わらず、ドロップショットのようなボールになってました。
わざと強烈なバックスピンを掛けたんでしょう。
ボールが低かったというのも有るとは思いますが、あんなの初めて見ましたよ。
それから、セットを先取した後の2NDセットの第一ゲームです。
ここで彼女はゆるーいサーブを打ち、スライスばっかり打ってました。
急にやる気を無くしたように思った人もいたかもしれません。
でも、あれは絶対わざとですよ!
人を食ったようなプレイで、相手のヤル気を削ぐ作戦でしょうか?
あまりポイント取れてなかったけど(笑)
見たのはそこまでです。
その後は6-2でスーウェイが取ってQFに進出です。


◆Chin-Wei CHAN (TPE) def. 高瀬礼美 (JPN) 5-7 6-0 6-2

1STセットの序盤はChin-Weiがリードしてたはずです。
高瀬礼美ちゃんがブレイクバックして追いつき、競った終盤をもぎ取ってセットを先取しました。
この辺りでは、Chin-Weiが追いつけないショットや逆をつくショットを連発してましたね。
その後、他コートを見てから戻ってみると、2NDセットは何と5-0でChin-Weiが大量リード。
何が起こったのか?と見てみると、さっきとは全く逆の展開になってました。
Chin-Weiの強烈なショットに礼美ちゃんは後手に回ってましたね。
特にアドサイドに打たれるダウンザラインには手が出ませんでした。
何でこんなに展開が変わってしまったんでしょう?
礼美ちゃんの1STサーブが入らなくなったのも有るかもしれません。
2NDサーブを叩かれた場面はかなり有りましたから。
ファイナルセットは2オールまでは何とかゲームを取りますが、その後は2NDセット同様、Chin-Weiのショットにしてやられた印象です。
Chin-WeiがSu-Weiとのダブルスパートナー対決に歩を進めました。


◆6-岡本聖子 (JPN) def. Q-Trudi MUSGRAVE (AUS) 7-5 6-2

2NDセット序盤から中盤を見ました。
セット序盤はストロークのラリーが続きます。
今日は、ストロークラリーでは岡本聖子ちゃんが有利な展開でしたね。
大きな差は無いながら、ストロークの威力と精度が僅かに違うんでしょうか。
競いながらも聖子ちゃんがゲームを連取します。
Trudiは長いストロークラリーを止めて、早い仕掛けをするようになります。
今日も1回戦同様にドロップボレーは結構やっていて、かなり成功してました。
しかし、全体的な流れは変わりませんでした。
聖子ちゃんがQFに進出です。


◆4-Casey DELL'ACQUA (AUS) def. Q-Melanie SOUTH (GBR) 6-3 5-7 6-4

それぞれのセットを少しづつ見ました。
1STセットの序盤はMelanieが1ブレイクアップでリード。
しかし追いつかれると、そのままCaseyが振り切りました。
改めて思いましたが、Caseyの殴りつけるようなフォアは凄いです。
初戦では復帰戦とはいえ、あのアリシアに何もさせなかったわけですからね。
2NDセットは5-6からCaseyがサーブを落としてセットオールになりました。
ストレートで終わりそうな感じもしたんですけどね。
ファイナルセットも激しい打ち合いが続きますが、1ブレイク差でCaseyが取って勝ちました。


◆1-中村藍子 (JPN) def. Q-Abigail SPEARS 6-2 6-2

こちらも2NDセット序盤から中盤を見ました。
藍子ちゃんが負ける要素は無いという展開に見えましたね。
逆にいうと、Abigailが勝つチャンスがほとんど無いということです。
彼女が勝つには、一発のウィナーを狙うしかなく、さらにそれが全て入るというゾーン状態しかないと思いました。
今日の藍子ちゃんは、Abigailが打った渾身のショットをいとも簡単に切り返し、それがまた良い所に決まってました。
そういう展開だったので、長いラリーはほとんど有りませんでしたね。
藍子ちゃんが初戦から合計6ゲームしか落とさずにQFに進出しました。


◇vol.2へ続きます。


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