カンガルーカップ2006
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2006
本戦2日目 2006/5/3(水) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆Q-Kristina CZAFIKOVA / 瀬間友里加 (SVK/JPN) def. 田島杏奈 / 渡邉華奈 (JPN/JPN) 6-2 6-1
田島杏奈ちゃんと渡邉華奈ちゃんはWCでの出場です。
スコア的には完敗ですが、彼女達はスコア以上に良いプレイをしてました。
特に背が小さいほう(どちらか分かりません・・・)の彼女が良かった。
ストロークじゃ打ち負けてませんでしたよ。
サーブもかなり早いですね。
数ゲームしか見てませんが、俺が見た時は互角に近いラリーを展開してました。
この試合で驚いたのはKristinaです。
アドサイドで深くバウンドするショットの打ち合いになった時のことです。
その前のショットが深かったので、Kristinaはかなり下がった位置にいました。
その後にトップスピンロブ気味のショットが来ました。
彼女は前方に走っていき、それをジャンピングバックハンド!
ジャックナイフというには高く飛びすぎてるし、あれは別物ですよ!
まるでバレーボールのジャンピングサーブのような印象を受けました。
バックハンドストロークだから、上からスマッシュしてるわけではありません。
コート後方から助走をつけて走って、そのままジャンプしたところが似てるように感じたわけです。
ジャックナイフは何回も見てますが、あんなの初めて見ましたよ。
これを見れただけでも今日行った甲斐が有るというものです。
試合はKristinaと瀬間友里加ちゃんが勝利し、QFに進出しました。
◆Q-Trudi MUSGRAVE (AUS) def. Q-米村明子 (JPN) 6-2 2-6 6-4
セットごとに流れが大きく傾いた試合でした。
1STセットは、Trudiが硬軟織り交ぜた攻めで先取しました。
単調なストロークの打ち合いではよねあきちゃんに攻められるので、彼女は常に変化を心がけてたようです。
左右もですが、特に前後に変化を付けようと思ってたみたいです。
ドロップショットを多用してましたね。
要所でボレーにも出て、その時もドロップボレーを結構使ってました。
2NDセットは、よねあきちゃんがフラット系の早いストロークで押し切りました。
前後の変化に慣れてきたんでしょうね。
確か、このセットは0−2からの6ゲーム連取だったと思います。
ファイナルセットはどうだったんだろう?
詳しく見てないので分かりませんが、どちらかというと2NDセットの延長のような展開だったように思いますね。
たぶん、激しい打ち合いをTrudiが取ったということでしょう。
予選勝者同士の試合を彼女が勝利し、今大会5試合目に進みました。
◆Q-Abigail SPEARS (USA) def. 米村知子 (JPN) 7-5 6-1
この大会では、よねともちゃんの敗戦ばかり見てるような気がします。
ミラジョンとの激戦に敗れた昨年が印象に残ってるからでしょうか。
今年も良いショット打ってたんですけどね。
序盤は相手のスピアーズが動けないショットをかなり打ってたように思います。
しかし、試合の後半は一発攻勢の勝負に敗れましたね。
サーブのコースを読まれたというのも有るんでしょうか。
リターンを叩き込まれて失点する場面がかなり有りました。
試合後半のAbigailは、よねともちゃんのキレの有るショットをかなり返球出来るようになってきてました。
これがスコアに出てしまったように思います。
つまり、しのぎのショットの正確度の違いですね。
フラット系の選手の宿命だと思いますが、攻められた時に相手コートに返らないことが多かったです。
相手との駆け引きを制すのではなく、攻めきるしかないというのはかなりキツイなー。
予選から勝ち上がったAbigailが本戦1回戦を突破した試合でした。
◆森田あゆみ (JPN) def. 黒田祐加 (JPN) 6-2 6-1
黒田祐加ちゃんはWCでの出場です。
彼女の名前は色んなところで見たような気がしますが、ジュニアの選手でしょうか?
今日は森田あゆみちゃんを相手に、一歩も引かないラリーを見せてくれました。
正直、もっと差が出ると思ってたんですよね。
でも、このスコアとは思えないほど、各ゲーム競ってました。
彼女は背は小さいですが、動きは早いし、重いストロークを持ってますね。
読みも良いんでしょうか。
あゆみちゃんのサーブのコースをほとんど読んでたように感じました。
しかし、それぞれのゲームは競っても、最終的には森田あゆみちゃんがほとんどのゲームを取りました。
この辺が強いところですね。
激しいストローク戦を制し、あゆみちゃんが2回戦に進出です。
◆高雄恵利加 (JPN) def. 3-Yung-Jan CHAN (TPE) 6-3 5-7 6-4
今日一番の注目カードです。
試合前から激しい打ち合いが予想されました。
実際、期待に違わぬ打ち合いが展開されました。
じっくり見たのは1STセットだけですが、この時はバックのクロスが鍵でした。
お互いに、このクロスが鋭いんです。
通常のバックハンドラリーから、更に角度を付けたショットを放ちます。
それをまたお互いに打ち返すんですよね。
でも、ほんのちょっとだけ、恵利加ちゃんのほうが鋭いショットを返してたかな。
その差が1STセットのスコアに出たんだと思います。
台湾と言えば鬼コーチ?ですが(笑)、今日はたまたまYung-Janのコーチのそばでした。
(前回とはたぶん違うコーチだと思う。)
客席の最上段でかなり遠いので、選手からは見えない位置でした。
だからだと思いますが、Yung-Janが劣勢なんでウロウロと落ち着かなかったですよ。
いてもたってもいられないという感じでした。
そして、Yung-Janがサーブを落とすと苛立ったように大きく1回手を打ちました。
それに対してYung-Janがチラっとこっちを見て反応してましたねー。
コーチだって分かったんでしょう。
激戦ながら敗戦した後、少し経ってから偶然にYung-Janを見ました。
クールダウン直後のようでしたが、コーチと二人で歩きながら静かに話してました。
そのあとはコーチから離れたところでベンチに座ってました。
Yung-Janひとりでしたけど、かなり落ち込んでたみたいでしたね。
勝負の世界だから仕方ない事ですが、やはり過酷な世界です。
試合のほうはスコアが示す通り、熱戦を恵利加ちゃんが制して2回戦に進出しました。
◇vol.3へ続きます。
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