フェドカップ2006 ワールドグループ プレイオフ
日本vsオーストリア
FED CUP 2006 World Group Play-offs
Japan vs Austria

最終日 2006/7/16(日) Vol.1  戻る トップへ


昨日に続いてフェドカップに行ってきました。
今日は試合前の練習も見ようと思って、試合開始の1時間ぐらい前に会場に着きました。
コロシアムの出入り口に近づくと、1時間前にも関わらず人だかりになってます。
不思議に思いながらコロシアムに入ると、既に昨日と同じぐらいの観客が入ってました。
それなりに入った前回のスイス戦でも、ここまで客足が好調ではなかったですけどね。
1階の通路の下側の席は既に満席状態でした。
コートでは日本チームが総出で練習してました。
練習を見ると、何と早稲田の中川優介君がいるではないですか。
彼がサーブをして藍子ちゃんがリターンをしてました。
中川君はサウスポーです。
これを見て、愛ちゃんに変わって藍子ちゃんが第一試合に出るんだなって分かりました。
相手のBarbaraはサウスポーですからね。
しばらく日本チームの練習を見てからアザーコートを見に行きました。
オーストリアチームはどこだろう?と外のハードコートを見て回りましたが見つけられませんでした。
日本チームの前にコロシアムで練習したんでしょうかね?。
仕方なくコロシアムに戻ると、1階通路の上の席まで客が一杯になってました。
昨日は空席だった一番上のゾーンの席にも客が座ってましたね。
まるで週末のAIGのようでしたよ。
何で今日だけこんなに客が多かったんでしょうね。
前置きが長くなりました。
そろそろ試合に行きましょう。

◇日本チームの練習です。
 この写真の時はアッコと中川君がサーブを打ち、愛ちゃん、しのりん、藍子ちゃんがリターンをしてました。
 リターン側は愛ちゃん以外はボケボケ写真でした・・・。


◆中村藍子 (JPN) def. Barbara SCHWARTZ (AUT) 6-2 7-5

観客が多かったせいか、試合前から凄い熱気と声援でした。
さすが国別対抗戦です。
通常のツアーではほとんど感じないことですからね。
初対戦と思われる二人の対戦はどんな内容になるか楽しみでした。
試合のほうはBarbaraが最初の2ゲームを連取しました。
最初のBarbaraのサーブはラブゲームで簡単にキープ。
次の藍子ちゃんのサーブがかなり長かった。
何回デュースを繰り返したんだろう?
途中で時計見たら11時半近かったです。
11時開始でまだ2ゲーム目なのにね。
もちろん、入場やウォームアップの時間も入ってますけどね。
試合序盤の藍子ちゃんは、Barbaraのバックのスライスにタイミングが合ってなかったようでした。
サウスポーからのフォアのクロスでバック側に追い出されたポイントも結構有ったと思います。
そんな感じで最初の2ゲームを取ったBarbaraでしたが、その後は6ゲーム連取されてセットを失いました。
藍子ちゃんがBarbaraのショットにタイミングが合ってきて、ライジングで先に攻めるようになったからでしょう。
今までの試合を見ると、オーバーパワー以外で藍子ちゃんを崩すにはひとつの方法が見えてきます。
ループボールで後方に追いやって、甘くなった返球を叩くのです。
でも、それはBarbaraのテニスではないですね。
彼女は低い弾道のショットが得意です。
回転こそ違いますが、これはフォアもバックも同じです。
藍子ちゃんはそういう低い弾道の打ち合いは得意ですよね。
1STセットの中盤以降、藍子ちゃんの攻めのタイミングがどんどん早くなってウィナー量産といった感じでした。
Barbaraが構えるヒマが無いんです。
どちらに来るか分からないというのも有るんでしょうか。
ラケットをセットする前にボールが飛んできてしまう感じで甘い返球ばっかりになってました。
彼女のポイントパターンがほとんど無いと言ってもいいぐらいです。
2NDセットに入っても状況はあまり変わりませんでしたが、危ないながらも何とかキープ出来るようになります。
そんな感じでスコア的に拮抗していくと、次第に藍子ちゃんにミスが増えてきました。
この辺がテニスという競技の妙味ですよね。
どんなに一方的だったとしても、それがずっと続くとは限りません。
ほんのちょっとしたことで流れが大きく変わることも有ります。
それでも全体的には藍子ちゃんが押していてサービングフォーマッチとなります。
しかし彼女はこのゲームを落としました。
Barbaraがほとんどオンラインのショットを連発してブレイクに繋げました。
5オールに追い付かれた藍子ちゃんですが、Barbaraのサーブを再びブレイク。
次のサーブをしっかりキープして藍子ちゃんが勝利。
これで日本が3勝目をあげ、勝利を決めました。

◇左上は勝利直後の藍子ちゃんです。
 そして観客の声援に手を振って挨拶。
 その後、盛田会長としっかり握手です。


◆森上亜希子 (JPN) def. Nikola HOFMANOVA (AUT) 6-2 6-3

勝負が決まった後のオーストリアは選手を変えてきました。
もうひとりのジュニア選手のホフマノワです。
彼女の選手紹介の時、年齢発表でまたしても会場がざわついてましたねー。
好きなミュージシャンとか紹介してたみたいですが、何言ってるのか分かりませんでしたよ(笑)
そのNikolaですが、試合のほうは、やはりまだジュニアという印象ですね。
1STセットはアッコの早い展開に着いていけない場面が多かったです。
でも、追い付けない時はスライスで上手く返球したりしてました。
これは最初は結構効果的でした。
アッコが慣れてからは通用しませんでしたけど。
しかし、アッコの圧勝かと思われた2NDセット終盤。
突然Nikolaのショットに勢いが出てきます。
今までは、日本の大応援に気後れしてたのか、上位との対戦に緊張してたのか?
深く威力の有るショットを打ってアッコのサーブをブレイクします。
彼女のフォアはまっすぐな軸から腰の回転でボールを飛ばすような感じですね。
ヨーロッパの選手に多いタイプかな?(違う?)
バックは体重を乗せてくタイプですね。
バックハンドもですが、特にフォアに威力が有ります。
身体は細いから非力な印象なんですけどね。
終盤にちょっとゲームを失ったアッコですが、今日は全体的に落ち着いてました。
自分のゲームをやれば負けないという自信も有ったんでしょうね。
攻撃と防御が高いレベルで安定する彼女独特のテニスで若手を一蹴した内容でした。
これで日本が4連勝です。


◇ダブルスが始まるまで結構時間が有りました。
 その間、愛ちゃんとしのりんが練習してました。
 最初はミニラリーから初めて、ストロークラリーをストレート、クロスと打ちあってました。
 その後はボレー&ストローク、サーブ&リターンとかやってました。
 しばらくすると愛ちゃんが帰って植田監督、駒田コーチ、中川優介君と4人でゲーム練習。
 全ポイントが中川君のサーブ、しのりんのリターンで始まってたので、植田監督のところにはボールがあまり来てなかったなー。
 時間が迫ってたらしく、ゲーム練習自体ちょっとしかやらなかったし。
 下の写真はリターンをするしのりんです。
 他はボケボケになってます・・・。


◇vol.2へ続きます。


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