フェドカップ2006 ワールドグループ プレイオフ
日本vsオーストリア
FED CUP 2006 World Group Play-offs
Japan vs Austria
初日 2006/7/15(土)
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日本vsオーストリアのフェドカップに行ってきました。
10時45分からの開会式を見ようと早めに行くつもりが、例によって遅れて着いたのは11時ちょい前。
監督への花束贈呈とか、最後のほうだけ見ることが出来ました。
今日は良い天気でとても暑かったです。
りんかい線の国際展示場駅からコロシアムまでの10分ほどがゲンナリするほどの暑さでした。
今まで天気が良くない週末が多かったので、余計そう感じたのかもしれません。
この陽気でアウトドアだったらいったいどうなってたのか。
暑さで倒れる人がいましたよ、きっと。
会場に入ると冷房が効いてました。
ずっといると寒いぐらいでしたが、涼しくて気持ちよかったですよ。
観客はかなり多かったです。
1階通路の下側は満席、1階通路から2階通路の間もほぼ埋まってました。
前回のスイス戦より多かったように思いますね。
やっぱりフレンチやウィンブルドンでアッコや愛ちゃんが活躍したからでしょうか?
CS放送局のJ-Sportsの招待席も有ったようです。
テニス雑誌でもチケットプレゼントをやってたみたいだし、観客を増やす努力が実ったということでしょうかね。
さー、そろそろ試合に行きましょう。
◇開会式です。
恒例の監督による選手紹介は見れませんでした。
◆森上亜希子 (JPN) def. Barbara SCHWARTZ (AUT) 7-6(3) 6-0
シュワルツはかなり久々に見ました。
今も現役なんですね。
最近の記録を見ると、主戦場は10Kや25Kでランキングは600位台まで下がってます。
もうちょっと遡ると、2004年の後半から1年ぐらい試合に出てませんね。
もしかして怪我からの復帰途上でしょうか。
昔の彼女は大物食いの印象が強く、大きな大会で突然のように上位進出してたように記憶してます。
今日は生で試合を見れるのでとても楽しみでした。
プレイスタイルはサウスポーでシングルバックハンドです。
フォアの強打とバックのスライスの組み合わせでポイントしていく、言ってみればひと昔前のスタイルです。
しかし、有明の早めのコートにはマッチしてましたね。
特にえぐるようなバックのスライスは見た目以上に効果的だったようです。
アッコがミスさせられるポイントが結構有りましたからね。
さて、試合のほうはアッコがレシーブを選んでスタート。
お互いに最初のサービスゲームがブレイクされますが、その後はお互いにピンチが有りながらもキープ。
ブレイクポイントは二人合わせて何本有ったんだろう?
15−40というカウントはかなり有ったように思いますね。
1STセット中盤のBarbaraはほとんどフォアハンドばかり打ってました。
アッコのバック側に鋭いショットを集中して、コート中央、または自分のフォア側に返ってきたボールをフォアハンドでアタックしてました。
アッコとしては無理にダウンザラインを打つよりは、安全に返球するほうを選んだんでしょう。
というか、ダウンザラインに切り返せるボールではなかったですけどね。
この辺りのアッコは我慢のテニスをしてたと思います。
これまで彼女の試合を数多く見てきてますが、これが出来るのが彼女が世界で活躍出来る要因のひとつだと思います。
こういう場面で自滅するのは簡単だと思うしね。
Barbaraのフォアは打ち方が独特ですね。
何て言ったらいいんだろう?
スピン系を打つのかフラット系を打つのか分かりにくいというか。
いや、スピンボールはほとんど打たないんですが、あのフォームでよくコントロール出来るなーって思ってみてました。
しのりんのフォアに何となく似てるのかな?
薄めのグリップなんでしょうかね。
1STセット中盤過ぎからは、アッコもボールを散らし始めて攻撃が増えてきます。
そしてタイブレイクに突入。
序盤はBarbaraがリードしますが、終盤はアッコが連続ポイントして7−3でタイブレイクを制しました。
2NDセットもお互いにブレイクポイントが続きます。
しかし、アッコはキープしてBarbaraは落とす。
そんな展開でアッコが3−0とリード。
この辺りからアッコは完全に攻めに転じてました。
ここで1STセットの相手のペースの時の我慢が活きてくるんですよね。
早いタイミングでコースを散らし、それがほとんどウィナーになってました。
打つコースも1STセットとは変えてたのかもしれません。
常に先行してゲームを取り続け、何と6−0のベーグル勝利。
セットと落としそうな展開だった1STセットとは全く異なる展開でアッコが勝利しました。
◆杉山愛 (JPN) def. Melanie KLAFFNER (AUT) 7-5 6-1
クラフナーという選手は初めて見ました。
彼女は16歳ということでまだジュニアですよね。
例によって選手紹介の時に観客がざわついてました(笑)
この年齢のジュニア選手、特にヨーロッパの選手は侮れません。
前回のスイス戦でいやというほど思い知らされますからね。
一般でも既に10Kで優勝してると紹介されてましたしね。
そのMelanieですが、最初はスピン系の粘り型の選手かなと思いました。
つまり、攻めがそんなにキツクない選手かなと。
しかし、今の選手らしく何でも出来ますね。
まず、フォアハンドはスピンをかける時とフラットを打つときのスピードの差がかなり有ります。
フラットの時はかなり打点を前にしてぶっ放すような感じで打ちます。
ぶっ放すって変な表現だけど、他に何て言ったらいいか分からん(笑)
一見無茶打ちのように見えますが、打つべきところでしか使ってなかったし、どフラットの割りには確率も良かったです。
スライス系も上手いように感じました。
バックに振られた時の逃げ球として上手く使ってました。
さて試合の展開ですが・・・。
今日の第一試合は珍しくゲーム展開を書き留めてました。
この試合も最初のほうだけ書いてました。
途中から書かなくなりましたが・・・。
最初の試合と同じく2ゲーム連続のブレイクスタートの後、キープが続きます。(だったはず。)
そして5オールから愛ちゃんがブレイクに成功し、第12ゲームはブレイクポイントが有りながら愛ちゃんがキープ。
そんな展開で愛ちゃんがセットを先取しました。
印象としては、最初は愛ちゃんの横綱相撲かと思いきや、セット中盤以降はかなり拮抗した展開だったように思います。
愛ちゃんが変なところでミスしてピンチになったりしましたが、Melanieも追い詰めながら最後のポイントが取れないって感じでしょうかね。
愛ちゃんは4オールになったところでトレーナーを呼びました。
足をマッサージしてたようなので痙攣でしょうか?
でも、その後はそれほど足の影響は感じませんでした。
追い付かないボールを追わないことはありましたけど。
2NDセット以降はスコアを書きとめてません。
この試合は2日目が終わってから書いてるので、記憶が多少混じってるかもしれません。。
2NDセットは同じような展開ながら、1ゲームオールから愛ちゃんがゲームを連取して勝利しました。
全体としては愛ちゃんらしい試合だったと思います。
彼女は相手を圧倒して勝つテニスではないですよね。
最初は相手の良いショットでゲームを失っても徐々にそれに対応し、フットワークとカウンターで逆に相手を追い詰めていく。
今日もそんな展開だったと思います。
未来のMelanieに期待を抱きつつ、今日のところは経験やランキングの差で結果的には完勝といったところでしょうか。
これで日本が2勝して王手を掛けました。
◇試合後のMelanieにBarbaraが盛んに話しかけてました。
もしかしたらコーチも兼任だったんでしょうか?
ツアー経験豊富な先輩からのアドバイスは貴重でしょうね。
今日はこんなところです。
普段あまり会場に足を運ばない人が多かったためか、チェンジエンドの休憩が終わっても席に座らない人がかなりいました。
特にコートサイド側を平気で歩いてる人が結構いましたね。
選手達はあまり気にしてなかったみたいですけど。
出入り口に大きい柵が有ったのも原因かも。
今日はかなり観客が多かったので、人の出入りも激しいです。
それにも関わらず出入り口が半分になってるので、通路で待ち状態になってたんでしょうね。
出入り口の開閉をチェンジエンドだけにしたいからそうしたんでしょうけど、逆効果じゃないですかね?
余計に時間が掛かってる気がしてなりません。
愛ちゃんvsMelanieの時、外は雷と雨で凄い音がしてました。
特に雷が凄かったなー。
あの音だとかなり近くに落ちたはずです。
帰る頃には止んでましたけどね。
明日は愛ちゃんvsBarbaraの興味深い対戦が有ります。
まー、前回のスイス戦と同様に愛ちゃんが出ない可能性も大きいように思いますけどね。
藍子ちゃんやしのりんになるかもしれませんね。
どちらにしても楽しみな対戦になりそう。
最終日の明日も楽しんでこようと思います。
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