フェドカップ2006 ワールドグループU 1回戦
日本vsスイス
FED CUP 2006 World Group II 1st Round
Japan vs Switzerland

最終日 2006/4/23(日) Vol.1  戻る トップへ


今日は2日目、最終日です。
少しは早く行って練習でも見ようと思いましたが、結局、昨日と同じ電車になってしまいました。
その時間だと、試合が始まる前にはコロシアムに入って席に着くことが出来ました。
普段を考えれば上出来です(笑)
今日は昨日よりも観客が多かったですね。
昨日は1階通路の下側の席に余裕で座れましたが、今日はダメでした。
仕方なく、コロシアムの出入り口とは反対側の、1階通路の何段か上の席に座りました。
試合をメインに見るには、ここのが良かったかな。
昨日は目の前で大声の応援をされたので、勝敗よりも試合の内容を見たい俺みたいな客には、ちょっとうるさかったですね。
あ、静かにしろってことじゃないですよ。
正直な感想を書いてるだけです。
応援は大声でやってもらって全然構わないし、国別対抗戦が静かな雰囲気で行なわれるのも寂しいしね。
でも、あのビニールで出来た棒は何とかならないんでしょうか。
あれ自体は別に構わないんですが、あれって叩き方によっては金属音みたい凄い音が出るんです。
近くの席に、そういう大きな音を出して悦に入ってる奴がいると最悪。
屋根閉めてるから余計に響くしね。
試合始まってちょっとの間は、うるさくて帰ろうかと思いましたよ。
まー、30分ぐらいで慣れちゃいましたけどね(笑)
前置きが長くなりました。
試合に行きましょう。


◆Timea BACSINSZKY (SUI) def. 浅越しのぶ (JPN) 6-2 6-2

日本はメンバーを変えてきました。
愛ちゃんから、しのりんに変更です。
会場に入ったのは11時ちょっと前(数分前だったかな?)で、まだ選手が入場してませんでした。
選手を待ってる間に、確か、会場に選手変更がアナウンスされてたと思います。
ティメアとの試合はかなり楽しみにしてましたが、やっぱり、愛ちゃんの足の調子が思わしくなかったんでしょうね。
少なくともシングルスは負担が大きすぎたんでしょう。
でも、最近は調子を落してるとは言え、しのりんの試合も楽しみでした。
彼女の最近の試合では、今年のオーストラリアン・オープンをテレビで見ました。
激戦となった1回戦のピアとの試合です。
セットオール後のファイナルセットは序盤のShaharの不調に助けられた感は有りますが、今年は調子が良いなと思わせた試合でした。
ファイナルセットの終盤はめちゃくちゃ面白かった。
ああいうメンタルの戦いになる試合は大好きです。
しかし、その後はインディアンウェルズとマイアミで1勝づつ上げただけで、1回戦負けが続いてます。
カタリナとのダブルスは、アメリアアイランドで優勝したりと絶好調なんですけどね。
今日の試合を見て、どうしてシングルスが不調なのか、何となく分かったような気がします。
1STセットは、ティメアが5−0と大量リードします。
この間、しのりんも攻めのショットをたくさん打ってました。
フォアハンドからの攻撃はかなり多かったです。
でも、ポイントがなかなか取れません。
というか、オンラインを連発するような、完全に攻めきったショットじゃないとポイント出来てませんでした。
テニスの試合って、そんなポイントばっかりでは有りません。
アンフォースドエラーで決まるポイントって、程度の差こそあれ、かなり多いはずです。
今日は、相手のティメアのアンフォースドエラーを誘うことがほとんで出来てなかったと思います。
逆にアンフォースドエラーが多かったのが今日のしのりんです。
特にバックハンドで量産してました。
相手の深く早いショットにラケットを合わせることがほとんど出来てなかったです。
高いボールに対しても効果的なショットを打ててませんでしたね。
昔は高く弾むボールの処理は得意だったと思いますが、これも甘いボールになってしまってました。
何て言えばいいんだろう。
ボールが走ってないという表現が一番かも。
バウンドしてから伸びが無いから攻めても返球されてしまうし、そうやってラリーをしてるうちに、今度は自分がミスしてしまうんです。
今日は終始、この展開でした。
5−0とリードされた後、ティメアのサーブをブレイクして復活の兆しは有ったんですけどね。
でも、この時もラインぎりぎりのショットを連発して、やっと取った感じでした。
バックハンドが得意なティメアに対し、バックの打ち合いを仕掛けてしまったのもリードを許した原因でしょうね。
2NDセットの中盤辺りからはフォアにボールを集めましたが、大量リードで調子に乗ってきたティメアにはあまり影響無かったようです。
2NDセットのティメアは凄かったですねー。
特にバックハンドのダウンザラインが信じられないほど入りまくってました。
あれではどうしようもないですね。
終盤は押せ押せの展開でゲームを重ねたティメアが、しのりんに完勝してスイスが一矢報いました。
しのりんの不調はちょっと気になりますが、彼女は昔も勝てない時期が有りましたよね。
50位に近づいた後、100位以下になってしまった時の話です。
あの時もなかなか這い上がれず、かなり苦労したはずです。
一度その状況を経験してるんで、たぶん大丈夫じゃないかな。
というか、大丈夫と思いたいというのが正直なところでしょうか。
ダブルスだけが好調って、数年前の愛ちゃんと同じですね。
ここからどのようにシングルスでの復活を果すのか。
彼女の今後に注目です。

◇勝利直後、ガッツポーズをするティメアです。
 コートエンドのVIP席のスイス陣営を見てるんでしょうか。
 そして、スイスチーム席で監督を始め、全員と熱い抱擁です。

◇退場する時、ティメアは長々とサインしてました。
 10分以上?
 凄く長い時間でしたね。


◆中村藍子 (JPN) def. Nicole RINER (SUI) 6-1 3-6 6-2

この試合はスイスがメンバーを変えてきました。
試合開始前に会場にアナウンスが有りました。
スイス3人目の彼女は、フェドのHPの日本語表記では「リーナー」になってますね。
綴りだけ見ると「リナー」かなって思いましたけど。
彼女は全員ジュニアのスイスチームの中でも最年少です。
1990年6月生まれだから、まだ15才ですね。
キャリアの戦績も昨日のステファニーより少なく、スイス、スペイン、イスラエルの$10Kを計5大会戦ってるだけです。
やっぱり、ジュニアが主戦場なんでしょうね。
1STセットは、やはり緊張が有ったんでしょう。
藍子ちゃんが、あっけなくセットを先取しました。
これは日本の勝ちはあっという間に決まるな、って思った記憶が有ります。
しかし、2NDセットは様相が変わってきます。
ニコルは強打してる印象はあまり無いのですが、ボールに伸びが有るように思いました。
それと、先に登場した二人と違い、どちらかというとバックよりもフォアが得意なのかな?
サウスポーというのも有利な点でしょうね。
このレポートは翌週の土曜日に書いてるので、スコアの細かい展開はあまり覚えてません。
でも、全体的に、彼女のリラックスした姿勢からの伸びの有るショットが印章に残ってますね。
そして、まさかのセットオールとなったファイナルセット。
序盤から藍子ちゃんがゲームを連取して5−0となります。
セットが変わって、藍子ちゃんが集中の度合いを一段階上げたんでしょうね。
ニコルも最後は2ゲーム連取しますが、反撃するにはゲームが離れすぎてました。
藍子ちゃんが6−2でファイナルセットと取り、日本が3−1で勝利を決めました。

◇試合の途中で、しのりんが戻ってきました。
 帽子を深くかぶってタオル持ってたから泣いてたのかな。
 愛ちゃんとアッコが元気付けてましたね。
 勝負事だから、勝つ時も有れば負ける時も有るでしょう。
 終わったことは気にせず頑張れよ!!

◇勝利直後の藍子ちゃんです。
 嬉しさ爆発って感じですね!

◇試合終了の握手の後です。
 藍子ちゃん、喜び爆発の後は、ほっとしたって表情でしょうか。
 植田監督も祝福です。

◇盛田会長と固い握手です。


◇vol.2へ続きます。


戻る
トップへ